台北国際空港で初披露された747LCF(ラージ・カーゴ・フレイター)。今回披露された巨大な機体は787ドリームライナーの主要部位を空輸するために改造する3機の特別機の初号機です。(Photo/Boeing)
以前「実は結構メイド・イン・ジャパンなんです。ヒコーキって」(8月2日更新)でも、次世代旅客機B787ドリームライナーのプログラムに多数の日本企業が参画していると紹介しました。たとえば、三菱・川崎・富士の重工3社は機体の35%を担当していますし、複合材を東レ、タイヤをブリヂストン、ラバトリー、フライトデッキのインテリアとドアなどをジャムコなどが担当しています。日本以外にもB787ドリームライナーの部品等を担当する企業が世界中にあります。それではそうした部品は、どうやってB787ドリームライナーの最終組み立て向上であるシアトル郊外のエバレット工場まで運ばれるのでしょうか。
部品はそれぞれ貨物機(フレイター)によって運ばれます。しかし、たとえば三菱重工は主翼部分、川崎重工は前部胴体部分と主脚格納部の複合材部品を、富士重工は主翼の付け根部分の「中央翼」を担当していますが、たとえば通常のフレイターで運べる大きさなのでしょうか(B747-400Fで最大で120トン前後を運ぶことができます)。運賃コスト等を考えればよりいっぺんに大量の部品を運ぶほうがよいですよね。
そうなんです。ボーイング社はB787のためにB747-400型を改造して大型特殊貨物機を3機ほど作ってしまうのです。その機体の名前部品は“B747LCF”(ラージ・カーゴ・フレイター)といいます。B747-400LCFは、胴体部を拡張することでB747-400Fの300%もの貨物を搭載することが可能だということです。
8月16日に、B747-400LCFの初号機が台湾にて披露されました。現在、この B747-400LCF は初飛行に向けて地上でのテストが進められており、今後は、 8 月中に台北での初飛行を行い、その後にシアトルへ移動、最終のテストプログラムを経る予定とのことです。この B747-400LCFの改造は台湾のエバーグリーン・アビエーション・テクノロジー社によって行われました。同社は日本でもお馴染みのエバー航空とゼネラル・エレクトリックの合弁企業であり、台湾のエバーグリーン・グループの傘下でもあります。現在、同社によって 2 機目のB747-400LCF 改修作業も進められており、今秋には完了し、来年には 3 機目の改造が予定されています。なお、今年中に完成する B747-400LCFの2機は、 787 型機の最終組立の開始に向け、2007 年より運航を開始します。
このB747-400LCFを運航する会社は、アメリカのエバーグリーン国際航空、ルクセンブルクのカーゴルックスの2社で、エバーグリーン国際航空がアメリカ/日本間を、カーゴルックスがアメリカ/ヨーロッパ間の運航と受け持つそうです。
日本には中部国際空港に飛来の予定で、エバーグリーン国際航空が運航を担当し、主翼と胴体を積み込む予定だそうです。ちょっとみてみたいものですよね。

