特集! あなたの街にもあるかも!? 国内各地に展示されているYS-11

かかみがはら航空宇宙科学博物館に展示されているYS-11(JA8731)。全日空が1969年(昭和44年)3月に日本航空機製造からデリバリーを受けると同時に、全日空とエアーニッポンとの供用機材として両社の路線で運航されていました。1991年(平成3年)8月にエアーニッポンへリースされたが、1995年(平成7年)12月に全日空にリースバックされると同時に航空機登録を抹消されました。

今週は国産唯一の旅客機YS-11をご紹介していますが、今回は各地の博物館などに展示されているYS-11をご紹介したいと思います。

完全な形で保存されていて、一般公開されているYS-11についてご紹介しましょう。

■航空科学博物館
住所:千葉県山武郡芝山町岩山111-3
1962年(昭和37年)7月11日に三菱小牧工場にて、ロールアウトした試作機1号機(JA8611)が屋外展示されています。同年8月30日に名古屋飛行場(当時)から伊勢湾上空を56分間飛行しました。機体には「YS-11 PROP-JET」を描かれています。 コクピットへ立ち入ることはできませんが、機内に入場することができます。

■かかみがはら航空宇宙科学博物館
住所:岐阜県各務原市下切町5-1
展示機は量産99号機(JA8731)で、全日空→エアーニッポンで使用された機体です。1995年(平成7年)11月に高松/伊丹間のラストフライトの後、同年12月4日に伊丹空港から岐阜飛行場へ最後のフライトを行い、展示機となりました。機内へ入場することができます。

■所沢航空発祥記念館
住所:埼玉県所沢市並木1-13(ただしYS-11は西武新宿線航空公園駅前に設置されています)
展示機は量産101号機(JA8732)で、全日空→エアーニッポンで使用されていた機体です。1997年(平成9年)4月13日に大島/羽田間がラストフライトで、総飛行時間52,991時間、総飛行回数58,253回で退役しました。通常は、展示のみで機内へ立ち入ることはできませんが、毎年公開イベントがありその際には機内へ入場することができます。今年の残りの公開日は、10月21日/10:00~15:00、10月28日・29日/10:00~16:00、11月3日/10:00~15:00、11月14日/10:00~15:00となっています。また9月8日~10月9日まで、空の日記念イベントとして企画展「さよなら日本の翼 YS-11~写真と模型でたどる軌跡~」が開催されます。

■さぬきこどもの国
住所:香川県高松市香南町由佐3209
展示機は量産115号機(JA8743)で、全日空→エアーニッポンで使用されていた機体です。1997年(平成9年)9月に退役した機体で、総飛行時間54,722時間51分、総飛行回数58,705回。土曜日、日曜日、休日、春休み・夏休み期間中の機内公開日には、客室やコックピットを自由に見学することができます。

■コウノトリ但馬空港
住所:兵庫県豊岡市岩井字河谷1598-34
展示機は量産103号機(JA8734)で、全日空→エアーニッポンで使用されていた機体です。1999年(平成11年)1月31日に壱岐/福岡間がラストフライトで、総飛行時間54,747時間16分。通常は機内に入場することはできません。

■みちのく北方漁船博物館
住所:青森県青森市沖館2-2-1
展示機は量産52号機(JA8809)で、もともとブラジルのクルゼイロ航空にデリバリーされた8機のうちの1機(1968年3月にデリバリーされた。PP-CTE)。その後、クルゼイロ航空の経営権がヴァリグ・ブラジル航空に渡ったために、ヴァリグ・ブラジル航空でも運航されていました。その機体を東亜国内航空(当時)が購入し、最後は日本エアコミューターが運航しました(展示機の塗装は日本エアシステムのもの)。2003年(平成15年)6月29日に退役しました。機内に入場することができます。

■青森県立三沢航空科学館
住所:青森県三沢市大字三沢字北山158
展示機は量産157号機(JA8776)で、ロールアウト時はジェラルミンの地のままで塗装がされていませんでした。なぜかというと、この機体を発注していたのは日本国内航空でしたが、東亜航空と合併したため。その後東亜国内航空のマーキングがされました。2002年(平成14年)11月18日まで、日本エアコミューターで、鹿児島~屋久島・種子島・奄美大島・沖永良部島・与論・福岡/福岡~高松・徳島・高知・出雲/出雲~隠岐/伊丹~隠岐の12路線を運航していました。総飛行時間:59,451時間22分、総飛行回数60,942回。機内に入場することができます。

9月30日のラストフライトまで、まだ実機のフライトに間に合いますが、夏休みに博物館にYS見物してもいいかもしれません。いよいよカウントダウンが近づいています。日本唯一の国産旅客機の雄姿を忘れたくないものです。

みちのく北方漁船博物館に展示されているYS-11(JA8809)。ブラジルのクルゼイロ航空にデリバリーされた8機のうちの1機。YS-11は、日本だけではなくアメリカ/ピードモント航空(23機)・アリューシャン航空(2機)、ギリシャ/オリンピック航空(8機)、韓国/大韓航空(8機)、ブラジル/ヴァスピブラジル航空(6機)、カナダ/トランズエア(2機)、コートジボアール/エア・アフリカ(2機)、ガボン/ガボン政府(2機)、ザイール/アリマンタシオン(1機)、台湾/オリエント航空(2機)、フィリピン/フィリピン航空(1機)、インドネシア/ペリタエアーサービス(2機)・ボーラック航空(1機)、アルゼンチン/アラ航空(3機)の合計75機が海外に売却されました。

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コメント (1)

近井コアラ:

9月20日~10月22日(月曜日休館日)にかけて、国立科学博物館にて「YS-11国産旅客機44年の航跡」を開催中です。
YS-11の風洞模型や戦後の国産機開発を支えた機器類などを展示し、今まで紹介されることの少なかった航空機開発の側面が紹介されています。
会期中にはYS-11型機の開発・設計に携われた方々によるシンポジウムやJAC運航乗務員、客室乗務員によるトークショー、ギャラリートークまた紙飛行機教室なども催されます。
この機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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近井コアラ

69(ロック)な生まれ(69年生まれ)がちょっと自慢な音楽と旅をこよなく愛する三十路。旧ソ連を皮切りに旅した国は30数カ国。旅は食にこだわりたい食いしん坊だが、高級かどうかは問わない雑食。少しでも旅のスパイスになるような情報を発信していきたいと思ってます!!

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