10月21日、羽田空港の4本目の滑走路となるD滑走路と新国際線旅客ターミナルを含む国際線地区・新管制塔(2010年1月から運用は開始済み)が供用を正式に開始しました。D滑走路からは0時25分ごろに国内線貨物機が一番機として、旅客便としては5時41分に全日空の香港からのフライトが一番機として到着、出発1番機は日本航空の韓国・金浦行きのチャーター便が8時42分に離陸しました。32年ぶりに復活する国際定期便は、10月31日の冬スケジュールからの開始となります。現在のところ航空各社が表明しているのは17路線です。
4本の滑走路もフルに運用されることとなり、南風時にはB滑走路(22)とD滑走路(23)が着陸、A滑走路(16R)とC滑走路(16L)が離陸として運用され、北風時にはA滑走路(34L)が着陸専用、D滑走路(05)が離陸専用、C滑走路(34L)は離着陸といった形で運用されます。

羽田空港の新国際線旅客ターミナルビル外観。地上5階建てでガラスを多用した明るく開放的な施設となっています。動線をわかりやすく直線的にした使いやすいターミナルです。
新たに供用が開始された新国際線ターミナルビルは、ガラスを多く採用した明るく開放的な施設となっています。ターミナルビル本体の延べ床面積は約15万9000平方メートルで、5階建ての施設。2階が到着、3階が出発ロビーとなっていて、モノレールの改札口を出たらすぐ出発カウンターが広がり、旅客の移動の動線をわかりやすくかつ簡潔にしたものとなっています。旅客以外の一般客も利用できるショッピングモールは4階と5階にあり、4階には江戸の町並みを再現した飲食や物販フロアで、5階はアニメキャラクターグッズなどの販売店が配置されています。また、空港には初といえる本格的プラネタリウムを楽しめる「PLANETARIUM Starry Cafe」では、4千万個の星を見ながら食事やお茶を楽しむことができます。もちろん展望デッキも設置されていて、270度の視界を確保した展望デッキは、富士山を望む「富士見台」と月を望む「月見台」などが設置され、天気の良い日は富士山を望みながら旅客機の離着陸を眺めることができるかもしれませんね(ただD滑走路は見えにくいようです)。ボーディングブリッジは、世界で初めて段差のない設備を導入し、車椅子の乗客もスムーズに搭乗できるようになりました。

10月21日の新国際線ターミナルオープニングセレモニーの様子。オープン日には旅客や一般客で盛況でした。
1931年(昭和6年)8月25日に、東京飛行場(羽田飛行場)として日本初の国営民間航空専用空港として開港して以来、度重なる拡張を経て日本のハブ空港として機能してきた羽田空港。都心に近く、国内48路線を持つ羽田空港の再国際線化は、私たち利用者にとってさまざまな旅の可能性を広げてくれます。地方から海外へ、都心から海外へといったアクセスの良さにより、今までなら金曜日に休みをとらざるを得なかった週末海外旅行の幅も広がりますし、海外からの旅客の利便性も高めてくれます。成田との共存・共栄をこれからどのように模索していくかは課題となりますが、日本の空の国際競争力を高め、政府が推進する観光立国への足がかりとして、羽田空港の再国際線化は大きな一歩となることでしょう。

