エールフランスは設立75周年を記念して、第二次世界大戦後にエールフランスが営業を再開した1946年当時に使用していた機体デザインのマーキング機材を復活させ運航させると発表しました。ちなみに復活デザインがマーキングされるのはエアバスA320-200(レジ番号:F-GFKJ)の1機で、フランスはトゥルーズで塗装が行われ、11月21日にパリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着し、その日のうちにバルセロナ行きとして運航を開始しました。今後2年間、中距離路線に使用される予定です。

設立75周年を記念としてエアバスA320-200(レジ番号:F-GFKJ)に施された、設立当初の機体デザイン。機首と尾翼には印象的なヒッポカンポスが描かれています。今後2年間、エールフランスの中距離路線に使用される予定です。
(Photo/AIR FRANCE)
それではエールフランスについて簡単にご紹介しましょう。
エールフランスは、エールオリヤン、エールユニオン、CINDA、SGTAの4社が1933年に合併してエールフランスとなりました(同年にはアエロポスタルも参加)。1945年にはエールフランス国営航空となり、ICAO、IATAに加盟しました。日本就航は1952年のことで、11月にローマ~ベイルート~カラチ~サイゴン経由で所要時間50時間をかけ、羽田に1番機が降り立ちました。1955年にはヨーロッパ系航空会社の中では初めてとなる日本人客室乗務員を採用しています。1976年には世界初の超音速旅客機コンコルドの運航を開始(2003年5月31日に運航終了)。2004年にはスカイチームの中心的メンバーの1つであるKLMオランダ航空と統合を発表し持株会社方式で経営統合が行われました。
さて、塗装からいうと老舗のエアラインとしては珍しく、創立以来1回だけ変更されただけで、尾翼のトリコロールカラー(青・白・赤)はおなじみのもの。今回1機だけのスペシャル・マーキングは、創業時の機体マーキングで1976年1月まで使用されていたものです(現在のマーキングは1976年1月21日に変更されたもの)。
デザインを見ていきましょう。機首と尾翼部分には印象的な紋章が配置されています。これは、エールフランスの前身であるエールオリヤンのロゴマークであった「ヒッポカンポス(馬胴魚尾)」で、ペガサスの頭とギリシャ神話の馬、そして安南(ベトナムの一地方。ちなみにベトナムはかつてフランスの植民地でした)の竜の尾を組み合わせた図案で、ヨーロッパと極東地域のつながりを象徴しているのだそうです。今回の塗装にはトゥルーズの“La Croix du Sud”メンテナンスサイトにて5日間かけて行われました。
日本路線に投入されることはありませんが、フランスにご旅行の際は、見かけるチャンスがあるかもしれませんね。この機体は見ることができませんが、日本線のお楽しみとしては、2009年夏期よりパリ/成田線でエアバスA380の運航が開始される予定です。ヨーロッパ系の航空会社としては初のA380の商業運航を開始する航空会社であり、3クラスで538席(ファースト9席、ビジネス80席、エコノミー449席)と世界で初の3クラスで500席台提供の商業運航を開始する航空会社となる予定です。来年もエールフランスは見逃せませんね。

