国土交通省、成田/羽田間1時間構想

国土交通省は2009年度から、成田空港と羽田空港を特急運行により1時間以内で結ぶ前提で、東京都心に新しい鉄道路線を建設するための調査に着手します。

これは2007年5月に政府が打ち出した「アジア・ゲートウェイ構想」において、騒音規制などから発着容量や24時間空港化に関して制限のある羽田・成田両空港の競争力を強化する目的で「羽田、成田両空港のアクセス改善を図りつつ、一体的に活用する」という方針によるもの。羽田・成田の発着枠拡大や羽田空港の国際線拡充で増加する航空需要に対応するためにも、成田高速鉄道が開業する2010年以降、できるだけ早い時期に両空港を結ぶ特急の運行を開始したいと考えているようです。

成田/羽田間は現在、京成電鉄と都営地下鉄浅草線、京浜急行鉄道の相互乗り入れで直通列車が走っていて、所要時間は1時間46分。リムジンバスは1時間15分ですが、渋滞に巻き込まれる可能性があり時間のめどが立てにくい欠点があります。

2010年度に開業する予定の成田新高速鉄道は、成田(空港第2ビル)/東京都心(日暮里)の所要時間が今より15分短い36分になりますが、この開業を受け、バイパス路線を造り、対応したい考えだそうです。

都営浅草線には追い越し路線がありませんので待避線を設ける案もあり、待避線方式ですと建設費は400億円程度と試算されていますが、退避路線方式よりもさらに10分ほど時間を短縮できるというバイパス建設方式が浮上しているのです(ただしバイパス路線建設となると少なくとも3000億円に達する見込み)。バイパス路線は、都営浅草線が考えられていて、押上-泉岳寺間にバイパス路線を整備する構想。さらに、東京駅に近い都営浅草線日本橋駅-宝町駅間に新駅の設置という案や、宝町駅と東京駅をつなぐ地下通路の整備という案を視野に入れ、駅の利用状況や最適な整備手法を調査します。

この調査のため、国土交通省では2009年度予算の概算要求に調査費数千万円(2000万円前後)を盛り込む方針で、実際の整備費については、京成電鉄・東京都交通局・京浜急行電鉄の3社に加え、JR東日本、沿線自治体の東京都や千葉県などにも負担を求めることも検討されています。

このバイパス路線が実現すると、空と陸の交通体系が一体化され、海外と国内各地の移動がよりスムーズになり、他のアジアのハブ空港に比べ都心から遠いという成田空港の弱点をカバーできる可能性が見えてきます。熾烈なアジアのハブ空港争いですが、知恵を絞って生き残りを目指してほしいものです。

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近井コアラ

69(ロック)な生まれ(69年生まれ)がちょっと自慢な音楽と旅をこよなく愛する三十路。旧ソ連を皮切りに旅した国は30数カ国。旅は食にこだわりたい食いしん坊だが、高級かどうかは問わない雑食。少しでも旅のスパイスになるような情報を発信していきたいと思ってます!!

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