
フルフラットを世界初で導入したのがブリティッシュ・エアウェイズのファースト・クラス「ファースト」。なんと14席しか配置されていなく、それぞれの席がほかの席と隣り合うことがないという独特なレイアウトも斬新で、かつ贅沢な空間を堪能することができます。(Photo/British Airways)
以前「AIRPORT of the YEAR 2006で関空が世界4位に!」(5月26日更新)でも取り上げた、イギリスのエアライン関連調査会社「SKYTRAX」ですが、今回はエアラインを対象にしたアワードの発表を行いました。「ワールドエアラインアワード」は、毎年9月から5月まで実施する意識調査の結果に対する賞で、世界の航空会社の商品やサービスなど、35のカテゴリに関して旅行者の満足度を図るものです。今年度は全世界で1361万1244人を対象に実施されました。
35の全ての領域をご紹介することは無理なので、気になる部門をピックアップして紹介しましょう。まずは、総合部門となる「エアライン・オブ・ザ・イヤー」です。
■エアライン・オブ・ザ・イヤー(カッコ内は昨年の順位)
1位 ブリティッシュ・エアウェイズ(5位)
2位 カンタス航空(2位)
3位 キャセイ・パシフィック航空(1位)
最優秀の「エアライン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのは、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA/BAW)。ビジネスクラス「クラブ・ワールド」や「ファースト」などのキャビンクラス利用者からの支持が高く、10位内に入った航空会社の中で最も高い満足度を得たということです。2位のカンタス航空(QF/QFA)は、どの分野も高品質なサービスを提供していることが評価されました。3位のキャセイ・パシフィック航空は、エコノミー・クラスの評価が高かったようです。
■ベスト・インフライト・エンターテイメント
1位 エミレーツ航空
2位 シンガポール航空
3位 ヴァージン アトランティック航空
機内エンターテイメント部門で第1位を受賞したのは、エミレーツ航空(EK/UAE)。エミレーツ航空では、すべてのエアバスA340-500、一部のボーイング777-200および777-300ERの機内エンターテインメント・システムが充実していて、その名も“ice”システムといいます。iceは、映画、TVチャンネル、ラジオ、音楽、通信、旅行情報などを提供し、フライト中いつでもスクリーンをタッチすれば好きなサービスを選択することができるという優れもの。500以上のチャンネルと通信・情報機能を持つ使いやすく、充実したサービスで、2年連続の受賞は納得のひとこと。
■ベスト・キャビン・スタッフ
1位 タイ国際航空
2位 カタール航空
3位 マレーシア航空
キャビン・スタッフの部門で1位を受賞したのは、タイ国際航空(TG/THA)。タイは、微笑みの国と呼ばれるほどホスピタリィには定評のある国ですが、タイ国際航空もまさに暖かいもてなしの心が生かされています。女性客全員にオーキッドの生花で作られたコサージュのプレゼントなど“ソフト”なサービスが好評のようです。ちなみに4位に全日空(NH/ANA)が入っています。
■ベスト・エコノミー・クラス
1位 マレーシア航空
2位 シンガポール航空
3位 スイス インターナショナル エアラインズ
エコノミー・クラス部門で1位を受賞したのは、マレーシア航空(MH/MAS)。マレーシア航空のエコノミー・クラスは、シートが34インチのシートピッチを持つ快適さです。世界の航空会社の中でもこの広さを持つ会社は少数です。しかもB777-200では、フットスト、ランバーサポート、ヘッドレストなどが装備され、ワンランク上のエコノミー・クラスを堪能することができます。また、機内エンターテイメントも充実していて、B747-400とB777-200のエコノミー・クラスでは最新の機内エンターテイメントシステム“3000i”が導入されていて350種類以上のエンターテイメントの中から好きなプログラムを好きな時に楽しむことができるオンデマンドサービスを提供しています。
■ベスト・ケータリング エコノミー・クラス
1位 タイ国際航空
2位 カンタス航空
3位 エミレーツ航空
機内食のエコノミー・クラスの部での1位は、タイ国際航空。メインは2種類より選択できますが、たいてい1種類はタイ料理(タイ風カレーが多いようです)が用意されていて、本格的なタイ料理が堪能できます。また、出発の48時間前までにリクエストをすれば、和食も対応してくれます。こうしたお国色の強い料理を出すことや和食やスペシャル・ミールへのきめ細かな対応が高評価につながったものと思われます。
ベスト3の枠に日本の航空会社が入っていないのは残念ですが、エアライン・オブ・ザ・イヤーの8位に全日空(昨年度は10位)が入っていて、今後のサービス向上が期待されます。皆さん個人的にごひいきの航空会社があるとは思いますが、こうした全世界的な利用客の意見というも面白いものですよね。

タイ国際航空では、トムヤンクンやタイ風チキンカレーなどタイ料理を食べることができます。また、路線によって日本線ならば日本食、中国線なら中華料理といったようにきめ細かくサービスに手を入れています。こうした細かな心配りが高評価につながったのではないでしょうか。(Photo/Thai Airways International)

