
今回フライトで実際に使用されたファースト・クラスの様子。シートは現在も使用されているファースト・クラスのシートという感じですが、キャビンの広さを感じさせますよね~。(Photo/Airbus)
9月4日から8日までで計4回、A380で初めて乗客を乗せたテストフライトを行いました。
9月4日の飛行では474人の乗客を乗せ、午前9時58分(現地時間)にエアバスの本拠地フランスはトゥールーズのブラニャック空港から離陸しました。今回テストフライトに使用されたA380はレジストリMSN002が使用され、キャビンは標準的なファースト・ビジネス・エコノミークラスの3クラス制(474座席)のコンフィギュレーションが設置されました。今回のテストフライトの乗客は20~30人のキャビン専門家を含むエアバス社の社員が搭乗しています。
4回のフライトは、それぞれ7時間、10時間、12時間、15時間のフライトタイムで実行され(内1回は夜間フライト)、短いフライトタイムではスペイン、フランス、イギリス、ドイツまわり、より長いフライトタイムはノルウェーやカナリヤ諸島あたりを飛行したようです。
テストフライトに搭乗したエアバス社の社員である乗客は、空調調節、照明、音響効果、機内エンターテイメント、食事や飲み物のサービス、電気回路、トイレと水を含むテスト機体で機能しているキャビンシステムをチェックしました。4回のフライトで搭乗したエアバス社員は1900人にものぼったそうです。
気になるテスト結果ですが、エアバス社のクロード・レライー飛行部門担当上級副社長は、「満席のキャビンにもかかわらず、窮屈さを感じず広いという印象と、機内はとても静かだった」とコメントしています。今回、標準的なキャビンレイアウトでしたが、写真を見てもおわかりのように、確かに広い! 各航空会社がどんなレイアウトにしてくるのか、ますます楽しみになりました。
今回の飛行平均速度はマッハ0.85(時速850km)で、飛行高度は43,000フィート(13,106m)ということです。4回のフライトを合計すると41,750kmに達し、世界一周程度の距離をフライトしたことになります。また8日のフライトで、A380テストプログラムは2005年4月27日に最初の飛行以来616フライト、2,000飛行時間に達しとのことです。
飛行試験プログラムには5機のA380が投入されていて、その内4機はロールスロイス・トレント900のエンジンで、1機がエンジン・アライアンスGP7200エンジン(8月25日に初飛行成功)となっています。
A380は現在16社から159機の確定発注を受けていて、最初の商業フライトはシンガポール航空となる予定で、2006年末には就航する予定です。シンガポール航空のA380はまず、カンガルー路線と呼ばれるシンガポール/ロンドン線とシンガポール/シドニー線に導入されます(シンガポール航空は、A380を25機発注しています(10機確定、15機仮発注)。シンガポール航空のA380は、3クラス制で通常は555席の配置が可能なところを3クラス制で480席弱とする予定です)。
世界に先駆けていち早くA380の路線に就航するのは日本路線ではないのですが、今年の年末にはA380をどこかで見かけられるかもしれませんね。

9月4日のフライトのテイクオフシーン。午前9時58分にトゥールーズのブラニャック空港から離陸しました。(Photo/Airbus)

