ボーイングは、4月16日に6,000機目の737型機(B737-800)、4月10日に777機目の777型機(B777-300ER)をそれぞれデリバリーしました。
まずは737型機について紹介していきましょう。記念すべき6,000機目を受領したのは、リース会社のインターナショナル・リースファイナンス社(ILFC)で、ノルウェージャン・エアシャトルへのリースが決定しています。ノルウェージャン・エアシャトルは、1993年に設立されたスカンジナビアで最大のローフェア・エアラインで、ノルウェーのオスロ空港をハブ空港として、ヨーロッパ以外にも北アフリカ、中近東都市にも路線網を広げている航空会社。現在39機の737型機を運航中で、さらに42機の確定発注をしています。

737型機の通算6,000機目となったB737-800。ノルウェーのオスロに本拠地を置く、ローフェア・エアラインであるノルウェージャン・エアシャトルが運航を行います。尾翼に大きく「6000」と入れられたスペシャル・マーキングです。(Photo/Norwegian Air Shuttle)
デリバリー時にはノルウェージャン・エアシャトルのマーキングがすでに施されていて、尾翼には「6000」の数字が大きく描かれた特別なものとなっています。レジ番号はLN-NOL。ノルウェージャン・エアシャトルでは、機体に愛称としてノルウェーの偉人の名前が付けられていますので、この機体にはどんな偉人の名前が付けられるのか楽しみですね。
ボーイングによると現時点での次世代737型機の受注残は2,200機以上、リストプライスにして約1,630億ドルに相当するとしています。
次に、777型機についてですが、記念すべき777機目を受領したのは、エールフランス航空です。エールフランス航空にとっては、54機目のB777となります。この記念すべきB777-300ER(レジ番号F-GZND)は、エールフランス航空の新CIを最初に施された機体にもなりました。さらに今回777機目となったB777-300ERは、ローンチカスタマーは日本航空でしたが、最初に商業運航を開始したのはエールフランス航空なので、エールフランス航空は、777に縁があるのかもしれませんね(さらにエールフランス航空は、B777フレイターのローンチカスタマーでもあります)。ちなみにこのB777-300ERは、試験機としては珍しいスペシャル・マーキングでワールド・ツアーを行っています。日本にもやってきたので、世界地図の塗装といえば「見た!」という方もいらっしゃるでしょう。777型機は、56の航空会社とリース会社から1,100機の受注があり受注残は350機以上あるそうです。

777型機の通算777機目となったB777-300ER。エールフランス航空が受領しました。この機体(F-GZND)は、先日発表された新CIを施されたはじめての機体となります。エールフランス航空は今回受領したB777-300ERの商業運航をはじめて行った航空会社でもあります。(Photo/Boeing)
ただ、この世界的な不況によりボーイングでは4月9日に、2010年のワイドボディ機の製造計画の変更を発表しています。2010年6月から777型機の月産製造機数を7機から5機に減らすほか、当初予定していた747-8型機と767型機の増産計画を延期するとしています(737型機に関しては、現時点での変更はありません)。大幅に計画が遅れているB787ドリームライナーもありますので、ボーイングにとっても厳しい時期であるといえますが、安全で環境に配慮した航空機の需要は今後も増えていくことは確実ですし、踏ん張りどころといえるでしょう。

