Variety Artist/BATTLE JAZZ-BIG BAND ultimate fast tunes ビッグバンドでの高速チューンばかりを集めた「スピード」感あふれるご機嫌なアルバム(だからスピード感溢れる旅客機がジャケットなのかなと)。ブラス・セクションの速いのに正確で複雑なフレイジング、スピード感を倍増させる超シャープなドラミング等、聴きどころ満載! スイング、そしてモダンなビッグバンドの魅力を浮き彫りにした1枚です。
今回は、ビッグバンドの「スピード」に着目して選曲された「BATTLE JAZZ-BIG BAND ultimate fast tunes」(V.A.)の青い空の下にDC-9ファミリーの機体(すいません、詳細な型式はわかりませんでした)が美しいジャケットを見ながら、短距離ジェット旅客機DC-9ファミリーについてご紹介していきましょう。
1967年4月に、戦闘機メーカーであったマクドネル社に買収される形で合併され、マクドネル・ダグラス社となりましたが、レシプロ時代からダグラス社といえばアメリカを代表する旅客機の名門会社でした。1950年代~1960年の初頭、中距離中型旅客機分野ではさまざまな航空機メーカーが新しく画期的な旅客機を発表していました。たとえば、シュド・アビアシオンの“カラベル”(1955年初飛行)、デハビランド社(ホーカー・シドレー・アビエーション)の“トライデント”(1962年初飛行)、ボーイング社のボーイング727(1963年初飛行)、ビッカース社のBAC111(1963年初飛行)などがそうです(商業的に成功した機体は、DC-9とボーイング727でした)。
そうした中、ダグラス社でもボーイング社のボーイング727の対抗機として1963年から中・短距離用の旅客機の開発が進められることとなりました(プロジェクト名は「プロジェクト2000」)。その機体の名がDC-9でした。プラット&ホイットニーの傑作エンジンJT8Bエンジンを機体後部の左右に取り付けるというリア・マウント方式でT尾翼を持つフォルムとなりました。試作機は1965年2月に初飛行し、その年の12月にデルタ航空で就航しました。開発は後発でしたが、商業的には大成功をおさめ、ダグラス社時代だけで976機が生産され、マクドネル・ダグラス社となっても生産が続けられ、1980年代にはストレッチ型のMD-80シリーズ、1990年代にはエンジンをIAE V2500に換装したMD-90シリーズ、ボーイング社との合併後もMD-95がボーイング717-200として引き継がれました。DC-9ファミリーには多数のモデルが存在していますが、ざっと紹介しましょう。
| モデル | 全幅 | 全長 | 航続距離 | 最大旅客数 | |
|---|---|---|---|---|---|
| DC-9-10 | 27.25m | 31.82m | 2,038km | 90人 | JT8D-5 |
| DC-9-15/20 | 28.47m | 36.37m | 3,030km | 115人 | JT8D-15 |
| DC-9-30 | 28.47m | 36.37m | 3,030km | 115人 | JT8D-15 |
| DC-9-40 | 28.47m | 38.28m | 3,120km | 125人 | JT8D-15 |
| DC-9-50 | 28.47m | 40.72m | 3,030km | 139人 | JT8D-17 |
| MD-81 | 32.8m | 45.1m | 2,900km | 172人 | JT8D-209 |
| MD-82/-88 | 32.8m | 45.1m | 3,800km | 172人 | JT8D-217A/C |
| MD-83 | 32.8m | 45.1m | 4,600km | 172人 | JT8D-219 |
| MD-87 | 32.8m | 39.7m | 4,400km | 139人 | JT8D-217C |
| MD-90 | 32.9m | 46.5m | 2,330km | 166人 | V2500 |
| ボーイング717-200 | 28.4m | 37.8m | 2,650km | 117人 | BR715-A1-30 |
ノースウエスト航空のDC-9-50。まだまだ現役バリバリでアメリカ国内線で活躍中です。

