2010年02月18日

太平洋路線で共同事業展開! 日本航空とアメリカン航空がATI申請

日本航空とアメリカン航空は現地時間2月12日(日本時間2月13日)に、米国運輸省に対し、太平洋路線における米国独占禁止法(反トラスト法)の適用免除(ATI)の申請を行ったことを発表しました。ATIについて関係政府の認可が得られた後に、両社は太平洋路線において共同事業を開始するとしています。今後国土交通省にも通知の予定。

共同事業としては、運賃やサービス、運航スケジュールを共同で調整するとしています。たとえば、現在同じ時間帯に運航する路線を別の時間にずらすことで、乗客の利便性を図ったりするもので、その路線においての収益は2社で分割することや、コードシェアなどによって路線網を拡大することも視野に入れていると思われます。

日本航空においては経営再建において提携先について、アメリカン航空のほかデルタ航空も名乗りをあげていましたが、結局のところアメリカン航空との提携維持とワンワールドへの残留を決定しました(2月9日に発表)。提携は業務面のみで、アメリカン側からの出資や役員は受け入れないとのこと。

日本航空によると、一日もはやく経営状況を安定回復させ、会社再生を果たしていくためには、これまでの提携パートナーとの協力関係を強化していくことがもっとも有効と判断したとしています。デルタ航空と提携した場合、アメリカン航空との提携維持よりも中長期的な成長性が見込めることは予想されます。たとえば太平洋路線での共同事業を考えてもアメリカン航空が持つ日米間の路線便数はデルタ航空の4分の1程度で、アメリカン航空と日本航空の便数を調整して運航を効率化する余地は少ないと思われます。現に企業再生支援機構の試算によると、アメリカン航空と提携しATIを取得した場合の効果は年54億円、デルタ航空との場合だと年172億円(もしATIを認められない場合でも年92億円)の効果があるとしていました。しかし、一方で、ワンワールドからスカイチームへの移籍にともなう大幅なシステム変更などにより一時的な減収も予想され、企業再生支援機構による支援期間が最長3年間と限られている中で、リスクを回避した結果だと思われます(さらに、デルタ航空と日本航空が提携した場合、日米路線の乗客シェアが6割を超えるため、ATIが認められるのに時間がかかる懸念があることも考慮されたと思われます)。

ワンワールドは日本航空が残ったことにより、日本への足がかりが残りました。これにより日米路線のシェアはほぼ拮抗した形になり、日米オープンスカイ発効後さらに競争が激化することが予想されます(便数シェアはワンワールドが29%、スターアライアンスが38%、スカイチームが33%)。その競争第一弾として、デルタ航空・アメリカン航空・コンチネンタル航空・ユナイテッド航空・ハワイアン航空の5社が2月16日、羽田/米国線の開設を米国運輸省に申請を提出しました。羽田空港の拡張後、アメリカ側が持つ1日4便の発着枠に対して、デルタ航空が4便(シアトル、デトロイト、ロサンゼルス、ホノルル)、アメリカン航空(ニューヨーク、ロサンゼルス)・コンチネンタル航空(ニューヨーク、グアム)・ハワイアン航空(ホノルル)はそれぞれ2便、ユナイテッド航空は1便(サンフランシスコ)の合計11便の申請を出しています。どの航空会社に何便が割り当てられるかに注目が集まります。

2010年02月03日

ニュージーランド航空、エコノミーにフルフラットシートを導入!

ニュージーランド航空は、2010年11月に予定しているボーイング777-300ERの受領とともに国際線長距離路線に新しい機内設備とサービスを導入すると発表しました。主に大きな刷新は、エコノミークラス専用のフルフラットシートの導入、プレミアム・エコノミークラスの座席およびサービスの見直し、プライベートジェット感覚の次世代機内インテリアと新サービスの3点となります。

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エコノミークラスのフルフラットシートとなる「スカイカウチ」。3つの横並びのシートが前の背もたれ部分まで水平になるように設計されていて、3席を2名で利用するという形になります。(Photo/Air New Zealand)

ついにエコノミークラスにも登場したフルフラットシートですが、なるほどといった設計になっています。エコノミークラス専用のフルフラットシートは、ボーイング777-300ERのエコノミークラスの一部に設置される予定で、「スカイカウチ」といいます。「スカイカウチ」は3つの横並びのシートからなり、折りたたみのシートを広げると前の背もたれ部分まで水平になるように設計されています。3席を2人でという使い方になるので、小さな子ども連れのファミリー層やカップル、夫婦での利用を想定しているそうです。そうなると気になる運賃設定ですが、大人2名での利用の際、2席分の運賃に加えて1席の約半額程度になる予定です(運賃の詳細は4月後半の販売開始時点で発表)。「スカイカウチ」は、エコノミークラスの客室の左右窓側前方から11列分を使い、計22セット(通常座席としては66席分)が設置される予定。

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プレミアム・エコノミーの「スペースシート」。ビジネスクラス並みの2-2-2配列のシェル型シート。(Photo/Air New Zealand)

プレミアム・エコノミークラスは「ビジネスクラス並み」を目指しています。シートは、「スペースシート」と名づけられ、シェル型のシートとなっています。2-2-2配列のうち中央2列は2名での利用に配慮したつくりとなっていて、レストランのテーブルのように、1つのお皿を皆で取り分ける感覚の食事スタイルが実現できます。中央2列は前述のように2名での利用に適し、両窓側の4列はそれぞれ1席ごとにプライバシーを確保しやすい配置となっています。ボーイング777-300ER の340席のうち前述のスカイカウチを含むエコノミークラスが246席、プレミアム・エコノミーが50席、ビジネス・プレミアが44席というコンフィギュレーションになります。

機内インテリアは、オフホワイトのシックなイメージと間接照明が使用されていて、プライベートジェットのような雰囲気を味わうことができます。また現在すでにボーイング767およびエアバスA320に導入されているタッチスクリーン式のPanasonic eX2機内エンターテインメントシステムが、さらなる進化したシステムとなって導入されます。食事の時間帯以外でも食べ物や飲み物をオーダーできる機能がつきます。

食事に関してもボーイング777-300ERの5か所の調理用ギャレーには、新技術を導入したオーブンが設置され、たとえばカリカリのベーコンや好みの焼き具合のステーキ、ピザなどが提供できるとのことです。

ニュージーランド航空ではこのほかにもボーイング777-300ERの受領と同時に制服のリニューアルも予定されています。新制服のデザイナーは、ニュージーランドのトップデザイナーTrelise Cooper(トレリス・クーパー)。こちらも楽しみですね。

この新型サービスを提供するボーイング777-300ERは、受領されてからはロサンゼルス経由ロンドン線にまずは投入される予定で、日本路線は時期未定とのことですが、来年中をめどに導入したいとのこと。どんなフライトになるのか体験してみたい!と思わせるサービス刷新内容ですので、日本線に導入されるのが楽しみですね。

2009年12月28日

全日空・ユナイテッド・コンチネンタル、ATIを申請

12月7日~11日まで行われた日米航空協議で、航空自由化(オープンスカイ)協定を締結することで基本合意がされたことは、本ブログでもご紹介しましたが、いよいよ航空会社間で動きが出てきました。全日空・ユナイテッド・コンチネンタルの3社が12月23日(現地時間)、アメリカ運輸省に対して、太平洋路線の反トラスト法適用除外(以下ATI)の申請を提出しました。
※日米間のオープンスカイ協定については、2009年12月12日の記事「オープンスカイで日米基本合意!」を参照してください。
※ATI(antitrust immunity)。反トラスト法とは日本の独占禁止法のようなもの。

ちなみにアメリカのATIの認可状況は以下のとおり。

●スターアライアンス
1996年 ユナイテッド航空‐ルフトハンザ ドイツ航空、ユナイテッド航空‐ルフトハンザ ドイツ航空‐スカンジナビア航空
1999年 ユナイテッド航空‐ニュージーランド航空
2001年 ユナイテッド航空‐ルフトハンザ ドイツ航空‐スカンジナビア航空‐オーストリア航空
2002年 ユナイテッド航空‐ルフトハンザ ドイツ航空‐スカンジナビア航空‐オーストリア航空‐ブリティッシュミッドランド航空(米・EUオープンスカイ前提)
2003年 ユナイテッド航空‐アシアナ航空
2006年 ユナイテッド航空‐ルフトハンザ ドイツ航空‐スカンジナビア航空‐オーストリア航空‐ブリティッシュミッドランド航空(米・EUオープンスカイ前提)‐エア・カナダ‐LOTポーランド航空‐TAPポルトガル‐スイス・インターナショナル・エアラインズ

●スカイチーム
1993年 KLMオランダ航空‐ノースウエスト航空
1999年 KLMオランダ航空‐ノースウエスト航空‐アリタリア航空
2001年 コンチネンタル航空‐パナマ・コパ航空
2002年 エールフランス航空‐アリタリア航空‐デルタ航空‐チェコ航空‐コリアンエアー

●ワンワールド
1999年 アメリカン航空‐ラン航空
2002年 アメリカン航空‐フィンランド航空

ATIの認可がおりると、3社間で路線便数の調整(発着時間など)・運賃、運賃戦略の情報交換、統一運賃の設定(運賃の多様化)・収入プール・座席コントロールの調整・販売コストの情報交換などといった戦略的提携(ジョイント・ベンチャー)が可能となります。

もちろんこうしたジョイント・ベンチャーの実現には、日本でも国土交通省からATIの認可を受ける必要があります。全日空によると申請の時期は未定とのことですが、「できるだけ早期に」との意向で、年明け早々にも申請に動くのではないかと思われます。

ジョイント・ベンチャーの動きはすでに大西洋路線ではすでに始まっています。スターアライアンスでは、ユナイテッド航空、コンチネンタル航空、エア・カナダ、ルフトハンザ ドイツ航空が「アトランティック・プラス・プラス」としてジョイント・ベンチャーを実施しています。またスカイチームでは、エールフランス航空、KLMオランダ航空、デルタ航空が2009年5月より同様の取り組みを開始しました(この3社はジョイント・ベンチャー開始前からすでに欧州地域での旅行業界との販売契約を一本化しています)。

先行している大西洋路線でのジョイント・ベンチャーでは、旅客数の増加という結果が出ており、以下のような効果も今後考えられます。
旅客数の増加→路線自体の増便→増便による利便性の向上→利便性の向上による乗り継ぎ機会の増加→増便・乗り継ぎ機会の増加によりハブtoスポーク路線のロードファクターの向上、増便、新規地点の追加→さらなる乗り継ぎ機会増加による大西洋線の旅客数増加

航空会社にとっても旅客にとっても、利便性の向上はいうまでもなく、ジョイント・ベンチャーは、これまでのアライアンスよりもさらなる効果が期待されます。

こうした動きのなか、気になる日本航空ですが、太平洋路線のジョイント・ベンチャーに意欲を示しており、年明けにも提携先をアメリカン航空とデルタ航空のいずれかに絞り共同でATIを申請する予定です。日本航空の経営再建にとってもかなりの影響を与える提携となることでしょう。年明けも航空業界からは目が離せませんね。

さて、本ブログも2009年の更新は今回が最終となります。2009年は、静岡空港開港、MRJプロジェクト本格始動で受注獲得、A380の成田就航、日本航空経営破綻、日米オープンスカイ協定の合意、B787のファーストフライトなどなど、激動の一年だった気がします。来年も日本航空の経営再建の行方、日米オープンスカイの影響、そして成田・羽田の発着枠拡大などなど、見逃せない出来事が待っています。来年も皆さんにタイムリーな情報をわかりやすくお伝えできればと思っています。今年一年ご愛読いただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。どうぞ、よいお年をお迎えください。

2009年12月12日

オープンスカイで日米基本合意!

アメリカ・ワシントンで12月7日から行われていた日米航空協議ですが12月11日、両国の航空会社が基本的に路線や便数などを自由に設定できる航空自由化(オープンスカイ)協定を締結することで実質合意に達しました。今回の協議は事務レベルのもので、正式には両国の閣僚が協定を締結する予定で、2010年10月までに発効する予定です。

今回の協議で基本合意された「オープンスカイ」とは、いったいどのようなものなのか簡単に説明していきましょう。第二次世界大戦後の民間航空制度について、1944年にアメリカ・シカゴで開催された会議において、領空主権の原則を確認するとともに、国際民間航空機関(ICAO)の設立と民間航空に関する枠組みが決められました。これを「国際民間航空条約(シカゴ条約)」といいます。このシカゴ条約では、民間航空会社が定期航空運送を行う際には、関係する国から許可をとることが必要となっていました。1946年にアメリカとイギリスが二国間協定「第一次バーミューダ協定」を結び、それが現在までの日本を含む世界各国が結んだ航空協定のモデルとなりました。

しかし、その後アメリカでの航空規制緩和(1978年航空規制緩和法)、EUの域内での航空自由化などがあり、これまでの二国間の航空協定の規制を撤廃(自由化)することで、自国の空港を広く開放し、人・物の流通を促進し経済効果を高めるとした「オープンスカイ」政策・協定が、推進されることとなったのです。

オープンスカイ政策は、人・物の流通を促進するのに有効ではありますが、自国の航空会社を厳しい国際競争にさらすリスクもあり、日本はこれまで消極的であったといえます(羽田や成田など発着枠に制限のある空港がハブ空港であるということもあります。物理的な問題として自由に路線を開設できない)。しかし、アメリカを始めEU、アジアの各国が相次いでオープンスカイ政策を掲げるなか、今回の日米合意で、日本もついにオープンスカイ政策への舵取りを開始しました。

今回の日米オープンスカイ協定で合意されたことは以下の3項目。
(1)オープンスカイ協定を締結し、日米の航空会社に米国独占禁止法の適用除外(ATI)を与える
(2)2010年10月の羽田再拡張後、日米間で1日最大4便を運航できるようにする
(3)成田空港の発着枠で、米国の占有率を現在の28%から25%への引き下げ

このオープンスカイで大きく影響を受けるのは、航空会社間の提携です。すでに全日空・ユナイテッド航空・コンチネンタル航空のスターアライアンス3社は、日米間の路線を共同で展開する方針を固めています。ATIの認可を受ければ、運航スケジュールや料金、収益などの調整が可能となります。たとえば同じ路線を運航している場合は、出発時間をずらしたり、一部のサービスを共通化することで、効率化をはかり運賃の値下げにつなげることなど可能となります。そして、これが現在日本航空再建支援において火花を散らす、アメリカン航空、デルタ航空の狙いでもあります。アメリカンもデルタも日本のフラッグ・キャリアである日本航空との提携は、大きなメリットとなります。ドル箱路線である日本線でオープンスカイ後に、日本の航空会社と提携しているか、していないかでは、今後の路線展開にも大きな影響があることでしょう。今回の日米オープンスカイ協定には、日本航空の経営再建にも大きな影響を与えることは間違いありません。ATIについては、ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空の各社が、申請する見通しですので要注目です。

なお、オープンスカイ協定の締結後も、羽田・成田の両空港は発着枠がすでに満杯状態なため、増枠分は政府間の交渉で決定することになりますが、発着枠に余裕がある関西・中部国際空港などには、格安航空会社など新規参入の表明をする航空会社が登場する可能性があります。

私たち利用者にとっては、運賃の値下げやスケジュールの利便性が高まる可能性があり、来年の日米路線はいろいろな変化が見逃せません。

2009年11月30日

ガルーダ・インドネシア航空 日本路線に新デザインのA330-200を投入!

ガルーダ・インドネシア航空は、同社の新型機材エアバスA330-200を日本路線に投入し、運航を開始しました。ただし、同機材での運航は不定期とのことです。また、この機材は先ごろから導入が開始された新ロゴ・新マーキング機材でもあります。

日本線に投入されることとなった同社のA330-200は、エグゼクティブクラスが36席、エコノミークラスが186席の計222席のコンフィギュレーションとなっていて、機内のデザインは、これまでの基調カラーであった濃淡のブルーとグリーンからブラウンやマカロンカラーに一新されています。

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ガルーダ・インドネシア航空の新ロゴ。デザイン担当はランドー社。変更前と同様にシンボルイメージであるインドネシア伝説の鳥「ガルーダ」を残しつつ、エアライン名はモダンなタイプロゴとなっています。(Image/Garuda Indonesia)

機体のマーキングと新ロゴは、航空会社のCIをよく担当しているランドー社がデザインを担当しています。変更前のロゴは1985年に導入が開始(こちらのデザインもランドー社)されたもので、インドネシアの伝説の鳥「ガルーダ」をモチーフとして、ブルー・グリーン・アクアの3色を使用していました。今回のデザインは、よりモダンなイメージで鳥のイメージは残しつつ、インドネシアのもてなしの精神とプロフェッショナリズムを目指したものだそうです。

ga_a332.jpgガルーダ・インドネシア航空の新マーキング。大きな変更点は尾翼デザイン。今まではと鳥のマークが大きく描かれていましたが、今回のデザインは尾翼から機体後部にかかるブルーのグラデーションとなりました。

機体のマーキングで大きく変わった点は、今までは尾翼に鳥のマークがペイントされていたのが、尾翼から機体の後部にかかるブルーのグラデーションに変更されたことです。イメージカラーであるブルー・グリーン・アクアの3色は残した形になります(この3色は、インドネシアの美しい海や空、豊かな自然の象徴としているので、納得ですね)。

機内インテリアですがシートは一新され、エグゼクティブクラスは2-2-2配列でフルフラットタイプになりました。シートピッチは74インチ。11インチのタッチスクリーンの個人用モニターが設置されています。エコノミークラスは、2-4-2配列でシートピッチは32インチ。9インチの個人用モニターが設置されました。

ガルーダ・インドネシア航空は現在「ガルーダ・インドネシアエクスペリエンス」をテーマにユニークなサービスを展開中です。クルーのお辞儀の仕方や機内食にインドネシアテイストを盛り込むなどさまざまな展開が計画されていて、今後制服の変更なども予定されています。

こうしたサービス展開のほかにも、「Quantum Leap」として2014年までの計画として国内・国際的な競争力の強化を図っています。現在56機のフリートを116機に増やし、週1700フライトを週3000フライトに増加したい考え。新規路線も18路線開設する予定です。機材に関しては、2009年7月に50機のB737-800と、2011年にデリバリー予定の10機のB777-300ER、今回日本線に投入されたA330-200の4機がこの計画のために導入されます。

同社は、EUにおいて「安全性に問題がある」として、他の全てのインドネシアの航空会社とともに2007年7月6日からのEU域内への乗り入れ禁止を決定されていましたが、2009年7月14日に管理体制が国際基準の安全性を満たしているとしてEU内で運航禁止リストから解除され、EU内への運航が可能となりました。今後、ロンドンやアムステルダム、フランクフルトなどに再び就航すると思われます。

ガルーダ・インドネシア航空は、日本では成田・関空・中部に乗り入れおなじみのエアラインです。また今年は創立60周年と節目の年でした。安全性のさらなる確立とサービス向上を図り、発展していってほしいものです。

2009年11月21日

ブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空が2010年末までに経営統合へ

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合併を発表したブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空。合併が完了すると乗客の輸送規模で世界5位、欧州では2位の規模の巨大航空会社が誕生することになります。合併によるシナジー効果は5年目に4億ユーロ(約530億円)という見通しが立っています。(Photo/British Airways・Iberia)

ブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空が、経営統合することで合意し、覚書を交わしました。2010年末までに共同で持ち株会社を設立し、両社が傘下に入るという形態。持ち株の株式はBA株主が55%、イベリア株主が45%となり、会社登記はスペインのマドリードで、運航・財政面での本社はロンドンに置く予定だそうです。新会社の最高経営責任者(CEO)には、ブリティッシュ・エアウェイズのウィリー・ウォルシュCEOが、財務責任者にはイベリア航空のアントニオ・バスケス・ロメロ会長の就任が予定されています。この合併により、乗客の輸送規模で世界5位、欧州2位の航空会社が誕生することになります。
※ちなみにIATAの2008年度定期旅客便輸送実績(輸送人数×距離)のベスト10は、(1)デルタ航空、(2)アメリカン航空、(3)ユナイテッド航空、(4)エールフランス航空、(5)コンチネンタル航空、(6)ルフトハンザ ドイツ航空、(7)サウスウエスト航空、(8)ブリティッシュ・エアウェイズ、(9)エミレーツ航空、(10)カンタス航空。日本の航空会社は日本航空が15位で全日空が20位。

世界的な航空不況により、世界の航空会社では統合という再編が進んでいますが、今回のブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空も再編により生き残りを目指すものです。大型合併といえば、2004年のエールフランス-KLM(エールフランス航空とKLMオランダ航空と経営統合)、2008年のデルタ航空(ノースウエスト航空と合併)、ルフトハンザグループ(2009年9月にオーストリア航空を買収、bmi、ブリュッセル航空の大株主)などがあります。特にヨーロッパでは、ドイツ(ルフトハンザ)・フランス(エールフランス-KLM)・イギリス(ブリティッシュ・エアウェイズ)の3社に統合が進む形になってきています。これらはネットワークの効率的な拡大、サービスの向上、競争力向上、コスト削減を狙ったもの。

ブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空は、合計で419機の航空機を保有し、205都市に就航しており、2008年度には年間6200万人の旅客を運んでおり、両社あわせて150億ユーロの収益をあげています。今回の合併により、シナジー効果は5年目に4億ユーロ(約530億円)に達するという見通しがされています。この2社はそれぞれ特徴も違っているので、確かにうまいシナジー効果が見込めそうです。たとえばブリティッシュ・エアウェイズは北米やアジアの路線に強く、イベリア航空は南米路線が強いなどネットワークの効率的な拡大が図れそうです(現在の両社あわせての就航都市205都市のうち、合併後に新規になる都市はブリティッシュ・エアウェイズで59都市、イベリア航空で98都市となることからも重複路線の少なさがみてとれます)。

今後も世界の航空会社の合併や経営統合は進みそうですが、気になるのは、現在さまざまな報道がされている日本航空の再編問題です。デルタ航空、アメリカン航空からの経営支援の話も話題になっていますが、現在のところ政府に支援要請(1000億円強)を出す方針を固めているとの報道があり、これが実現すれば年代内に必要な最低限の資金を確保できる見通しとなり、企業再生支援機構の支援決定を受けるための再建計画策定に集中できることになり、自力再編の道を選択しそうです。

12月上旬にワシントンにて開催される日米航空交渉でオープンスカイ協定(航空会社が自由に路線や便数を設定できる)の締結が合意される見通しが強く、これにより日米路線の勢力図に変化が訪れることは間違いありません。日本航空や全日空も影響があることは間違いなく、今後の動向からは目が離せません。日本航空も全日空もこの荒波を乗り切り、確固たる地位を築いて欲しいものです。

2009年11月07日

エティハド航空、2010年に日本に初就航! 一挙に2路線

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国アブダビに本拠地をおくエティハド航空が、2010年2月2日に中部国際空港、3月27日に成田国際空港に就航します。エティハド航空は日本へ初就航となります。

現在政府認可申請中ですが、就航路線は以下の通りになる予定です。

●中部国際空港
2010年2月2日:中部/北京/アブダビ(週4便)
※2010年3月27日からは週5便の予定。
●成田国際空港
2010年3月3日:成田/北京/アブダビ(週5便)
使用機材はエアバスA330で、中部線は2クラス制、成田線は3クラス制となる予定です。

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エティハド航空のエアバスA330。キャビンレイアウトは2クラス制と3クラス制があり、日本路線には中部線に2クラス制、成田線に3クラス制が導入されます。機材導入も積極的で多数の新型機の発注もしています。サービスにも定評があり、乗ってみたいエアラインですよね。


それでは日本初登場となるエティハド航空について、簡単に紹介していきましょう。

エティハド航空は2003年7月に、ハリーファ・ビン=ザーイド・ビン=スルターン・アール=ナヒヤーン殿下(アラブ首長国連邦の第二代大統領であり、アブダビ首長国の首長)による国王令によりアブダビを本拠地として設立され、2003年11月に就航を開始しました。UAEの航空会社として日本でなじみ深いのはエミレーツ航空ですが、こちらはドバイ首長国に拠点を置く航空会社となります。両航空会社ともアラブ航空会社機構(Arab Air Carriers Organization)に所属しており、さらにその中でエティハド航空はアラベスク航空アライアンス(Arabesk Airline Alliance)にも加盟しています。

※アラブ航空会社機構:1965年に設立された組織で、本部はレバノンのベイルート。現在の加盟会社は、アフリキヤ航空、アルジェリア航空、エア・アラビア、カイロ航空、エジプト航空、エミレーツ航空、エティハド航空、ガルフ・エア、イラク航空、ヨルダン・アビエーション、クウェート航空、リビア航空、ミドルイースト航空、オマーン航空、パレスチナ航空、カタール航空、ロイヤル・エア・モロッコ、ロイヤル・ヨルダン航空、サウジアラビア航空、スーダン航空、シリア・アラブ航空、トランス・メディテラネアン航空、チュニスエア、イエメニアの24社。

※アラベスク航空アライアンス:アラブ航空会社機構加盟会社が作る航空連合。2005年に、主に航空会社の連携によって経費の削減を図るために結成されました。加盟会社は、エティハド航空、エジプト航空、ガルフ・エア、ミドルイースト航空、ロイヤル・ヨルダン航空、サウジアラビア航空、シリア・アラブ航空、チュニスエア、イエメニアの9社。

就航を開始してからは、新機材を積極的に導入し、就航路線もハイベースで増やし続けました。ハブ空港はアブダビ国際空港で、旅客便・貨物便の就航都市は、中東、アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、北米、アジアの50以上の都市となり、今後も中部・成田以外にもシカゴ(2010年1月からデイリー運航・直行便)、ハイデラバード(2009年11月就航。1月からデイリー運航・直行便)とネットワークを拡大しています。

使用機材は、エアバスA319×2(2クラス制)、A320-200×9 (2クラス制)、A330-200×16(2クラス制・3クラス制)、A340-500×4(3クラス制)、A340-600×5(3クラス制)、ボーイングB777-300ER×5(2クラス制)で42機体制です。さらにエアバスA330-300、A350-1000XWB、A380-800、ボーイングB787-8をそれぞれ発注済みです。

サービスにもこれまでに数多くの賞を受賞していて定評があり、2009年8月から導入が開始された新ファーストクラスは、個室タイプで全長2m・幅75.6cmのフルフラットシートを採用しています(340-600に12席を設置し、2010年末までに多機種へも順次展開予定)。クラスの呼び名は、ダイヤモンド・ゾーン(ファースト)、パール・ゾーン(ビジネス)、コーラル・ゾーン(エコノミー)としていて、3クラス制は長距離路線、2クラス制は短中距離路線で主に展開されています。

●エティハド航空
設立:2003年7月(就航開始は2003年11月)
ハブ空港:アブダビ国際空港
保有機材数:42機
就航都市:56都市
マイレージプログラム:Etihad Guest
2レター・3レター:EY、ETD
コールサイン:ETIHAD

怒涛の勢いで路線就航を行っているエティハド空港ですが、同時期に1国の2都市から運航を開始するのは珍しいことで、日本市場を重視している姿勢が見られます。中部国際空港は、この3月にエミレーツ航空が撤退してから中東への足がなくなってしまっていましたが、エティハド航空の就航により、再び中東への足がかりができたことになります。エミレーツ航空も2010年以降の成田への就航を発表していますので、来年は日本と中東の距離がぐっと縮まりそうです。

2009年10月29日

エールフランス、日本線にプレミアムエコノミーを導入

エールフランス航空は11月16日から、成田/パリ線にプレミアムエコノミークラス「プレミアム・ボヤジャー」を導入します。導入はパリ発のAF278便で開始され、日本発は11月17日発のAF277便からスタートとなります。

「プレミアム・ボヤジャー」は、エールフランス航空の長距離路線を対象とした新クラスで、B777、A340、A330のすべてに導入されます。それにより、2009年4月からエールフランス航空の搭乗クラス名称も変更となっています(すでにお気づきの方もいらっしゃるのでは)。新クラス名称は以下の通り。

新クラス名称(カッコは旧名称)
エコノミー:ボヤジャー(テンポ)
プレミアムエコノミー:プレミアム・ボヤジャー
ビジネス:アフェール(エスパス・アフェール)
ファースト:ラ・プルミエール(エスパス・プルミエール)
※長距離・カリブ・インド洋路線
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シェル型シートを採用したエールフランス航空のプレミアムエコノミークラス「プレミアム・ボヤジャー」。シートピッチ97センチ、シート幅48センチと広々としたシートとなっています。(Photo/Air France)

それでは「「プレミアム・ボヤジャー」の特徴を紹介しましょう。「プレミアム・ボヤジャー」は、シェル型のシートを採用しています。キャビンの位置は、機内前方部でアフェールとボヤジャーの間になり、3列のみの配置となります。シートピッチは97センチ、シート幅は48センチで肘掛の幅は10セントとなります(シートピッチはボヤジャーより20%長く、シート幅は20%広くなっています)。調整可能なヘッドレスト・レッグレスト・フットレストが備えられ、長距離でも快適にすごすことができます。

またエンターテイメントも充実しています。26センチ幅のワイドスクリーンで、ノイズキャンセラーシステムのヘッドセットで、音楽や映画を楽しむことができます。アメニティも充実していて、アフェール(ビジネスクラス)と同じアメニティキットや大判の羽枕、ピュアウールのブランケットが用意されています。機内以外には、優先チェックインデスクの設置、預けて荷物の重量をアフェールと同様の30キロまで無料としています。ちょっと残念なのは機内食がボヤジャー(エコノミークラス)と同じものだということですが、長距離の移動を考えると、機内でゆったりとすごせるというのはとても重要なことですよね。

ちょっとリッチな気分を味あわせてくれる「プレミアム・ボヤジャー」の気になる運賃ですが、東京/パリ線、関空/パリ線とも往復18万円からとなっています。「プレミアム・ボヤジャー」はすでにニューヨーク線で開始されていますが、アジア方面は成田線が初めてとなります。その後、12月にシンガポール線、2010年1月に北京・香港線、2月に関空線で開始が予定されています。今後2010年までにカリブ海、インド洋線をのぞくすべてのB777、A340、A330で運航される長距離路線で導入されるそうです。

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エールフランス航空のエアバスA380。10月30日にハンブルグでデリバリーの式典が行われます。エアバスA380でヨーロッパ/アメリカ間の大西洋を横断する最初のオペレータとなります。10月30日の午前11時(現地時間)より、ウェブユーザー向けにインターネットで式典の様子が生中継されます。詳細はエールフランス航空のホームページをご覧ください。(Photo/Air France)

またついにエールフランス航空もA380の運航を開始します。11月23日よりニューヨーク/パリを1日1往復運航することが決定しています(水曜日を除く)。これに先駆けて11月20・21日とオークションによる記念フライトが予定されています。11月20日のAF006便は、パリ・シャルル・ド・ゴール空港を午後13時30分に出発し、ニューヨークJFK空港に午後3時45分に到着し、11月21日のAF007便は、 ニューヨークJFK空港を午後7時10分に出発し、 パリ・シャルル・ド・ゴール空港に翌日午前8時45分に到着するスケジュール。機内では限定アイテムの販売が行われる予定ですので、ファンにはたまらないフライトになりそうです。オークションの利益はエールフランス財団の“ストリートチルドレン”支援プログラムに寄贈されます。詳細はエールフランス航空のホームページをご覧ください。

そして気になるA380の日本路線就航ですが、2010年度夏期スケジュールから導入の予定とのこと。来年の夏には日本にエールフランスのA380がやってきますね。

2009年10月16日

JAL、「究極のエコフライト」で14トンの二酸化炭素削減に成功!

