馬淵澄夫国土交通相は12月17日の閣議後会見で、オープンスカイ協定を結ぶため、韓国・シンガポール・マレーシアの3か国と交渉を始めると発表しました。
※オープンスカイ:航空会社が自由な経営判断により新規路線の開設・増便、運賃の設定、チャーター便の運航、他企業との提携等を行うことが可能となること。
10月25日にアメリカと羽田・成田の両空港を含む完全なオープンスカイを結んでから、いよいよ積極的に政府が動きだしました。韓国・シンガポール・マレーシアの3か国は、今までも羽田・成田が除外されたオープンスカイには合意していましたが、今回の交渉は完全なオープンスカイへの交渉となります。
馬淵交通相は、会見において以下のような観点で交渉相手国を選択したか述べています。「オープンスカイ交渉を行う相手国として、優先順位を付けました。1つは需要の大きさであります。2点目がLCCを含む新規参入あるいは増便の蓋然性・切迫性、そして3点目がオープンスカイ実現への積極的姿勢、4点目がセキュリティーも含めて安全に関して確保されているかということ、これら4点を指標として、今後どのような形で戦略的にオープンスカイ交渉を進めていくかということで検討してきました結果、東アジア・ASEANの主要国との間で、平成23年度中の合意を目指していきたいと考えています」
その第一弾となるのが韓国です。韓国はデスティネーションとしても魅力的で多くの日本人が訪れている国でもありますし、韓国からの訪日も年間160万人と、最重点市場と考えられます。韓国との協議は12月21日、22日の2日間、東京で開催される予定です。以下、シンガポールとは2011年1月17日~19日にシンガポールにて、マレーシアとは2011年2月22日~24日にマレーシアにて、それぞれ当局間協議を開始します。
これは10月21日の羽田D滑走路供用開始、国際線化、24時間運用開始、成田空港も発着枠を2014年までに年間30万回拡大することに地元自治体が合意するなどの環境面でもオープンスカイの条件が整ったことからです。
3か国との交渉は2011年度中の合意を目指しており、交渉が成立すればこれらの国とは2012年にオープンスカイが実現することになります。
アジア地域ではLCCのシェアが伸びており、オープンスカイ後はこれらの航空会社の参入が進むのは確実で、より運賃やサービスの選択肢が増え、私たち利用者はさまざまなプランをたてられそうです。

