フライトボードには2レターコードでエアライン名と便名が表示されています。レターコードは、略称だったり、エアラインの歴史がわかったりとただのアルファベットと数字の組み合わせなんですが、奥深いものなんです。
空港のフライトボードなどでは「UA582」とか「NH24」といった表記がされていますよね。このUAやNHはエアライン(航空会社)を表すコードです。UAはユナイテッド航空、NHは全日空で後ろの数字は便名を表します。
エアラインを表すコードにはアルファベット(数字を含む場合もあります)2文字を組み合わせた“2レターコード”、そして3文字を組み合わせた“3レターコード”の2種類があります。
2レターコードはATA(International Air Traffic Association=国際航空運送協会)、3レターコードはICAO(International Civil Aviation Organization=国際民間航空機関)、の取り決めによるものです。もともとは、2レターコードだけでしたが増えてきたエアラインに対応するために1987年、ICAOが3レターコードを設けました(国内線やチャーター便を専門に運航する会社などのように、2レターコードを持たない航空会社も存在します)。
2レターコードは、航空会社が自由に付けることができますが基本的には早い者勝ち(笑)なので、創業が古いエアラインでは、会社の略称にちなんだコードやエアラインの旧社名などに由来したコードが付けられていることが多いといえます(2レターコードは基本的に変更されません)。2レターコードは、航空券や旅行代理店のデータ処理などで使用されています。
3レターコードも航空会社が自由に申請して付けることができますが、やはりこちらも早い者勝ち。こちらも機体に描かれている略称と3レターコードが同じ場合が多いなど、社名の略称が付けられることが多いです。3レターコードは、航空管制やフライトプラン等、航空機の運航に関連する公的機関で使用されています。
2レターコードを見ていると面白いのは、そのエアラインの歴史が垣間見られることです。たとえば全日空の「NH」は、全日空の前身の「日本ヘリコプター輸送」(Nihon Helicopter)の頭文字を取った2レターから引き継いだものなのです。
コードが利用されるようになったのは、長い社名のエアラインであっても、正確にかつ簡単に伝達するためで、実際にエアラインスタッフや航空関係者の間では2レター/3レターコードは日常的に利用されているのです。
■日本国内エアラインの2レター/3レターコード
| エアライン名 | 2レター | 3レター |
|---|---|---|
| 日本航空 | JL | JAL |
| 全日空 | NH | ANA |
| 日本アジア航空 | EG | JAA |
| JALウェイズ | JO | JAZ |
| スカイマークエアラインズ | BC | SKY |
| 北海道国際航空(エア・ドゥ) | HD | ADO |
| エアーニッポン | EL | ANK |
| エアージャパン | NQ | AJX |
| 日本トランスオーシャン航空 | NU | JTA |
| JALエクスプレス | JC | JEX |
| エアーネクスト | 7A | NXA |
| スカイネットアジア航空 | 6J | SNJ |
| スターフライヤー | MQ | SFJ |
| ジェイ・エア | XM | JAR |
| IBEXエアラインズ | FW | IBX |
| 日本エアコミューター | 3X | JAC |
| エアーニッポンネットワーク | EH | AKX |
| エアーセントラル | NV | CRF |
| 琉球エアコミューター | RC | RAC |
| オリエンタルエアブリッジ | ORC | |
| 天草エアライン | AMX | |
| 北海道エアシステム | HC | HAC |
| エアー北海道 | ADK | |
| 新中央航空 | CUK | |
| エアトランセ | TSQ | |
| 旭伸航空 | KOK |


コメント (2)
座席のクラスについて、Fはファースト・クラスって判るけど、ビジネス・クラスがC、エコノミー・クラスがYって?どこからそういうふうになったの?
投稿者: 素朴な疑問 | 2006年05月30日 22:47
日時: 2006年05月30日 22:47
> 素朴な疑問さん
こんにちは。
ご愛読ありがとうございます。
ご質問の件ですが、真偽のほどは不明ですが、以下のような由来がよく言われています。
まずはビジネス・クラスがCクラスと呼ぶ由来です。
1970年代以前の旅客機は、ファースト・クラスとエコノミークラスしかありませんでした。
ところが、ある大型旅客機、そう「ボーイング747」の登場により海外旅行の大衆化が進み、エコノミークラスに団体割引運賃などの割引運賃が導入されました。
そこで当時のアメリカを代表する航空会社「パンアメリカン航空(通称パンナム)」が、通常料金でエコノミークラスに搭乗する顧客へのサービスとして、専用のコンパートメントの設置や座席サイズの拡大や機内食の充実を図った「Clipper Class(クリッパー・クラス)」と呼ばれる中間クラスを導入しました。
このClipper Classの頭文字をとってCクラスと呼ぶようになったということです。
また別の説では、米語でビジネス・クラスのことを「Club Class」と呼ぶので、その頭文字であるという説もあります。
エコノミー・クラスをYクラスと呼ぶ由来は、Economy Classの頭文字はEですが、これだとファースト・クラスのFより前の文字となってしまいます。
Fよりも前の文字を使ってしまっては失礼になるとして、頭文字のEではなく最後の文字のYが使われるようになったと言われています。
でも面白いですね~。
普段当たり前のように使っていましたが、これが由来なんです!という正しい説がないなんて、不思議ですよね~。
今後もご質問・ご要望等ありましたら、お気軽にコメントください!
投稿者: 近井コアラ | 2006年05月31日 02:00
日時: 2006年05月31日 02:00