羽田/虹橋間のシャトル便就航へ向け本格協議開始


写真は上海をベースとしている中国東方航空のA330-300。中国東方航空は、中国民航分割後、1988年6月25日、今までの民航上海管理局を基盤に会社を設立したため上海が拠点となっています。中国の航空産業の分割に際して誕生した6航空会社の1つ(他の5社は中国国際航空、中国南方航空、中国西南航空、中国西北航空、中国北方航空)。今現在、上海を拠点に日本(14都市)へ週165便(貨物便除く)、世界各都市へのネットワークを有し、中国最大手の航空会社としてほとんどの国内の主要都市を網羅しています。羽田/虹橋線が就航したら、真っ先に運航に名乗りを挙げると思われます。(Photo/Airbus)

先ごろ、安倍首相が首相就任として初の外遊先として向かったのは中国でしたが、その日中首脳会談において、来春からの羽田/上海(虹橋空港)の航空便の運航について合意した模様です。国土交通省航空局でも今後、具体的な協議を進めていくとしています。国土交通省航空局によると、これまで中国民用航空総局と「話を進めてきた」としており、「正式な合意事項ではない」としてはいますが、今後、事務レベルで具体的な懸案事項について双方で検討を進めていくとしています。11月にベトナムのハノイで行われるAPECでの日中首脳会談にて正式合意を目指すとのことです。

この羽田/虹橋間のシャトル便が実現すると、5月8日更新の「日韓シャトル便、羽田/金浦線が200万人突破!」でもお話した羽田/金浦(ソウル)と同じ形であるチャーター便という扱いになると考えていいでしょう。またこの羽田/虹橋は、羽田/金浦同様にどちらの国の空港でも都市圏からのアクセスが良いということが挙げられます。虹橋空港は、上海市内の中心部から約15キロの位置にあり、現在全ての国際線が発着する浦東国際空港に比べ、断然アクセスが良いのです。この羽田/虹橋線が就航すれば、上海日帰り出張も可能になり、ビジネスマンを中心に利用客のニーズは高いと思われます。羽田/金浦線も3年を待たず利用客が200万人を突破し、今年だけでも130万人の利用が見込める人気路線となっていますので、この羽田/虹橋線も多数の利用客が見込めるかと思います。

非常に便利な路線ですが、先にも書きましたが懸案事項があります。ひとつは、羽田、虹橋の両空港とも、国内線空港であり発着枠に余裕がないこと。羽田空港については、発着枠の捻出については具体的な検討がされているものの、虹橋空港については、中国国内路線の需要が大変多い中で、日本との路線を実現するための具体的な枠が捻出できるか、という高いハードルがあります。また、虹橋空港は現在国内線空港として機能しているため、CIQ(税関=Custom、出入国管理=Immigration、検疫=Quarantine)設備がなく、こうした設備を再度、整える必要があることです。羽田、虹橋の両空港とも新規滑走路の計画がありますが、来春のシャトル便就航となると現在ある発着枠の中から検討を進めなくてはいけない状態で非常に厳しいといえます。

ふたつめとしては、発着枠の捻出が決まった後の話ですが、、就航する航空会社の問題があります。現在成田/上海(浦東)線を運航する航空会社は日中でそれぞれ2社(日本=日本航空・全日空、中国=中国国際航空・上海航空・中国東方航空ですが、上海航空は全日空・中国国際航空とのコードシェア便)ですが、虹橋への就航を前提として羽田へ乗り入れる航空会社の協議も進める必要があります。さらに特に羽田ですが、成田空港の成り立ちからして羽田の再国際線化への反発も強く、調整が必要となってくるでしょう。

ただ、ビジネスでも観光でも中国(特に上海)は今後も需要が高いデスティネーションであることは間違いなく、ぜひとも問題を解決し就航までこぎつけて欲しいものです。

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近井コアラ

69(ロック)な生まれ(69年生まれ)がちょっと自慢な音楽と旅をこよなく愛する三十路。旧ソ連を皮切りに旅した国は30数カ国。旅は食にこだわりたい食いしん坊だが、高級かどうかは問わない雑食。少しでも旅のスパイスになるような情報を発信していきたいと思ってます!!

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