ペットを飼われている方ならば悩むのが移動手段だと思います。特に飛行機での移動の際には、一部の航空会社では座席の下に入る小型ペットならばキャビンに乗せてくれるところもありますが、ほとんどの場合、貨物室に入れられ貨物扱いとなります。
アメリカでは1年間で移動するペット200万匹のうち約5000匹が負傷しているという結果があり、たとえば貨物室で呼吸困難になる可能性がある鼻が短い犬種などは飛行機に乗せられないという制約がある航空会社もあります。こうしたことから見ても、ペットにとって飛行機の貨物室での移動というのは大変ストレスがかかることがわかりますよね。
そんなことからペット愛好家であるDan Wiese氏とAlysa Binder氏が2005年に設立したのが、ペット輸送専門航空会社の「Pet Airways」(以下ペット・エアウェイズ)です。設立から4年、今年の7月14日からついに運航が開始されます。
ペット・エアウェイズの最初の就航都市となるのは、ニューヨーク、ワシントンDC、シカゴ、デンバー、ロサンゼルスの5都市。サービス開始直後の料金は片道149ドルとなっています。他の通常の航空会社の料金としては、アンダーシートで70~180ドル程度、貨物扱いで100ドル~250ドル程度ですので、既存の航空会社よりも割安な設定となっています。

ペット・エアウェイズのキャビンです。ビーチクラフト1900にペット専用のカゴが19席(笑)配置されています。キャビン内の温度はペットに最適に設定され、動物看護士が15分ごとに見回りをしてくれるそうです。(Photo/Pet Airways)
ペット専門とうたっている通り、キャビンはペット専用で専用のカゴが配置され、動物看護士が同乗し、15分ごとに見回りを行い、ニューヨーク/ロサンゼルス間では途中のシカゴでトイレ休憩などが挟まれます。また、キャビン内の温度はペットに快適に設定されています。また、飼い主はウェブサイトからペットをモニターすることもできます。残念なのは、ペット専門なので飼い主は同乗することはできません(笑)。

ペット・エアウェイズの使用機材であるビーチクラフト1900。マーキングはシンプルですが、同社のロゴがアクセントになっています。緑の足型に飛行機のマークでとってもかわいらしいですよね。今後はダッソー・ファルコン20、コンベア580、ボーイング727を含む20機にフリートを拡大する予定とのこと。(Photo/Pet Airways)
使用機材は、ターボプロップ機であるビーチクラフト1900(日本ではエアトランセがビーチクラフト1900Dで運航していましたね)。キャビンは“人間用”の内装はすべて取り除き、ペット専用のカゴが19台設置されています。
ペット・エアウェイズでは今後、サービスをアメリカの他の主要都市まで広げる予定で、今年末までには、ダッソー・ファルコン20(ビジネスジェット機)、コンベア580、ボーイング727を含む20機に拡大する予定とのこと。また、就航記念のプロモーション期間が終了した後に料金が200ドル前後になる見込みですが、既存の航空会社よりも割安になるように設定するとのことです。
アメリカらしい航空ビジネスですよね。果たしてどれくらいの成功を収めるのか、興味深いです。ペットを飼っている方ならば、家族同然のペットの移動手段に選択肢が増えることは歓迎ですよね。今後の動向に注目です!

