
ルフトハンザドイツ航空の機内ブロードバンドサービス「FlyNet」。全クラスで利用することができます。料金は定額制の場合29.95ドル(中近東などへの6時間以下の中距離フライトの場合には、19.95ドルの特別定額料金制があります)、従量制の場合、最初の30分を最低のスタート料金として9.95ドルの計算となり、その後は1分あたり0.25ドルとなり、クレジットカードでの清算となります。ビジネスに遊びに大活躍してくれそうですよね。(Photo/ Deutsche Lufthansa AG)
いまや会社や家庭ではブロードバンドが当たり前。屋外にもホットポイントが設けられ、屋外でも快適にインターネットを利用できる環境が整いつつあります。それではヒコーキの機内はどうでしょう。一分一秒が惜しいビジネスマンの仕事にも、旅先での情報収集も、機内でインターネットができれば便利なことこの上なしです。
そんな要望に応えるテクノロジーがヒコーキの機内で着々と導入されています。2004年5月、世界で初めてルフトハンザドイツ航空が機内インターネットサービスを開始しました。このテクノロジーを実現したのが、航空機メーカーのボーイング社が開発した「コネクション・バイ・ボーイング」(以下CBB)です。
CBBの通信は、地上のCBBステーション(アメリカ・スイス・ロシア・日本の4か所)と静止軌道上の衛星9個(Kuバンドのテレビ衛星)を結んで行われています。通信速度はヒコーキから地上への下りで1Mbps、地上からヒコーキへの上りでは5Mbpsを確保し、ストレスなくブロードバンド通信を行うことができます。
それでは世界初のサービスを提供したルフトハンザドイツ航空のサービスの内容を簡単に紹介しましょう。実はルフトハンザドイツ航空は、CBBとはたんなる契約関係ではなく、技術共同契約という立場で機内インターネット接続のテクノロジー開発を主導しました。
ルフトハンザドイツ航空の機内ブロードバンドサービス名は「FlyNet」。2004年5月にミュンヘン/ロサンゼルス線で正式にサービスを開始しました。接続は無線LANと有線LANの併用(エコノミークラスは無線LANのみ)で、無線LAN使用の場合は、802.11b規格の無線LAN対応パソコンまたはLANカードが必要となります。サービス内容は、電子メール・インターネット・企業イントラネットへのアクセス・機内ポータルサイトの利用となっていて、利用できるクラスは全クラスとなっています。日本路線では、東京/ミュンヘン、東京/フランクフルト、名古屋/フランクフルト、大阪/フランクフルトとなっています。
もちろんルフトハンザドイツ航空だけではなく、日本航空、全日空でもサービスが開始されています。全日空が先行して2004年11月15日から「ANA@AIR」として、日本航空が2004年12月9日から「JAL SkyOnline」としてスタートしています。どちらのサービスもルフトハンザドイツ航空と同様に全クラスが利用できます。ただしまだすべてのヒコーキに導入されているわけではありませんので、ご注意を。
また、CBBの目指すテクノロジーはネット接続だけにはとどまりません。現在サービスの1つとして模索されているのがテレビの生放送の受信ということで、実現すれば機内エンターテイメントが飛躍的にアップすることは間違いありません。
ここで紹介したブロードバンドサービスをすでに行っている3社以外にも、スカンジナビア航空、シンガポール航空、チャイナエアラインなどがCBBと契約を交わしていますので、近い将来は機内でネット、というのは当たり前になるかもしれませんね。


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