日本航空(以下JAL)は10月11日、二酸化炭素の排出量削減を徹底した「究極のエコフライト」をホノルル→関空線(使用機材B747-400)で試験実施し、14トンの二酸化炭素削減に成功しました(運航はJALウェイズ77便)。

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エコフライトを実施したJALのボーイング747-400の同型機。今回のデモフライトで14トンもの二酸化炭素削減に成功しました。今後もこうした取り組みが行われ、環境に優しいフライトを実施してもらいたいものです。(Photo/Japan Airlines)

これはアジア太平洋環境プログラム(ASPIRE=Asia and Pacific Initiative to Reduce Emissions)という国際的な取り組みの一環で、これまでアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドの各国航空会社(アメリカ=ユナイテッド航空、オーストラリア=カンタス航空、ニュージーランド=ニュージーランド航空)で、それぞれ環境負荷軽減策を盛り込んだデモフライトを実施していましたが、今回の取り組みは国土交通省がアジア初としてASPIREに参加することを受け、JALが実施したものです(ASPIREにはデモフライトが行われた10月11日に関空にて国土交通省の前田航空局長が参加の署名をしました)。
※ASPIREとは、米国連邦航空局(FAA)、オーストラリア管制会社、ニュージーランド管制会社が中心となり、アジア・太平洋における環境保全のため、航空機からの排出ガスを抑える国際的な取り組みで、2008年2月18日に設立されたもの。

それではJALは具体的にどんな取り組みをしたか、ご紹介しましょう。今回実施された対策は、「出発前」、「出発~巡航」、「降下~着陸~到着」時に実施されました。

出発前の対策としては、「航空機重量確定後の燃料計算」、「軽量貨物コンテナの搭載」、「機内搭載品などの軽量化」、「客室乗務員手荷物の軽量化」、「補助動力装置(APU)の停止と地上施設の活用」、「エンジン洗浄」が実施されました(試算では燃料3,377ポンド、CO2排出量4,707kg削減)。出発から巡航時の対策としては、「出発滑走路の変更」、「離陸後の経路短縮」、「飛行高度の調整」、「UPR運航方式の実施」、「DARPS運航方式」が実施されました(試算では燃料3,836ポンド、CO2排出量5,353kg削減)。降下・着陸・到着時の対策としては、「CDA降下方式の実施」、「ディレイドフラップ進入」、「ディレイドギア進入」、「浅いフラップ使用」、「着陸滑走路の変更」、「逆推力装置使用抑制」、「2エンジン地上走行」が実施されました(試算では燃料2,208ポンド、CO2排出量3.080kg)。
※UPR=User Preferred Routeの略。従来の決められた航路ではなく、気象状況等を考慮した安全で効率の良い飛行経路を航空会社が任意に設定する運航方式。
※DARPS=Dynamic Airborne Rerouteの略。巡航中、最新の予測風を元に最適な航路を再計算し、効率の良い経路を飛行する運航方式。
※CDA=Continuous Descent Arrivalの略。降下中、水平飛行せず推力を抑えながら連続的に降下する運航方式。詳細は本ブログ「関空で試行、CDA方式で燃料とCO2削減」(http://blog.tabista.jp/airline/2009/05/cdaco2_1.html)を参照してください。

このようにデモフライトの目標は、環境負荷軽減策を実施しないホノルル→関空便と比較して、消費燃料9,421ポンド(5,362リットル、ドラム缶27本分)の削減、またCO2排出量13,140kgの削減としていました。結果として、燃料5,718リットル(ドラム缶29本分)、CO2排出量14,196kgを削減でき、目標を達成しました。飛行距離1キロ当たりの削減効果は、昨年同型機でエコフライトを実施したユナイテッド航空の1.7倍だったそうです。

今後も同様の取り組みをデモフライトだけではなく通常のフライトにも実施し、消費燃料や排出ガスの削減を図っていき、少しでも環境への取り組みを進めていって欲しいと思います。


2009年10月09日

国産ジェット「MRJ」アメリカの地域路線運航会社から100機の受注を獲得!

本ブログでも何度か紹介したことがあるYS-11に続く、三菱航空機が開発中の日の丸ジェット「MRJ」(Mitsubishi Regional Jet)ですが10月2日、アメリカで地域路線を運航するTrans States AirlinesとGoJet Airlinesの2社を傘下とするトランス・ステーツ・ホールディングス(TSH)と100機(確定50機、オプション50機)の受注に関する覚書を締結しました。MRJは、2008年3月27日に全日空からの合計25機(確定15機、オプション10機)の発注のみにとどまっていました。海外からの初受注・大量受注ということで、競争の激しい小型航空機市場での受注拡大に弾みがつきそうです。
※TSH傘下のTrans States AirlinesとGoJet Airlinesの2社は、ユナイテッド航空(ユナイテッド・エクスプレス便)とUSエアウェイズ(USエアウェイズ・エクスプレス便)からアメリカ国内のフィーダー路線(ローカル都市への接続路線)の運航を受託しています。毎日350便を50都市間で運航。

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MRJのイメージ図。先日発表された機体仕様変更は、さまざまなバリエーションに安価に対応でき、さらに大型のオーバーヘッドビンの採用、貨物室を一元化することにより航空会社のオペレーションの単純化、またもともとの低燃費と、航空会社にとってさらに魅力的な航空機となったことは間違いありません。今回の大型発注はまさにこうした努力が認められてきたことを示していますね。(Image/MITSUBISHI AIRCRAFT CORPORATION)

今後の予定としてはTSHには2014年に初号機を納入後、5~6年かけて100機を納入していくとのこと。受注額は明らかにされていませんが、MRJ 90のリストプライスは1機で約4,000万ドル(約36億円)ですので、100機で40億ドル(約3,600億円)という本当に大型受注となりました(リストプライスよりも安いとは思いますが)。

三菱航空機の江川社長は、「100機もの受注につながり、喜ばしい」と述べ、さらに「今後20年で1,000機の受注獲得を目指したい」と語っています。TSHのリチャード・リーチ社長は、「正直、厳しい経済環境下だが、高い技術や優れた運航性能、乗客の快適さなどをみて決定した」と、選定理由を説明しました。

MRJは、最先端の空力設計と最新鋭のエンジンの組み合わせにより、大幅な燃費低減を実現するとともに、低騒音・低排出ガスなど環境面でも優れた小型機です。今後、多くの空港で航空機の環境基準が厳しくなることを考えると、より多くの空港でMRJの運用が可能となることも、今後の強みとなることは間違いありません。また居住性に関しても、1列4席の配置、大型のオーバーヘッドビンの装備、新型スリムシートなどの採用により、これまでの小型機にはない快適なキャビンになりそうです。

TSHでは、MRJ 70(78席)・MRJ 90(92席)・MRJ 100(100席)のどの機種にするかは決定していませんが、今後の経済情勢を見ながら判断するとしています。TSHでは現在、Trans States Airlinesがブラジル・エンブラエル社のEmbraer ERJ 145EP(10機)、Embraer ERJ 145LR(25機)を使用し、GoJet Airlinesは、カナダ・ボンバルディア社のBombardier CRJ-700ER(21機)を使用しています(GoJet Airlines はCRJ700NextGenも発注済み)。TSHではMRJをどちらの航空会社で使用するかを明言していません。TSHはアメリカ国内の大手エアラインのフィーダー路線の委託運航を行っていることから、MRJの優位性を自社の委託受注の大きなウリとして使用するかもしれませんね(実際2014年にユナイテッド・エクスプレスとの契約更新時期が訪れます)。

しかしこれでアメリカのリージョナル航空業界で高い評価を得たことになりますので、今後さらに受注数を増やすことも可能となってきました(先日の機体仕様変更はアメリカのリージョナル航空業界にとてもマッチしたものでしたので、早速効果があったというところでしょうか)。小型機の採算分岐点は350機前後といわれていますのでまずはそれを目標にし、さらに三菱航空機の江川社長がいう1,000機を目指してもらいたいものです。

2009年09月24日

羽田/北京定期チャーターの運航スケジュールが決定

7月に開催された日本と中国の航空当局間協議において、日中双方の航空会社が1日2往復ずつ運航を可能とすることで合意していた、羽田/北京間の定期チャーター便の運航スケジュールなどの詳細が決定しました。この定期チャーター便は、現在すでに羽田空港から運航されている上海(虹橋空港)、ソウル(金浦空港)・香港線と同等の「定期チャーター便」と同じ扱いとなります。

運航開始日は10月25日からで、日本航空と全日空が1日1往復、中国国際航空が1日2往復します。羽田の出発時間は8時30分~13時50分、到着時間は12時50分~21時45分の間となり、羽田空港の「昼間時間帯」での運航となります。詳細スケジュールは以下の通り。

●羽田/北京定期チャーター便スケジュール
■羽田→北京
・2009年10月25日~2010年1月15日スケジュール
CA184/NH5731 8:30→11:20
NH1285/CA6708 9:30→12:35
JL8823
10:30→13:35
CA182/NH5729 13:50→16:40
   
■北京→羽田
・2009年10月25日~2010年1月15日スケジュール
CA181/NH5728 8:40→12:50
NH1286/CA6767 15:55→20:15
JL8824 16:40→21:00
CA183/NH5730 17:35→21:45
※全日空(NH)と中国国際航空(CA)はコードシェア運航。全日空自社運航便は、NH1285・1286便。

運航機材は日本航空がボーイングB777-200ER(302席、エグゼクティブクラス63席・エコノミークラス239席)、全日空はボーイングB767-300ER(214席、ビジネスクラス35席・エコノミークラス179席)中国国際航空がエアバスA321(185席、ファーストクラス12席・エコノミークラス173席)となります。運賃はたとえば日本航空の「悟空週末ステイ」を利用した場合5万6000円~となります。

この羽田/北京間の定期チャーター便に関しては、2007年12月に当時の冬柴国土交通大臣が訪中時に羽田/北京南苑間を提案していたもので、当初は北京オリンピック前の就航を目指していました。しかし北京南苑空港は軍民共用空港であるために交渉が難航し、今年4月の日中首脳会談において北京首都空港を使用したチャーター便の開設で合意に達したものです。
※北京南苑空港(ぺきんなんえんくうこう):1910年開港の軍民共用空港(管轄は軍)。北京市内中心部から13キロの場所に位置(車で約40分)し、北京首都国際空港と比較して市内へのアクセスがよいことが特徴(北京首都空港は天安門広場から北東に約25キロ、車で約1時間)。中国聯合航空がハブ空港として使用している。

都心からアクセスのよい羽田空港からの就航で、日中の首都である東京と北京を結ぶ路線として、ビジネスと旅行の両方での利用が期待されています。利用者にとっては1泊2日などといった短期の出張や週末の旅行などに便利に利用できそうですね。

2009年08月28日

B787、納入は2010年10月~12月に

ボーイングは8月27日、6月23日にスケジュール延期の発表をしていたボーイング787ドリームライナー(以下B787)の修正スケジュールを発表しました。今回のスケジュールによると、初飛行は2009年度末、全日空向けの初号機の納入は2010年の第4四半期(10月~12月)となるとのことです。この新スケジュールにボーイングは、機体側部の補強の必要性を反映したもので、フライトテストと認証取得に要する日数に数週間の余裕を持たしているとしています。

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写真は2007年7月8日のロールアウトのもの。この時からもう2年も経ってしまいました。この後、5度に渡るスケジュール変更が行われました。今回の修正スケジュールは順調に進んでいって欲しいものです。早く日本の空でB787を見たいものですね。(Photo/Boeing)

度重なる機体不具合の関係から、テスト初号機は多くの作業のやり直しと大幅な改良がされていることから、初号機を含むテスト用の機体3機には25億ドル(日本円で約2325億円)の費用を計上する予定だとしています。しかしボーイングではB787型機プログラムは、損失航空機プログラムではないことを算出しているとしています(最終的には利益に貢献する航空機プログラムとしています)。

今回の発表で、全日空には来年2010年の10月~12月に納入されるとのことですので、早ければ来年の年内、遅くとも2011年の年初には日本の空にB787が登場する見込みとなります。5度のスケジュール変更なので、もしまた不具合や部品の不足やストライキなどがあったら・・・という懸念はぬぐえませんが、今回のスケジュールには新たな不具合が見つかった場合に対応する時間も織り込まれていますので、さすがにこれ以降の大幅なスケジュール変更はないと思われます(ただ、何が起こるかはわかりませんが)。市場もこの発表には好意的で、8月27日のニューヨーク市場でボーイングの株価は上昇し、前日比4.00ドル高の51.82ドルで引けています。

B787チームは、機体側部補強の初期テストをすでに完了しており、接続部の構造を完全化するデザインも最終段階に入っています。静止テストは再度繰り返し行われ、ファーストフライトを実施する前に完全分析が行われ、また疲労テストも改善されたストリンガー(補強材)部位の長期耐久性確認のために実施される予定です(この作業は2~3週間以内に開始される予定)。製造ラインは月産10機体制を2013年度末までには確立し、2009年内に2か所目の工場用地を決定するとしています。

全日空ではこの発表を受けて「航空機を可能な限り最良で安全なものにする必要性を理解しており、納期の遅れがこれらを達成するための技術的な問題によるものであることにも納得している。しかし、787型機のローンチカスタマーであると同時に将来的な運営業者として、今回のさらなる遅延に焦燥を感じ、大きく失望もしている」との声明を発表しています。全日空ではB787を2008年5月に受領するとの予定で、中期経営計画の柱にすえていただけに、度重なる延期は機材計画に影響を与えていました。また、2010年は羽田・成田空港の再拡張の年でもあり航空会社にとってチャンスの年でもあります。このタイミングにうまくB787の運用が開始できることは、全日空とっても大きなアドバンテージになると予想されるだけに、B787の今後のスケジュールは注目です。

2009年08月21日

トルコ航空、日本就航20周年!

トルコ航空は8月14日、1989年8月にドバイやバンコクを経由する南廻りルートで成田/イスタンブール線を就航してから20周年を迎えました。当時の飛行時間はなんと約21時間、エアバスA310での乗り入れでした。今回は日本ともなにかと縁の深いトルコ航空について紹介していきましょう。

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トルコ航空のエアバスA340-300。日本線に使用されている機材です。写真の機体はスターアライアンスのスペシャル・マーキングですが、トルコ航空の機体といえば真っ赤な尾翼。尾翼に描かれているマークは、トルコ国旗にも用いられている三日月を抽象的に表現したものだそう。冬スケジュールからの成田線にはボーイング777-300ERの投入が表明されているので、成田のトルコ航空のエアバスA340-300も見られなくなるかもしれません。撮影されていない方はお早めに。(Photo/Turkish Airlines)

トルコ航空は1933年5月20日、トルコ政府の国防省の一部門として「国家航空事業運営会議」の名称で設立されました。当時の所有機材は、キングバード、ユンカースF-13、ATH-9で、首都アンカラとエスキシェヒルの間を結ぶ1路線で運航を開始しました。1935年に公共事業省に管理が移動され、一般旅客・貨物の国内輸送を開始したのは1938年、運輸省に経営が移され「国家航空局」に名称が変更されてからのことです。最初の国際線が運航されたのは1947年のことで、アンカラ/イスタンブール/アテネ線でした。

1956年3月1日に、特別法の制定により6,000万トルコリラの資本で民間航空会社Turkish Airlinesとして再スタートを切ります。1986年にシンガポール航路がネットワークに加わり極東アジアへのフライトが開始され、日本線には1989年8月にエアバスA310でバンコク・ドバイ経由の南廻りで運航を開始しました。1995年には関西国際空港にも乗り入れを開始(2003年に運休、その後2006年6月から運航再開)しています。9つの世界遺産とエーゲ海、地中海、西洋と東洋の交わるエキゾチックなトルコは観光都市としても人気で、トルコと日本を結ぶ唯一の直行便であるトルコ航空(コードシェアを除く)は、日本/イスタンブールを最速の11時間で結ぶエアラインとして日本でもお馴染みのエアラインとなっています。

トルコ航空と日本といえば特に印象深いエピソードが1つあります。それは、1985年のイラン・イラク戦争でのこと。イラクは3月19日夜8時30分より、イラク領空を飛ぶすべての航空機を爆撃するとの声明を発表しました。その際、イラクにいる日本人脱出のためのチャーター機を日本政府は調達することができませんでした。各国へ応援を打診したところトルコが名乗りをあげてくれ、トルコ航空が定期便のほかにチャーター機の計2機を日本人脱出のためにテヘラン・メヘラバード空港に派遣してくれたのです。脱出の手段がなかった215人の日本人すべてを乗せ、メヘラバード空港を飛び立ったのは、爆撃予告まであと1時間というタイムリミット直前のことでした。この当時まだトルコ航空は日本に就航していませんでしたが、エルトゥールル号遭難事件(1890年9月16日、オスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号が、和歌山県串本沖、紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難した事件。島民の献身的な救助により69名が救出されました)などにより昔から親日的だったとはいえ、トルコ政府とトルコ航空の行動は勇気あるもので、私たち日本人は感謝するとともに忘れてはいけない出来事だといえます。

トルコ航空は現在、成田に週4便、関空に週3便で運航していますが、今年6月に行われた日本とトルコの航空当局間協議によって、2010年3月以降には成田線が週6便に増便が可能となったほか、関空・中部とそのほかもう1か所の空港について乗り入れ可能が認められ、成田以外の3空港で合計週21便まで運航できるようになりました。この合意を受け、トルコ航空では2010年夏スケジュールから成田増便を表明しています。またこの増便の前に、今年の冬スケジュールから成田/イスタンブール線にボーイングB777-300ER(現在はエアバスA340-300)を投入することを表明しており、これにより片道ベースで週168席が増加し、ファーストクラスの導入やビジネスクラスのシートも改善されることとなります。

トルコへの各都市はもちろん、ヨーロッパや北アフリカへのアクセスもとても便利なトルコ航空。今後も日本とトルコの架け橋として飛び続けてくれるでしょう。

●トルコ航空概要
設立日:1933年5月20日
ハブ空港:イスタンブール、アンカラ
保有機材数:131機(A340-300、A330、A321、A320、A319、B737-400、B737-800、B777-300ER)
就航都市:142都市(2008年時点)
日本路線:成田/イスタンブール、関空/イスタンブール
マイレージプログラム:マイル&スマイル
アライアンス:スターアライアンス
2レター・3レター:TK・THY
コールサイン:Turk Air

2009年07月08日

コンチネンタル航空、創立75周年を記念したスペシャル・マーキング機が登場!

コンチネンタル航空は、7月15日に創立75周年を迎えることを記念して、ボーイング737-900ER(レジ番号:N76436)に1940年代に使用されていた機体デザインを塗装したスペシャル・マーキング機が登場しました。

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コンチネンタル航空の創立75周年を記念したスペシャル・マーキングのボーイング737-900ER(レジ番号:N76436)。1947年に採用されたブルースカイウェイ(The Blue Skyway)」と呼ばれる塗装。この機体にはGPS着陸システム(GPS Landing System=GLS)が装備されています。(Photo/ Continental Airlines)

今回のスペシャル・マーキング機は、1947年に採用された「ブルースカイウェイ(The Blue Skyway)」と呼ばれる塗装です。創立75周年を記念して、同社の社員によって過去の機体デザインの中から選ばれたとのこと。

この機体は6月25日の受領後に、同社のアメリカ本土の3か所のハブ空港(ヒューストン・ブッシュ・インターコンチネンタル空港、ニューヨーク/ニューアーク・リバティー空港、クリーブランド・ホプキンス空港)にてそれぞれ記念飛行を行いました。

それでは簡単にコンチネンタル航空の75年の歴史を、日本とのかかわりを含め紹介しましょう。

コンチネンタル航空は、1934年にウォルター・T・バーニーが主に郵便輸送のために「バーニー・スピード・ラインズ(Varney Speed Lines)」を創業したのが始まりです。1934年7月15日、同社は手紙100通を積み、コロラド州プエブロからテキサス州エルパソまで、初飛行を行いました(ちなみにバーニー氏が設立した他の航空会社は、ユナイテッド航空の元となったBoeing Air Transportに買収されていますので、コンチネンタル航空がスターアライアンスへ加盟の運びになったことは何か少なからずの縁を感じてしまいますね)。

1937年にコンチネンタル航空と現在の社名に変更されました。1968年にはグアムと近隣の島々を結ぶ目的でコンチネンタル・エア・ミクロネシアを設立し、アジアやオセアニアにネットワークを広げました。そして1976年8月には、東京/サイパン線が就航します(私たち日本人にとっては、コンチネンタル・ミクロネシア航空(コールサイン:エア・マイク)のほうがお馴染みですね)。

日本線はそれから1983年に名古屋/グアム/サイパン線、1987年に福岡/グアム/サイパン線、1990年に新千歳/グアム線、成田/ホノルル線、仙台/グアム線、1994年に関西/グアム/サイパン線、1998年に新潟/グアム線、岡山/グアム線、成田/ニューヨーク(ニューアーク)線、1999年に成田/ヒューストン線、2004年に名古屋/ホノルル線、2005年に広島/グアム線を開設し、日本ではお馴染みのエアラインとなりました。

しかし、1970年代末からアメリカで航空規制緩和法が導入されてから、コンチネンタル航空は経営が悪化してしまい、1992年には再建策の一環としてコンチネンタル・エア・ミクロネシア航空を独立させ別会社とします(この際に社名をコンチネンタル・ミクロネシア航空と変更。その後2001年にコンチネンタル航空に吸収)。このときに2度のチャプター11を申請し、倒産の憂き目にあっています。

そしてご存知の方も多いかと思いますが1994年にゴードン・ベスーン氏がCEOに就任してから、経営が上向きになります(この奇跡の復活劇のエピソードについては「大逆転!―コンチネンタル航空 奇跡の復活」という本があります。とっても面白い本ですよ。また、この復活劇には日本人の鶴田国昭氏も多大な貢献をしています)。

現在では、コンチネンタル航空は業界で最も多くの顧客満足度に関する賞を受賞しています。米「フォーチュン」誌が毎年実施する航空会社のランキングでは、6年連続で「世界で最も賞賛されるグローバル航空会社」に選出されているほど、業績・実績ともに優れたエアラインの1つとなっています。

さて今回のスペシャル・マーキング機であるB737-900ERには、GPS着陸システム(GPS Landing System=GLS)が装備されています。これは、2009年後半にニューアーク・リバティー空港に次世代の衛生着陸システムが設置されますが、それを利用できるシステムで、最新技術となります。

今後はスターアライアンスへの加盟など、コンチネンタル航空の今後も目が離せません。

2009年06月05日

航空大国アメリカについに登場! ペット輸送専門航空会社

ペットを飼われている方ならば悩むのが移動手段だと思います。特に飛行機での移動の際には、一部の航空会社では座席の下に入る小型ペットならばキャビンに乗せてくれるところもありますが、ほとんどの場合、貨物室に入れられ貨物扱いとなります。

アメリカでは1年間で移動するペット200万匹のうち約5000匹が負傷しているという結果があり、たとえば貨物室で呼吸困難になる可能性がある鼻が短い犬種などは飛行機に乗せられないという制約がある航空会社もあります。こうしたことから見ても、ペットにとって飛行機の貨物室での移動というのは大変ストレスがかかることがわかりますよね。

そんなことからペット愛好家であるDan Wiese氏とAlysa Binder氏が2005年に設立したのが、ペット輸送専門航空会社の「Pet Airways」(以下ペット・エアウェイズ)です。設立から4年、今年の7月14日からついに運航が開始されます。

ペット・エアウェイズの最初の就航都市となるのは、ニューヨーク、ワシントンDC、シカゴ、デンバー、ロサンゼルスの5都市。サービス開始直後の料金は片道149ドルとなっています。他の通常の航空会社の料金としては、アンダーシートで70~180ドル程度、貨物扱いで100ドル~250ドル程度ですので、既存の航空会社よりも割安な設定となっています。

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ペット・エアウェイズのキャビンです。ビーチクラフト1900にペット専用のカゴが19席(笑)配置されています。キャビン内の温度はペットに最適に設定され、動物看護士が15分ごとに見回りをしてくれるそうです。(Photo/Pet Airways)

ペット専門とうたっている通り、キャビンはペット専用で専用のカゴが配置され、動物看護士が同乗し、15分ごとに見回りを行い、ニューヨーク/ロサンゼルス間では途中のシカゴでトイレ休憩などが挟まれます。また、キャビン内の温度はペットに快適に設定されています。また、飼い主はウェブサイトからペットをモニターすることもできます。残念なのは、ペット専門なので飼い主は同乗することはできません(笑)。

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ペット・エアウェイズの使用機材であるビーチクラフト1900。マーキングはシンプルですが、同社のロゴがアクセントになっています。緑の足型に飛行機のマークでとってもかわいらしいですよね。今後はダッソー・ファルコン20、コンベア580、ボーイング727を含む20機にフリートを拡大する予定とのこと。(Photo/Pet Airways)

使用機材は、ターボプロップ機であるビーチクラフト1900(日本ではエアトランセがビーチクラフト1900Dで運航していましたね)。キャビンは“人間用”の内装はすべて取り除き、ペット専用のカゴが19台設置されています。

ペット・エアウェイズでは今後、サービスをアメリカの他の主要都市まで広げる予定で、今年末までには、ダッソー・ファルコン20(ビジネスジェット機)、コンベア580、ボーイング727を含む20機に拡大する予定とのこと。また、就航記念のプロモーション期間が終了した後に料金が200ドル前後になる見込みですが、既存の航空会社よりも割安になるように設定するとのことです。

アメリカらしい航空ビジネスですよね。果たしてどれくらいの成功を収めるのか、興味深いです。ペットを飼っている方ならば、家族同然のペットの移動手段に選択肢が増えることは歓迎ですよね。今後の動向に注目です!

2009年06月01日

アライアンスの拡大進む! 新加盟エアラインを発表

航空アライアンスのスターアライアンスとワンワールドで、それぞれ新加盟航空会社が発表されました。

まずはスターアライアンスですが、新たな加盟航空会社はギリシャのエーゲ航空です。アテネで開催中のスターアライアンス社長会で加盟方針が承認されました。エーゲ航空はギリシャ最大の航空会社で、加盟に向けた準備作業は約1年間を予定しています。

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エーゲ航空のA320。尾翼のカモメをモチーフにしたデザインがシンプルですが印象的。濃紺を使っているのもギリシャ国旗の色を思い出させますね。(Photo/AEGEAN AIRLINES)

それではエーゲ航空(エージアン航空と呼ばれる場合もあります)について簡単に紹介していきましょう。エーゲ航空は、1992年にAegean Aviationとして運航を開始しました。1999年に現在の社名であるAegean Airlinesとなります。現在31機(A321・A320・B737-400・B737-300・AVRO RJ100)のフリートを持ち、国内外47都市に毎日200便を運航するギリシャ国内最大の航空会社。2005年からはルフトハンザ ドイツ航空のリージョナルパートナーでもあります。運航実績や顧客満足度にも定評があり、ヨーロッパリージョナル協会(ERA)から6回の表彰、アテネ国際空港の利用者数増加に貢献したとして、同空港から表彰、スカイトラックスより2009年ヨーロッパベストリージョナルエアライン賞を受賞しています。

●エーゲ航空
英語社名:Aegean Airlines
2レター/3レターコード:A3/AEE
コールサイン:Aegean
ハブ空港:アテネ国際空港ほか
保有機材:31機
就航都市:47都市


次にワンワールドですが、新たに加盟が発表された航空会社はロシアのS7航空(通称シベリア航空)。2010年の加盟が予定されています。

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S7航空のB737-800。明るいグリーンが印象的なマーキングです。日本には新潟空港に季節運航で乗り入れているのでご覧になった方もいるのでは。(Photo/S7)

S’7航空の前身はアエロフロート航空の地域(シベリアのノヴォシビルスク)子会社として、1957年にTolmachevo United Air Squadronとして設立されました。1992年にSibir Airlinesとして独立。2006年からは、新しいCIを導入し「S7 Airlines」となりました。現在40機(A310-200・A310-300・A319・A320・B737-400・B737-800・B767-300ER)のフリートを持ち、国内外72都市に毎日120便以上を運航するロシアの航空会社。ロシア国内のネットワークはきめ細かいものでロシア国内35都市、ほかにアルメニアやアゼルバイジャン、カザフスタン、キルギス、モルドヴァ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンなどロシア周辺国にもネットワークがあります。日本にも新潟空港へ季節運航(夏期スケジュール)で乗り入れています(現在運休中)。

●S7航空
英語社名:S7 Airlines
2レター/3レターコード:S7/SBI
コールサイン:SIBERIAN AIRLINES
ハブ空港:ドモジェドボ国際空港ほか
保有機材:40機
就航都市:72都市

2009年05月18日

フジドリームエアラインズ、7月23日テイクオフ!

