2010年5月3日に発表された、ユナイテッド航空とコンチネンタル航空の合併に関してですが、8月27日、米司法省が合併での反トラスト法(独占禁止法)に関連する調査を終了したと発表しました。これは承認を意味するもので、すでに欧州連合(EU)の欧州委員会は7月にすでに合併を認めていますので、正式に世界最大級の航空会社が誕生することが固まりました。両社は9月に開く株主総会で承認を求め、10月1日までに合併手続きを終える予定となります。
問題とされていた合併によりコンチネンタル航空のハブ空港のひとつであるニューアーク・リバティ国際空港の発着枠の占有率が高まる問題は、コンチネンタル航空が36の発着枠をサウスウエスト航空に譲渡することで合意し、これを受けて司法省が合併を承認した形となりました。
新会社は旅客輸送能力を見ると、現在世界ナンバー1のデルタ航空の2845億人キロを抜いて3061億人キロと世界最大級となる予定で、世界59か国370都市をカバーすることになります。
また合併後のブランド名ですが、新会社の持ち株会社は「ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス」となりますが、新航空会社の名称は「ユナイテッド航空」となります。現在のところ発表されているのは、航空機にはコンチネンタル航空のロゴとシンボルカラーに、ユナイテッド航空の名称が入るとしていますので、「コンチネンタル」の名は消えてしまいますが、あの印象的なロゴは残りそうです。
両社の合併は客観的に見てかなりバランスのよいものに見えます。たとえばアメリカ国内線でも国際線でも重複路線が少なく、お互いの苦手な方面への路線の補完ができるという意味でかなりメリットの大きい合併になるのではないでしょうか。両社の試算でも、本合併により2013年までに年間10~12億ドルのシナジー効果がもたらされるとしています。
日本に住む私たちにしてもメリットがありそうです。まずユナイテッド航空は成田・関空から10都市へ週84便を運航していますし、コンチネンタル航空は、新千歳・仙台・新潟・成田・中部国際・関空・岡山・広島・福岡から5都市(季節運航含む)へ週73便を運航しています。合併により他都市への乗り継ぎやアクセスの向上が考えられます。もちろんマイレージプログラムにおいても、マイルの獲得機会と交換の幅が広がります。またスターアライアンスに加盟しているので、全日空との連携(とくに太平洋路線)でメリットがありそうです。10月1日に誕生する世界最大の航空会社をワクワクしながら見守りたいと思います。

