1月13日、全日空とオリエンタルエアブリッジは業務提携を結んだことを発表しました。これは全日空が長崎県とオリエンタルエアブリッジからの要請を受けて実現されたもので、三者間での基本合意書を締結しました。今後は具体的な項目において業務提携の実施に向けて、協議が進められるとのことです。
現在決定している提携予定内容は以下の通り。
・オリエンタルエアブリッジ運航による、オリエンタルエアブリッジならびにANAのコードシェア便運航
・オリエンタルエアブリッジに対するANA各種システムの提供。
この提携はオリエンタルエアブリッジの経営の悪化が原因で、長崎県とオリエンタルエアブリッジでは長崎県の離島航空路線の維持と存続を目的としていて、全日空側でも、県を中心とした地元自治体などによる経済的支援、ならびにANAによるノウハウ・システム提供を中心とした協力により、地域航空路線の維持・存続のモデルケースになり得るとの見解を発表しています。
もともとオリエンタルエアブリッジは、1961年に長崎県などが出資する第三セクターの「長崎航空」として設立された航空会社です(オリエンタルエアブリッジに名称変更は2001年)。長崎県の離島とのアクセス向上を目的に設立されたもので、空港整備が未整備の離島空港発着便を運航することから、主力機は8人乗りのBN-2アイランダーでした(2006年3月に退役)。
現在、オリエンタルエアブリッジは以下の路線を運航しています。(2009年1月スケジュール)
運航路線:長崎/壱岐、長崎/福江、長崎/対馬、長崎/鹿児島、長崎/宮崎
使用機材:DHC-8-Q200(39人乗り)

オリエンタルエアブリッジのDHC-8-Q200。このQ200型は、巡航速度を向上させ、NVSと呼ばれる騒音・振動低減システムを採用したもの。オリエンタルエアブリッジでは、39人乗りで客室乗務員が1人乗務しています。長崎の空の架け橋としてぜひ、あまり縮小せずに存続してほしいものです。
この路線でいうと長崎から鹿児島、宮崎までは、陸路であればかなりの時間を要することになりますが、空路では35分、40分で移動できるため、非常に利便性が高いのですが、宮崎線は搭乗率が低く採算割れしていることもあり、廃止の検討もされているとのことです。
地元の足を守るというこの試みは、全日空という巨大な航空会社が入ることによりどう経営を改善していくか、また、採算の面と離島アクセスを守るというバランスをどうとっていくのか注目されます。長崎の空の架け橋を守っていっていただきたいものです。

