郵便輸送は民間航空のさきがけとなっていることは、民間航空会社の設立当初は航空輸送が主であったことをみてもおわかりの通りですね。現在でも国内郵便・エアメールなど、郵便と航空は切っても切れない関係です。航空や空港をテーマにした記念切手は各国で販売され、航空ファンや切手コレクターにとても人気です。日本でもオリジナルフレーム切手として、羽田空港・那覇空港(通販あり)・富士山静岡空港・成田国際空港(通販あり)がオリジナルフレーム切手として地域限定販売がされています。
最近発売されたのは、成田国際空港と富士山静岡空港のもので、成田国際空港のものは、ターミナルの空撮や就航航空会社の旅客機などの写真で、80円切手10枚の構成で販売価格は1,200円。6月10日~8月31日までの販売期間で、3,100部の限定販売となっています。販売場所は成田空港内の郵便局と成田市周辺の78局。

成田国際空港のオリジナルフレーム切手。6月10日~8月31日までの限定販売。3,100部の限定なので、欲しい方は急ぎましょう。通信販売あり。(Image/郵便局関東支社)
富士山静岡空港のものは、旅客ターミナルビル、就航航空会社の旅客機、富士山、周辺の茶畑などの写真で、80円切手10枚の構成で販売価格は1,200円。5月21日~11月24日までの販売期間で、20,000部の限定販売。販売場所は、静岡県内の郵便局483局(簡易郵便局をのぞく)。

富士山静岡空港開港記念のオリジナルフレーム切手。5月21日~11月24日までの限定販売。20,000部の限定販売。販売場所は、静岡県内の郵便局483局。通信販売はありません。(Image/郵便局東海支社)
簡単ですがこの機会に、郵便輸送と民間航空との関わりを簡単に紹介しましょう。ライト兄弟の初飛行によって、20世紀は航空の時代が幕開けとなりました。第一次世界大戦では航空機が有力な武器となり、大量生産され皮肉なことですが航空機の技術も急速に発展したことは皆さんもご存知の通り。第一次世界大戦が終わると、パイロットや航空関係の失業者が大量に発生したこと、また大戦後、ヨーロッパは輸送としての鉄道網が寸断されたこともあり、航空機による輸送が始まったとされています。またアメリカでも大量に余った航空機で郵便輸送を開始しました。これらが民間航空のさきがけとなったのです。
日本では、1925年(大正14年)4月20日に、日本で最初の本格的な定期航空による郵便輸送が“東西定期航空会社”により始められます。新野百三郎パイロットによる郵便輸送一番機で運ばれた東京発大阪行きFFC(初飛行カバー)は、封書69通、はがき129通と記録されています(それより前の1922年に、日本航空輸送研究所が大阪/高松/徳島間で水上機を利用した郵便輸送をはじめたという記録もあります)。このときは、特別料金は発生せず、郵便物の表面に「飛行」と朱記すればよかったそうです。
それから1929年(昭和4年)4月1日より、日本航空輸送(現在の日本航空とは別の会社)によって、本格的な航空郵便が開始されます。この日に始まる航空路は、東京/大阪間(毎日2往復)、大阪/福岡間(毎日1往復)、蔚山/大連間(週3往復)でした。
このように民間航空の発展に力を貸した重要な要因は、航空郵便の輸送ということも大きな1つといっていいでしょう。実際に空港にいって旅客機を見たり、搭乗するのも楽しいですが、切手を見ながら民間航空の歴史に思いをはせるなんて楽しみ方もありかもしれませんね。
今回紹介している成田国際空港と那覇空港のオリジナルフレーム切手は、郵便局ホームページにある「郵便局の通販ショップ」でも取り扱っていますので、遠方で販売地域に行かれない方は利用してもよいかもしれませんね(送料がかかります)。

