茨城県の橋本知事と春秋航空の王正華(ワン・ジョンホア)董事長が6月6日、上海にて茨城空港と上海・浦東国際空港を結ぶ路線を7月末よりチャーター便として就航することを発表しました。
茨城空港は以前にもご紹介しましたが、ローコストを掲げた「LCC空港」としてアジアを中心としたLCC(Low Cost Carrier=格安航空会社)の就航を誘致しており、今回はその活動が実ったことになります。就航する春秋航空としても、上海万博への需要、国際線への初進出といった思惑が一致した結果だと思われます。
※茨城空港のLCC対応施策としては、国際線の着陸料が成田空港と比較して約3~5割安、チャーター便においては半分以下という設定やコンパクトな空港ターミナル、収容台数1,300台の駐車場の無料化、ボーディングブリッジを必要としない設計、プッシュバックせずとも自走しながら方向転換することができるために折り返し時間の短縮などがあげられます。
それでは、日本初就航となる春秋航空について簡単に紹介していきましょう。
春秋航空は、2004年に中国初の民営格安航空会社として設立されました。2005年に上海虹橋空港から煙台莱山国際空港に向けて一番機が飛び立ちました。以降、中国国内の34都市に就航しています。国際線の免許については2009年7月に取得し、茨城空港が初めての国際線の就航先となる予定です(ソウル線も計画されているようです)。ハブ空港は上海・虹橋国際空港で、使用機材はエアバスA320-200×17機。

春秋航空のエアバスA320-200。中国初の格安航空会社です。国際線は初の就航となりますので、もちろん日本でも初お目見えです。就航が楽しみですね。
●春秋航空
設立:2004年(就航開始は2005年
ハブ空港:上海虹橋国際空港
保有機材数:17機
就航都市:34都市
2レター・3レター:9C、CQH
コールサイン:Spring Airlines
茨城空港へは期間を区切って運航するプログラムチャーター便としてスタートし、利用状況が好調であれば定期便への昇格を考えているようです。運航スタートは7月末からを予定しており、当面は9月末まで茨城/上海・浦東線をエアバスA320-200(180席)で週3便程度予定しています。現在国土交通省や防衛省(茨城空港は航空自衛隊百里基地との共用空港であるため)と協議中のため、運航する曜日や時間帯については未定とのことです。
この茨城/上海線が開設されると、韓国・アシアナ航空のソウル便、スカイマークの神戸便に続いて3路線目となります。まだまだ就航便数が少ない茨城空港ですが、アシアナの釜山便、フィリピンのセブパシフィック航空、オーストラリアのジェットスターなどにも就航要請を行っているとのこと(エアアジアXは羽田線に乗り入れを表明したので茨城空港の乗り入れの可能性はなくなったとみていいでしょう)。茨城空港の生き残りのためにも今後も地道な就航への働きかけが必要となってくるでしょう。今回の春秋航空の就航が第一歩となってくれればいいですね。

