ボーイング vs エアバス 2009年の納入・受注機数ともエアバスが上回る

ボーイングとエアバスはそれぞれ2009年度の納入機数、受注数を発表しました。2009年度の納入機数は、ボーイングは481機、エアバスは498機とエアバスが7年連続で上回りました。それぞれの内訳は以下の通り。

●2009年度ボーイングデリバリー数(481機)
・737シリーズ 372機
・777シリーズ 88機
・747シリーズ 8機
・767シリーズ 13機

●2009年度エアバスデリバリー数(498機)
・A320シリーズ 402機
・A330/A340シリーズ 86機
・A380 10機

また2009年度の受注数は、ボーイングが142機(B787型キャンセル59機を差し引いた数)、エアバスが271機(キャンセル39機を差し引いた数)とやはりエアバスが上回りました。内訳は以下の通り。

●2009年度ボーイング受注数(142機)
・737シリーズ 178機
・777シリーズ 19機
・747シリーズ 2機
・767シリーズ 2機
・787シリーズ 24機(83機のキャンセル)

●2009年度エアバス受注数(271機)
・A320シリーズ 228機(A318×4機、A319×4機、A320×8機、A321×5機がキャンセル)
・A330/A340/A350 XWBシリーズ 78機(A330-200×5機、A340-500×1機、A340-600×7機、A350-800×5機がキャンセル)
・A380 4機

両社とも世界的不況にもかかわらず、納入数の目標は達したと発表しています。特にエアバスは過去最高を達成していますが、A380の納入機数は目標としていた18機を下回り10機となってしまいました(2008年度は12機の納入)。未達成分の8機のうち4機は、経済状況を背景とした航空会社からの納入延期要請としていて、残りの4機が年末の作業遅延によるものとしています。A380はコスト面において、まだまだエアバスの経済的負担になることは間違いないことは確かですが、エアバスでは長期的には投資といえるとしています。今後はA380の生産コスト低減に向けて大規模な改善策に乗り出す方針と発表しています。また開発中のA350 XWB(eXtra Wide Body)は、2009年度の受注はA350-900が22機で、トータルで500機以上となり、ボーイングのB787対抗機として順調に受注を伸ばしているのは明るい材料でしょう(B787は現在のところトータルで851機の受注数)。ファーストフライトは2012年、デリバリーは2013年の予定。

bo_vs_ab.jpg
2010年以降の鍵を握るエアバスのA350 XWB(上)とボーイングのB787ドリームライナー(下)。受注数はじゃっかんB787が上回っていますが、今後デリバリーの予定がさらに遅れるようなことがあれば、キャンセルも増える恐れもあります。エアバスの猛追をかわすには、2010年のデリバリーは死守したいところです。両社の競争は2010年も目が離せません。(Image/Airbus、Photo/Boeing)

ボーイングは納入機数の目標は達成したものの、受注実績では過去最高だった2007年度の10分の1の水準に落ち込んでしまいました。特に問題は納入が遅れているB787で、2009年度のキャンセル件数は、83機と新規受注の24機を大幅に上回ってしまいました。ただようやっとB787もめどがたってきたといえます。ファーストフライトを2009年12月15日に実施し、初号機のデリバリー(全日空向け)は2010年第4四半期を予定しています。さらにB747-8プログラムでは、B747-8フレイターのファーストフライトを2010年初頭に実施し、2010年第4四半期に初号機デリバリー、B747-8インターコンチネンタルは、2011年第4四半期に初号機デリバリーを予定しているなど、明るい材料もあります。

両社とも経済が回復の兆しを見せるなか、状況を見ながら柔軟な対応をしていくとしていますので、2010年はそれほど大幅な上向きは見せないと予想されますが、2009年度の水準を維持または上回るのではないかと思います。今年はB787のデリバリーがありますので、ボーイングが小幅ながら巻き返すのではないか、と個人的に予想しています。

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コメント (3)

山田:

お願いがあります。このようなサイトにいつもおなじことを言っているのですが、ボーイングの旅客機を言う時にB7-7と必ずBをつける表記はやめてください。
ボーイング旅客機の正式名称にはBは付いていません。
「ボーイングB767」「ボーイングのB777」といった表現はNGです。
エアバスA300で、ボーイング747です。
ボーイング747を略して(頭にボーイングをつけないときに便宜的に)B747というのは、やむを得ないかなと思います。
爆撃機のボーイングB-29、B-52が有名なのと、エアバスがAが付いているのと混同するためか、安易にBつきになっているような風潮がまだなくならないのが残念です。

近井コアラ:

山田さん、こんにちは!

ご指摘ありがとうございます。
ご指摘通り、ボーイングの旅客機の
正式名称はボーイング7○7と表記することが
正しいものです。
今後はご指摘いただいたとおり、
ボーイング7○7と表記いたします
(略式の場合はB7○7と表記する場合もあります)。

今後ともご指摘・ご要望等ありましたら、
コメントいただければと思います。

これからも本ブログをご愛読いただければと思います。
ありがとうございました。

山田:

ぶしつけ申し訳ありませんでした。
これからも愛読させていただきます。

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近井コアラ

69(ロック)な生まれ(69年生まれ)がちょっと自慢な音楽と旅をこよなく愛する三十路。旧ソ連を皮切りに旅した国は30数カ国。旅は食にこだわりたい食いしん坊だが、高級かどうかは問わない雑食。少しでも旅のスパイスになるような情報を発信していきたいと思ってます!!

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