神戸、北九州、種子島など国内の空港の開港ラッシュがひと段落し、新空港の開港は静岡空港(愛称「富士山静岡空港」)のみといった感じで、日本国内の新空港の整備はほぼ終了したといっていいでしょう。今後は羽田・成田・関空といった大規模空港など課題となっている問題解決が求められます。現在決定している整備事業としては、羽田空港のD滑走路建設(2500メートル、2009年度中の供用開始予定)、成田空港のB滑走路延長(2180メートルから2500メートル、2009年度中の供用開始予定)などが挙げられますが、それよりも2年早く2007年度の供用開始を目標に現在進められているのが、関西国際空港(以下関空)のB滑走路新設工事です。その他の空港の整備計画については表を参照してください。
●日本国内空港の整備計画
| 空港名 | 整備計画 | 併用開始予定 |
|---|---|---|
| 羽田国際空港 | 多摩川河口に2500m新滑走路(D滑路)新設 旧ターミナルエリア跡地に国際線ターミナル建設 貨物ターミナルビル整備 |
2009年度中 未定 未定 |
| 成田国際空港 | B滑走路延長(2180から2500m) | 2009年度中 |
| 百里空港 | 民間との共用事業化により2700m新滑走路新設 | 未定 |
| 関西国際空港 | 4000m新滑走路(B滑走路)新設 | 2007年度中 |
| 静岡空港 | 空港新設(2500m滑走路) | 2009年3月 |
| 隠岐空港 | 2000m新滑走路新設 | 2006年7月6日 |
| 米子空港 | 滑走路延長(2500m) | 2011年度中 |
| 徳島空港 | 滑走路延長(2500m) | 2009年度中 |
| 石垣空港 | 新設(旧空港から移転) | 2010年前期 |
| 与那国空港 | 滑走路延長(2000m) | 2006年10月26日 |
1 2本の滑走路(B滑走路は2007年10月供用予定)の安全かつ効率的な活用
2 複数滑走路の利点(容量拡大)を活用した旅客便誘致と需要拡大
3 24時間フル稼働をセールスポイントとし、航空物流拠点としての地位確立
4 旅客増と多様化するニーズへ対応する商業サービスの強化
5 顧客満足度の維持、向上を目指した施設能力、サービス向上
6 経常黒字を確実に確保するための経費節減
7 人材育成等による総合力の向上 このうち旅客面では、旅客便の増便・新規就航に向けたエアポートプロモーションの実施や、ターゲットを絞った新規航空会社の誘致、定期便化への足がかりとするためのチャーター便の誘致、24時間運用の強みを活かした早朝・深夜便の拡大とアクセスの改善を図るとしています。また、旅客ターミナルは処理能力の向上を目指し、チェックインカウンターの増設、受託手荷物検査のインラインスクリーニングの導入などに着手する予定です。 最終的には2008年度の業績目標を営業収入1153億円、営業損益206億円、経常損益80億円、発着回数13.5万回を目指すとしています。 1994年に開港した関空ですが、開港当初は国内・国際線ともに新路線の開設が活性化しました。しかしその後の需要はやや頭打ちの状況が続き、厳しい状況といえるでしょう。特に今年の神戸空港の開港により、関西圏は3空港がひしめきあう激戦区となりました。今後、旅客獲得の熾烈な争いが展開されることになることは間違いありません。3空港がいい意味で旅客獲得競争を繰り広げ、航空需要が活性化することを願っています。
関空では、2007年3月からのジェットスターの乗り入れ表明や、2003年12月に運休していたトルコ航空の関空/イスタンブール線の再開(2006年6月14日より週3便)、ダリアビア航空の昨年に続くチャーター便など、さまざまな路線誘致の活動を積極的に行っています。写真は、6月14日より週3便で関空/イスタンブール線を再開するトルコ航空のA340-300。ビジネスクラス34席、エコノミークラス237席の2クラス制で、日本航空との共同運航となります。