6月4日に開港予定の富士山静岡空港を拠点とする新航空会社フジドリームエアランズは、7月23日に就航することを国土交通省に届出しました。

就航予定路線は、富士山静岡/小松線と富士山静岡/熊本線、富士山静岡/鹿児島の3路線。小松線は1日2往復、熊本線は1日1往復、鹿児島線は1日1往復となります。フライトスケジュールは以下の通りです。

●小松線(富士山静岡/小松)
FDA101 静岡発8:35→小松着9:30
FDA102 小松発10:10→静岡着11:05
FDA105 静岡発16:45→小松着17:40
FDA106 小松着18:20→静岡着19:15

●熊本線(富士山静岡/熊本)
FDA111 静岡発8:45→熊本着10:15
FDA112 熊本発10:50→静岡着12:20

●鹿児島線(富士山静岡/鹿児島)
FDA133 静岡発12:15→鹿児島着13:45
FDA134 鹿児島発14:25→静岡着16:00

気になる運賃ですが、小松線が23,800円(大人・片道普通運賃。以下同)、熊本線が38,800円、鹿児島線が40,800円。各路線に小児用運賃や各種割引運賃も設定されていますので、詳細はフジドリームエアラインズのホームページ等で確認してください。予約受付・販売日は6月1日からを予定しています。初便に乗りたい!と思っている方は、ホームページ等は要チェックですよ。

富士山静岡空港ですが、滑走路西側に航空法の高さ制限を超える立ち木が残り、開港が延期された問題ですが、5月13日から伐採が行われ17日午後までには作業が完了する予定とのことで、ひとまずは問題クリアという感じです(この件については、管理者である静岡県には今後このような不備がないようお願いしたいものです)。

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7月23日に就航が決定したフジドリームエアラインズですが、就航時には2機のエンブラエル170で運航する予定。6月上旬にデリバリー予定の2号機はライトブルー(レジ番号:JA02FJ)に決定しました。静岡の空が真紅とライトブルーで彩られる日も間近です。(Image/FUJI DREAM AIRLINES)

また以前もお伝えしたように、フジドリームエアラインズでは使用する旅客機をすべて違う色にペイントする予定で、1号機は真紅の色ですでにお披露目されていましたが、このたび2号機のカラーリングも決定しました。

2号機は6月上旬にデリバリーされる予定で、インターネットの投票の結果、ライトブルーに決定されました(ちなみに2位ブルー、3位グリーン、4位オレンジでした)。当面は真紅(レジ番号:JA01FJ)とライトブルー(レジ番号:JA02FJ)のエンブラエル170、2機で運航されます。来年1月に導入する3号機のカラーリングはどう決めるかは未定とのこと。どんな色になるのか楽しみですね。色とりどりのエンブラエル170が、静岡の空を彩るのももう間近です。

2009年04月23日

ボーイング、6,000機目の737、777機目の777をそれぞれデリバリー

ボーイングは、4月16日に6,000機目の737型機(B737-800)、4月10日に777機目の777型機(B777-300ER)をそれぞれデリバリーしました。

まずは737型機について紹介していきましょう。記念すべき6,000機目を受領したのは、リース会社のインターナショナル・リースファイナンス社(ILFC)で、ノルウェージャン・エアシャトルへのリースが決定しています。ノルウェージャン・エアシャトルは、1993年に設立されたスカンジナビアで最大のローフェア・エアラインで、ノルウェーのオスロ空港をハブ空港として、ヨーロッパ以外にも北アフリカ、中近東都市にも路線網を広げている航空会社。現在39機の737型機を運航中で、さらに42機の確定発注をしています。

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737型機の通算6,000機目となったB737-800。ノルウェーのオスロに本拠地を置く、ローフェア・エアラインであるノルウェージャン・エアシャトルが運航を行います。尾翼に大きく「6000」と入れられたスペシャル・マーキングです。(Photo/Norwegian Air Shuttle)

デリバリー時にはノルウェージャン・エアシャトルのマーキングがすでに施されていて、尾翼には「6000」の数字が大きく描かれた特別なものとなっています。レジ番号はLN-NOL。ノルウェージャン・エアシャトルでは、機体に愛称としてノルウェーの偉人の名前が付けられていますので、この機体にはどんな偉人の名前が付けられるのか楽しみですね。

ボーイングによると現時点での次世代737型機の受注残は2,200機以上、リストプライスにして約1,630億ドルに相当するとしています。

次に、777型機についてですが、記念すべき777機目を受領したのは、エールフランス航空です。エールフランス航空にとっては、54機目のB777となります。この記念すべきB777-300ER(レジ番号F-GZND)は、エールフランス航空の新CIを最初に施された機体にもなりました。さらに今回777機目となったB777-300ERは、ローンチカスタマーは日本航空でしたが、最初に商業運航を開始したのはエールフランス航空なので、エールフランス航空は、777に縁があるのかもしれませんね(さらにエールフランス航空は、B777フレイターのローンチカスタマーでもあります)。ちなみにこのB777-300ERは、試験機としては珍しいスペシャル・マーキングでワールド・ツアーを行っています。日本にもやってきたので、世界地図の塗装といえば「見た!」という方もいらっしゃるでしょう。777型機は、56の航空会社とリース会社から1,100機の受注があり受注残は350機以上あるそうです。

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777型機の通算777機目となったB777-300ER。エールフランス航空が受領しました。この機体(F-GZND)は、先日発表された新CIを施されたはじめての機体となります。エールフランス航空は今回受領したB777-300ERの商業運航をはじめて行った航空会社でもあります。(Photo/Boeing)

ただ、この世界的な不況によりボーイングでは4月9日に、2010年のワイドボディ機の製造計画の変更を発表しています。2010年6月から777型機の月産製造機数を7機から5機に減らすほか、当初予定していた747-8型機と767型機の増産計画を延期するとしています(737型機に関しては、現時点での変更はありません)。大幅に計画が遅れているB787ドリームライナーもありますので、ボーイングにとっても厳しい時期であるといえますが、安全で環境に配慮した航空機の需要は今後も増えていくことは確実ですし、踏ん張りどころといえるでしょう。

2009年04月06日

コンチネンタル航空、スターアライアンスに鞍替え

コンチネンタル航空は2009年10月24日にスカイチームを脱退し、その後スターアライアンスに加盟する方針です(デルタ航空とノースウエスト航空の統合の進捗状況により変化する可能性もあったため、お伝えするのが遅くなってしまいました)。

コンチネンタル航空では、昨年より他社との合併やアライアンスの再検討を行ってきました。2008年4月27日のラリー・ケルナー会長兼最高責任者およびジェフ・スマイゼック社長の発表では、合併は自社の強みを失う恐れがあるとして合併しないことを選択し、アライアンスの再検討を検討したいと発表していました。その後2008年6月19日には、スターアライアンスに加盟し、ユナイテッド航空と協力する計画を発表し、アライアンスの鞍替えを表明したのです。このコンチネンタル航空のアライアンスの鞍替えは、グローバルなアライアンスが結成されてからは初となる主要な航空会社の脱退・移籍となります(カナディアン航空の例もありますが、エア・カナダへの吸収合併となりますので、意味合いは変わってきます)。

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コンチネンタル航空のラリー・ケルナー会長兼最高責任者(右側)とグレン・F・ティルトン最高経営責任者(左側)。2008年6月19日に発表されたコンチネンタル航空とユナイテッド航空の業務包括提携の発表の際の写真。(Photo/United Air Lines)

コンチネンタル航空が、スターアライアンスへの鞍替えとユナイテッド航空との協力関係を発表したのには、大きく2つの要素が関係していると思います。まず1つは、デルタ航空とノースウエスト航空の統合です。1998年にノースウエスト航空は、コンチネンタル航空の株式を保有し提携しました。現在もノースウエスト航空は、コンチネンタル航空の株式を保有していますので、デルタ航空との統合によりコンチネンタル航空は自社の独自性がなくなることを危惧したのではないかと思います(ノースウエスト航空が保有している株式に関しては買戻しの検討もされています)。

もう1つの要素は、提携を発表したユナイテッド航空とはアメリカ国内において重なる路線が少なく、提携によるメリットが大きいことです。たとえばユナイテッド航空は、アメリカ東海岸や南米、メキシコ路線に弱く、コンチネンタル航空は、アメリカ西海岸方面に弱いなど、提携しても競合する路線が少なく、お互いのメリットを生かせるのです。提携により、路線網は全米に広がることとなり、顧客利便性の向上や収益拡大、コスト削減、業務の効率化などが最大限に図れるとしています。

今後はスターアライアンスへの加盟の日にちは決定していないものの、スカイチーム脱退後、すみやかに加盟する方向で調整中とのことです。我々日本のファンには、この加盟はメリットがありそうです。スターアライアンスには、全日空が加盟しており、マイレージプログラムやより利便性の高いフライトスケジュール、空港ラウンジを含めて、日本の利用者にとって大きなメリットが受けれそうです。

スターアライアンス、ワン・ワールド、スカイチームと3大アライアンスが覇権を競っている状態で、今回のコンチネンタル航空の鞍替えを機に、エアライン間の経営統合や提携が進むな中、アライアンスの組み換えも今後も続きそうな気配です。

2009年03月13日

済州航空、3月20日から関空・北九州空港に就航

国土交通省は3月11日、韓国の格安航空会社「済州航空」に旅客運送事業を認可したことを発表しました。これにより、済州航空は3月20日から、B737-800(189席)でソウル(仁川)と関西国際空港を週7往復(毎日1往復)、北九州空港を週3往復で就航することとなりました。

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済州航空のボーイング737-800。オールモノクラスで189席。オレンジのシンボルカラーが印象的です。メインサインとオレンジのシンボルカラー、ロゴタイプは、JejudoのイニシャルJを使い“国際自由都市Jeju”の未来志向で、国際的なイメージを積極的に活用し国際マインド、国際的位相を表現したものだそうです。(Image/Boeing)

済州航空は、2005年1月に韓国の大手財閥「愛敬グループ」と済州特別自治道(済州市と西帰浦市からなる高度な自治権を持つ行政区)が共同で設立した韓国の格安航空会社です。2006年6月5日、済州/ソウル(金浦)線に就航してから韓国国内線に就航しており、2008年7月に初の国際チャーター便として済州/広島間を運航しました。

済州航空データ
設立日:2005年1月25日
資本金:800億ウォン(約50億円)
従業員数:375人
保有機材:B737-800(2機)、ボンバルディアDHC-8 Q400(5機)
IATA(2レター):7C
ICAO(3レター):JJA
コールサイン:JEJU AIR
※2008年6月25日に国内線2年無事故20,000便を達成し、韓国国内新規航空会社のなかで国際線就航の資格獲得。
※2007年12月にボーイングとB737-800新規航空機5機の購買契約の締結。韓国報道によるとB737-800を今後15機に増やす計画があると伝えられています。

3月20日に関西国際空港と北九州空港に就航することとなりますが、特に関空では済州航空と5月から運航を開始する全日空の関空/ソウル(金浦)線により、ソウル間のフライトが格段に充実し競争が予想されますが、済州航空では「市場のパイを取り合うのではなく、新しく観光スポットなどを提案して旅行会社とともに商品を造成し新規開拓をしていきたい」と前向きに捉えているようです。今後ゴールデンウィークや夏休みなどに、多様な観光の提案ができるのではないかとしています。また、2008年中に清州にも定期便を就航させることも検討されていましたが、当面はチャーター便として10月10日から運航の予定となっています。

北九州空港では、北九州市と市内企業などで作る北九州空港利用促進連絡会と済州航空、韓国観光公社が3月7日、共同でPR事業を行う協定を結ぶなど、利用促進に向け積極的に動き出しています。

済州航空フライトスケジュール
・関西国際空港/ソウル(仁川)
※月・火・土・日
7C1301便 ICN 午前9時30分発/KIX 午前11時10分着
7C1302便 KIX 午後0時00分発/ICN 午後1時50分着
※水・木・金
7C1301便 ICN 午後1時30分発/KIX 午後3時30分着
7C1302便 KIX 午後4時20分発/ICN 午後6時10分着

・北九州空港/ソウル(仁川)
※水・金
7C1501便 ICN 午前10時55分発/KKJ 午前10時55分着
7C1502便 KKJ 午前11時40分初/ICN 午後1時5分着
※日
7C1501便 ICN 午後4時発/KKJ 午後5時時25分着
7C1502便 KKJ 午後6時10分発/ICN 午後7時35分着
機材はいずれもB737-800。オールモノクラスで189席。

円高の追い風にのって現在、韓国旅行は活気ついています。済州航空は、他社運賃よ70~80%に押さえた格安も売り。しかし安全にも留意していただいて、まずはこの追い風に乗り、日本での地位を確かにしてもらいたいものです。

2009年03月02日

フジドリームエアラインズ、航空運送事業許可を取得

2009年6月4日に開港予定の静岡空港で就航を予定している新規航空会社「フジドリームエアラインズ」(以下FDA)が2月27日、国土交通省東京航空局から就航に必要な航空運送事業許可を取得したことを発表しました。同社は2008年12月下旬に国土交通省東京航空局に事業許可を申請しており、事業の資金計画や安全体制などの審査を受け、このたびの取得となりました。定期便を持つ航空会社としては国内で27社目となります。FDAは、総合物流会社・鈴与が100%出資して2008年6月に設立された新規航空会社です。

許可取得を前にした2月26日には、使用する機材であるエンブラエル170の1号機が静岡空港に到着しています。2号機は6月にデリバリーされる予定で、当面は2機を使用しての運航となる予定です(確定2機+追加購入オプション1機)。路線は、静岡/小松・熊本・鹿児島が予定されていて、小松便を2往復、熊本と鹿児島の各便を1往復という形で定期便を運航する計画です。静岡空港の開港日の6月4日から遅れることとなりますが、7月1日からの就航を目指しています。

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FDAのエンブラエル170の1号機(レジ番号:JA01FJ)は真っ赤な機体で登場です。6月には2号機がデリバリーの予定で、当面は2機体制での運航となる予定です。ベースカラーは1機ずつ変更されるとのことなので、カラフルな機体が日本の空を飛び回ることになりそうですね。(Photo/Embraer S.A.)

FDAが使用する機材はエンブラエル170ですが、日本では日本航空グループについで2社目の導入となります。デリバリーされ日本に到着した1号機は県営名古屋空港で乗員訓練が行われています。

エンブラエル170ですが、簡単にスペックを紹介しましょう。
●エンブラエル170
座席数:70~78席
全長:29.90m
全高:9.85m
全幅:26.00m
エンジン型式:GE CF34-8E
航続距離:3,892km
最大運用速度:マッハ0.82

FDAでの客室の仕様は、1クラスで76席となっています。2-2の座席配列で皮製のシートが特徴です。機体デザインは富士山をモチーフにしたシンボルマークが垂直尾翼に描かれ、胴体に大きく「FDA」のロゴとFUJI DREAM AIRLINESと社名が入っています。そして今後楽しみなのは、ベースカラーを1機ずる変更していくと発表されていることです。1号機は鮮やかな赤で登場しましたが、6月の2号機はどんなカラーで登場するか楽しみですよね。

具体的なダイヤや料金については、2月27日に静岡県庁で会見したFDAの浅井伸祐常務によると「運航機材・整備施設などの検査を受け、これから運航ダイヤや運賃などの検討に入り、3~4月には具体的な運航ダイヤや料金、収支見通しなどについて発表したい」と語っています。新しい空港に新しい翼が飛び立つ日も間近ですね。

2009年02月27日

エールフランス、新ブランドロゴを導入!

エールフランス航空は2月から新しいロゴを採用しました。エールフランス航空では、ここ数年にわたってブランドイメージをあげる取り組みを開始しており、新ロゴはその取り組みの一環となるものです。なお、コスト抑止のため、新ロゴへの変更は段階的に実施される予定です。航空機に対しては、新規導入や整備の工程で塗装塗り替えを行う際に変更されるため、この先一定期間は新旧ロゴをまとったエールフランス機が共存することになります。

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エールフランス航空の新ロゴが入った機体イメージ。段階的にこの新マーキングは導入されるので、しばらくは旧マーキングと新マーキングが共存することとなります。(Image/Air France)


今回の新ロゴを担当したのは、brandimage社です。新ロゴは、フランスの独自性や国際性を表すとともに、常に質の高いサービスを遂行する精神や飛行機による充実した旅の提供、乗客の安全と快適な旅、環境への配慮を示したものとしています。

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エールフランス航空の新ロゴ。(Image/Air France)

大きく変更されたのは「AIR」と「FRANCE」が一体化したこと。文字の字体も変更され、強さと優雅さ、軽やかさとシンプルさというイメージを表したものだそうです。ロゴの横にあるダイナミックな赤は、エールフランスが乗客に提供する上品で丁寧なサービスの精神を強調したもの。


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尾翼のトリコロールカラーは、わずかなカーブを持たせたものに変更されました。(Image/Air France)

また尾翼のトリコロールカラー(青・白・赤)は変わりませんが、斜めの直線だったものがわずかなカーブを持たせたものに変更されます。

1933年の創立以来、1976年にコンコルド就航時にマッハのスピード感覚を表すものとして尾翼にトリコロールカラーを導入して以来のロゴ変更となり、エールフランスの新たな進化への心意気を感じさせるデザインとなっています。

日本への就航は1952年で、ヨーロッパの航空会社のなかで初めて日本人クルーを採用した会社でもあります(1955年に日本人客室乗務員を採用)。日本線は、成田・大阪・名古屋/パリ行きを週41便(名古屋は日本航空とのコードシェアで日本航空の機材・乗務員で運航。成田も1便日本航空とのコードシェアで日本航空の機材・乗務員で運航。日本航空とのコードシェア便は14便)と日本とパリを直行便でつないでいます。成田発の21時55分出発という「スター・ウィング」は、仕事を終えて出発し、現地到着が朝であるため時間を有効に使え、またヨーロッパ各地への乗り継ぎもスムーズなことから人気となっています。

旧塗装と新塗装はしばらく共存しそうなので、どちらの塗装の機体もしばらくは見ることができそうです。撮影を楽しんでいる方は、ここしばらくはどちらの塗装が日本にやってくるか楽しみになりそうですね。

2009年02月24日

キャセイパシフィック航空、日本就航50周年!

キャセイパシフィック航空は1959年7月4日に日本に就航して以来、今年で就航50周年を迎えることとなりました。1946年9月24日に中華民国で航空運送業を手がけていたロイ・ファレルと第二次世界大戦中にインドと中華民国を結ぶパイロットであったシドニー・デ・カンツォーが、1香港ドルずつ出し合い設立されたのが同社。実は1945年にカルカッタ/重慶をDC-3で運航を開始していましたが、キャセイパシフィック航空として正式に運航を開始したのは、1964年に香港に拠点を移してからです。まずは、香港/マカオ・マニラ・バンコク・シンガポール・上海へ運航を開始しました。

その後1959年に香港航空(英国海外航空とジャーディン・マセソンの合弁会社。当時)を吸収し東京路線を継承し、これがキャセイパシフィック航空の日本への足がかりとなりました(1959年7月4日羽田空港へDC-6で運航)。1960年代には大阪・福岡・名古屋へ乗り入れを開始(DC-6)しています。現在では、グループ会社の香港ドラゴン航空とあわせて週98便もの日本路線を就航している、私たちにはお馴染みの翼となっています。

さて、日本就航50周年を記念してキャセイパシフィック航空では、キャンペーンを実施しています。実際、キャセイパシフィック航空で旅をする人や同社をもっと知りたいというファンの人にとってお得なキャンペーンとなっていますよ。


キャセイパシフィック航空 日本就航50周年記念企画
・30,000アジア・マイルをプレゼント
対象期間:2009年4月1日~2009年9月30日(日本出発分)
指定旅行会社の「香港逃避行」パッケージツアーに参加、またはキャセイパシフィック航空または香港ドラゴン航空の日本発香港行き往復航空券(はやトクん/KAっとび以上の運賃)を日本で購入された方で、50名様のなかから抽選で1名様に30,000アジア・マイルがプレゼントされます。

・「ファーストクラス・アップグレード」キャンペーン
対象期間:2009年2月23日~2009年6月30日(成田・名古屋・大阪・福岡出発)
ドバイ・バーレーン・ヨハネスブルク行きのビジネスクラスの利用者に、成田・名古屋・大阪・福岡発の片道をファーストクラスの座席にアップグレードするというもの。極上のサービスを体験できるいい機会ですね。

・メルマガ「CXスペシャルズ」に新規登録で特製マグカッププレゼント
対象期間:2009年2月5日~2009年3月31日
キャセイパシフィック航空のメールマガジン「CXスペシャルズ」に新規購読登録された方のなかから抽選で50名様に、キャセイパシフィック航空オリジナル日本就航50周年特製マグカップが当たります。まだ未登録の方は、チャンスですよ。

また、キャセイパシフィック航空のホームページにて、「日本就航50周年記念冊子」(PDF形式)がダウンロードできます。同社のこれまでの歴史と日本での取り組み等が、貴重な写真をまじえ紹介されていますので、キャセイ・ファンならばダウンロード必須です。


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2月5日に行われた日本就航50周年のプレスブリーフィング。国土交通省観光庁の本保芳明長官(中央左)とキャセイパシフィック航空のトニー・タイラー最高経営責任者。まわりを囲む客室乗務員は、日本就航時から現在までのユニフォームを身にまとっています(Photo/Cathay Pacific Airways)

2月5日にはキャセイパシフィック航空の最高経営責任者のトニー・タイラー氏が来日し、記者会見を行っています。そのなかで「日本市場は最重要市場のひとつ。環境は厳しいが長期的展望には自信を持っている」として、「今後も就航する全ての都市で座席数を減少せず、さらなる拡大を目指したい」と語っています。タイラー氏の発言として注目されるのは、新たな都市への就航(静岡空港と茨城空港は需要を考慮し、検討すると説明)、増便、チャーター便の運航のほかに、2010年に予定されている成田・羽田の再拡張については、成田への増便をまずは目指し、可能ならば羽田にも就航したいとしていること。この発言をみるに、日本線は現状維持もしくは拡張の方向と考えていいでしょう。連休やゴールデンウィークでのチャーター便の運航にも前向きなようで、地方空港にもチャーター便としてキャセイの翼がお目見えすることもありそうですね。また、今年は「日本香港観光交流年」となってもいることもあり、日本と香港がぎゅっと密になりそうですね。

2009年02月05日

ワンワールド10周年!!

航空アライアンスの1つ「ワンワールド」が2月1日、10周年を迎えました。10周年を記念して、2009年2月1日~4月12日までの10週間にわたって、ワンワールド運賃すべてが10%オフとなるキャンペーンを行っています。
対象運賃は以下の通り。

世界一周運賃:ワンワールド・エクスプローラー・世界一周運賃

周回旅行運賃:ワンワールド・サークルアトランティック・エクスプローラー運賃、ワンワールド・サークルパシフィック・エクスプローラー運賃、ワンワールド・周回旅行エクスプローラー運賃、ワンワールド・サークルアジア&南西太平洋・エクスプローラー運賃

ビジット・パス(1大陸周回旅行用運賃):ビジット・アフリカ、ビジット・アジア、YOKOSO(ビジット)・ジャパン、ビジット・オーストラリア&ニュージーランド、ビジット・ヨーロッパ、ビジット・ノースアメリカ、ビジット・サウスアメリカ
※10%オフの適用は、2009年2月1日から4月12日までの航空券ご購入に限る。この間に支払いが完了し、航空券を発券すること。なお、11ヶ月先の予約までOK。10%割引は、航空会社や旅行会社の予約システムでオンライン販売中の正規運賃に適用。

また、ワンワールドの次の10年に何を期待するかなどの意見をキャンペーンサイトから書き込んで送信すると、ビジネスクラスの世界一周旅行ペアチケットが1組2名様に当たるチャンスもあります。

ワンワールド10周年記念サイト
http://www.oneworld-jp.com/10years/

ワンワールドは、1998年にアメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カナディアン航空(当時。2000年にエア・カナダに買収され脱退)、キャセイパシフィック航空、カンタス航空が連合結成の発表を行い、1999年2月1日に正式に発足されました。その後、1999年にイベリア航空、フィンランド航空が加盟し、2000年にエアリンガス(2007年に脱退)、ラン・チリ(現在はラン航空)、2007年に日本航空、マレブ・ハンガリー航空、ロイヤル・ヨルダン航空が加盟して、現在の10社になりました。現在では150か国、700都市以上へのネットワークがあります。

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日本航空のワンワールド・スペシャル・マーキング機。B767-300ER(JA604J)です。今後、国内・国際線の7機にもスペシャル・マーキングが施される予定ですので、いろいろな空港で見られそうですね。(Photo/こうへい)
飛行機の画像が多数掲載されているこうへいさんのブログ 「飛行機さつえい奮闘記」はこちらです。

また10周年記念企画は運賃だけではなく、スペシャル・マーキング機も登場しています。デザインは「oneworld」の文字が胴体部分に描かれているものとなっています。日本航空は2月4日にスペシャル・マーキングを成田空港で公開しました(現時点で私が10周年スペシャル・マーキングの運航を確認しているのは、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、フィンエアー、ラン航空、ランアルゼンチン航空です)。お披露目された日本航空のスペシャル・マーキング機はB767-300ER(JA604J)で、今後は国内・国際線7機にもスペシャル・マーキング機が登場する予定です。お披露目後、中国・広州行きとして出発しました。

ワンワールドは今年の上旬をめどにメキシカーナ航空が加盟の予定です。世界的な航空不況の中、アライアンス力がためされるときでもあり、10周年を迎えたワンワールドの今後の展開が期待されます。

2009年01月30日

JAL・ANA、2009年度路線計画を決定 「選択と集中」で不況を乗り切る

日本航空(以下JAL)と全日空(以下ANA)は1月28日、2009年度の路線設定の計画を発表しました。両社とも景気低迷に伴う旅客減少に対応するため、特に低迷している関西国際空港や中部国際空港の発着枠を見直しの中心としています。

それでは両社の路線計画を見ていきましょう。対象路線リストは表を参照してください。
●JAL・ANA休止路線

JAL国内線 関空/女満別(4月)、帯広(9月)、釧路(9月)、青森(10月)、旭川(10月)
ANA国内線 神戸/仙台(4月)、新千歳/新潟(6月~9月運航)、岡山(6月~9月運航)、広島(6月~9月運航)、関空/女満別(6月~9月運航)
JAL国際線 関空/ロンドン(3月29日)
ANA国際線 中部/天津・広州(3月29日)、関空/大連(6月30日までの時限措置、関空/大連/瀋陽も)

●JAL・ANA減便路線(国内線は4月1日より)

JAL国内線 羽田/関空(7便→6便)
ANA国内線 羽田/関空(5便→4便)、神戸(3便→2便)、関空/松山(3便→2便)、高知(3便→2便)、鹿児島(2便→1便)、中部/福岡(13便→12便)、秋田(2便→1便)、米子(2便→1便)、徳島(2便→1便)、神戸/沖縄(3便→2便)
JAL国際線 成田/ニューヨーク(週14便→10便、3月30日)、バンコク(週21便→14便、3月29日)、ソウル(週26便→25便、3月29日)
ANA国際線 成田/上海(週21便→14便、3月29日)、ムンバイ(週7便→3便、3月29日)、広州(週14便→7便、7月1日)


●JAL―機材小型化、中国線にJALエクスプレス
JALは、国内線では関空と北海道・東北の各地を結ぶ国内5路線を休止します。減便は羽田/関空で1日7便を6便に減少します。2月より運航を開始するエンブラエルE170を導入することにより、福岡/松山線、新千歳/秋田線に投入し、小型多頻度化することにより、採算性確保と利便性の向上を図るとしています。

国際線は2009年度上期よりJALエクスプレスが国際線の運航を開始する予定で、収益性の向上を目指すとしています(5月から運航の予定で、成田/杭州線、関空/杭州線、関空/上海線)。関空/ロンドン線を休止しますが、そのかわりに成田/ロンドン線を週7便から14便に増便し、関空/成田線の週7便を国際線として運航し、乗り継ぎの利便性を向上させています。機材の小型化も進め、ジャンボからB777、B767へ、B767からB737へといった機材変更を行い収益性の向上を図ります。

●ANA―機材小型化、中国やインド路線を減便・休止
ANAは、国内線では関空と四国などを結ぶ便を減便する計画です。JAL同様に機材の小型化を促進し、採算性を確保するほか、一部路線を季節運航や季節損便させることにより、需要の確保と繁忙期の利便性を確保しています。

国際線は、関空と中部国際からの中国路線4路線を休止し、成田でも中国とインドを結ぶ路線を減便します。こちらは、自動車や家電などの輸出企業の不振が直撃した形となっています。国内線同様、機材の小型化も進められる予定。減便や休止が多くなった関西圏の利便性を向上させるために、伊丹/成田線のうち伊丹を午後発着する便のコードシェア便を自社運航にして提供座席数を増やすほか、4月1日~6月30日まで、関空/成田線を国際線として週7便運航します。関空で出国手続きができるため、乗継時間の短縮などで関西圏利用者の利便性を図るとしています。

今回の見直しは両社とも関空路線が多いのが特徴ですが、関空路線は苦戦している路線が多く、飛ばすほどに赤字の路線があるということで、やむなくといったところでしょうか。しかし、地方から関空を経て海外へという乗り継ぎの利便性がなくなり、地方から韓国・仁川へ飛びそこから海外へというパターンが増加していることは、日本の空港の競争力が低下することにつながり、アジアのハブ空港争いに遅れをとることも事実です。

さらに今回の見直しは、原油価格が高騰したことが原因となった昨年よりも規模は小さいですが、先行きが不透明な世界経済を考えると、今後さらなる縮小も考えられます。地方空港や地方経済への影響が心配されるところです。

2009年01月16日

全日空、オリエンタルエアブリッジと業務提携を発表

1月13日、全日空とオリエンタルエアブリッジは業務提携を結んだことを発表しました。これは全日空が長崎県とオリエンタルエアブリッジからの要請を受けて実現されたもので、三者間での基本合意書を締結しました。今後は具体的な項目において業務提携の実施に向けて、協議が進められるとのことです。

現在決定している提携予定内容は以下の通り。
・オリエンタルエアブリッジ運航による、オリエンタルエアブリッジならびにANAのコードシェア便運航
・オリエンタルエアブリッジに対するANA各種システムの提供。

この提携はオリエンタルエアブリッジの経営の悪化が原因で、長崎県とオリエンタルエアブリッジでは長崎県の離島航空路線の維持と存続を目的としていて、全日空側でも、県を中心とした地元自治体などによる経済的支援、ならびにANAによるノウハウ・システム提供を中心とした協力により、地域航空路線の維持・存続のモデルケースになり得るとの見解を発表しています。

もともとオリエンタルエアブリッジは、1961年に長崎県などが出資する第三セクターの「長崎航空」として設立された航空会社です(オリエンタルエアブリッジに名称変更は2001年)。長崎県の離島とのアクセス向上を目的に設立されたもので、空港整備が未整備の離島空港発着便を運航することから、主力機は8人乗りのBN-2アイランダーでした(2006年3月に退役)。

現在、オリエンタルエアブリッジは以下の路線を運航しています。(2009年1月スケジュール)
運航路線:長崎/壱岐、長崎/福江、長崎/対馬、長崎/鹿児島、長崎/宮崎
使用機材:DHC-8-Q200(39人乗り)

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オリエンタルエアブリッジのDHC-8-Q200。このQ200型は、巡航速度を向上させ、NVSと呼ばれる騒音・振動低減システムを採用したもの。オリエンタルエアブリッジでは、39人乗りで客室乗務員が1人乗務しています。長崎の空の架け橋としてぜひ、あまり縮小せずに存続してほしいものです。

この路線でいうと長崎から鹿児島、宮崎までは、陸路であればかなりの時間を要することになりますが、空路では35分、40分で移動できるため、非常に利便性が高いのですが、宮崎線は搭乗率が低く採算割れしていることもあり、廃止の検討もされているとのことです。

地元の足を守るというこの試みは、全日空という巨大な航空会社が入ることによりどう経営を改善していくか、また、採算の面と離島アクセスを守るというバランスをどうとっていくのか注目されます。長崎の空の架け橋を守っていっていただきたいものです。

2008年12月25日

未来を担う燃料!? 航空会社2社がバイオ燃料でのデモフライトを予定! 

