
オアフ島にあるホノルル国際空港。空港コードはHNL(IATA)/PHNL(ICAO)。ハワイの空の玄関口で、隣接する島へのハブ空港としても利用されています。1927年3月にJohn Rodgers Airportとして開港しました。ホノルル国際空港には主要な4本の滑走路と3つのターミナルビルがあります。蛇足になりますが、4本の滑走路のうちランウェイ8R/26Lはリーフランウェイと呼ばれ、沖合に建設された世界初の滑走路で1977年に完成しました。実はこのリーフランウェイは、スペースシャトル計画のための着陸地点でもあり、隣接するヒッカム空軍基地の軍用機も使用します。ホノルル国際空港は、沖縄の那覇空港のようにヒッカム空軍基地と民間航空の軍民が滑走路を共用する空港でもあるのです。
常夏の楽園として人気のデスティネーションであるハワイですが、ハワイ州政府がこのほどハワイ諸島の各空港の施設改修について「空港近代化プラン」をまとめました。計画は今後12年間に渡るという長期的なもの。総予算は23億ドルで、主な予算の投資対象となるのは、オアフ島のホノルル国際空港(HNL)、マウイ島・カフルイ空港(OGG)、カウアイ島のリフエ空港(LIH)、ハワイ島のケアホレ・コナ国際空港(KOA)、ヒロ国際空港(ITO)の4島5空港に関する整備となります。計画は、5年間に解決する短期的な課題と、5年以降12年で取り組む中長期的課題にわけられていて、短期的なものについては随時、計画期間内に実施されていく予定です。この計画はハワイ州政府が約1年半かけてまとめられたものです。
この空港施設の改善計画の中で日本人がもっとも利用するオアフ島のホノルル国際空港の計画を簡単に紹介しましょう。まず、ホノルル国際空港は空港ビルが建ってから約30年と空港ビルそのものが古くなっているため、さまざまな計画が立てられています。5年以内に行われる改修計画としては、
・到着時の導線に「動く歩道」を新設
・駐車場の増設
・ウィキ・ウィキ・バスに変わる新たなバスの導入
・開放感のある空港を目指すため天井を変更する
・インラインスクリーニングの導入(※1)
などです。
5年~12年の長期的な改修計画は、
・航空機の到着ゲートの増設
・空港内の移動鉄道等の設置
といったものです。
一度でもハワイに行かれた方ならおわかりかと思いますが、日本発でホノルル国際空港に到着すると、メインターミナルへの移動にウィキ・ウィキ・バス(2両連結のシャトルバス・無料)というバスを利用しているのですが、満席のジャンボ機が着いた時などはバスに乗るまで多少待つことがあることや、バス自体が古いため印象が悪くなりがちでした。改修計画では、到着時の導線に「動く歩道」や新たなバスの導入がありますので、到着時の印象をきっと変えることでしょう。
また、現在世界の空港で導入が進んでいるインラインスクリーニングを導入することにより、通常はロビーに設置する荷物検査機などの設備がなくなり、ロビーが広く開放的になることは間違いありません。
空港は、その国の玄関口です。安全性、快適性、効率性のよい空港は利用する側にとってその国の印象を左右するものです。ハワイの空港がどのようにリニューアルするか楽しみですね。
(※1)インラインスクリーニング
航空手荷物のセキュリティ検査の一種で、荷物をCTスキャンやX線で自動的に検査する方法のこと。これは爆発物検知装置を荷物操作に組み込むことで、セキュリティ確保と荷物の仕分けが同時にできるということから、チェックインカウンターで直接セキュリティ検査が行えるため、待ち時間が短くなる利点があります。最近では、欧米・アジアの各空港でこのシステムが導入されていて、羽田空港の第2旅客ターミナルビルにはすでに導入済みで、6月にオープン予定の成田空港第1旅客ターミナル南ウィングでも採用するそうです。

