コンチネンタル航空は2009年10月24日にスカイチームを脱退し、その後スターアライアンスに加盟する方針です(デルタ航空とノースウエスト航空の統合の進捗状況により変化する可能性もあったため、お伝えするのが遅くなってしまいました)。
コンチネンタル航空では、昨年より他社との合併やアライアンスの再検討を行ってきました。2008年4月27日のラリー・ケルナー会長兼最高責任者およびジェフ・スマイゼック社長の発表では、合併は自社の強みを失う恐れがあるとして合併しないことを選択し、アライアンスの再検討を検討したいと発表していました。その後2008年6月19日には、スターアライアンスに加盟し、ユナイテッド航空と協力する計画を発表し、アライアンスの鞍替えを表明したのです。このコンチネンタル航空のアライアンスの鞍替えは、グローバルなアライアンスが結成されてからは初となる主要な航空会社の脱退・移籍となります(カナディアン航空の例もありますが、エア・カナダへの吸収合併となりますので、意味合いは変わってきます)。

コンチネンタル航空のラリー・ケルナー会長兼最高責任者(右側)とグレン・F・ティルトン最高経営責任者(左側)。2008年6月19日に発表されたコンチネンタル航空とユナイテッド航空の業務包括提携の発表の際の写真。(Photo/United Air Lines)
コンチネンタル航空が、スターアライアンスへの鞍替えとユナイテッド航空との協力関係を発表したのには、大きく2つの要素が関係していると思います。まず1つは、デルタ航空とノースウエスト航空の統合です。1998年にノースウエスト航空は、コンチネンタル航空の株式を保有し提携しました。現在もノースウエスト航空は、コンチネンタル航空の株式を保有していますので、デルタ航空との統合によりコンチネンタル航空は自社の独自性がなくなることを危惧したのではないかと思います(ノースウエスト航空が保有している株式に関しては買戻しの検討もされています)。
もう1つの要素は、提携を発表したユナイテッド航空とはアメリカ国内において重なる路線が少なく、提携によるメリットが大きいことです。たとえばユナイテッド航空は、アメリカ東海岸や南米、メキシコ路線に弱く、コンチネンタル航空は、アメリカ西海岸方面に弱いなど、提携しても競合する路線が少なく、お互いのメリットを生かせるのです。提携により、路線網は全米に広がることとなり、顧客利便性の向上や収益拡大、コスト削減、業務の効率化などが最大限に図れるとしています。
今後はスターアライアンスへの加盟の日にちは決定していないものの、スカイチーム脱退後、すみやかに加盟する方向で調整中とのことです。我々日本のファンには、この加盟はメリットがありそうです。スターアライアンスには、全日空が加盟しており、マイレージプログラムやより利便性の高いフライトスケジュール、空港ラウンジを含めて、日本の利用者にとって大きなメリットが受けれそうです。
スターアライアンス、ワン・ワールド、スカイチームと3大アライアンスが覇権を競っている状態で、今回のコンチネンタル航空の鞍替えを機に、エアライン間の経営統合や提携が進むな中、アライアンスの組み換えも今後も続きそうな気配です。


コメント (1)
続報です。
4月7日にアメリカ運輸省は、
コンチネンタル航空のスターアライアンス加盟への申請、
およびユナイテッド航空とスターアライアンス加盟航空会社
8社との提携の独占禁止法適用除外について、
暫定認可を許可しました。
これにより、10月24日のスカイチーム脱退後に、
あいだを置かずスターアライアンスへ加盟するという
スケジュールが進みそうです。
投稿者: 近井コアラ | 2009年04月09日 14:23
日時: 2009年04月09日 14:23