燃料を大量に使う航空業界では、石油由来の燃料に替わる燃料のテストが進んでいます。また地球温暖化といった環境汚染の要因にもなっていることから、航空業界以外でも代替燃料の開発は急がれています。

そんな中、2009年1月に2社の航空会社がそれぞれバイオ燃料でのテストフライトを実施する予定です。

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来年1月に第2世代のバイオ燃料を使用したデモフライトを行うコンチネンタル航空と日本航空。使用機材は、コンチネンタルがB737-800、日本航空がB747-300です。地球に優しいバイオ燃料が早く実用化するといいですね。

まずは2009年1月7日にテストフライトを行うコンチネンタル航空。ヒューストンにおいて行われるフライトは、アメリカ民間航空機では初となるもの。このテストフライトには、コンチネンタル航空、ボーイング、CFMインターナショナル、ハネウェル社傘下の石油精製技術開発企業UOP社、バイオ燃料の供給会社となるサファイア・エネルギー社とテラソル社と提携し、計画を進めています。

テストされるバイオ燃料は、藻類、落葉低木のナンヨウアブラギリ(学術名=ジャトロファ)から抽出した成分を含む混合バイオ燃料です。このバイオ燃料は、食料農作物や水資源に影響を及ぼさず、森林破壊にもつながらない燃料です。藻類から製造されるバイオ燃料を用いる初めてのフライトであり、双発機を用いた初のテストともなる予定です。

テストに使用される機材はボーイング737-800でエンジンはCFM56-7B。通常のジェット燃料50%、藻類とジャトロファで製造したバイオ燃料50%を混合した燃料を、右側の第2エンジンに搭載し、エンジンの加速や減速、空中でのエンジン停止と再起動、通常や非通常時の動作の確認を行う予定です。また、フライト後には性能や安全性の低下を招かず、二酸化炭素排出の削減を実現する燃料であるのかの分析も行われます。

2社目は、2009年1月30日にデモフライトを行う日本航空。こちらは、羽田空港発着で八丈島沖を約1時間程度フライトする予定となっています。この計画には、日本航空、ボーイング、プラット&ホイットニーの3社で実施されるもの。日本航空で使用されるバイオ燃料は、世界で初めてとなるアブラナ科の植物「カメリナ」とジャトロファ、藻の3種のバイオ燃料を精製したものです。

テストに使用される機材はボーイング747-300でエンジンはJT9D-7R4G2。通常のジェット燃料50%、カメリナ(84%)、ジャトロファ(15%)、藻(1%)の3種で製造されたバイオ燃料50%を混合した燃料を、4基のエンジンのうち1基に搭載する予定です。

バイオ燃料は現在、食物系の植物ではなく(食物系を原料にしてしまうと、人から食物を奪い、自然の生態系を壊す可能性が指摘されています)、非食物系であり、かつ持続性、生産効率性に優れた第2世代のバイオ燃料が開発されています。両社のフライトが成功に終わること、また、地球に優しい燃料の開発が早期に進むことを願ってやみません。

さて今年の本ブログの更新は今回でラストです。今年一年、読者の皆様にはご愛読いただきありがとうございました。来年も楽しく、面白く、タイムリーな情報をご紹介できればと思っています。
よいお年をお迎えください! 来年もよろしくお願いいたします。

2008年12月22日

エールフランス、設立75周年で旧塗装を復活!

エールフランスは設立75周年を記念して、第二次世界大戦後にエールフランスが営業を再開した1946年当時に使用していた機体デザインのマーキング機材を復活させ運航させると発表しました。ちなみに復活デザインがマーキングされるのはエアバスA320-200(レジ番号:F-GFKJ)の1機で、フランスはトゥルーズで塗装が行われ、11月21日にパリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着し、その日のうちにバルセロナ行きとして運航を開始しました。今後2年間、中距離路線に使用される予定です。

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設立75周年を記念としてエアバスA320-200(レジ番号:F-GFKJ)に施された、設立当初の機体デザイン。機首と尾翼には印象的なヒッポカンポスが描かれています。今後2年間、エールフランスの中距離路線に使用される予定です。
(Photo/AIR FRANCE)

それではエールフランスについて簡単にご紹介しましょう。
エールフランスは、エールオリヤン、エールユニオン、CINDA、SGTAの4社が1933年に合併してエールフランスとなりました(同年にはアエロポスタルも参加)。1945年にはエールフランス国営航空となり、ICAO、IATAに加盟しました。日本就航は1952年のことで、11月にローマ~ベイルート~カラチ~サイゴン経由で所要時間50時間をかけ、羽田に1番機が降り立ちました。1955年にはヨーロッパ系航空会社の中では初めてとなる日本人客室乗務員を採用しています。1976年には世界初の超音速旅客機コンコルドの運航を開始(2003年5月31日に運航終了)。2004年にはスカイチームの中心的メンバーの1つであるKLMオランダ航空と統合を発表し持株会社方式で経営統合が行われました。

さて、塗装からいうと老舗のエアラインとしては珍しく、創立以来1回だけ変更されただけで、尾翼のトリコロールカラー(青・白・赤)はおなじみのもの。今回1機だけのスペシャル・マーキングは、創業時の機体マーキングで1976年1月まで使用されていたものです(現在のマーキングは1976年1月21日に変更されたもの)。

デザインを見ていきましょう。機首と尾翼部分には印象的な紋章が配置されています。これは、エールフランスの前身であるエールオリヤンのロゴマークであった「ヒッポカンポス(馬胴魚尾)」で、ペガサスの頭とギリシャ神話の馬、そして安南(ベトナムの一地方。ちなみにベトナムはかつてフランスの植民地でした)の竜の尾を組み合わせた図案で、ヨーロッパと極東地域のつながりを象徴しているのだそうです。今回の塗装にはトゥルーズの“La Croix du Sud”メンテナンスサイトにて5日間かけて行われました。

日本路線に投入されることはありませんが、フランスにご旅行の際は、見かけるチャンスがあるかもしれませんね。この機体は見ることができませんが、日本線のお楽しみとしては、2009年夏期よりパリ/成田線でエアバスA380の運航が開始される予定です。ヨーロッパ系の航空会社としては初のA380の商業運航を開始する航空会社であり、3クラスで538席(ファースト9席、ビジネス80席、エコノミー449席)と世界で初の3クラスで500席台提供の商業運航を開始する航空会社となる予定です。来年もエールフランスは見逃せませんね。

2008年12月18日

北海道の翼「エア・ドゥ」10周年!!

北海道国際航空(以下エア・ドゥ)は、2008年12月20日に就航10周年を迎えます。それを記念して、制服のリニューアルと10周年記念特別塗装機を就航させることを発表しました。

エア・ドゥは、北海道の自治体や企業などのバックアップで1996年に設立され、1998年12月20日より羽田/新千歳線に就航しました。スカイマーク同様、国内航空の規制緩和策によって生まれたエアラインです。

低運賃をスローガンに先行する大手3社(当時。日本航空、全日空、日本エアシステム)と競いましたが、輸送力で圧倒する大手3社に対して苦戦を強いられ、2002年6月には民事再生法の適用を申請しました。結果的に全日空の支援を受け、2005年3月に再建を完了しています。

これまでに順風満帆とは言えないながらも、「北海道の翼」というポリシーを貫いてきたエア・ドゥですが、現在の就航路線は、羽田空港/新千歳・旭川・函館・女満別、新千歳/仙台空港の5路線。また2009年4月には新千歳/新潟空港に就航の予定となっています。使用機材は、ボーイング767-300ER、-300、ボーイング737-400、-500の7機。

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エア・ドゥの新制服。今回の新制服は紺を基調としたシックなもの。企業カラーである水色が抑えられた感じですが、スカーフやネクタイにさりげなく配色されています。着用開始は2009年4月1日からとなります。
(Photo/Hokkaido International Airlines)


10周年の記念として発表されたのが、制服のリニューアルと10周年記念特別塗装機。新制服の対象は、客室乗務員とグランドサービススタッフ、営業カウンタースタッフで、着用開始日は2009年4月1日からの予定となっています。これまでの水色が基調だったものが、北海道の海や空などをイメージする紺色とし、企業カラーである黄色と水色は控えめになっています。「親しみやすさや優しさ、洗練さを表現した」とのことです。

10周年特別塗装機は、マスコットキャラクターとして人気の高い「ベア・ドゥ」を機体全体にデザインしたもので、塗装される機材はボーイング737-500。デザインテーマは「ベア・ドゥと共に空の旅を」ということだそうです。4体のベア・ドゥは、カメラを構えているものなどかわいらしいデザインとなっています。運航予定は2009年3月以降となっていますので、来年が楽しみですね。

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10周年特別塗装機のイメージイラスト。機材はボーイング737-500。B737-500は現在のタイムスケジュールですと羽田/旭川・女満別、新千歳/仙台で使用されている機材ですので、幅広く見る機会がありそうですね。コンセプトは「ベア・ドゥと共に空の旅を」ということで、雲の上に顔をのぞかせるベア・ドゥは4体いますが、カメラを構えているものなどさまざまな表情が描かれるようです。お子さんに人気が出そうですね。運航予定は2009年3月の予定です。
(Photo/Hokkaido International Airlines)


また10周年特別運賃として来年1月6~31日搭乗分を対象に搭乗日の2日前までの購入で割引運賃を適用する「DOバリュー2」を新設。通常片道2万5900円の羽田/新千歳の運賃を1万6200~2万1400円とします。

さらに「就航 10周年記念 おみやげキャンペーン」、「京急&エア・ドゥ連絡きっぷ」、「My AIRDO ボーナスポイントキャンペーン」、10周年記念機内サービスなど盛りだくさんなイベントを行う予定(一部すでにスタート中)となっています。これを機会に、北海道の翼で北海道へフライトなんていかがですか。

詳細はエア・ドゥのホームページにて確認してください。
●エア・ドゥホームページ
http://www.airdo.jp/

2008年12月03日

ルフトハンザ ドイツ航空、イタリアに新航空会社設立

ルフトハンザ ドイツ航空は、2009年早々にイタリアに新航空会社「ルフトハンザ イタリア」を設立します。予定では6機のエアバスA319を使用し、2月2日からミラノ・マルペンサ空港からバルセロナとパリ(シャルル・ド・ゴール空港)に就航し、3月上旬にはブリュッセル、ブタペスト、マドリード、ブカレストに就航、3月末の夏スケジュールからはロンドン(ヒースロー空港)、リスボンの各路線に就航するとしています。

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来年2月2日にテイク・オフの予定のルフトハンザ イタリア。エアバスA319(6機)で、ミラノ・マルペンサ空港からバルセロナ、パリに就航する予定。その後、ブリュッセル、ブタペスト、マドリード、ブカレスト、ロンドン、リスボンに就航の予定です。
(C)Photographer:Jens Goerlich

ルフトハンザ ドイツ航空は、すでにイタリアにおいてミラノ・マルペンサとレナーテの両空港からドイツ国内5都市へ週185便の直行便を運航し、そのうち115便はルフトハンザのハブ空港であるフランクフルトとミュンヘンに運航しており、世界200都市以上へスムーズな乗り継ぎを実現しています。今回イタリアに新航空会社を設立したのには、イタリアの旅客の間でのルフトハンザの高い評価と高い需要によるもの。また、ミラノ・マルペンサ空港は、スイス南部のイタリア語圏も含め、ヨーロッパの主要経済圏もカバーできるということも理由の1つでしょう。

気になる機材コンフィギュレーションは、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制で138席。機内はイタリア風のデザインでイタリア人客室乗務員がイタリアの食材を使用した機内食を提供するという、イタリアンテイストを付加したものとなる予定です。

今現在のところでは、2レターコード、3レターコードなどは決定していませんが、すでにルフトハンザ ドイツ航空のコードで予約受付は開始されています。オンラインwww.lufthansa.comで予約をすると、税、燃油付加運賃、発券手数料を含む往復航空券が99ユーロ(日本円で約1万2000円)からとなります。

当初の計画では、エンブラエル195で、ルフトハンザの子会社であるエアロ・ドロミテにより運航されるとしていましたが、新航空会社設立ということに変更されたようです。

新生アリタリア航空(CAI)の発足が12月1日に予定されていましたが、航空局は、12月1日の新会社の発足を認めず、延期になっています。正式な発足の日については、現在のところ公式な発表はされていません(新生アリタリア発足までは現アリタリアが運航を行います)。このような状況の中、ルフトハンザがイタリアに地盤を持とうとしていることは、ヨーロッパの航空会社にはインパクトの大きい出来事であることは間違いありません。また新生アリタリアへの出資の話がなくなったわけではない、交渉のドアは閉ざされていないともルフトハンザ側はしているので、今後ヨーロッパの航空会社が大きく再編されるのか?などなど目が離せません。


2008年11月17日

タイのスカイスター・エアウェイズが小松空港にやってくる!!

バンコクに本社があるスカイスター・エアウェイズが12月30日、小松/バンコク間のチャーター便を運航する予定です。旅客便としては初飛来となります(実は11月15日に県営名古屋飛行場に飛来しています)。

今回のチャーター便は、タイ発のインバウンド(訪日外国人旅行)と金沢の旅行会社(日本ツアーシステムさん)が取り扱うアウトバウンド(日本人の海外旅行)の双方向のチャーター便となります。

それでは簡単に今回初就航となるスカイスター・エアウェイズについて紹介しましょう。
スカイスター・エアウェイズは、2005年5月にタイと韓国の合弁会社として設立された新興航空会社です。

●スカイスター・エアウェイズ
IATAコード:XT
ICAOコード:SKT
コールサイン:SKY YOU
ハブ空港:スワンナプーム国際空港(タイ・バンコク)
従業員数:250人(内訳はパイロット40人、フライトアテンダント88人、グランドスタッフ36人、メンテナンススタッフ56人、オフィススタッフ30人)。

現在2機のB767-200(HS-SSA/HS-SSB)で運航していますが、2機のB767-200を購入していますので、今後は4機体制になると思います。現在の2機のコンフィギュレーションは、ビジネスクラス10席とエコノミークラス205席の合計215席。

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スカイスター・エアウェイズのB767-200。12月30日と1月3日に小松空港にチャーター便として飛来します。今後、日本の地方発のチャーター便で実績を積み、日本への定期便の就航も視野に入れているとのことですので、楽しみですね。


定期便の就航は2007年6月27日で、プーケット/ソウル線。その後、11月25日にプーケット/釜山線、2008年4月21日にバンコク/ソウル線(デイリー)を開設しています。チャーター便も中国に向けて積極的に行っています。日本線においては、チャーター便で地方発のバンコク、プーケット、チェンマイ行きの需要を掘り起こし、定期便の就航につなげたい考えのようです。

さて気になる小松空港への飛来時間ですが、旅行会社によると出発日の12月30日は、10時55分ごろ出発、到着日の1月3日は14時ごろに到着する予定だそうです。両日とも天気がよければ太陽が昇っている時間帯なので、撮影するにはいい時間帯(笑)ですね。送迎デッキは、入場料大人50円、こども30円とリーズナブルですので、スカイスター・エアウェイズひとめ見たい!という方は、空港に足を運ばれてみてはいかがですか。

2008年11月08日

デルタとノースウエストが合併、世界最大の航空会社が誕生しました!

デルタ航空とノースウエスト航空が10月29日に合併し、世界375都市、約7万5000人の従業員を擁する世界最大の航空会社となりました。

デルタ航空は世界3位、ノースウエスト航空は同6位で、旅客輸送量で首位のアメリカン航空を抜くことになります(世界66カ国375都市、搭乗者数は年間で1億7000万人以上)。両社の合併は、米司法省が半年間実施してきた反トラスト法(独占禁止法)の審査が終了してから数時間後に協議が完了して発表されました。

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今回合併を発表したデルタ航空とノースウエスト航空。今後1年から2年かけて統合作業が行われますが、航空機・制服は新デザインが採用されるとのことです。ノースウエスト航空は社名も消えてしまいますし、日本ではおなじみの赤い尾翼が見られなくなってしまうのは、寂しいですね。(Photo/ Delta Air Lines、Northwest Airlines)

気になる新会社の社名は「デルタ航空」となり、アメリカ・アトランタに本社を置くとしています。また両社のハブである、アトランタ(デルタ)、シンシナティ(デルタ)、デトロイト(ノースウエスト)、メンフィス(ノースウエスト)、ミネアポリス/セントポール(ノースウエスト)、ニューヨーク(JFK)(デルタ)、ソルトレイクシティ(デルタ)、東京(成田)(ノースウエスト)といったすべてのハブ空港は合併後も維持されるとしていますので、日本路線に影響が出ることは少ないかと思われます。

この両社の合併は、アメリカ経済の低迷と燃料費高が大きくかかわってきていると思います。両社以外にもコンチネンタル航空はユナイテッド航空、ルフトハンザ ドイツ航空との提携関係を模索中との話もありますし、今後まだまだビッグなエアライン同士の合併や提携といった話が出てくる可能性があります。

新生デルタ航空は、この合併の効果として、機材の有効利用や包括的で多様な路線網の構築などにより、年間売上高とコスト削減効果において20億ドル以上の効果が見込まれるとしています。路線に関しては、お互いの足りない部分を補完しあえる合併だといえます。ノースウエスト航空はアジア太平洋路線、デルタ航空はラテン・アメリカ路線といった感じで、お互いが手薄だった路線を引き継ぎますので、グローバルなネットワークを利用者に提供できます(さらに、スカイチームとして提携関係の深いエールフランス・KLMの路線も合わせて考えると大西洋路線でも大きなアドバンテージを持つことになります)。

今後2社の統合作業は、1年から2年をかけて進められる予定で、旅客のチェックインや取引などは当面の間合併前と同様、路線を運航するそれぞれの航空会社が直接受け付けるそうです。2社のウェブサイトや予約システム、マイレージサービスプログラムなどはそれぞれが運営を継続します。しかし来年度以降には航空機・制服の新たなデザインがなされ、今後数年以降に航空機の塗り替えが行われる予定です。

社名がデルタ航空となることで、ノースウエスト航空の名前は消えてしまします。第二次世界大戦後、日本航空の立ち上げ時の運航を担当したり、昨年日本就航60周年を迎えたりといった、日本ではおなじみのノースウエスト航空の社名が消えてしまうのは、ちょっと寂しいですね。しかし、航空業界に逆風が吹くなか、生き残りを賭けた新生デルタ航空の今後の展開を楽しみにしたいと思います。

2008年10月18日

全日空、B787のスケジュール遅延で機材計画を変更

全日空は、ボーイング787のスケジュール遅延による機体受領の遅延について、ボーイング社と対応を協議し、当初年間7機の導入であったのを年間6機の導入へと変更したことを発表しました。全日空はB787を確定50機発注していますが、これはキャンセルすることはないそうです。ただし、初号機の導入が2008年5月であったものが2009年の8月、2015年度末までに50機の受領予定だったのを、2017年度末までに50機と変更しました。

●受領時期の見直し
導入機数:確定50機(変更なし)
初号機受領:2008年5月→2009年8月
導入スケジュール:年間約7機→年間約6機
 2015年度末までに50機→2017年度末までに50機
※約14~36か月、平均約2年の遅れ

すでに報道等で伝えられているように、B787は延期につぐ延期となっています。主な原因としてボーイング社は、サプライヤーからボーイング最終組み立て地の製造ラインへの部品到着の予想以上の遅れ、予期していなかった再作業の発生などをあげています。さらに日本の富士重工業が担当している「センター・ウイングボックス」(主翼の主桁と胴体を接合する部分)の設計やり直しなどの理由で、2008年4月9日には3度目となる遅延の発表がされていました。

現在のB787のスケジュールですが、機体に搭載された電子機器やハードウェアの認証テストのプロセス中であり、9月27日には静止試験用機体の高圧テスト(ハイブロー)を成功裡に終了したことを発表しています。ちなみに同試験は初フライトの前にクリアしなければならない3つの試験のうちの1つで、実際の運航時における予想最高レベルの150%に相当する14.9psigの内圧を2時間かけてゆっくりと機体にかける試験であり、機体の安全性を確認するものです。

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高圧テストの様子です。この機体は静止試験用のもので、B787では6機のフライトテスト機と、2機の静強度試験機および疲労強度試験機でさまざまなテストを行っていきます。(Photo/Boeing)


全日空では、ボーイング787 型機の代替機として2010年~2011年にB767-300ERを9機導入することと、既存機材の退役時期の調整や整備計画の調整等を実施することでB787の遅延に対する機材計画の調整を行うとしています。

当初の予定からずいぶんと遅れてしまい、ボーイングにとっても創業以来の難産な道のりとなっているB787ですが、次世代旅客機の中心となる機体です。楽しみに待っていることにしましょう。


2008年10月09日

日本航空、2016年の東京オリンピック招致の応援スペシャル・マーキング機運航!

日本航空は10月2日から1年間の予定で、2016年オリンピック・パラリンピックの東京招致活動を応援するスペシャル・マーキング機の運航を開始しました。

マーキングされた機材は、ボーイング767-300型機1機(JA8364)で、機体には招致ロゴとスローガン「日本だから、できる。あたらしいオリンピック!」が描かれています。招致ロゴは、水引をモチーフとしたもので、コンセプトは「結び」だそうで、榮久庵憲司(えくあん けんじ)氏がデザインしたもの。

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今回2016年東京オリンピック・パラリンピックの招致活動応援スペシャル・マーキング機となった日本航空のB767-300(JA8364)。機体には紐のようなモチーフにオリンピックの5色が使われていて、JALの白い機体に映えますね。


東京オリンピック・パラリンピック招致委員会によると、
「結び」は「生命を生み出す新たな魂」を意味し、日本文化は、古来より新しいものが生まれてくる場を、水引と呼ばれる飾りひもを結び祝福してきました。東京オリンピック招致ロゴは、この日本の伝統の心とオリンピックの精神を結んで生まれたものです。 2016年の東京オリンピックにより、新たな価値を創出し、都市と地球の未来を拓き、時代を担う子どもたちに引き継ぐことを願い、水引のモチーフにオリンピックの5色を重ねて表現しました。
とのこと。機体にもこのオリンピックの5色がデザイン化されています。

1機だけなので、なかなか目にする機会はなさそうですが、運航路線は、羽田/小松、松山、関空/札幌、那覇線を中心とした国内線ですので各地の空港に舞い降りそうです。見ることができたらラッキーですね。

日本航空は、1998年の長野冬季オリンピックから2004年のアテネオリンピックまでの間、日本オリンピック委員会(JOC)唯一のオフィシャルエアラインとして、また2008年の北京オリンピック・パラリンピックではオフィシャルパートナーとして、日本選手団や関係者の移動と貨物手荷物の輸送を担ってきました。今回の招致活動の応援企画も、「総合力のある航空輸送グループとしてお客さま、文化、そしてこころを結び、日本と世界の平和と繁栄に貢献します」という企業理念にぴったりとのことで、引き続き東京2016招致オフィシャルパートナーとして東京招致の活動を応援しながら、「日本のスポーツ文化のさらなる発展」に向けて貢献していくとのことです。

2008年10月01日

カンタス航空、エアバスA380の就航にあわせ制服のカラーを一新!

