アッパーデッキ部分のコブが特徴的なフォルムで、そして世界の空を変えたボーイング747の退役が日本の空で進んでいます。すでにクラシック・ジャンボは退役しましたが、ハイテク・ジャンボと呼ばれるボーイング747-400の退役も進行中です。日本では、日本航空と全日空で運用がされていますが、日本航空は2011年3月1日をもって、全日空では2015年までに全機が退役する予定となっています。

日本航空のボーイング747-400。日本航空ではダッシュ400のことを「スカイクルーザー」と名づけています。日本航空のジャンボのなかでもこのダッシュ400の特徴といえば、エンジンが従来のプラット&ホイットニー社製ではなく、ゼネラル・エレクトリック社製のCF-6-80C2B1Fとなった点。日本航空はプラット&ホイットニー社製エンジンを選定してきただけに、これは大きな変化でもありました。来年のラストフライトまで、ぜひ、乗る・見る・撮るなどダッシュ400の勇姿を楽しんでください。(Photo/Japan Airlines)
そんなボーイング747-400(通称ダッシュ400)ですが、日本航空でのラストフライトのツアーがJALパックと近畿日本ツーリストで販売が開始されています。ラストフライトは2011年2月28日のホノルル発成田行きのJAL0075便(成田到着3月1日)となる予定で、そのフライトに搭乗するというものです。
どちらのツアーも航空ファンにはたまらない特別なコースとなっていて、羽田空港の整備場見学やセレモニーイベントが用意されています。気になる方はそれぞれのツアーの詳細をご覧になってみてください。
●JALパック
日本航空:http://www.jal.co.jp/
特設サイト「ありがとうジャンボ」:http://www.jal.co.jp/jumbo/
●近畿日本ツーリスト
近畿日本ツーリスト:http://www.knt.co.jp/
JAL B747-400 ラストフライト搭乗ツアーinハワイ:http://entame.knt.co.jp/sayonara-jumbo/
簡単にボーイング747-400(以下ダッシュ400)について紹介していきましょう。ダッシュ400は、それまでのクラシック・ジャンボとは旅客機のコンセプトを大幅に変更した世代の異なるモデルとして生まれました。テクニカルな設計コンセプトは以下の2点。
・航続距離を延長し、世界の主要都市をノンストップで飛行できる機体
・コクピットの自動化により2クルーでの運航を可能にする
主要都市間のノンストップ飛行に関しては、機体デザインの再設計により空力的な飛行性能を向上させることに成功しました。具体的にいうと、胴体と主翼のフェアリングの形状を変更したほか、主翼軸を左右それぞれ1.83m延長し、さらにウィングレットを装着しました。主翼内燃料タンクの増設、水平尾翼内にも燃料タンクを増設しました。さらに機体の素材も軽量化を図り、スポイラーなどに新アルミ合金、ウィングレット、エンジンナセル、客室床板、内装などにカーボンファイラー複合材を用いました。エンジンには、プラット&ホイットニー(PW4000)、ゼネラル・エレクトリック(CF6-80C2)、ロールスロイス(RB211-524G/H)の3社の新世代エンジンから選定でき、ボーイング747-300以前のタイプに比べ燃費が4~6%向上することとなりました。ローンチカスタマーはノースウエスト航空で1989年1月に引渡しが行われ、日本航空は1990年1月、全日空は1990年11月に引き渡されています。以降、2005年4月にチャイナエアラインへの引渡しを最後に受注および生産を終了しました。さまざまな派生型を含む生産数は633機となり、現在では後継機となるボーイング747-8が747ファミリーを受け継いでいます。
来年の日本航空からの退役時期にまた、詳しくダッシュ400についてお届けしたいと思っています。今回のツアーは日本航空の最後のダッシュ400に触れられる最後の機会です。興味のある方は詳細を確認してみてはいかがですか。

