ヒコーキの外観で一番特徴的なエンジンのお話

開発中のエアバスA380のエンジン。ロールス・ロイス社のトレント900というエンジンです。一緒に写っている車と比べると、相当大きなことがわかりますよね。ただしこれだけ大きくてもエンジン1個あたりの推力はボーイング777のエンジンよりも小さいのです。(Photo/Airbus)

ヒコーキの外観で一番目立つものといえば、エンジンではないでしょうか。私がヒコーキに興味を持ち始めた時に、最初にヒコーキの区別の際に使ったのがエンジンでした(なんていうと大げさですけど)。エンジンが2個なのか、3個なのか、それとも4個なのかって、誰でも一目瞭然でわかりますよね。

私たちが普段旅に利用しているヒコーキ(ジェット旅客機)が装備しているエンジンの数は、通常は2個、3個、4個のいずれかです、エンジンが2個の機種を「双発機」、3個の機種を「3発機」、4個の機種を「4発機」と呼びます。それらのエンジンが付いている場所はというと、主翼にぶら下がっているタイプと、胴体後部両側に取り付けられているタイプがあります。3発機の場合は、バランスをとるために1個のエンジンを垂直尾翼付け根に設ける方式をとっています。現在では、皆さん空港などでヒコーキを眺めていればおわかりの通り、3発機はヒコーキの中でも少数派となっています。

エンジンがどのような配置で付けられているかを見てみると、6つのパターンに分けることができます。

A 主翼に2個 ボーイング737、757、767、777、エアバスA300、A310、A320、A330など。開発中のボーイング787、エアバスA350はここに含まれます。
B 主翼に4個 ボーイング747、エアバスA340など。開発中の
エアバスA380はここに含まれます。
C 胴体後部に2個 MD-80、MD-90、ボーイング717など。
D 胴体後部に4個 IL-62など。
E 主翼に2個、
垂直尾翼付け根に1個
DC-10、MD-11、MD-10、L-1011など。
F 胴体後部に2個、
垂直尾翼付け根に1個
ボーイング727、Tu-154など。

このうち胴体後部にエンジンがまとめられているパターンC、D、Fは、リアエンジン機と呼ばれています。

エンジンというと、大きな機体を飛ばすためには、エンジンの数を増やしてパワーを得る必要がありそうですよね。たしかに昔はそうでしたが、現在では1個のエンジンで相当なパワーを得ることができるようになったために、ボーイング777など大きなヒコーキでもエンジンを2個装備するだけで十分なパワーを得ることができるようになりました。たとえばジャンボよりも全長が長いボーイング777-300のエンジンは、推力が約41トンで、それを2個装備しているわけですが、ボーイング747-400のエンジンは、推力が約26トンというように、エンジン1個あたりで見れば、ボーイング777-300は、ボーイング747-400の1.6倍ものエンジンを使っているのです。これだけ大きなエンジンを装備しているので、2個・双発でも十分というわけなのです。

ボーイング737-700のエンジン。ジェネラル・エレクトリック社のCFM-56-7というエンジンですが、最新技術を駆使したエンジンです。(Photo/Boeing)

今回が今年最後のエアラインブログ更新となります。
来年もお役立ちニュース、オモシロネタ、最新ニュースをお届けします。
それでは、皆さん良いお年をお迎えください!

近井コアラ

69(ロック)な生まれ(69年生まれ)がちょっと自慢な音楽と旅をこよなく愛する三十路。旧ソ連を皮切りに旅した国は30数カ国。旅は食にこだわりたい食いしん坊だが、高級かどうかは問わない雑食。少しでも旅のスパイスになるような情報を発信していきたいと思ってます!!

2008年10月

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