カンタス航空は10月20日からエアバスA380(メルボルン/ロサンゼルス線)の就航にあわせ、客室乗務員の制服のカラーも一新すると発表しました。

新しい制服は、ブーメランをシンボルとする“ウリヤラ”のデザインを取り入れたもの(2003年から着用されている現在の制服も“ウリヤラ”のイメージを取り入れたものですが、“ウリヤラ”とはアボリジニの言葉で「ウリヤラ(Wirriyarra)」と呼ばれ、「我が精霊の故郷(My Spirit Home)」を意味しているそうです)。デザインは前回同様、オーストラリアの有名デザイナーであるピーター・モリセー氏が担当しています。オーストラリア産のウールを使用したスーツはウリヤラ柄のシルバーとブルーを基調としたスカーフやネクタイと組み合わせ、女性客乗務員には同じプリントのワンピースが用意されています。

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エアバスA380の就航にあわせ制服のカラーを一新したカンタス航空。ウリヤラ柄を基調としたシックな制服となっています。女性客室乗務員は、ウリヤラ柄がプリントされたワンピースが用意されています。(Photo/Qantas)

ちなみにカンタス航空の制服の変遷は、まず1938年に夕食をサーブする際、男性客室乗務員がウェイター・ジャケットを着用したところからはじまります。1947年に女性客室乗務員が採用されミリタリー調の制服を着用しました。それ以後、1959年、1964年、1969年、1971年、1974年、1985年、1993年、2003年と変更され、エミリオ・プッチやイブ・サンローラン、ジョージ・グロス、ハリー・フーといったデザイナーがデザインを担当しました。

カンタス航空のエアバスA380は、9月21日にフランスのトゥルーズにて受領後シンガポール経由でシドニーへ運航されました。カンタス航空のエアバスA380は、4つのキャビンで構成され、ファーストクラスが14席、ビジネスクラスが72席、プレミアムエコノミーが32席、エコノミークラスが332席の計450席となっています。エアバスが設定している標準座席数が525席ですから、かなりゆとりのある設計となっていますね。キャビンの内装はオーストラリアの有名商業デザイナーのマーク・ニューソン氏が担当しています。

ファーストクラスはそれぞれ個室タイプで、17インチのLCDワイドスクリーンビデオモニタが搭載されています。ビジネスクラスにはアッパーデッキにプライベートラウンジエリアが設けられ、セルフサービスのバーや革張りのソファーが設置されています。プレミアムエコノミーにも専用のセルフサービスバーが設置されました。機内エンターテイメントは100以上のオンデマンドの映画や音楽などを楽しむことができます。

カンタスが受領したエアバスA380の初号機は、10月24日からシドニー/ロサンゼルス線に就航します。ちなみにこの初号機(VH-OQA)は、オーストラリアの女性飛行士のパイオニアとして知られるナンシー・“バード”・ウォルトン(Nancy-Bird Walton)さんの航空業界への貢献を記念して、「Nancy-Bird Walton」と名付けられました。

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今後、シドニー/ロサンゼルス線に就航されるカンタス航空のA380の初号機(VH-OQA)。オーストラリアの著名な女性パイロット「Nancy-Bird Walton」の名前がそのまま付けられました。(Photo/Qantas)

また、2009年1月にはシンガポール経由のシドニー/ロンドン線への導入も予定されています。カンタス航空は今年年末までにエアバスA380を3機受領する予定で、2009年度末までに8機、2013年度末までに20機を受領する予定です。日本線への導入は未定ですが、ぜひとも導入してもらいたいものですね。

2008年09月18日

ブリティッシュ・エアウェイズ、日本就航60周年で特別運賃を設定

ブリティッシュ・エアウェイズは、1948年3月19日に駐日イギリス軍への物資補給などを目的に山口県・岩国に初就航してから日本線60周年を迎えました。それを記念してこのほど、成田/ロンドン線のワールド・トラベラー(エコノミー・クラス)を利用した往復運賃が6万6000円となる日本就航60周年記念運賃の販売を開始しました。
詳細は以下の通りです。

●ワールド・トラベラー特別運賃 日本就航60周年記念運賃
対象日:2008年10月1日~2009年1月31日
運賃:6万6000円より
対象路線:成田/ロンドン
同料金で利用できる都市:アバディーン、アムステルダム、バルセロナ、ベルリン、ベルファスト、ボローニャ、ボルドー、ブリュッセル、バーゼル、コーク、ダブリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ジェノア、ジュネーブ、ハンブルグ、エジンバラ、グラスゴー、ジャージー、リナーテ(ミラノ)、リスボン、ルクセンブルク、リヨン、マドリード、マンチェスター、マルペンサ(ミラノ)、マルセーユ、ミュンヘン、ニューキャッスル、ニース、ポルト、パリ(シャルル・ド・ゴール)、プラハ、ピサ、ローマ、シュツットガルト、トゥールーズ、トリノ、ベニス、ウィーン、ベロナ、チューリッヒ
※ウェブサイトの限定販売となります。詳細はブリティッシュ・エアウェイズのホームページをご確認ください。

ヨーロッパ主要都市やイギリス地方都市への乗り継ぎも追加料金なしで利用が可能なので、さまざまな旅のプランが考えられそうですね。予約が殺到した場合は、同運賃で利用できない日が発生する可能性もありますのでご注意ください。

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日本線に就航しているブリティッシュ・エアウェイズのボーイングB747-400。日本就航60周年の記念に搭乗してみてはいかがでしょうか。ヨーロッパ主要都市やイギリス地方都市へ足の伸ばしてみるのもよし、ロンドンを楽しむのもよしとさまざまな旅が楽しめると思いますよ。

日本線の初乗り入れについて、簡単にご紹介しましょう。日本に初就航した1948年は、BOAC(British Overseas Airways Corporation)という社名でした。香港まで運航していた路線を山口県・岩国まで延長したことがはじまりです。イギリス南部のプールからショート・サンドリガム「プリマス」飛行艇で1週間ほどかけて到着したそうです。同年11月には、東京まで延長しました。

1974年にBOACとBEA(British European Airways)が合併し、ブリティッシュ・エアウェイズが誕生しました。1976年にはみなさんご存知の超音速旅客機コンコルドを就航しました。ボーイング747シリーズの積極的な導入、そして現在ではエアバスA380、ボーイング787ドリームライナーなど新機材の積極的な導入で知られています(ボーイング747シリーズの世界的カスタマーなのに、B747-8については、エンジン選定がGE社に限られてしまったことから、エアバスA380が選定されたようです。同社はイギリス企業であるロールス・ロイス社製のトレントエンジンが主流で、エアバスA380型機にも採用)。またキャビンについてもビジネスクラスで世界初となるフルフラットシートを導入するなど、業界をリードする先進的なサービスでも知られています。

日本線60周年と私たち日本人にもおなじみの航空会社です。この機会にブリティッシュ・エアウェイズに搭乗してみてはいかがですか。

2008年09月12日

国土交通省、成田/羽田間1時間構想

国土交通省は2009年度から、成田空港と羽田空港を特急運行により1時間以内で結ぶ前提で、東京都心に新しい鉄道路線を建設するための調査に着手します。

これは2007年5月に政府が打ち出した「アジア・ゲートウェイ構想」において、騒音規制などから発着容量や24時間空港化に関して制限のある羽田・成田両空港の競争力を強化する目的で「羽田、成田両空港のアクセス改善を図りつつ、一体的に活用する」という方針によるもの。羽田・成田の発着枠拡大や羽田空港の国際線拡充で増加する航空需要に対応するためにも、成田高速鉄道が開業する2010年以降、できるだけ早い時期に両空港を結ぶ特急の運行を開始したいと考えているようです。

成田/羽田間は現在、京成電鉄と都営地下鉄浅草線、京浜急行鉄道の相互乗り入れで直通列車が走っていて、所要時間は1時間46分。リムジンバスは1時間15分ですが、渋滞に巻き込まれる可能性があり時間のめどが立てにくい欠点があります。

2010年度に開業する予定の成田新高速鉄道は、成田(空港第2ビル)/東京都心(日暮里)の所要時間が今より15分短い36分になりますが、この開業を受け、バイパス路線を造り、対応したい考えだそうです。

都営浅草線には追い越し路線がありませんので待避線を設ける案もあり、待避線方式ですと建設費は400億円程度と試算されていますが、退避路線方式よりもさらに10分ほど時間を短縮できるというバイパス建設方式が浮上しているのです(ただしバイパス路線建設となると少なくとも3000億円に達する見込み)。バイパス路線は、都営浅草線が考えられていて、押上-泉岳寺間にバイパス路線を整備する構想。さらに、東京駅に近い都営浅草線日本橋駅-宝町駅間に新駅の設置という案や、宝町駅と東京駅をつなぐ地下通路の整備という案を視野に入れ、駅の利用状況や最適な整備手法を調査します。

この調査のため、国土交通省では2009年度予算の概算要求に調査費数千万円(2000万円前後)を盛り込む方針で、実際の整備費については、京成電鉄・東京都交通局・京浜急行電鉄の3社に加え、JR東日本、沿線自治体の東京都や千葉県などにも負担を求めることも検討されています。

このバイパス路線が実現すると、空と陸の交通体系が一体化され、海外と国内各地の移動がよりスムーズになり、他のアジアのハブ空港に比べ都心から遠いという成田空港の弱点をカバーできる可能性が見えてきます。熾烈なアジアのハブ空港争いですが、知恵を絞って生き残りを目指してほしいものです。

2008年09月08日

アリタリア航空、国内再建を目指し会社更生手続きへ

イタリアのナショナル・フラッグ・キャリアであるアリタリア航空は8月29日、取締役会において裁判所に破産宣告を申請し、会社更生手続きに入る決定をしました。今後は不良資産の処理を進める清算会社と、再建を図る新会社とに分割されます。

2008年3月には、エールフランスKLMが買収することで合意しましたが、アリタリア航空の労働組合がリストラ案に反発、同意を得られないなど、交渉が難航していました。さらに、イタリアの「ナショナル・フラッグ・キャリア」の維持にこだわる姿勢もあり、総選挙で当時野党を率いていたベルルスコーニ首相が「外国企業に売り渡すな」と反対キャンペーンを展開し、総選挙で圧勝するなど、国内再建にこだわった形となりました。

アリタリア航空は、非効率な事業運営や労使紛争を繰り返してしまったことにより、1999年から赤字を強いられていて、最近は原油高のために経営が悪化する一方でした。負債は11億ユーロ(約1,700億円)にのぼり、現在では1日の運航で100万ユーロ(約1億5,000万)以上の赤字を出す状態にまでなっているそうです。

再建案ですが、イタリアのアパレル大手ベネトンや大手銀行を中心とした国内企業16社が約15億ユーロ(約2,300億円)を資本注入し、エールフランスKLMも少数株主として参画する(10%から20%の株式譲渡を打診されたと報道されています)とされています。今後は、管財人の下で、社員の4割近い7,000人の人員削減に踏み切り、貨物航空など不採算部門を清算します。そして国内や欧州内の短距離路線を軸とした新会社を設立する予定で、イタリア第2位のエア・ワンと合併させ再生を図る方向で、長距離の国際路線は、エールフランスKLMやルフトハンザ ドイツ航空など欧州のエアラインとの提携を模索するとしています。

気になる日本路線ですが、成田・関空とも現在のところは通常運航をしており、「2008年7月31日の時点で、債権者通知等による差し止め命令、あるいは営業を停止するような供給側の影響もない」とし、顧客と供給側との商業的関係は維持するとして、営業活動を続けながらの再生を行うことを説明しています。ただし日本線はアリタリア航空にとってドル箱路線であることは確かですが、予断は許されません。

日本路線は1962年に就航と日本ではおなじみの航空会社であり、人気の高いイタリアへの直行便を運航する航空会社として、ぜひとも日本路線への運航継続を願うとともに、再建が順調に進むことを祈っています。

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アリタリア航空のボーイングB777-200ER。日本路線に使用されている機材です。日本で人気のデスティネーションであるイタリアのローマ、ミラノへ直行できることで、昔から日本人にとってはおなじみの航空会社です。再建策がうまくいくことを願っています。

2008年08月30日

カタール航空、成田空港に乗り入れ決定

日本とカタールの航空当局間協議が8月25日と26日にドーハにて開催され、カタール側の成田空港への乗り入れと関西国際空港への乗り入れ枠拡充で合意しました。ペルシャ湾岸諸国で成田への乗り入れが決定したのは初めてのことです。今回の協議では、成田空港第二滑走路北伸後(2010年)の成田路線の開設が主な議題となり、カタール側の成田への乗り入れ希望が強いことから実現されたもので、北伸工事の完了後に週7便の乗り入れが可能となりました。

合意内容は、以下のとおりです。
●カタール側
・成田第二滑走路北伸完了後、カタール航空企業によるカタール=成田路線の開設を認める。
旅客便:カタール=関空路線、週14便まで(現行週7便まで)
    カタール=成田路線、週7便まで(成田第二滑走路北伸完了後)
貨物便:カタール=関空路線、週7便まで
●日本側
旅客便:日本=カタール路線、週14便まで、成田第二滑走路北伸後はさらに7便運航可(現行週7便まで)
貨物便:日本=カタール路線、週7便まで

カタール側は現在のカタール/関空/仁川間の路線を週7便までのところ、週14便まで運航が可能となります。また、成田については滑走路北伸後に週7便の就航が可能となり、合計で週21便の運航が可能となります。最近では中東と日本の経済の緊密化が進み、カタールの輸送実績は2006年度に9万3000人、2007年度は13万1000人と確実に増えてきており、成田乗り入れが実現すればさらに増えることでしょう。

また、コードシェアにおいても日本国内路線が自由化され、路線縮小にあえぐ関空の需要拡大につながる可能性もあり、期待されます。
※カタール航空と日本国内企業のコードシェアはすでに実施されており、カタール航空が運航するドーハ/関西/仁川で全日空がコードシェアを、全日空が運航する羽田/関西、新千歳/関西、福岡/関西でカタール航空がコードシェアを行っています。

カタール航空は1994年に設立された新興エアラインですが、地下資源の輸出に依存してきたカタールの新たな経済基盤の構築を担う役割として、首都ドーハを中心としてヨーロッパ、北アフリカ、東南アジアに路線網を展開し、現在も積極的なネットワーク展開を行っています。日本路線(関空線)は2005年に開設された同社60番目の路線で、ビジネス客のみならず観光需要獲得にも力を入れています。日本路線には日本人客室乗務員が2~3人乗務し、また機内食のチョイスにも和食があります。

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カタール航空のエアバスA330-200。日本路線をはじめ同社の長距離路線の主力機です。サービスには定評があり、航空業界調査機関「Sky trax(スカイトラックス)」社は、カタール航空のサービスの秀逸さを評価して、栄誉ある5ツ星航空会社の認定をしています。


成田新規乗り入れと関空増枠ということで、カタール・日本両国の発展にプラスになるといいですね。ちなみに同時期に行われた日本とアラブ首長国連邦との航空当局間協議は、成田第二滑走路北伸後の成田路線の開設に関する輸送力等について合意が得られず、今後引き続き協議していくこととなりました。中東と日本のネットワークですが、今後も問題は多いですが、さまざまな展開が期待できそうです。

2008年08月21日

羽田/金浦線が定期便化、昼間12往復で運航予定

国土交通省の発表によると、日本と韓国の航空当局間協議が8月12日と13日に開催され、2010年10月以降の羽田空港第4滑走路の供用開始後、羽田/金浦線を昼間に定期便で運航可能とする合意が得られました。

現在の1日8往復の定期チャーター便を定期便とし、4往復分を増枠し、合計12往復のうち、4往復は羽田/釜山線での運航を可能としています。このほか協議では、深夜早朝時間帯で羽田/韓国内地点を1日4往復運航可能とし、さらに今年の冬ダイヤ以降、関空/金浦線を1日4往復まで運航できるようにしました。

今回決定した枠組みは、日韓両国の航空会社がそれぞれ半分ずつ運航することとなります。国土交通省航空局国際航空課によると、韓国では新興航空会社が運航を開始しており、大韓航空とアシアナ航空以外の航空会社が就航する可能性もあるとのこと。ちょっと楽しみです。また、羽田発の定期チャーター便はこれまで座席の50%まで個人客への販売が認められてきましたが、2010年10月以降はすべてが個人客への販売ができるようになるそうです。

なお、第4滑走路供用開始によって認められる昼間時間帯の国際線発着枠は1日40往復あります。今回の合意でそのうちの12往復が埋まりました。気になるのが残りの28往復分ですが、今後1年間程度の期間で進められる中国や香港、台湾との協議で決まっていくこととなりそうです。しかし、7月23日に開催された「羽田空港の国際化に関する国と都・関係県実務者分科会」において、東京都と神奈川県は、就航エリアは香港まででなく、シンガポールやバンコクも含めるべきと注文を付けているそうで、今後について国交省からは、こうした注文に留意しつつ必要に応じて分科会を開催していく方針を伝えられたということなので、もしかしたら…現在予想される国・地域よりも多くの就航地域が実現するかもしれません。深夜・早朝枠(23時~翌朝6時までの時間帯)については、欧米を含む世界主要各国への国際旅客定期便の就航が実現できる運用体制を目指すとしているので、羽田の国際線はにぎやかになりそうです。

2010年は、羽田の第4滑走路供用と成田空港の北伸と両空港の再拡張が完成することで、首都圏空港の一体的な活用を目指し、グローバルな航空ネットワークを拡充させる機会となります。現在、日本はアジアのハブ空港争いで苦戦しており、こうした拡充時でチャンスを活かしてほしいものです。

ただ問題は、一連の増枠を踏まえても、10年ほどで首都圏の空港容量が再び満杯の状態になると想定され、管制、機材、環境、施設などあらゆる角度で可能な限りの空港容量拡大の方策を検討していかなければならないことも確かなのです。

2008年08月10日

フジドリームエアラインズ、静岡/小松、熊本、鹿児島へ就航予定

2009年3月に開港予定の富士山静岡空港を拠点に地方都市間をリージョナルジェットで結ぶ予定の「フジドリームエアラインズ(以下FDA)」は、7月25日、事業計画を発表しました。

ちなみにフジドリームエアラインズは、総合物流会社・鈴与が100%出資して2008年6月に設立された新規航空会社です。

事業計画によると運航開始は2009年夏の予定で、富士山静岡空港から小松へ1日2往復、熊本、鹿児島へそれぞれ1日1往復の3路線に就航すると発表しています。運航機材はエンブラエル170(76席)を2機体制でスタートした後、1年に1機ずつ導入し、2013年度には6機体制にするとしています。

小松、熊本、鹿児島という決定には、この3県には静岡県と共通点があったり、それぞれの県内に関連企業・施設があることがこの3県を選択した理由だと思われます。当初、新潟、富山、松山、仙台、札幌、福岡などの候補地を挙げていましたが、日本航空(新千歳、福岡に就航表明)、全日空(新千歳、那覇に就航表明)と競合を避けるため回避されました(ただし、次の就航地候補として、新潟、富山の両空港が挙がっています)。

フライトスケジュールに関しては、朝夕に設置し、就航都市間の効率的な移動ができるように設定したいとしています。この時間帯の設定ならば日帰りビジネス客には都合の良い時間ですし、観光客にとっても時間を有効に使える時間帯といえるのではないでしょうか。そして気になる料金設定ですが、「新幹線の指定席とグリーン席の中間」レベルに設定する予定としており、各便の搭乗率は70%を目指すとしています。

運航体制は操縦士・客室乗務員45人、航空整備士・運航管理者30人をはじめ、直接運航に携わる要員が計100人、支援スタッフを含めて125人体制でスタートするとのこと。


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FDAの使用機材は、エンブラエル170で、座席数は76席。機体デザインはシンプルですが、カラーを1機ずつ変更していくとのこと。そうなるとちょっとブラニフ航空みたいな感じですよね。就航が楽しみです。(Image/Fuji Dream Airlines)


機体のデザインやシンボルマーク、客室乗務員の制服もすでに決定していて、機体のデザインはちょっと面白いものになりそうですよ。機体デザインは富士山をモチーフにしたシンボルマークが垂直尾翼に描かれ、胴体に大きく「FDA」のロゴとFUJI DREAM AIRLINESと社名が入ったものです。そして面白いものというのは、1機ずつカラーを変更していくということ。1号機は鮮やかな赤に決定していますが、今後どんなカラーが登場するか楽しみですね。客室乗務員の制服はグレーを基調にしたシックで落ち着いたイメージのものとなっています。

fda_02.jpg 客室乗務員の制服はグレーを基調にしたシックなもの。スカーフのワンポイントとなっているオレンジが若々しい印象がありますね。(Image/Fuji Dream Airlines)

FDAは2008年11月にも事業許可を申請する予定で、2009年3月の許可取得を目指すとしています。順調に行けば来年の夏には、日本の空にまた新しい航空会社が空を彩ります。ぜひ、がんばって欲しいものです。


2008年08月04日

エミレーツ航空、A380が就航!

エミレーツ航空は7月28日、ドイツ・ハンブルグにおいてエミレーツ航空の1号機となるエアバスA380のデリバリーを受けました。エミレーツ航空は、A380を最初に発注した航空会社であり、エンジン・アライアンス社製エンジンGP7200を搭載したA380を最初に発注した会社でもあり、さらに58機のオーダーを出しているA380の最大のカスタマーです。

受領されたA380は、8月1日と3日にドバイとニューヨークJFK国際空港間においてお披露目となるフライトを行い、8月8日よりドバイ発ニューヨークJFK国際空港行きのエミレーツ航空EK201便(水・金・日曜日)、およびニューヨークJFK国際空港発ドバイ行きのエミレーツ航空EK202便(水・金・日曜日)として通常運航のラインに入ります。

今回受領した1号機は、ファーストクラスが14席、ビジネスクラスが76席、エコノミークラスが399席の合計489席の仕様となっています。この仕様は超長距離用とのことで、今後受領する予定のA380には、3クラスで517席(長距離)、2クラスで600席(中距離)仕様があり、路線により使い分けるとのこと。

さて気になる機内設備ですが、豪華です!簡単に紹介していきましょう。
プライベートスイート(ファーストクラス)ですが、完全個室となっています。個々のプライベートスイートには、電動式のスライドドア、個人用ミニバー、調整可能のライト、専用のコンパクトテーブル、鏡、衣装ケースなどが装備されています。さらに超時間のフライトの疲れを軽減してくれるスピードと強さが調整可能な、内蔵式のマッサージ機能が取り付けられているとのこと! また、各スイートには、23インチのテレビスクリーンが備えられ、iceデジタルワイドスクリーンエンターテイメントシステムの1,000を超えるオンデマンドのビデオやオーディオのチャンネルの中から、好きなチャンネルを楽しむことができます。完全個室仕様となると同伴者とのコミュニケーションが心配になりますが、中央列には隣接したプライベートスイートの間にある仕切りを下げることができるため、心配ありません。食事も好きなときにアラカルトのメニューから注文することができます。

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完全個室仕様のプライベートスイート。まさにホテルのような感じで個人用ミニバーなどが備えられています。23インチのテレビスクリーンでエミレーツの誇るiceデジタルワイドスクリーンエンターテイメントシステムの1,000を超えるチャンネルを楽しむことができます。(Photo/Emirates)


また、2階席の前方にあるファーストクラスのソーシャルエリアには、ユニークな水の装飾やムードのあるライトがあり落ち着いたラウンジとバーが設置されています。

さらにこれぞA380の広さを活かした施設として、航空業界初となるファーストクラスの客室前方にファーストクラス専用、機内シャワースパが2つ備えられました。


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航空業界初となるシャワースパが2つ備えられています。スパには、タイムレス・スパ・シャワーキット製品2種類、タイムレス・スパ・リバイブキットとタイムレス・スパ・リラックスキットの中から1つ選ぶことができます。これらのキットは、エミレーツ航空のために独自にデザインされたもので、天然の成分だけを使用しているとのこと。(Photo/Emirates)

ビジネスクラスもゴージャスです。シートは2メートルのフルフラットシートで、マッサージ機能付き。座席を調整でき、オンデマンドでチャンネルを選べるタッチスクリーンのワイヤレスシートコントローラーで、自由にフライトタイムを楽しむことができます。他の設備としては、ノートパソコン用の座席の電源、デュアルポートUSB、および特大のテーブルなど、快適な作業スペースが用意されているだけでなく、iceエンターテイメントの1,000を超えるチャンネルが17インチのデジタルワイドスクリーンテレビで楽しめます。また、すべての座席に備えられたミニバーが用意されています。


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ビジネスクラスもシートは2メートルのフルフラットとなり、ゆったりと休むことができます。2階席の後方に設置されている専用ラウンジも利用することができます。(Photo/Emirates)

エコノミークラスだってゴージャスです。調整可能なヘッドレストやゆったりとしたスペース、より深くリクライニングすることができるスライド式の座席とエコノミーでもゆったりとフライトを堪能できそうです。もちろん機内エンターテイメントも充実。10.6インチのデジタルワイドスクリーンで、iceオンデマンドエンターテイメントで1,000チャンネル以上の映画、オーディオ、テレビを楽しむことができます。また、すべての座席には、ノートパソコン用の電源とUSB接続が装備されています。

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エコノミークラスのシートは、調節可能なヘッドレストやスライド式でリクライニング角度がより深くとれるものとなっており、リラックスしたフライトを楽しめそうです。(Photo/Emirates)

今後、2009年3月31日までに5機、2013年6月までに53機を納入する予定で、12月1日にはロンドン線、2009年2月1日にはシドニー線とオークランド線への投入を予定しています。日本線への就航は発表されていませんが、ぜひぜひ就航してもらいたいものですね。エミレーツ航空のA380は、進化した空の旅を楽しめそうです。

2008年07月20日

エジプト航空、スターアライアンスに正式加盟!

2008年7月11日、エジプト航空はカイロで行われた式典においてスターアライアンスの21番目のメンバーとして正式に加盟しました。

カイロ国際空港で行われた発表と式典は、加盟を発表してからの9か月間の手続きの完成を飾るものとなり、空港の特設会場には関係者をはじめ1000人を超える来賓がつめかけ盛大なものとなりました。エジプト航空のスターアライアンスのスペシャル・マーキングをバックに加盟21社とエア・インディア(2007年12月に加盟が承認。現在、加盟準備中)を含めた22社の代表者が壇上に登場しました。

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カイロ国際空港で行われた式典の様子です。
加盟当日にはピラミッドにエジプト航空のロゴが映し出される演出などもありました。(Photo/Star Alliance)


エジプト航空について、簡単に紹介しましょう。エジプト航空は、1932年(前身となるミスル・エアワーク設立)、中東で一番、世界でも7番目に設立された歴史のあるエアラインです。設立当初は、カイロを起点とした国内線の運航からスタートしましたが、まもなく国際線にも進出。1937年にはIATA(国際航空運航協会)に加盟。1940年代には、その翼はヨーロッパへも広がりました。日本への就航は1962年。初めてアフリカと日本をダイレクトに結ぶ翼として、アフリカと日本の架け橋となっておなじみです。現在では、世界69都市に毎週1,624便を就航するエジプトのフラッグ・キャリアとして躍進中です。

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エジプト航空が発表した新CIの機体マーキングです。機体には大きく天空の神ホルスが描かれています。(Photo/EGYPTAIR)


今回の式典においてエジプト航空持ち株会社のCEOタウフィック・アシ大尉は、以下のように述べています。
「エジプト航空が加盟先としてスターアライアンスを選択した主な理由は、スターアライアンスが誇る最大規模でダイナミックな最強ネットワークにあります。お客様への高品質なサービス提供に傾注すると同時に、コストの最小化を図るスターアライアンスの姿勢にエジプト航空は全面的に賛同します。エジプト航空がこの地域で持つ戦略的優位性により、カイロ空港はスターアライアンスの主要ハブ空港としての役割はもちろん、中東と北アフリカへの玄関口としての役割も果たします」

この言葉のとおり、エジプト航空が加盟することによりアフリカエリアにおいて、スターアライアンスのアドバンテージが他のアライアンスに比べ断トツに強まることは間違いありません。スターアライアンスには、アフリカ大陸北部にエジプト航空、南部に南アフリカ航空をメンバーに持ち、ほかに7社がアフリカに就航しています。

カイロ空港には、ハブ空港としての重要性が高まる中、新ターミナルの建設が完成に近づいてきており、今秋オープンする第3ターミナルはスターアライアンス専用となり、新ターミナルは年間1100万人の乗客に利用が可能とのこと。

私たち日本人にとっても、アフリカエリア、中東エリアへの乗り継ぎがかなり便利になりそうです。アフリカへの旅も便利になりそうですね。

エジプト航空加盟を記念して、日本地区限定スターアライアンススペシャルサイトでは、7月11日(金)正午~9月11日(木)正午までの期間、3問のクイズに答えて、抽選で各回(第1回:8月11日正午まで、第2回:8月11日正午~9月11日正午まで)1組2名様にエジプト航空エジプト往復ペア航空券がプレゼントされる「クイズに答えてエジプトに行こう!」キャンペーンが実施されています。ぜひ、チャレンジしてみてください。
●日本地区限定スターアライアンススペシャルサイト
http://www.staralliance.jp/pr/


2008年07月14日

EU、航空会社にCO2削減義務付け

欧州連合(以下EU)の欧州議会は7月8日、地球温暖化対策のため、EU域内で離発着するすべての航空会社ごとに航空機が排出する二酸化炭素(CO2)量の上限を設定し、排出量取引などを通じた排出削減を義務付ける規制案を賛成多数で承認しました。EU閣僚理事会も承認済みで2012年から施行される予定です(ちなみに2012年までの温暖化対策の枠組みを規定した京都議定書では、国際航空分野の排出は適用外となっています)。この規制案はEU以外の航空会社の路線にも適応されるため、燃料高騰に苦しむ航空会社への影響は大きいものとなるでしょう。

承認された規制策は、航空会社はEUの排出量市場で年間総排出量の15%相当を購入した上でさらに、2012年に各社の排出量を2004~2006年比で3%削減、2013年以降は同5%削減の義務を負うとし、同市場で過不足分を売買するとしています。

航空機からの排気ガスが地球温暖化に与える影響はどんなものがあるのか説明していきましょう。航空機のエンジンから排出される温室効果ガス(Green House Gases。略称:GHG)ですが、主要なものとして二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、水蒸気があげられます。また航空機は、高高度上領域(対流圏上層部、成層圏下部)と地上付近での生活環境の2つに影響を及ぼすという問題があります。特に高度10,000メートルを超える高高度上領域では二酸化炭素よりも窒素酸化物や水蒸気がより強力な温室効果を発揮するといわれています。

もちろん業界も対策を考えており、ボーイングとエアバスはそれぞれ燃費効率を向上させてGHG排出を抑えた機体を開発していますし、化石燃料以外の燃料を用いる航空機の開発も進んでいます。以前本ブログでも紹介しましたがヴァージンアトランティック航空は2月にバイオ燃料を使った試験飛行を実施しましたし、日本航空は2009年3月末までに第二世代バイオ燃料を使った試験飛行を行う予定です。
※とうもろこしや大豆の派生物を使った第一世代のバイオ燃料は、食べ物と燃料が奪い合う状況が起こりつつあります。そうしたことから効率良く持続可能なエネルギーとして食物資源や水資源に悪影響を与えない第二世代のバイオ燃料が開発されています。

またヨーロッパやアメリカでは燃料電池を使う研究も進行中です。2008年4月3日にボーイングは、航空機史上初となる水素燃料電池を搭載した航空機の有人飛行に成功しています(Diamond Aircraft Industries社製2人乗りモーターグライダー「Dimona」を使用しました。燃料電池を大型旅客機の主要動力として使用することは想定していないそうですが、補助電源装置等の2次発電システムに適用できるのではないかとしています)。

航空分野での排出削減をめぐっては国際民間航空機関(ICAO)で約10年前から議論が交わされてきていますが、具体化しておらず、アメリカはそもそも拘束力のある排出規制そのものに否定的であり、EUの排出規制ルールについてEU以外の航空会社の反発もありえそうです。ただ、地球温暖化は全世界規模で待ってくれない問題であり、全世界規模で取り組んでいかなければならない問題です。

旅客機で空の旅を楽しむ私たちもこうした問題を少しでも考える機会を持ちたいものですよね。そして願わくは、地球に優しいECOな旅客機で空の旅を楽しみたいものですね。

2008年07月04日

JALとANA、北京オリンピック応援メニューをサービス!

日本航空(以下JAL)と全日空(以下ANA)は2008年8月8日~24日(17日間)開催される北京オリンピックにあわせ、8月中の中国路線で日本代表選手団を応援する特別機内食をサービスすることを発表しました。

JAL、ANAとも日本オリンピック委員会のオフィシャルパートナーであり、JALでは、5月中旬から、「がんばれ!ニッポン!」スペシャルマーキング機(B777-300)を羽田/那覇、新千歳、伊丹/那覇、新千歳線を中心に運航を開始していたり、ANAでは「がんばれ!ニッポン!エアウェイズ!」キャンペーンとして7月1日~8月31日までANA国際線の搭乗者の中から抽選で、「毎日5名様に10万円分の空の旅」が当たるキャンペーンを展開したりして、オリンピックを盛り上げています。

さて今回の応援メニューですが、それぞれにオリンピックにちなんで、「5色」の食材や、「金」「メダル」にちなんだ料理が用意されています。それではJALのメニューから紹介していきましょう。

JALの応援メニューが提供される路線は、羽田/虹橋線、成田、関空/北京、上海線、広州線、中部/上海、広州線。
ファーストクラスとエグゼクティブクラスの和食には、京都料理の「芽生会」とのコラボレーションにより、5つの小鉢を楽しめる「五鉢膳」が用意されます。ファーストクラスの洋食では「伊勢海老の祝い飾り」などの前菜のあと、メインディッシュに「牛肉フィレステーキとフォアグラで勝利を目指して」など、ネーミングや盛り付けに工夫が凝らされています。エグゼクティブクラスでも「雲丹のテリーヌ“勝利への道”」などが用意されます。エコノミークラスでも「白胡麻プリン聖地の炎飾り」が用意されています。

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左が羽田発エグゼクティブクラスの和食「五鉢膳」。右が羽田発ファーストクラスの洋食メイン。盛り付けに工夫がされていますね。(Photo/Japan Airlines)

ANAの応援メニューが提供される路線は、成田/北京線、関空/北京線。
ビジネスクラスのメインディッシュを8月1日~15日、8月16日~31日で変更し、和食は前半が「金目鯛煮付け 金箔飾り」や「勝ち栗おこわ」、後半が「白金豚の勝つカレー」(成田発便)、「ゴールデンポークの勝つカレー」(関空発便)、「金芽米御飯」、デザートには「金つば」が用意されます。洋食では、前半が「和牛フィレ肉のステーキチーズのメダイヨン添え」、後半が「和牛の勝つレツ マルサラワイン風味」が用意されます。エコノミークラスでは、「牛フィレ肉のステーキチーズのメダイヨン添え」または「ポーク勝つカレー・金芽米ライス添え」が用意されています。

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左がビジネスクラスの和食。右がビジネスクラスの洋食です。“金”や“勝つ”という言葉が入った応援メニューです。(Photo/ANA)

この時期に中国へJAL、ANAへ搭乗される方はいいですね~。ちょっと変わった機内食を楽しめますよ。また、オリンピックを観戦される方は、機内からオリンピックムード満載で気分が盛り上がること請け合いです。日本選手団の活躍を祈りたいと思います。

2008年06月27日

JALの羽田/金浦線で空弁のサービスが開始!

