KLMオランダ航空の自動チェックイン機。予約時に申請したクレジットカードまたは、FFPのカード、パスポートを挿入すると、希望の座席を指定した搭乗券が発行され、出発ゲートに進むことができます。自動チェックイン機の側には、バゲージドロップポイントが用意されていて、荷物を預けることができます。(Photo/KLM)
旅でヒコーキに乗る際、搭乗手続きを行いますよね。航空券を搭乗券(ボーディングパス)に換えて、私達はその搭乗券を持ってヒコーキに乗り込みます。最近では航空券を紙で発券せずに、旅程表(アイテナリーレシート)を活用したり、予約時に航空会社に伝えたクレジットカードを使ったりするなど、“eチケット”が使われるようになってきています。
eチケットとは、航空便名、利用者名、運賃など航空券に記載される情報を航空会社のシステムに電子的に保存することで、紙の航空券が不要になるサービスです。1994年に航空券予約システムの提供会社であるガリレオインターナショナル社が、世界で初めて旅行業界にeチケッティングサービスを開始しました。今では、アメリカで発券される航空券の90%以上がeチケットで発券されています(eチケットではなく紙の航空券を希望する旅客には、追加料金“ペーパーチケットフィー”を請求する場合もあるそうです)。
国際航空運送協会(IATA)では、2007年までに航空券のeチケット化100%を目指していて、チェックイン手続きの簡素化のために、共同利用の自動チェックイン機(CUSS)の導入も進めています。IATAの試算によりますと、100%eチケット化が完了すると30億ドルの経費削減が可能(紙の航空券ではなくeチケット発券にすると約9ドルのコストカットになるとも言われています)になり、またCUSSの導入により旅客一人当たりにかかるコストが約2.5ドル節約できるとしています。
eチケットは、航空券の紛失・盗難の恐れがない、従来出発4日前までしかできなかった航空券の購入がインターネット予約ならば搭乗日前日まで可能になったことや、搭乗手続きを専用カウンターで行えるため手続き時間が短縮されるなど、私達利用者にとってもメリットがたくさんあります。ただデメリットとしては、複数の航空会社が含まれる航空券の発券ができない場合があるなど、すべての航空会社がeチケットに対応しているわけではないということです。
またeチケットの一環として、Webチェックインができる航空会社も増えてきています。航空会社のホームページからチェックインが可能で、チェックイン時に座席の指定が自分でできるなど、どんどん便利になってきています。現在Webチェックインが可能な航空会社は、日本航空、全日空、ノースウエスト航空、KLMオランダ航空、ルフトハンザ ドイツ航空、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空ですが、今後こうしたWebチェックインが利用できる航空会社は増えてくるのではないかと思います。
紙の航空券というのも味があって私は好きなのですが、混雑時のチェックイン時間が短縮するのは便利なことですし、紛失の恐れがないというのも利用者にとってはありがたいことです。これからますますヒコーキの旅はスマートにスムーズになっていくことでしょう。
ルフトハンザ ドイツ航空の自動チェックイン機。世界各地の空港に300台以上設置されています。ルフトハンザ ドイツ航空の場合、eチケット(同社ではetixと呼ばれています)ならば、「リアルタイム予約」で出発2時間前まで、コールセンターでチェックイン締め切り時間直前までフライトの予約をすることができます。(Photo/Lufthansa)