日本航空(以下JAL)は2008年7月1日より、羽田/金浦線のエコノミークラスで月刊誌「食楽」とコラボレーションによる空弁の機内食サービスを開始することを発表しました。
※食楽とは徳間書店発行の食へのこだわりから生まれる豊かなくらしぶり“クオリティ・ライフスタイル”を目指す大人のための上質生活誌。


jal_sora.jpg 今回発表された食楽弁当のイメージ。短距離国際線のコールドミール(軽食)のイメージとはかなり変わった機内食になると思います。今後のメニューも気になりますね。(Photo/ Japan Airlines)

今や駅弁と並びデパートの人気企画の仲間入りをした空弁ですが、実際航空会社が機内でサービスするというのは面白い試みですね。

JALでは、これまで機内食サービスの枠組みにとらわれない発想のもとにデパートの地下街の有名弁当なども研究しながら、メニューの開発を進めたそうです。この新しい機内食は「食楽空弁」と名付けられました。

それでは気になる中身を紹介しましょう。
羽田発ではバラエティあふれる食材を使用し、彩りも豊かな松花堂弁当が用意されます。懐石料理の流れを汲んだお弁当で、メニューは10日毎に変更され、7月は「橙(だいだい)」「丹(に)」「紅(くれない)」のシリーズで初夏を彩る内容に仕上がっているそうです。

金浦発では日本各地の名物をイメージした丼、炊き込みご飯がシリーズで用意されます。7月は「はらこ飯」「鯛飯と烏賊飯御膳」「鰻飯とタコ飯御膳」が用意されています。こちらもメニューは10日毎に変更されます。

食楽とのコラボレーションによって、各月のメニューとそれぞれのこだわりや食に関する季節の話は日本語・韓国語の両方で記載された小冊子「食楽空弁」が同封されます。なかなか面白そうな小冊子になりそうですね。月刊誌「食楽」でも毎月紹介されるそうです。

短距離国際線の機内食というとサンドイッチといった軽食中心で、せっかくの国際線飛行機の旅なのに味気ないな~、なんて思うこともあったのですが、この空弁企画は期待大です。この企画によって短距離国際線の機内食の流れが変わるかもしれませんね~。

7月からJALで羽田/金浦線に搭乗される方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

2008年06月22日

大韓航空の格安航空会社「エアコリア」新CIで「ジンエアー」に名称変更

韓国では2004年4月1日に韓国高速鉄道(KTX)が商業運航を開始しており、国内線の需要が減少していました。そこで大韓航空は2007年6月に格安航空会社の設立を検討していると公表。2007年12月、大韓航空が200億ウォン(現在のレートで日本円にして約21億円)を出資し、100%子会社として格安航空会社「エアコリア」が設立されました。

まだ就航前ですが6月15日に韓国の明洞でブランドローンチングイベントを開催し、社名およびブランド名をエアコリアから「ジンエアー」に変更したことを発表しました。

「ジンエアー」という名前の由来ですが、真実の「真」(韓国読みで“ジン”)と英語の「Jean」(ジーンズの意味ですね)から名づけ、実用的かつ競争力のあるサービスで、旅行の新しい概念を生み出していくという意味を込めたそうです。もちろんJeanという言葉のイメージであるカジュアルなイメージも、若者をターゲットにモノクラスで座席指定なし、オンライン限定販売などといったビジネスモデルに見て取れますね。

しかし一方で、乗員のサービスのクオリティや機材メンテナンスは大韓航空のレベルを維持し、「プレミアムなサービスを提供する実用的な航空会社」を目指すとしています。

さてそれでは新しく発表されたCIを紹介していきましょう。
まず、ロゴです。ロゴには水色と紫の蛍光色で彩られた蝶が採用されています。いつでも気軽に利用できるエアラインのサービス精神を表現したそうで、飛行機のマーキングも銀色とあまり使われていない黄緑色を基調に、若々しく斬新なイメージをアピールしていますね。イメージ写真をご覧いただければ、かなり目立つ感じで斬新ですよね。

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ジンエアーのロゴ。蝶をモチーフとした斬新なイメージです。若々しさも感じますね。(Photo/ KOREANAIR)


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ジンエアーの機体マーキング。銀色と黄緑色はあまり見かけない色なので、空港ではかなり目立つことでしょう。(Photo/ KOREANAIR)


次に客室乗務員の制服。制服はジーンズとTシャツそしてジャケットといったかなりカジュアルな感じです。ジーンズは自由と実用の象徴であり、実用性を追及するジンエアーの企業精神を表したものだそうです。また、カジュアルなスタイルでお客様との距離感を縮め、楽しく快適な航空旅行を提供したいという気持ちも込められています。ちょっとサウスウエスト航空を思い出しますね。

彼らには「ジニ(JINI)」というニックネームがあるそうで、パイロットは「ジニ・パイロット」、客室乗務員は「ジニ・フライングメイト」、空港業務の社員および整備士は「ジニ・グランドスタッフ」と呼ばれるそうです。

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ジンエアーの客室乗務員の制服です。こちらも黄緑色と白を基調としたカジュアルなものとなっています。フレンドリーなサービスが期待できそうですね。(Photo/ KOREANAIR)

今後の予定では、2008年7月17日に、金浦/済州(1日4往復)で就航を予定しています。その後は2008年10月に金浦/済州を1日8往復に増便し、12月には金浦/済州を1日9往復、釜山/済州を1日4往復、2009年4月には金浦/釜山を1日4往復、2009年5月には釜山/済州を1日6往復に増便、金浦/釜山を1日6往復に増便するとしています。機材は計画では、ボーイング737-800を3機、エアバスA300-600Rを2機、就航させる予定だそうです。

また韓国では国際線の就航基準が大幅に緩和することが検討されていますので、ジンエアーも早期の国際線進出も予定されています。2009年夏以降、中国の山東省、海南省への路線を運航するとしていて、日本(東京を除く)、タイ、マレーシアへの路線へも就航を計画しているそうです。日本線については、大韓航空が現在就航している採算の厳しい地方路線などを代替する可能性もあるとしていますので、思ったよりも早く就航する可能性もありますね。
※韓国の航空法施行規則では、航空運送事業者が国内線で2年以上、2万便以上、無死亡事故で運航するという条件を満たせば国際線免許を取得できるようになっていました。それを国内線で1年、1万便、無死亡事故で運航すれば国際線免許を出す方向で検討し直すことにしています。これにより、ジンエアー以外にもアシアナ航空の格安航空会社である釜山エアのほか、漢城航空や嶺南エアなども早期に国際線を就航できるようになりそうです。

ジンエアーではブランド浸透を目的とした街頭でのPRイベントを新村、盆唐などソウルの首都圏を中心に7月末まで展開する予定とのこと。今後どのような事業展開になるのか楽しみです。

2008年06月14日

JAL、国際線に新シート導入!

日本航空(以下JAL)は6月10日、国際線(当面アメリカ路線)に8月1日より新シートを導入すると発表しました。現在導入されている「JAL NEW SKYSLEEPER SOLO」シートが2001年末に導入されて以来、7年ぶりの全面リニューアルとなります。

8月1日より導入されるのは成田/ニューヨーク線(ただし8月10日までは奇数日の隔日運航)、9月13日より成田/サンフランシスコ線に導入され、2009年度以降、シカゴ線、ロサンゼルス線に拡大予定とのことです。

新しいファーストクラスの名称は「JALスイート」(英語名:JAL SUITE) 、エグゼクティブクラスの名称は「JALシェルフラット ネオ」(英語名:JAL SHELL FLAT NEO) と名付けられています。今回のコンセプトは、「睡眠」と「健康」にこだわったサービスということで、「こだわりの品質」を追求しています。それでは、個々の新シートを紹介していきましょう。

●新ファーストクラス「JALスイート」
大型シェルタイプで半個室型のプライベート空間を実現した「JALスイート」は、JAL NEW SKYSLEEPER SOLO」と比べ約20%拡大し、1機当たりわずか8席という特別な空間となりそうです。特にベッドとしてセットした際には、クラス最大級というとおり、ベッド長約199cm、ベッド幅約84cmとシングルベッド並み。客室乗務員によって「JALスイート」専用のテンピュール寝具がセットされます。ぐっすり眠れそうですね。

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配列は1-2-1で8席という特別な空間を演出しています。座席ピッチは約211cm、個人用テレビモニターは19インチと大画面、どんなシチュエーションでも楽しめるシートとなっています。(Photo/Japan Airlines)

設備はクラス最大級の19インチ個人用テレビモニター、食事・仕事ともに使いやすい前後スライド式の大型テーブル、収納スペースなど、どんなシチュエーションも快適に過ごせるよう整っています。

また、同行者がいる場合など、電動式のプライバシーパーティションを降ろせば隣の人と会話を楽しめる中央並び席も設置されています。

●エグゼクティブクラス「JALシェルフラット ネオ」
リクライニング角度は最大約171度と、よりフラットなベッドに近づけ、座り心地、寝心地を追求した新クッションを採用しています。収納スペースの大幅拡充や、プライバシーパーティションの大型化やサブシートコントロラーの新設、クラス最大級の15.4インチ個人用テレビモニター等、充実の装備でゆとりの空間を演出しています。

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配列は2-3-2で77席。座席ピッチは約153cm、リクライニング角度は最大約171度とよりフラットなベッドへとシートを改良。プライバシーパーティションの大型化や15.4インチの個人用テレビモニターなど充実の装備が設置されています。(Photo/Japan Airlines)

ファーストクラスでは機内サービスも新しくなり、機内で過ごすプランを搭乗客に聞いて希望に応じる形となり、食事は好きな時間に用意し、コースからアラカルトまでチョイスできるようになりました。健康へのこだわりもコンセプトの1つで、「自然のままに」をコンセプトに旬の素材を最大限に生かした菜食の料理「京の精進料理」が用意されています。

新シートは新造機のボーイング777-300ERに搭載され、JALの中期経営計画のプレミアム戦略の一環となっています。現在メガキャリアと呼ばれている航空会社の多くが、上級クラスに力を入れています。JALでもプレミアムな顧客の囲い込みを狙った戦略を打ち出しており、JAL西松社長は「北米2路線に新シートを導入することで、年間25億円の収支改善効果が見込める」としています。

もちろんエコノミークラスもドイツ・レカロ社製のシートを採用、頭の動きに自在にフィットしながら優しく支える“ハンモック式ヘッドレスト”、個人用テレビモニターは9インチに拡大されています。

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足元空間の広いデザインと座り心地の良さが評判のドイツ・レカロ社製座席を採用。頭の動きに自在にフィットする“ハンモック式ヘッドレスト”を新たに採用しています。個人用テレビモニターは9インチに拡大され、大きな画面で機内エンターテイメントを楽しむことができます。(Photo/Japan Airlines)

上級クラスに搭乗する機会はなかなかないとは思いますが、このシートでのフライトはゆっくり休めそうな感じですよね。エコノミークラスのシートも改良されていますので、ぜひ今後搭乗される方は、その感触、居心地を楽しんでみてください。

2008年06月06日

6月1日から完全eチケット化 IATAが完全eチケットに移行!

国際航空運送協会(以下IATA)は5月31日、紙の航空券の発券を終了し、完全eチケット化への移行を発表しました。IATAの発表によると、6月1日までにすでに発券、購入された有効期限内の航空券がわずかに存在するが、以降は、一切の紙の航空券の発行を行わないとし、eチケットへの完全移行宣言となりました。


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「Last Paper Ticket Ceremony」の様子。紙の航空券に大きく“RETIRED(引退)”の文字が書かれていますね。紙をめくっているのはIATAの事務総長兼CEOのジョバンニ・ビジニャーニ氏で「紙の航空券を持っているならば、博物館に寄付すべき時だ」とコメントしました。より便利で効率的な空の旅の時代がはじまったといえるでしょう。(Photo/IATA)


航空券のはじまりは、1920年代に航空会社が独自の決まりで発券していたものを、1930年に旅客、便数の増加からIATAが統一フォーマットを決定しました。その後、1972年に「The IATA Billing and Settlement Plan(BSP) 」が導入され、各旅行会社が発券する航空券のカバーにIATAのロゴが印刷されるようになりました。1983年には磁気ストライプの付いた航空券が導入され、ピークとなる2005年には2億8500万冊を発券しました。

今後利用されるeチケットは1994年に開発され、1997年にIATAが世界的な標準仕様として採用しました。eチケットへの完全移行のためのプロジェクトは、2004年にシンガポールで開催された国際会議において決定されました。この時期は、戦争やテロ、SARSといった国際的な危機や1バレル40ドルまでに高騰した原油価格といった諸事情から、コスト効率や環境への配慮が考慮され、1997年6月よりプロジェクトがスタートすることとなったのです(国際危機も原油も現在でも状況は悪いままですね。残念なことですが)。


IATAによると、紙の航空券には1枚あたり10ドルの費用がかかるのに対して、eチケットはわずか1ドルとコストを大幅に削減できるとしています。
現在、IATAのシステムで発券されるチケットの枚数は年間で4億枚にのぼるとされ、完全eチケットになると30億ドル(約3200億円)のコストダウンを毎年図れるとのことです。

2004年6月のプロジェクトスタートにより、2004年5月時点では全世界で19%だったeチケットは、2005年11月には41%、2006年9月には57%、2006年末に72%、2007年8月には84%、2008年4月末時点で95%を記録しています。

IATAによると、北米や欧州、日本などの北東アジアは100%近いが、旧ソ連諸国の69%、アフリカの89%など、技術対応や規制の問題で普及の遅れが目立つ地域もあるとのこと。こうした地域では、少量だが独自に紙の券を発行し続ける航空会社もありそうです。日本の空港の対応状況は、成田、中部、関空、羽田など主要空港は95%以上の航空会社が対応していますが、80~95%以下の対応状況が鹿児島と那覇空港、60~80%が岡山空港となっています。

利用者にとっても紛失時の再発行が簡単に行えるなどメリットがあります。個人的には紙の航空券を発券してもらうと、これから旅に出るんだな~というワクワク感が出てきて紙は紙なりの良さはあると思うのですが、さびしいですがこれも時代の流れなんですよね。

2008年05月29日

“People working above” エア・カナダのユニークな広告

今回は日本の私たちには直接関係ない話題ですが、とってもユニークな広告についてお話したいと思います。

昨年の11月~12月の間、カナダのトロント、モントリオール、オタワのオフィス街に、道路工事などでよく見かけるコーンが置かれました。その黄色のコーンには上向きの矢印と“People working above.”(上で働いている人がいます)という警告が書かれていました。

歩いていた人々はその警告を見て、上を見上げる人が続出したそうです。タイミングのよい人は、“上空を横切る飛行機を見つけて「なるほど!」とうなずく人もいたそうです。そう、このコーンこそがエア・カナダが行った街頭でのゲリラ広告“People working above. 25 flights a day to Toronto. Air Canada”(都市名は設置場所により変えられています)なのです。

モントリオール、オタワ、トロント間で1日に25フライトしているというエア・カナダの便利さをPRするものだったのです。この広告は、コーンを見て戸惑う人々のコミカルな表情や様子をカメラに収め、ウェブとテレビCMでも紹介したそうです。カナダのテレビニュースやブログでも取り上げられ予想外の話題になったそうです。

このコーンは3都市に各40個ほど設置されたそうですが、注目を集めた割にコストは1万ドル以下と格安だったそうです。

なかなか面白く、ユニークな広告ですよね~。私もこんなコーンが置いてあったら上を見てしまうんだろうな、と思ってしまいました。エア・カナダも遊び心いっぱいのエアラインですね。


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“People working above.”と描かれた黄色のコーン。とてもユニークな発想の広告ですよね。街行く人々が上を見上げてしまうのはわかりますよね~。


1937年設立という長い歴史とともにカナダの人々ならず世界中の利用者から愛されているエア・カナダ。2000年にはカナディアン航空と合併し、名実ともにカナダを代表するエアラインとなっています。人や物資が盛んに行き来してきたカナダとアメリカを結ぶ路線を手始めに、アジア、ヨーロッパと着実にネットワークを広げてきました。ファーストクラス並みのサービスを誇る「エグゼクティブ・ファースト」の設定など質の高いサービスも評判です。また、1997年に設立された航空アライアンス「スターアライアンス」の設立メンバーでもあります。


日本線へは1994年に乗り入れ開始と歴史は浅いですが、日本線には日本茶、日本酒のサービスや、和菓子、おつまみのサービス、和食のサービスなど日本人が利用しやすいように配慮されています。カナダへ行かれる際には利用してみてはいかがですか。

2008年05月12日

JALの尾翼が赤から緑に? 空のエコ宣言!!

日本航空(以下JAL)の尾翼は「赤」ですよね。それが6月から1機だけ「緑」の機体が登場します。これは、環境への取り組みをアピールするもので、1機限定のスペシャル・マーキング「JALエコジェット」です。6月から羽田/新千歳などの国内線に就航する予定です。

今回のプロジェクトは「空のエコ」という視点で行われます。JALが行うプロジェクトを紹介しましょう。

●環境社会活動の推進
これはすでに行っているものをさらに積極的に推進していくというもので、JALのネットワークを活用したものです。
・高度1万メートルの大気を採取し、気候変動のメカニズム解明をサポート。
※1993年より開始されており、大気観測器を共同開発し、現在5機(747-400型機2機と777型機3機)の航空機で実施中。
・シベリア、アラスカ、インドネシアの世界最大級のCO2吸収源である森林を上空から観測、森林火災の情報提供(2007年度発見件数172件)。
・次世代を担う子供たちへ環境意識の向上を目的とした運航乗務員による出前講座「そらいく」を開催(2007年度13回実施)。
・中国内蒙古の沙漠化防止のための緑化技術を研究しグリーンベルトを設定する活動団体への支援。

●航空機から排出される二酸化炭素量の削減
JALの航空機が排出する二酸化炭素量を、2010年度までに1990年対比で有効トンキロ輸送量あたり20%削減するというものです。
・機材更新による燃費効率の向上。
※最新機種に機材を更新することで、燃費効率が従来機よりよくなります。
・適正高度の選択や新着陸方式(テイラードアライバル)など、地球環境に配慮した運航の実施。
※テイラードアライバルとは、着陸時刻をより正確に把握することで、空港上空での待機時間を短縮する着陸方式。これによりCO2の排出量や燃料費を削減することができます。現在、アメリカ・サンフランシスコ国際空港で取り組みが行われており、アメリカ以外の航空会社としての参加はJALが2社目となります。
混雑空港の場合、管制塔から着陸許可が出るまでには5分から10数分間、上空を旋回しながら待機するというパターンとなっています。これを到着の約1時間半前に管制センターから各航空機に着陸予定時刻に応じた飛行経路などを通知し、航空機は燃費面で最適な高度、速度を調整するという仕組みです。
・航空機エンジン水洗いによる燃料効率の改善。
・軽量機内食器や軽量貨物コンテナなど、航空機軽量化による燃料使用量の削減。

7月に行われる「洞爺湖サミット」は、地球温暖化対策を含めた環境間題が主要テーマの一つとなると考えられることもあり、JALとしてはエコ活動を世界にアピールしたいという考えもあるのでしょう。

6月から運航予定の「JALエコジェット」を見かけたら、環境問題について考えてみるのもいいですね。


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6月から運航予定の「JALエコジェット」。B777-200にマーキングされる予定で、やはり一番目立つのは尾翼の「緑」ですね。胴体に描かれている「空のエコ」紙飛行機の大きさは、長さ7メートル、高さ2メートルとなります。(Image/Japan Airlines)

2008年05月08日

トランスアエロ航空、成田/サンクトペテルブルク線就航!

ロシアの航空会社「トランスアエロ航空(UN/TSO)」が4月25日、成田/サンクトペテルブルク線に週2便で就航しました。使用機材はボーイング767-300ERで、ビジネスクラス12席、エコノミークラス223席の計235席。運航スケジュールは、以下の通り。

●成田→サンクトペテルブルク
UN868便 13時発→18時40分着(火・金)
●サンクトペテルブルク→成田
UN867便 20時45分発→11時30分着(月・木)

サンクトペテルブルクへの日本企業の進出数は40社を超え、また観光も2007年のサンクトペテルブルクへの日本人観光客はモスクワ経由が約3万人、チャーター便利用が約12万5000人であり、今後ビジネス・観光客ともに増加するとしており、早期にデイリー化したいとしています。

それではトランスアエロ航空について簡単にご紹介しましょう。1990年12月にロシアでは初めての民営航空会社として設立されました。1993年4月にはボーイング737-200を導入し、ロシアでは初めて西側の機材を導入した会社となりました。また、1995年にロシアでは初めてマイレージサービスを導入し、1997年にはFAAの整備認証を受けています。

現在では57か国、162都市に路線網を展開し、保有機材は34機(B747-400、B747-300、 B747-200、B767-300ER、B767-200ER、B737-500、B737-400、B737-300)で、納入待ちとしてエアバスA330-200、B737-800、ツポレフTu-214と機材の積極的な導入も図っています。

気になる日本線のサービスですが、日本人の客室乗務員の搭乗や和風の機内食、日本語の主要新聞などを提供しています。また成田空港のビジネスクラス用のラウンジとして、カンタス航空と使用契約を交わし、カンタスのラウンジを使用することができます。

今後ビジネスクラスの需要が増えれば、B767-300ERでもコンフィギュレーションが違う機体(ビジネス26席、エコノミー190席)を投入するほか、B777を導入し日本線に投入したいという考えもあるそうです。

ロシアと日本の新しい架け橋となったトランスアエロ航空。今後の活躍を期待したいですね。

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トランスアエロ航空のB767-300ER。新機材の導入にも積極的で、ボーイングのほかにもエアバス機材の発注も行っています。設立以来17年間無事故というのも安全性に優れた航空会社といっていいでしょう。今後活躍が期待されます。

2006年12月25日

スターアライアンス、トルコ航空の加盟を承認


トルコ航空のエアバスA340-300。エアバスA340-300は現在7機 を保有していて日本線にも使用されています。コンフィギュレーションはビジネスクラス(34席)、エコノミークラス(237席)の2クラス(271席)。(Photo/Airbus)

1997年5月に航空会社のグローバルアライアンスとして設立された「スターアライアンス」。そのスターアライアンスに新たに12月9日、トルコ航空の加盟が承認されました。今後トルコ航空は正式加盟に向けた準備を行いますが、正式加盟は1年から1年半後となる見通しです。トルコ航空が加盟するとスターアライアンスは、中国国際航空、上海航空に続き21社目のエアラインとなります。

スターアライアンス1997年5月にエア・カナダ、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、タイ国際航空の5社によって発足。現在は、この5社のほかにニュージーランド航空、全日空、アシアナ航空、オーストリア航空、bmi、LOTポーランド航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スパンエア、スイス インターナショナル エアラインズ、TAPポルトガル航空、USエアウェイズ、ヴァリグブラジル航空の合計18社が加盟(中国国際航空、上海航空が加盟予定)。

トルコ航空は、トルコ共和国の創立者であるムスタファ・ケマル・アタテュルクによって1933年に設立されたナショナルフラッグキャリアです。1933年に国内線、1947年に国際線を就航しています。日本線は1989年から就航していて、成田/イスタンブール線(週4便)、関空/イスタンブール線(週2便)の2路線をエアバスA340-300で運航しています。日本線の他にも、国内28都市、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの4大陸に103都市と幅広く路線網を持っています。今年の実績としては約1,700万人の旅客を輸送しています。保有機材は、エアバスA340-300やボーイングB737-800など現在103機。

スターアライアンスは、トルコ航空が正式加盟することによって、1日17,500便、162か国の927都市に就航することとなります。またトルコ航空のハブであるイスタンブールは、ヨーロッパとアジアを結ぶ重要な拠点であり、スターアライアンスの主要なハブとなることは間違いありません。イスタンブールをハブとして、中央アジアや中東へも新たな路線の開設が予想されます。

加盟には約1年~1年半かかるといいますが、その準備中に現在日本航空と行っているコードシェア便がどうなるもか注目するところです。日本航空は、やはり航空会社のグローバルアライアンスである“ワンワールド”への加盟を表明していることもあり、このコードシェアはなくなる可能性が大ですね。そのタイミングがいつになるのかはまだわかりませんので、動向が気になるところです。

2006年12月22日

シート革命進行中! ユナイテッド航空ファーストクラスに新シート導入


これがこのたび発表されたユナイテッド航空のファーストクラスの新シート。従来のシートとソロスイート仕様は変わっていませんが、占有スペースも写真で見るにはかなり増えているような気がします。機能的にさまざまな装備が設置されていてとてもクールなシートですね。(Photo/United Air Lines)

シンガポール航空、キャセイパシフィック航空など続々と新シートを発表していますが、ユナイテッド航空もこのたびファーストクラスに新シートを導入することを発表しました

ユナイテッド航空では、国際線ファーストクラス、ビジネスクラスのシートの改良に向けて、約1億6,500万ドル(日本円で約178億円)をかけ開発するという計画を発表していましたが、まずはファーストクラスの新シートが導入されます
ファーストクラスの新シートは、プライバシーが配慮され、仕事中にも就寝中にも快適で広々としたスペースが確保できるように設計されています。また、最先端の機内エンターテインメント設備と充実したアメニティも自慢のシートです

この新シートが導入されるのは2007年第4四半期からで、国際線で使用されているボーイングB767、777、747を含む計97機に段階的に設置される予定です。

それではこの新シートを詳しく紹介していきましょう。新シートは現在ユナイテッド航空が導入しているファーストクラスシートよりもシート幅が8cm広い60cmで、好みの角度へリクライニングできます(従来のシート幅は52cm)。また就寝の際には全長約2mのフルフラットベッドとなります。
※従来のユナイテッドファーストスイートはシートピッチ198cm、リクライニング角度180度、レッグレスト55cm

エンタメ設備も充実していて、各座席には15.4インチのスクリーン・モニターが装備され、オンデマンド方式による映画、テレビ番組、ビデオゲームなどのプログラム、また50チャンネル以上、3,000曲におよぶ音楽番組から、ジュークボックス機能によって乗客独自のプレイリストが作成できるなど、最先端のエンタメシステムが装備されています


シートを倒すと全長2mのフルフラットの快適なベッドにはや変わりします。シート幅が8cm広がりひろびろと使えます。ゆっくり休むことができそうですね。(Photo/United Air Lines)


加えて新シートには、以下のようなアメニティが装備されています。
・145か国で使用されている電源出力に対応した、ノートパソコン用の電源(110ボルト)
・携帯電話、PDA、デジタルカメラなどの充電が可能なUSBポート
・アップルコンピュータの携帯音楽プレイヤーiPodとの接続サービス。各座席のエンターテイメントシステムに接続して機内での利用および充電が可能

などなど、機内で考えられるあらゆる過ごし方に対応したシートとなっています。

ユナイテッド航空では、今後数か月のうちにビジネスクラスの新シートの発表も予定するなど、より質の高いサービスを提供できるよう、さまざまな施策を実施中です。

現在、ユナイテッド航空は、成田・関空・中部国際から週に122便を運航しています。成田からは、ワシントンD.C.・シカゴ(毎日2便)、シアトル・サンフランシスコ(毎日2便)、ロサンゼルス・ホノルル・ソウル・台北・香港・バンコク・シンガポールに週13便を、関空からは、サンフランシスコとホノルルへ毎日各1便、シカゴへ週3便を、また、中部国際からはサンフランシスコと台北へそれぞれ毎日1便を運航しています。日本線の歴史は23年というお馴染みのユナイテッド航空ですが、これらの便のファーストクラスに新シート導入後に搭乗される方は、ぜひその至福の時間を味わってください。

2006年12月13日

キャセイパシフィック航空、2007年1月21日より成田第2ターミナルへ移転

今年創立60周年を迎えたキャセイパシフィック航空ですが、2007年1月21日より現在の成田空港第1旅客ターミナルから第2ターミナルへ移転することが決定しました。これは日本航空が来年に加盟する予定の航空連合「ワンワールド」にキャセイパシフィック航空が加盟しているためで、成田空港では、航空連合に加盟している航空会社をそれぞれ集結させるためのプロジェクトを行っており、「スターアライアンス」は第1ターミナル南ウイング、「スカイチーム」は第1ターミナル北ウイング、そして「ワンワールド」は第2ターミナルという配置に決定されたことによるもの。今回の移転はキャセイパシフィック航空のみで、完全子会社となった香港ドラゴン航空は、引き続き第1旅客ターミナル南ウイングでの離発着となります。
第2ターミナルでは今年6月1日まで全日空が使用していた第2ターミナルビルの「A」「B」アイランドを利用し、ラウンジもデザインを新たに一新し新設されます。また同様に「ワンワールド」加盟航空会社であるアメリカン航空も来年、第2ターミナルへの移転が予定されています。

全9種類の歴代ユニフォームを12月31日まで、客室乗務員の約3分の1が着用して乗務にあたっています。ユニフォームは画面左から初代(1946~1950年)、2代目(1950~1954年)、3代目(1954~1962年)、4代目(1962~1969年)、5代目(1969~1974年)、6代目(1974~1983年、ピエール・バルマンのデザイン)、7代目(1983~1990年、エルメスのデザイン)、8代目(1990~1999年、ニナ・リッチのデザイン)、9代目となる現在のユニフォームは1999年から着用が開始され、デザインは香港で有名なデザイナーであるエディー・ラウによるものです。(Photo/Cathay Pacific Airways)

来年からもアグレッシブに活動しそうなキャセイパシフィック航空ですが、今年の創立60周年の各種の取り組みは話題となりましたね。
●客室乗務員の3分の1が歴代のユニフォームを着用してサービス(12月31日まで)
●ATW(エアー・トランスポート・ワールド/アメリカの航空業界誌)のエアライン・オブ・ザ・イヤーの受賞
●9月に100機目(エアバスA330-300)の機材を受領
●ボーイングB777-300ER(2機、通算18機)の発注
●香港ドラゴン航空の完全子会社化と中国国際航空との提携
●中・長距離路線の3クラスすべての座席配列を変更する決定(2007年1月からサービス開始)

これらを記念の年にふさわしい6つの出来事として、同社日本支社ではあげています。新しくなる座席シートのご紹介は今後詳細な情報が入り次第ご紹介しますね。
また香港ドラゴン航空の完全子会社化ということも、同社にとっては重要な戦略であったかと思います。キャセイパシフィック航空が長距離線、香港ドラゴン航空を中国中心の短距離線と位置付け、効率よくグループとして運航していくようです。また日本線に限っていえば、成田路線では香港ドラゴン航空とコードシェアで運航することによって1日6便体制となったことにより、利便性が向上しています。
大きな節目を迎えたキャセイパシフィック航空ですが、今後もアグレッシブにチャレンジしていくようで楽しみです。

2006年12月08日

ジャンボの後継機種B747-8 ついに旅客型をルフトハンザが発注!


ジャンボの後継機として開発中のB747-8インターコンチネンタル。旅客型を初めてルフトハンザドイツ航空が発注しました。B747-8は標準座席数467席(3クラスコンフィギュレーションの場合)、航続距離1万4,815km。このキャパシティを持つ旅客機は今後非常に注目されることとなるのは間違いありません。ルフトハンザが先陣を切ったことで、他社の動向が気になるところです。(Photo/Boeing)

ジャンボの次世代型として開発中の“ボーイング747-8”(以下B747-8I)ですが、いよいよ旅客型(旅客型は747-8インターコンチネンタルと呼ばれています)が発注されました。以前「ジャンボの後継機種 その名もボーイング747-8(ダッシュ・エイト)!」(2006年1月13日更新)でも紹介しましたが、現在まで貨物型のみの発注で旅客型の動向が注目されていました。このたびルフトハンザドイツ航空が確定で20機、オプションで20機の発注を行い、旅客型B747-8Iを発注した初めての航空会社となりました。

ボーイングの発表によると受注額の総額はリストプライスで55億ドル、デリバリーは2010年より開始される予定です。ルフトハンザドイツ航空は環境面を考慮した新型機材の導入を推進しており、今回の発注はその一環とのことです。

B747-8Iは、新設計の主翼、次世代GEnxエンジン、最新のフライトデッキや内装を始め、B787ドリームライナーで開発された多くのテクノロジーを採用し、性能が大幅に向上しています。

新設計の主翼は、最新の空気力学を応用しており、翼端には最新のレイクトウイングチップを装備しています。またフラップシステムも新しくされています。エンジンは評価の高いGE90型で開発された最新テクノロジーを応用して、燃料効率を高め、さらに排ガス・騒音を減少できるとしています。こうした新設計の主翼と次世代GEnxエンジンにより、航続距離1万4,815kmで、シートマイル当たりの運航コストがB747-400と比較すると約10%カットとなります。また環境問題についても、航空環境保全委員会(Committee on Aviation Environmental Protection)の設定する窒素酸化物排出規制にも余裕でクリアし、また騒音もB747-400よりも約30%減少することから、騒音規制にも余裕でクリアするという環境にも優しい航空機となっています。

またB747-8Iは性能面だけではなく、航空会社の“戦略”にも今後重要になってくるキャパシティを持つ旅客機でもあります。実は現在400~500席クラスの旅客機は現行の機種のみで、新型機ではない状態といえます。エアバスA380の550席クラス、トリプルセブンや開発中のB787ドリームライナー、開発中のエアバスA350などといった300席クラスの間を埋める旅客機として今後注目されることは間違いないでしょう。たとえば、B747を運航していた航空会社、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、ユナイテッド航空などはB747-8Iに注目していることは間違いないでしょう(エアバスA380のデリバリーの遅れからエミレーツ航空、シンガポール航空等も代替機として注目しているかもしれません)。もちろんジャンボ王国であった日本の航空会社も選択肢の中に入っているかもしれません。他社の動向の探り合いといったところが、現状でしょうか。ルフトハンザドイツ航空の発注により、B747-8Iの発注動向はこれから注目ですね。

2006年12月06日

機内で携帯電話が利用可能に エミレーツ航空が来年より導入

エミレーツ航空は、機内での携帯電話の利用が可能になる「エアロモバイル」のシステムを全保有機に導入することを発表しました。まずは2007年1月にB777のうちの1機に同サービスを導入し、その後、徐々に全保有機に搭載していく予定とのことです。日本線には現在、関空/ドバイ線と中部国際/ドバイ線を運航していますが、機材がエアナスA340-500ですので、日本線での導入は来年すぐに、ということにはならなさそうです。

今回導入される「エアロモバイル」とは、ノルウェーの通信キャリアであるTelenor ASAと航空通信大手のアメリカのエアリンク(ARINC Incorporated)が、機内での携帯電話ソリューションとして開発したものです。すでに2005年後半に商用が開始されていて、世界で1,900機の旅客機に設置されています。従来からのインマルサット衛星通信システム技術を利用しており、発信・着信およびテキストメッセージの送受信が機内で利用可能となっています。2007年後半の衛星通信システムのアップグレードが行われれば、携帯電話を使ったデータ通信でインターネットの接続も可能になるとのことです。
エミレーツ航空では、同システムの導入に約2,700万ドル(日本円で約31億円)を投入しています。エミレーツ航空のシェイク・アハメッド会長のコメントによると「当社のお客様は既に、座席に設置された電話を毎月6,000通話以上、13,000分を超えてご利用になっています。これは、お客様は飛行中も、家族や友人、ビジネスでの連絡を重要視していることを示しています。同システムの導入により、お客様により便利で革新的なサービスと新しい選択肢を提供できることを大変喜んでおります。」ということで、機内での携帯電話サービスは乗客にとって価値あるものであるとしています。
同社の機内での携帯電話サービスを具体的に紹介しますと、通話可能な回数は最大6通話(これは現在同社の座席電話で利用可能な回数と同様)となり、通話は巡航高度での飛行中のみに制限されるほか、夜間飛行中など、特定の時間帯は通話が抑制されるようシステム管理を行うようです。同サービスを利用できる携帯電話は、海外ローミング対応の携帯電話となります。
ただ、機内では唯一携帯電話の鳴らない聖域と思っている乗客もいると思います。同社では、乗客のプライバシーの確保などガイドラインを設けるとしており、安全かつ快適な機内携帯電話の利用サービスの提供を図っていくとのことです。
同システムが導入されていない機内では、従来通り、機内で携帯電話の利用を禁じる規則があります。現在の航空規則では、機内では携帯電話の電源を切り、携帯電話やその他の電子装置の使用について、常に乗務員の指示に従う必要がありますので、皆さんもマナーは遵守してください。
しかし、どんどん機内でも地上にいるのと同様なサービスが利用可能になってきていますね。

2006年11月29日

JALの新しい翼、ボーイング737-800来年3月から就航!


大きなブレンデッド・ウイングレットが特徴的なB737-800。3月より羽田/山口宇部線、羽田/宮崎線へ就航の予定です。JALは現在30機を発注していて、年間8機ペースで受領する予定となっています。来年が楽しみですね~。(Photo/Japan Airlines)

11月14日(現地時間)、日本航空(JAL/JL)はアメリカ・シアトルにてボーイング737-800(JA301J)を受領しました。JALにとっては初のB737NG機材となります。現在JALではB737-800を確定で30機を発注(10機のオプション権もあり)していて、国内・国際線の小型の主力機として運用していく予定です。このJALにとって初のB737-800(JA301J))は、3月より羽田/山口宇部線、羽田/宮崎線に就航の予定)

で、また順次中国・東南アジアといった近距離国際線にも投入される予定となっています。

現在JALは多くの機種を抱えており、機種ごとに運航や整備担当者が必要になるといった効率の悪さが課題となっています。今後は機種の絞り込みによる効率化を進める予定で、B737-800の導入はその一環でもあります。

それでは今回JALが導入するB737-800について簡単に紹介しましょう。B737NGは、新設計の主翼とその先端に装備されたブレンデッド・ウイングレットや燃料タンクの大型化、エンジン性能の向上等により、航続距離はB737-400の3,300kmから4,500kmと約4割アップし、国際線への投入が可能となりました。燃費も15%程度向上し、さらにICAOにより設定されたもっとも厳しい騒音基準である「Chapter4」に適合している低騒音といったように環境にも優しい飛行機なのです。

外観や性能だけではなくコクピットも大きく様変わりしています。前方を見ながら大きく視線を動かすことなく速度・高度・方位などの飛行情報を確認できる「ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)」や、機体の飛行経路を地形図ととこに経路の側面から表示する「バーチカル・シチュエーション・ディスプレイ(VSD)」などが装備され、パイロットの状況認識を助ける機能が満載です。

さてキャビンはというと、スカイマークが同型機でオールモノクラス仕様177席で運航していますが、JALでは国内線では165席(クラスJが20席、普通席が145席)、国際線では144席(ビジネスクラスが12席、エコノミークラスが132席)というコンフィギュレーションとなっています。シートはデザインの工夫により足元の空間が大きく拡大したレカロ社の新世代シートをエコノミークラスに採用し、さらに消臭・抗菌効果のある空気触媒加工を施しています。また、国際線仕様機にはJALの小型機としては初の本格的なビジネスクラスを設置するほか、エコノミークラスにもPC電源や個人エンターテイメントシステムを導入するなど、キャビンの設備も最新機能を揃えています。

今後は年間8機程度のペースで導入され、将来的には小型機はB737-800に集約していく方針だそうです。今後のJALの小型主力機となるB737-800、来年の3月が待ち遠しいですね。

2006年11月17日

アシアナ航空が新塗装を発表!


韓国の仁川国際空港にてお披露目された新デザインのB777-200(HL7597)。アシアナのイメージであるグレーを残しつつ、躍動感あふれるデザインになっていますね。(Photo/ Asiana Airlines)

アシアナ航空(OZ/AAR)は10月26日、韓国は仁川国際空港にて新デザインに塗装されたB777-200(HL7597)をお披露目しました。

新デザインを紹介する前に簡単にアシアナ航空を紹介しましょう。

アシアナ航空は韓国で最初の純民間エアラインとして1988年(この年はソウルオリンピックが開催されました)2月に設立されました(韓国では国営だったコリアンエアーに続く2番目のエアライン)。同年の12月にソウルの金浦空港と釜山(プサン)、光州(ガンジュ)を結ぶ国内線サービスをB737-400で開始しました。国際線定期便のサービスは、設立2年目の1990年1月で、成田/ソウル線が初となりました。現在では、韓国国内線12都市15路線、国際線17か国60都市70路線、保有機材61機という規模のまさしくアジアの翼に成長しています。

そんな躍進し続けるアシアナ航空ですが、設立以来変更していなかったロゴマークや機体塗装を変更しました。今回の新デザインの特徴は、白に近いCool Grayをベースにアシアナを象徴するセクトン(韓国の伝統的な色で青・赤・黄・白・黒の5色)のイメージが錦湖(クンホ)アシアナグループの新CIカラーと調和して“Energy of Saekdong (セクトン)”という躍動的な形で尾翼部分に入れられている点です。

新デザインは10月中旬に全世界38か国にデザイン登録の出願を行っており、年内に6機の航空機の塗装を行い、5年以内にアシアナ航空が保有している61機全ての塗装変更作業を完了する予定とのこと。

実はお披露目されたB777-200(HL7597)ですが、10月27日に仁川国際空港11時30分発、成田空港13時40分着のOZ104便で初飛行しています。いち早く日本に来ていたんですね~。

また、10月26日からエコノミークラスの名称を「トラベルクラス」に変更しています。「トラベル」という名称から受ける“楽しみ・余裕・自由”なイメージを、より良いサービスにつなげていきたいというコンセプトからだそうです。

日本線は外資系最多の15都市へ乗り入れをしている航空会社ですので、利用する機会、見る機会も多いかと思います。ぜひ、アシアナの「まごころあふれるサービス」を新CIとともに体験してみてください。

2006年11月13日

ギャラクシーエアラインズが10月31日からテイクオフ!


ギャラクシーエアラインズのA300B4-600Rフレイター。最大積載量は47トン。MainデッキにはAAXコンテナ(容積14.5立方メートル)18台、LCD保冷コンテナ(容積8.2立方メートル)2台、パレット1台、LowerデッキにはLD3コンテナ(容積4.1立方メートル)22台+バラ積みすることができます。

佐川急便が出資する国内定期貨物航空会社“ギャラクシーエアラインズ”が10月31日から、羽田/北九州線、羽田/那覇線で運航を開始しました。2月13日更新「航空貨物に新風を吹き込む!ギャラクシーエアラインズ」でご紹介した際の予定では、6月からの運航開始の予定でしたので、実際には約半年就航が遅れてしまいましたが、無事テイクオフすることとなりました。

国内の定期貨物専門航空会社としては1991年に日本ユニバーサル航空以来となります(日本ユニバーサル航空はJALグループの国内貨物専門航空会社として、羽田/新千歳線を運航していましたが、1年ほどで運航停止。現在は清算されています)。

記念すべき第1便は、10月31日およそ4000個の宅配便を入れたコンテナを積んで、午前2時20分すぎに北九州空港に着陸しました。運航ダイヤは以下の通りです。
●1号機運航路線11月22日まで
GXY701/JL6831羽田(0:50)→北九州(2:25)
GXY702/JL6830北九州(3:45)→羽田(5:05)
GXY801/JL6833羽田(6:25)→那覇(9:05)
GXY802/JL6832那覇(21:20)→羽田(23:30)
●1号機運航路線11月23日~11月30日
GXY701/JL6831羽田(0:20)→北九州(1:55)
GXY702/JL6830北九州(3:15)→羽田(4:35)
GXY801/JL6833羽田(5:55)→那覇(8:35)
GXY802/JL6832那覇(20:50)→羽田(23:00)

さてこのダイヤを見ておや?と思った方は、鋭い!(笑)。便名に日本航空のコードも入っていますよね。実は、ギャラクシーエアラインズと日本航空はコードシェア運航で提携し、11月7日よりコードシェア便として運航されているのです。ちなみにコードシェア運航の提携だけではなく、日本航空はギャラクシー社に対して、資本金の10%を出資するとともに、運航・整備・空港貨物取り扱いの各分野で業務を受託しています。

ギャラクシーエアラインズの使用機材は、エアバスA300B4-600R型フレイターで、最大積載重量は47トンとなっています。しかしギャラクシー社では当初1便当たりの搭載貨物重量を25トン程度と想定しています。これは、貨物ハンドリングに慣れていないのに加え、空港でのターンアラウンド(折り返し準備)時間が短いことから余裕を持った計画で組んでいるそうです。今後、習熟度が上がれば搭載重量も増やしていくそうです。

ギャラクシーエアラインズの売りは、深夜・早朝帯に運航することによる貨物の翌日配達地域の拡大です。たとえば、羽田/北九州線を考えると、夜間ギリギリまで集荷した宅配貨物を翌日には九州全域に配達することが可能で、逆に九州発の貨物も首都圏であれば集荷翌日の午前中に配達できることになります。また羽田/那覇線でも航空貨物のニーズが高いわりには十分に対応していなかったのが、佐川急便とギャラクシーエアラインズという陸と空をつなぐ一貫輸送で翌日配送が実現します。

今後の予定ですが、当初計画では12月にも2号機としてA300-600R型フレイター(新造機)を受領し、羽田/新千歳線で運航開始の予定でしたが、新千歳空港の深夜羽田/北九州線、羽田/那覇線を2機体制で運航することを計画しているようです。日本の陸と空をつなぐ新しい物流の流れをどう作ってくれるのか楽しみですね。

2006年11月08日

どこまで進化し続けるのか?! シンガポール航空の新キャビン発表


ファーストクラス。シート幅35インチ(88.9cm)は本当に圧巻!モニタ画面も23インチと巨大なんですが、シートが大きいのでまったくその大きさを感じさせないところが凄いですよね。(Photo/Singapore Airlines)

シンガポール航空は、12月よりシンガポール/パリ、香港線、シンガポール/ミラノ/バルセロナ線に就航する予定のボーイングB777-300ERに新しいキャビンを設置することを発表しました。これは総工費3.6億米ドル(約432億円)、4年の開発期間をかけたとのことです。

それでは驚きの新キャビンについてご紹介しましょう。まずそれぞれのクラスの紹介の前に、今回のリニューアルには利用者の要望を反映したものということで、以下のような要望が多かったことからそれに沿うようなものとなっています。
・より広いスペース
・睡眠や静かさを妨げないデザイン
・機内で過ごす時間も旅の目的に合わせて有効活用できる

まずはファーストクラスです。ファーストクラスは全部で8席(1-2-1の配列で2列分)に設定されています。まず驚いてしまうのがシート幅が35インチ(88.9cm)ということ。従来のジャンボのファーストクラスの約1.5倍、同クラスの座席としては業界最大です。機内上部に設置されていた手荷物入れを座席下に移したことにより圧迫感も軽減されています。またこれまたびっくりなのが、23インチという超大型機LCDモニタが付いているということ。まるで個室にいるような感覚を機内で味わうことができそうです。

次にビジネスクラス。こちらも業界の常識を破る、なんとファーストクラスと同じ1-2-1の配列(一般的には2-2-2配列が多い)となり全部で42席設置されます。座席は全て正面を向いているので、プライバシーもばっちり確保されます(最近の流れですと斜めにシートを配置したレイアウトが多い)。シート幅は30インチ(約76cm)でファースト同様、従来のビジネスクラスの約1.5倍となっています。もちろんフルフラットシートが採用されていて、LCDモニタは15.4インチとこちらも大画面を装備しています。写真をご覧になればお分かりになるかと思いますが、これがビジネスクラスなの?と驚きの充実度です。

最後にエコノミークラス足元のスペースをより広く確保したシートデザインを採用しています。シートはさらに工夫されていて、従来アーム部分に装着されていたリモコンをスクリーン下に移したことで、アームを細くすることができ座席幅が従来より約4.5cm拡大することができたそうです。パーソナルスクリーンも従来より2倍近い大きさの10.6インチが設置されています。USBポートの装備やコート掛けフック、リーディングライトなど座席まわりの空間も収納スペースとともにさまざまなニーズに対応したものとなっています。

いまのところ残念ながら日本線への導入はアナウンスされていませんが、以下の路線に就航する予定とのことなので、機会があればぜひ利用してみて快適空間を体験してみてください。
■シンガポール航空B777-300ER就航路線
・2006年12月より
シンガポール/パリ、シンガポール/香港、シンガポール/ミラノ/バルセロナ
・2007年1月より
シンガポール/チューリヒ
・2007年3月より
シンガポール/ソウル/サンフランシスコ
・2007年5月より
シンガポール/フランクフルト

■シンガポール航空ホームページ
http://www.singaporeair.co.jp/


ビジネスクラス。1-2-1配列というレイアウトは圧巻。写真だけ見ているとまるでファーストクラスのようですよね。全てのシートが通路側となり、アクセスも抜群ですし、プライバシーも確保されています。(Photo/Singapore Airlines)


エコノミークラス。パーソナルモニタの大きさにはびっくり!足元の広さが確保され快適に空の旅を楽しむことができます。(Photo/Singapore Airlines)

2006年10月27日

サンタと一緒にツリー作り 関空でイベント開催!


フィンエアーのサンタクロース号(写真のデザインは昨年のものです)。昨年は関空のクリスマスイベントにサンタクロース号でサンタがやってきました。今年も運航されると嬉しいのですがどうでしょうね。

関西国際空港、およびフィンエアーは12月2日、関西国際空港エアロプラザ2階のイベントホールでツリー作りを実施します。このイベントにはフィンランドから訪れるサンタクロースも登場し、プレゼントを提供、また写真撮影会などのイベントも同時に開催されます。

本イベントの参加対象者は小学生以下の子供2名~5名のグループで、保護者の同伴が必要となります。参加申し込みは11月19日までに下記へはがき、メール、ファックスで申し込むこと。

●サンタと一緒に関空にツリーの森とつくろう
日時:12月2日(土)11時から
場所:関西国際空港エアロプラザ2Fイベントホール
対象者:小学生以下のお子様2~5名(保護者の同伴が必要)全50組
応募方法:1)グループ名 2)代表者(保護者)氏名 3)代表者住所 4)代表者電話番号 5)参加する子供の氏名・年齢を明記の上、はがき、メール、ファックスで以下の宛先まで送付。
応募・問い合わせ先:〒549-8501 大阪府泉佐野市泉州空港北1番地 関西国際空港株式会社 イベントグループ
電話:072-455-2156
ファックス:072-455-2041
E-mail:xmastree@kiac.co.jp
申し込み締め切り日:11月19日(日)
※はがきの場合は当日消印有効、メール・ファックスの場合は当日17時まで
※抽選結果は当選者のみに11月22日(水)に発送

さて、なぜフィンエアーがクリスマスイベントに協賛しているかというと、ご存知の方も多いかもしれませんが、フィンランドにはサンタクロースの故郷ラップランドがあります。そうした縁もあり、フィンエアーはサンタクロースのオフィシャルエアラインなのです。ここ数年クリスマスの時期にはサンタクロースが描かれたスペシャルマーキングが登場し、ファンを楽しませてくれます(ムーミンのスペシャルマーキングでも有名です)。

それでは簡単にフィンエアーについて紹介しましょう。フィンエアーは1923年11月1日に設立された「アエロ・オイ」(フィンランド語で航空会社の意)が前身で、世界で6番目に歴史のある航空会社です。フィンエアーは、航空会社では初めて喫煙席を設けたり、コンピュータ・ナビゲーションを導入したり、1955年には当時西側の航空会社としては初となるソ連(当時)のモスクワへ乗り入れたりなど、さまざまな方面の先駆者として知られています。日本線においても、使用機材のDC-10の燃料タンクを増強し、10時間を超えるベーリング海上空経由のノン・ストップ飛行を実現して話題となりました(現在ではシベリア上空通過ルートです)。“運航スケジュールが正確”というのも同社の特長で、定時率の高い信頼できるエアラインとして有名です。

現在、フィンエアーは成田/ヘルシンキ、関空/ヘルシンキ、中部国際/ヘルシンキの3路線をMD-11で運航しています。現在この機種を日本路線に定期就航しているのは同社だけとなっています(世界的に見ても旅客型のMD-11自体がレアな機種となりつつあります)。

関西地区でお子様がいらっしゃる方は、クリスマス・ツリーつくりに参加してみてはいかがですか。また飾り付けされたツリーを見に、ぜひ、関空へ足を運んでみてください。


2006年10月25日

ANAのラウンジがグッドデザイン賞を受賞

「ANA Lounge」のデザインのコンセプトは、日本の玄関口である成田空港において世界各国のお客様をお出迎え・お見送りするにふさわしく「日本=和」を感じてもらう、というものだそうです。食事や飲み物のサービスや、ビジネス機能など、とても充実したサービスを提供していまので、一度は利用してみたいものですよね。(Photo/ANA)

成田空港第1ターミナルに6月にオープンされた全日空の「ANA Lounge」(建築・環境デザイン部門)と予約システム「able」プリンタ(商品デザイン部門)が、財団法人日本産業デザイン振興会主催の「2006年グッドデザイン賞」に選ばれました。

グッドデザイン賞とは、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を母体とする日本では唯一の総合的デザイン評価・推奨制度。単に見た目の美しさだけではなく、品質、使いやすさ、安全性、先進性、環境への配慮など、多角度から審査、選定されています。この制度は、毎年ある一定数の「デザインが優れたものごと」を選び、制度創設以来「デザインが優れたもの」として選定推奨してきた総数は、約30,000点に及びます。

全日空は昨年度、国内線の一般席が商品デザイン部門を受賞していますので、2年連続の受賞となりました。ちなみに空港ラウンジ施設では初の受賞となるそうです。

ラウンジについては、審査委員から、「誠実である」「機能・性能がよい」「魅力が感じられる」の評価を受けました。成田空港の「ANA Lounge」は、「ジャパニーズモダンコンフォート」をテーマに、「和」のイメージを取り入れたもので、「NOODLE BAR」でのそば・うどんサービス、日本酒・焼酎の厳選銘柄を楽しむことができる「SAKE BAR」など、日本の玄関口成田国際空港のラウンジにふさわしい、外国人の方にも「日本=和」を感じられるものです。もちろん機能的にも、シャワールームやマッサージチェアなどリラックス機能、光ファイバーによるVODサービスが楽しめるパソコンLAN設備などビジネス機能も充実しています。

「able」プリンタについては、「美しさがある」「誠実である」「機能・性能がよい」「使いやすさ・親切さがある」「安全への配慮がなされている」「使用環境への配慮が行き届いている」などで評価され、デザインについても「多機能・高機能をわかりやすく伝えている」「使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している」「ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している」に加え4項目で評価されました。ableプリンタは、旅行代理店などで航空券予約を行うableで使われているもので、航空券ご利用案内書や明細書などを発行する装置です。

成田空港の「ANA Lounge」は、、第1旅客ターミナルの第4、第5サテライトの両方にあり、2か所で約6,000平方メートルの広さを誇ります。利用できるのは国際線のビジネス、ファーストクラスの乗客とその他の条件に合う搭乗者ですが、一度は利用してみたいものですよね~。

ちなみに今年のグッドデザイン賞は2,918件の審査対象に対し、合計1,034件が受賞しています。このうち商品デザイン部門は854件、建築・環境デザイン部門は101件、コミュニケーションデザイン部門は30件、新領域デザイン部門は49件でした。

ラウンジでのひとときは、旅のイマジネーションを膨らませるひとときだと思います。美しく、機能的なラウンジ、そしてもてなしの心、全日空には今後もリラックスして旅行をできる空間を演出してもらいたいですね。

2006年10月19日

アリタリア航空、リストラ計画進まず イタリア政府は破産法の適用も選択肢に


写真はアリタリア航空のボーイング777-200ER。日本路線は全便B777-200ERが使用されています。アリタリア航空には、本機体のほかにもエアバスA319、A320、A321、ボーイング747、767、MD-11、MD-80、ATR72、エンブラエルERJ145など多数の複数系統の機材を持っています。こうした複数系統の機材は、整備の共通化が図れずコストが高くなってしまいがちです。ファンとしては多数の機材を運航してもらえるのは楽しいことですが、コスト面から考えると部品等の共通化が図れる機材を導入するなどして合理化を図るのが再建の一歩となるでしょう。早期の再建を願ってやみません。

現在経営再建中のイタリアの航空会社の最大手であるアリタリア航空(AZ/AZA)ですが、リストラ計画が進まず、株式の49%を保有するイタリア政府が来年1月末を再建の期限に設定し、事態が改善しなければ破産法の適用も選択肢に入ると発表しました。

アリタリア航空の経営が悪化し始めたのは、2001年の米国同時テロ後の旅客減少でした。さらにその後の原油高による燃料費高騰が追い打ちをかけ、2003年に5億1900万ユーロ(日本円で約773億円)の赤字に転落してしまったのです。そこで2万人強いる従業員のうち3700人を削減するリストラ計画を行おうとしましたが、労使の反発をまねきストが繰り返し行われました。これにより欠航が相次いでしまい、旅客の信頼が低下→組合との関係悪化と、さらなる悪循環となってしまったのです。
※日本路線は欠航等ありません。

航空業界の激戦区であるヨーロッパ市場では、欠航は致命的です。「あの会社の便は欠航が多い」と旅客に思われてしまうと、代わりの航空会社は多数あるのですから顧客が離れてしまいます。一度失われてしまった信頼というのは、皆さんもご想像の通り取り戻すのは大変なことです。アリタリア航空は、旅客の信頼低下がシェア低下につながってしまい、それによってさらなる業績悪化、それに伴いさらなる労使対立という負のスパイラルに陥ってしまったのです。

また、フランスのヘラルド・トリビューン紙によると、アリタリア航空には経営構造にも重大な欠陥を抱えているとしています。
・ほかのヨーロッパ大手航空会社がハブ(拠点)空港を1か所に集約しているのに対し、アリタリア航空はローマとミラノに分散している

・複数系統の機材を持っている(これは整備員、整備部品などの共通化が図れないためコスト高となってしまう)

こうしたことから、地上整備員の人件費など過去6年間で25億ユーロ(約3725億円)もの損失をもたらしたと指摘しています。

こうしたことからイタリア政府は2007年1月末が再建計画の期限となるとし、リストラ計画への労使の協力を求めるとしています。冒頭でも書きましたが再建計画が上手くいかない場合、破産法の適用も辞さないという荒療治も、実は2005年に10億ユーロ(約1490億円)の公的資金を注入していること、それにも関わらず2006年は上半期だけで前年同期の倍近い2億2100万ユーロ(約329億円)の損失を計上し、2006年度の黒字化目標が消えてしまったことによります。もしアリタリア航空が債務超過になり、破産法が適用されると、破産管財人の下で従業員の解雇や資産の切り売りなどが行われることとなります。

日本からイタリアといえば、アリタリア航空と名前が出るくらい日本ではお馴染みの航空会社です。イタリアテイストあふれる機内食、免税品販売など素晴らしいサービスを提供してくれる航空会社ですので、どうか再建計画を進めて今後も快適な空の旅を演出してくれればと願ってやみません。

2006年10月16日

羽田/虹橋間のシャトル便就航へ向け本格協議開始


写真は上海をベースとしている中国東方航空のA330-300。中国東方航空は、中国民航分割後、1988年6月25日、今までの民航上海管理局を基盤に会社を設立したため上海が拠点となっています。中国の航空産業の分割に際して誕生した6航空会社の1つ(他の5社は中国国際航空、中国南方航空、中国西南航空、中国西北航空、中国北方航空)。今現在、上海を拠点に日本(14都市)へ週165便(貨物便除く)、世界各都市へのネットワークを有し、中国最大手の航空会社としてほとんどの国内の主要都市を網羅しています。羽田/虹橋線が就航したら、真っ先に運航に名乗りを挙げると思われます。(Photo/Airbus)

先ごろ、安倍首相が首相就任として初の外遊先として向かったのは中国でしたが、その日中首脳会談において、来春からの羽田/上海(虹橋空港)の航空便の運航について合意した模様です。国土交通省航空局でも今後、具体的な協議を進めていくとしています。国土交通省航空局によると、これまで中国民用航空総局と「話を進めてきた」としており、「正式な合意事項ではない」としてはいますが、今後、事務レベルで具体的な懸案事項について双方で検討を進めていくとしています。11月にベトナムのハノイで行われるAPECでの日中首脳会談にて正式合意を目指すとのことです。

この羽田/虹橋間のシャトル便が実現すると、5月8日更新の「日韓シャトル便、羽田/金浦線が200万人突破!」でもお話した羽田/金浦(ソウル)と同じ形であるチャーター便という扱いになると考えていいでしょう。またこの羽田/虹橋は、羽田/金浦同様にどちらの国の空港でも都市圏からのアクセスが良いということが挙げられます。虹橋空港は、上海市内の中心部から約15キロの位置にあり、現在全ての国際線が発着する浦東国際空港に比べ、断然アクセスが良いのです。この羽田/虹橋線が就航すれば、上海日帰り出張も可能になり、ビジネスマンを中心に利用客のニーズは高いと思われます。羽田/金浦線も3年を待たず利用客が200万人を突破し、今年だけでも130万人の利用が見込める人気路線となっていますので、この羽田/虹橋線も多数の利用客が見込めるかと思います。

非常に便利な路線ですが、先にも書きましたが懸案事項があります。ひとつは、羽田、虹橋の両空港とも、国内線空港であり発着枠に余裕がないこと。羽田空港については、発着枠の捻出については具体的な検討がされているものの、虹橋空港については、中国国内路線の需要が大変多い中で、日本との路線を実現するための具体的な枠が捻出できるか、という高いハードルがあります。また、虹橋空港は現在国内線空港として機能しているため、CIQ(税関=Custom、出入国管理=Immigration、検疫=Quarantine)設備がなく、こうした設備を再度、整える必要があることです。羽田、虹橋の両空港とも新規滑走路の計画がありますが、来春のシャトル便就航となると現在ある発着枠の中から検討を進めなくてはいけない状態で非常に厳しいといえます。

ふたつめとしては、発着枠の捻出が決まった後の話ですが、、就航する航空会社の問題があります。現在成田/上海(浦東)線を運航する航空会社は日中でそれぞれ2社(日本=日本航空・全日空、中国=中国国際航空・上海航空・中国東方航空ですが、上海航空は全日空・中国国際航空とのコードシェア便)ですが、虹橋への就航を前提として羽田へ乗り入れる航空会社の協議も進める必要があります。さらに特に羽田ですが、成田空港の成り立ちからして羽田の再国際線化への反発も強く、調整が必要となってくるでしょう。

ただ、ビジネスでも観光でも中国(特に上海)は今後も需要が高いデスティネーションであることは間違いなく、ぜひとも問題を解決し就航までこぎつけて欲しいものです。

2006年10月02日

ヴァージン・アトランティック、プレミアムエコノミーに新シートを導入


革張りのゆったりシート。2つのポジションが設定できるフットレスト、ランバーサポート、調節可能なヘッドレスト、新デザインのトレイテーブルが備えられており、全席にラップトップ用電源も装備しています。(Image/Virgin Atlantic Airways 2006)

常に革新的なアイディアでサービスを提供してくれるヴァージン アトランティック航空(VS/VIR)は、1200万ポンド(日本円で約27億円)をかけて、プレミアムエコノミークラスのプロダクトとサービスの向上を目指した計画を発表しました。

今回新たに導入されるシートは、シートピッチが38インチ(約97cm)、シート幅21インチ(約53cm)で、同等クラスでは業界最大の座席となります。現在、同社が保有する機材に順次導入を開始するとのことです。

シートは人間工学に基づき快適性を高めています。革張りのシートには、2つのポジションが設定できるフットレスト、ランバーサポート、調節可能なヘッドレスト、新デザインのトレイテーブルが備えられており、全席にラップトップ用電源も装備しています。

こうした新シート導入は、プレミアムエコノミーの重要が拡大したことからで、座席数も約30%増やすとのことで、日本線に導入されているエアバスA340-600では2-3-2のシートコンフィギュレーションで、これまでの28席から38席へと座席数が増えました。

今では多くの会社が採用しているエコノミークラスとビジネスクラスの中間のクラスですが、このクラスを最初に導入したのがヴァージン アトランティック航空です。1992年に当初は「ミッドクラス」と名づけられ、普通運賃で利用する乗客を対象とし、主にビジネス客をターゲットに開発されました。1994年11月に「プレミアムエコノミー」と改名されました。プレミアムエコノミーのサービスは、シート以外にも多数あります。特徴は以下の通り。
●プレミアムエコノミーのサービスの特徴
・ゆとりのあるシート
・独立した専用キャビン
・専用カウンターでのチェックイン
・優先搭乗
・手荷物優先引渡し
・ウェルカムドリンク(シャンパン)、食後酒のサービス
・同クラス専任の客室乗務員によるサービス
・ベジタリアン、和食を含む4種類から選べる食事
・アメニティキット

ヴァージンのサービスは、革新的で先進的でありながらも「遊び心」にあふれたものです。たとえばエコノミークラスのブランケットの裏側のタグには「This is flying blanket」(空飛ぶ毛布)と書かれていたり、保有する機材にはすべて名前が付けられていたり、機体後部には常にメッセージが書かれていたり(現在のメッセージはロンドン五輪のマークとともに「Backing the bid」と書かれています)、マイレージプログラム「フライングクラブ」の特典として宇宙旅行があったりと、大手の航空会社にはないユニークなサービスや遊び心が随所にあふれています。

ロンドンへの空の旅、ヴァージンのサービスを体験してみてはいかがですか。


個人専用モニターは9インチの大きさ。300時間ものプログラムの中から好きな映画やドラマなどを楽しむことができます。(image/ Virgin Atlantic Airways 2006)

2006年09月25日

アエロメヒコ、11月18日から成田/メキシコシティに就航!


アエロメヒコのボーイング777-200ER。コンフィギュレーションはビジネスクラス「クラセ・プレミア」49席、エコノミークラス228席の計277席。直行便就航で、メキシコへのビジネスも観光も便利になることこのうえなしです。今後特に観光ツアーが増えるのではないでしょうか。(Photo/AeroMexico)

アエロメヒコ(AM/AMX)は11月18日から、成田/メキシコ線に就航することを発表しました。これにより、メキシコ系航空会社による日本乗り入れが初めて実現することとなりました。運航は、週2便となる予定で、運航日は日本発で水曜日と土曜日、就航ルートは成田発、ティファナ、メキシコシティを計画しています。使用機材はボーイング777-200ERで、コンフィギュレーションはビジネスクラス「クラセ・プレミア」49席、エコノミークラス228席の計277席。スケジュールは以下の通りです(時間は現地時間)。

AM57便 成田14時55分発→ティファナ8時着→ティファナ9時35分発→メキシコシティ14時35分発
AM58便 メキシコシティ22時50分発→ティファナ0時15分着→ティファナ2時発→成田6時45分着

それではアエロメヒコはどんな航空会社か簡単に紹介しましょう。アエロメヒコは、メキシコ合衆国最大の航空会社の1つです。設立も古くAeronavesと言う名前で、1934年9月15日に設立されました。第二次世界大戦中は、パン・アメリカン航空の援助を受けるなどしましたが、国内の競合航空会社を買収するなどして、メキシコでの地位を固めていきました。1995年にはデルタ航空とエールフランス航空と提携を結び、2000年に立ち上げられたスカイチームの発足をともに行いました。

現在では、10年もの間オンタイムパフォーマンス(定刻運行記録)を世界でも最多に行う航空会社として評価され、南アメリカとヨーロッパ5カ国へのノンストップ直行便を含む世界49都市を結ぶ496便以上のデイリーフライトを行っています。

同社の保有機材は、日本線に投入されるボーイング777-200ER(2機、2機発注中)を筆頭に旧マクドネル・ダグラスのMD-80シリーズを含むすべてがボーイング製の機材を保有しています。ラテンアメリカの航空会社の中で初めて、ボーイング787ドリームライナーを発注した会社でもあります。フリートの平均機齢は10.9年と比較的最新機材を使用しているといえるでしょう。

今までメキシコといえば、日本航空が成田/バンクーバー/メキシコシティを週2便で運航するに留まっていたので、直行便の就航は便利になることこのうえなし!ですね。

■アエロメヒコホームページ
http://www.aeromexico.jp/

2006年09月22日

スカンジナビア航空、就航60周年! 感謝キャンペーン実施中


日本路線で使用されているエアバスA340-300。コンフィギュレーションは、ビジネスクラス46席、エコノミーエクストラ28席、エコノミークラス171席の計245席。2006年にビジネスクラスのシートを一新し、シェル型フラットベッドを採用しています。(Photo/Scandinavian Airlines System)

スカンジナビア航空(SK/SAS)は今年就航60周年を迎えました(1946年設立)。ただし、皆さんご存知のようにSASは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの北欧3か国の航空会社が統合して誕生した会社で、一番古い前身としてはデンマーク航空(DDL)が1918年創立であり、それを含めるとSASの歴史は88年にもなるのです(その他の前身であるスウェーデン航空(ABA)が1924年、ノルウェー航空(DNL)が1927年設立)。

初就航路線は、1946年9月17日にストックホルム/ニューヨーク線で、当時は大西洋横断に24時間かかったそうです。日本への就航は戦後間もない1951年。1951年4月に南回りのバンコク線を延長する形で羽田に乗り入れを果たしました。1952年にはDC-6Bでロサンゼルス/コペンハーゲンにて旅客機としては初めて北極圏を飛行し、1954年にはポーラールート(北回り)を運航する世界最初の航空会社となりました。1957年には、他の航空会社に先駆けて北極回りのコペンハーゲン/羽田を開設し(DC-7C)、所要時間を一気に短縮し、北極経由の北回りルートのパイオニア的存在を果たしました。

現在、日本路線はコペンハーゲン/成田の直行便を毎日運航。コペンハーゲンからの乗り継ぎも、北欧各地はもちろん、ロンドン、パリをはじめ、東西ヨーロッパの主要都市へスムーズに乗り継ぐことができます。そうしたSASの拠点であるコペンハーゲン空港は、北欧風デザインの明るいインテリアと木の空間が特徴で、乗り換えの便利さと充実したショッピングモールがあり使いやすさで定評があります。SASの日本人スタッフも常駐しているため、乗り継ぎの案内等してくれるのも心強いですね。

また、北欧といえば環境問題に定評がありますが、SASもその類に漏れず、積極的に環境問題に取り組んでいます。窒素酸化物排出量が極めて少ないエンジンを搭載したり、騒音の軽減化

したりなど行っています。

さてそんな歴史と先進性を持つSASは60周年を記念して、9月17日から2007年1月7日までお客様キャンペーンを実施しています。期間中SASのホームページから成田/コペンハーゲン線の予約をした人を対象にユーロボーナスポイントを2倍で加算。さらに9月25日から10月13日までは、エコノミークラスでの成田/スカンジナビア/ヨーロッパ往復のボーナス・トラベル(旅行期間:10月27日から11月20日まで)を、通常の8万ポイントではなく6万ポイントで引き換え可能に設定します。

この機会にSASを利用して、北欧へ旅行なんていいかもしれませんね。

■スカンジナビア航空ホームページ
http://www.flysas.co.jp/

2006年09月15日

伝統衣装でGuten Tag! ルフトハンザが伝統衣装で乗務


伝統衣装のディアンドルを纏った客室乗務員。普段のクールで機能的な制服もいいですけど、こういう衣装もいいですね。(Photo/Lufthansa)

ルフトハンザ ドイツ航空では9月1日から10月3日までの約1か月間客室乗務員がドイツはバイエルン地方の伝統衣装で乗務します。伝統衣装での機内サービスは、ドイツ・ミュンヘンにて開催される世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」(9月16日~10月3日)に合わせたものです。この伝統衣装の客室乗務員の乗務する路線は、ミュンヘン/ニューヨークを皮切りに、東京、ワシントン、上海の各便に1名ずつ乗務することとなっています。

この伝統衣装ですが、女性乗務員はDIRNDL(ディアンドル)と呼ばれるギャザースカートにエプロン、男性乗務員はバイエルン地方特有の衣装ということです。「ルフトハンザでは、オクトーバーフェストの雰囲気を味わっていただくだけでなく、ミュンヘン空港やバイエルン地方独特のくつろぎを披露したい」と、ルフトハンザ・グループミュンヘンハブマネジメント代表ウルリケ・ガーナート氏はコメントしています。写真をご覧になっていただければ、のどかな雰囲気が伝わってきますよね。

さてルフトハンザ ドイツ航空が機内で表現しようとしている“オクトーバーフェスト”を簡単に紹介しましょう。オクトーバーフェストは、毎年秋に開催される世界一有名で最大規模のビール祭りです。地元では「ヴィースン(Wies'n)」とも呼ばれ、毎年600万人以上もの観光客がビール目当てに世界各地から訪れます。このオクトーバーフェストの由来には2つの説があり、1つは1810年10月12日にバイエルンのルートヴィッヒ皇太子(後のルードヴィッヒ1世)とザクセン・ヒルドブルグハオゼンのテレゼ王女の婚姻を祝う祭典に、ミュンヘン市民も招待されたことに始まるといわれ、花嫁の名前にちなんで「テレージエンヴィーゼ(テレゼの芝地)」と名付けられた、ミュンヘンの中央駅から南西にある芝地がオクトーバーフェスト発祥の地となったとされる説。もう1つは、昔は秋にビールを造るのが一般的でしたが、ミュンヘンでは3月にも醸造し、夏でもビールを飲んでいました。しかし秋の新酒作りの季節になっても3月に醸造していたビールが残っていると秋の新酒が貯蔵できないので、その場所を確保するため皆で古いビールを飲み干したことから始まったとする説の2つです。この時に飲まれたビールは「メルツェンビア(3月ビール)」と呼ばれ、冷蔵技術の無い時代に考案された麦芽汁エキスが濃厚でアルコール度数が高く、夏でも飲むことができる日持ちのするものだったそうです。現在のオクトーバーフェストでもこのメルツェンビアが飲まれています(美味しそうですね)。

実はこのオクトーバーフェストは日本でも開催されていまして、今年は国内4か所(日比谷、仙台、清水、横浜)で開催されています。日比谷と仙台ではすでに終了していますが、清水(9月14日~18日)、横浜(9月29日~10月9日)に開催されます。本イベントでは、ドイツ各地のビール・料理・音楽を堪能できるほか、ステージで繰り広げられるさまざまなパフォーマンスや参加型のクイズやゲームなども盛りだくさんだそうです。

ルフトハンザ ドイツ航空では、伝統衣装を装った客室乗務員が乗務にあたるのは1957年以来、今回が2回目。前回もオクトーバーフェストの期間中、バイエルン地方の伝統衣装に身を包んだキャビンアテンダントが、ニューヨーク発ハンブルグ便とロンドン発ミュンヘン便に乗務したそうです。またブロンドの髪色の乗務員はブルーの衣装、黒髪の乗務員はピンクの衣装をそれぞれ着用しました。

オクトーバーフェストに行かないとしても、ルフトハンザ ドイツ航空に搭乗すれば機内でビール祭り気分が味わえますね。また、普段の機能的でクールな制服もいいですが、ほんわかする伝統衣装もとても新鮮ですよね。期間中にルフトハンザ ドイツ航空に搭乗する方はぜひ雰囲気を味わってください。

■ルフトハンザ ドイツ航空http://www.lufthansa.co.jp
■オクトーバーフェストhttp://www.oktoberfest.de
■日本オクトーバーフェスト2006http://www.nihon-oktoberfest.com/





機内でのサービス風景。オクトーバーフェストの雰囲気を満喫できそうですよね。(Photo/ Lufthansa)

2006年09月08日

キャセイパシフィック航空、100機目の機材を受領!


キャセイパシフィック航空100機目の運航機材となったエアバスA330-300。機体は、社内公募によって選出された「Progress Hong Kong」という機体名を含めたスペシャルマーキングが施されています。(Photo/Cathay Pacific)

今年で創立60周年を迎えたキャセイパシフィック航空は、8月29日、エアバス社のトゥルーズ(フランス)にある最終組み立てラインにて、同社の記念すべき100機目の運航機材となるエアバスA330-300を受領しました。

同機体には、キャセイパシフィック航空の社内公募によって「Progress Hong Kong」と命名され、スペシャルマーキングが施されました。同機はファーストクラスを含む3クラス制のコンフィギュレーションとなっており、香港発着の中距離路線に投入される予定です(ちなみにキャセイパシフィック航空はすでにエアバスA330-300を27機を運航中で、さらに5機の発注を行っています)。

それでは簡単にキャセイパシフィック航空が受領したエアバスA330-300について紹介しましょう。A330はA340とほぼ同時期に開発が始められた双発ワイドボディ機で、エンジン数を除いては基本的な構造はA340(4発エンジン)とほぼ同じといってよいでしょう。飛行操縦系統はA320ファミリーと同様のフライ・バイ・ワイヤ操縦装置を用い、操縦にも同様のサイドスティック式の操縦棹を使用しています。A340が洋上飛行の制約を受けない航続距離13,000km以上の4発長距離機であるのに対し、A330は航続距離13,000km以下の中・長距離機となっています。

操縦系統がA320ファミリーと共通化したのには、相互乗員資格(CCQ:Cross Crew Qualification)が視野にあったからです。相互乗員資格とは、操縦に共通性のある機種同士の資格に互換性を持たせることで操縦資格訓練を共通化するものです。これにより、短い訓練期間で相互の機体を操縦することができます。ちなみに、A320ファミリーからA330あるいはA340への資格所得に要する教育機関は7日間で、逆のA330、A340からA320ファミリーへも7日間の教育で資格を取得することができるのです。

エアバス機は、操縦系統がほかと異なるエアバスA300とその派生型を除く全ての型式で、この相互乗員資格が認められているのです。ですから最も小型のA318と全長が70mを超すA340-600の間にも相互乗員資格が認められていて、どちらかの操縦資格を持つ操縦士は、もう片方の資格を得る時も短い訓練時間で済むということになります。これによって航空会社には、短い訓練時間で複数の機種を操縦できる操縦士を育成できるというメリットがあり、効率良く、安価に、保有機の運用能力を高められるのです。

創立60周年で100機目の運航機材受領というおめでたいことが重なるキャセイパシフィック航空ですが、過去10年間に運航機材は倍増しており、その数は2009年には130機になる予定です。また今年はさらに香港ドラゴン航空を完全子会社とするなど、香港を基点に今後も元気な航空会社として発展していくのではないでしょうか。


祝賀パーティでは、1946年よりキャセイパシフィック航空が2機目の機材として運用してきたDC-3(愛称「Niki」)のレプリカと100機目のA330-300が対面するという演出がされました。「Niki」には1940年代後半の同社の機体塗装が施されています。新旧運航機材の前には、創立60周年を祝い歴代ユニフォームを着用する客室乗務員や空港スタッフが勢ぞろい。(Photo/Cathay Pacific)

2006年09月01日

プラス1,000円で快適空間 JAL クラスJをB737-400、MD-90にも導入!


日本トランスオーシャン航空のボーイングB737-400。日本トランスオーシャン航空では現在15機のB737-400が活躍しています。通常座席は3-3の横6列配置ですが、クラスJは2-3の横5列配置となります。羽田発着のJTA路線ならば茶菓もサービスされますので、スイーツも楽しみですね。



日本航空では、これまB737-400、MD-90では導入されていなかった国内線の上級クラス「クラスJ」10月1日から導入することを発表しました。すでに一部の機材では設置が終了し現在のところ普通席扱いとなっていますが、10月1日以降は「クラスJ」として利用されます。B737-400、MD-90は、JAL国内線では主にJALエクスプレスや日本トランスオーシャン航空の福岡/沖縄便で使用されることが多いので、これらの便を利用する方は一度利用されてみてはいかがでしょうか。

それでは「クラスJ」はどんなシートでどんなサービスが行われているか紹介していきましょう。
シート配置ですが、B737-400では20席、MD-90では18席が設置されます。座席配列は、普通席が3-3の横6席の配列なのが、B737-400では2-3の横5列、MD-90は2-2の横4列配置となっています。

シートは、人間工学に基づく新リクライニング方式が採用され、自然な動きで調和の取れた姿勢を保ってリラックスできる位置へ座席を調節することができます。腰部、背部へ無理なく体重の分布を量り腰椎の負担を軽減されているそうです。また、デザインも一新され、落ち着いた色合いの中にもモダンで軽快感のあるデザインです。ジャケットフック&ホルダーなどの新機能を装備するなど、細かい気配りもバッチリ。

さらに国内線の機内食がなくなってから長くたちますが、「クラスJ」では4月1日から飛行時間の長い路線に限り茶菓がサービスされています。メニューは月替わりで変更され、多彩なスイーツが提供されます。9月からは、日本で初めて焼き菓子専門店としてオープンした“メゾンドプティフール”の「ドームペーシュ」、日本で初めてチョコレートを売り出した老舗“ロイスダール”の「大判クッキー」、おかきで有名な浅草の王様堂本店(弥乃一)のえび揚げ餅(ちなみに王様堂本店は1984年から機内食のおつまみを納入しているそうです)がサービスされるそうです。茶菓提供路線は日本航空のホームページでご確認ください。目安としては、羽田発着路線では西は神戸から先、北は青森から先といった感じです。

プラス1,000円で国内線の旅をゆったり、リラックスしてみるのもいいかもしれませんね。

■日本航空「クラスJ」ホームページ
http://www.jal.co.jp/classj/index.html


日本航空のMD-90。MD-90のクラスJの導入は順次行われるとのことなので、10月1日以降でも機材によってはクラスJの設定がないものもあるようです。ご注意ください。

2006年08月30日

サウジアラビア航空、関空発着の定期便を就航!


サウジアラビア航空のB747-400。マーキングは、胴体のクリーム色は砂漠の色を、濃紺色はサウジアラビア王室を表し「ロイヤルブルー」と呼ばれている色です。尾翼のマークは、ヤシの木と剣が描かれていて、サウジアラビアの国旗にも用いられている剣は、聖地メッカの守護を意味しているそうです。中東最大のエアラインですが、やっと日本の定期路線就航となりました。

日本へは貨物便のみの就航だったサウジアラビア航空(SV/SVA)が9月6日から、関空/マニラ~リヤド~ジェッダ線の定期便を就させることとなりました(当初の予定では7月19日の予定でしたが、若干遅れたようです)。日本への定期便(旅客便)の乗り入れは46か国・地域目となります。日本と中東を結ぶ定期路線としては、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、イランに次いで5か国目

これは、関空からマニラ、リヤドを経由しサウジアラビア航空のハブ空港であるジェッダにあるキング・アブドゥルアズィーズ国際空港へと運航するもので、運航日は水曜日の週1便。使用機材はボーイングB747-400で、コンフィギュレーションは、ファーストクラスが36席、ビジネスクラスが32席、エコノミークラスが290席の計358席。

それでは、サウジアラビア航空について簡単にご紹介していきましょう。

サウジアラビア航空は、1945年に当時のアメリカ大統領であるフランクリンD・ルーズベルト大統領がアブドゥルアジズ王にDC-3(愛称:ダコタ)をプレゼントしたことからはじまりました。同年にリヤド、ジェッダ、ダハラーン間で乗客と貨物を運んだのが最初。正式に航空会社として設立されたのは1946年で、国防省の機関として設立されました。

今では世界中に70以上のデスティネーションを持ち、B747-400、B747-300、B747-100、B777-200、A300-600、MD-11、MD-90などの旅客機を130機以上所有し、世界有数の航空会社の1つとなっています。

サウジアラビア航空のユニークな特徴といえば、メッカ巡礼の需要があるため大型機を多数所有しているということがあります。ハブ空港であるキング・アブドゥルアズィーズ国際空港には、ハッジ(メッカ巡礼)の時期にのみ供用され、メッカ行きの旅客のみを扱う「ハッジ・ターミナル」があるほど。

現在は国営の航空会社として独占状態ですが、航空自由化政策により新規参入を認める方針だそうで、とりあえずは国内線に新規2社の参入が認められるようです。将来的には国際線にも参入を認める方向で、同時にサウジアラビア航空の一部民営化も検討されているとのことで、今後サウジアラビアの航空業界からは目が離せません。

■サウジアラビア航空概要
設立年:1945年
就航路線:中東、東南アジア、アフリカ、欧州、北米など70都市以上
日本就航路線:関空/ジェッダ(マニラ、リヤド経由)9月6日就航予定(週1便、水曜日運航)
保有機材:ボーイングB747-400など約130機以上
ホームページ:http://www.saudiairlines.com/

2006年08月23日

パイロット派遣します! 全日空などがハワイに新会社設立


2007年の団塊の世代の定年退職によるパイロットの大量退職は、日本の航空会社にとっては深刻な問題となっています。自社養成のパイロットを育てるのも重要なことですが、ベテランパイロットはそう簡単に確保できるものではありません。そうした中、全日空のパイロット派遣会社設立というのは、パイロットの安定供給、新規ビジネスモデルとして注目されるものです。写真はボーイングB747のテイクオフシーン。旅客機の安全な飛行には、技量のあるパイロットは必要不可欠なのです。(Photo/ANA)

8月17日、全日空、双日、Hawaii Aviation Contract Services, Inc.(米国の中堅パイロット派遣会社)は、パイロットを派遣する新会社「Crew Resources Worldwide, L. L. C. (略称:CReW)」(本社:米国Hawaii州)を共同出資により設立したことを発表しました。それぞれの出資比率は、全日空と双日が33%ずつ、Hawaii Aviation Contract Services, Inc.が34%となっていて、新会社となるCReWの社長には元Hawaii Aviation Contract Services, Inc.の社長であるFrank Tabata氏が就任しました。

このCReW設立の目的としては、2007年から本格化する団塊の世代の退職に伴うベテランパイロットの不足を補うと同時に、2009年の羽田再拡張(多摩川河口に2500m新滑走路(D滑路)新設)を控え、技量の高いパイロットを安定的に確保するということだそうです。さらに、今後航空需要が高まると思われる中国・アジア・中東地域へのパイロット需要の高まりが見込まれ、新たなビジネスチャンスを狙おうというものです。

それでは今回のCReWを設立したお馴染みの全日空以外の会社について、簡単に紹介していきましょう。

双日は、ニチメン株式会社、日商岩井株式会社が2003年4月1日に共同の持株会社として“双日ホールディングス”として発足しました。2004年1月1日に、ニチメンと日商岩井が合併し“双日株式会社”となり、2005年10月1日には双日ホールディングスと双日株式会社が合併し現在の総合商社である「双日株式会社」となりました。

双日の航空機分野は、ボーイング社の販売コンサルタントとして、半世紀にわたり600機以上を納入してきた実績があります(さらに約200機の受注残があるそうです。日本国内シェアは85%強とのこと)。また、コミューター機を製造販売しているカナダ・ボンバルディア社の日本総代理店としても知られています(日本国内シェアは100%)。ちなみに全日空の次世代中型機50機(おそらくB787ドリームライナーと思われます)を成約し、さらに日本航空向け次世代中型機30機(こちらもB787ドリームライナーと思われます)を成約、またボンバルディア社の代理店としては、実績と販売力が評価され新たにビジネスジェット機の代理店権も獲得するなど、航空機販売コンサルタント分野では非常に実績のある会社です。

Hawaii Aviation Contract Services, Inc.は、ハワイに本社があるパイロット派遣会社ですが、こちらも日本には縁のある会社です。1990年後半に設立された会社で、最初に派遣された18人のパイロット(元ハワイアン航空)は日本航空に派遣されました。日本航空グループにはホノルル線を中心にB747のパイロットを、日本貨物航空には、サンフランシスコとニューヨークを拠点としたB747のパイロットを、全日空グループには、成田と大阪を拠点としたB767パイロットをそれぞれ派遣しています。

また、CReWは世界最大の民間航空機メーカーであるボーイング社およびその100%子会社のアルテオン社と乗員訓練に係わるサポート契約を締結し、訓練期間の短縮・強化を図っていくそうです。

CReWはこうしたそれぞれの強みを持つ3社のノウハウを活かし、世界各国のエアラインから、派遣を希望するパイロットから信頼されるパイロット派遣会社となることを目指していくそうです。

■CReW概要
・商号:Crew Resources Worldwide, L. L. C.(略称:CReW)
・主な事業内容:航空機運航乗務員派遣事業
・設立年月日:2006年8月17日
・USドル:1,000,000
・出資割合:Hawaii Aviation Contract Services, Inc.(34%)、全日本空輸株式会社(33%)、双日株式会社(33%)
・代表者:Frank Tabata(元HACS社長)
・本店所在地:3375 Koapaka Street, Suite 220-1, Honolulu, Hawaii, 96819, U.S.A.

2006年08月04日

子供連れの旅行も快適に CXが着替えセットとフェイスマスクを販売


お着替えセットのTシャツには“Mom’s private pilot” “Mom’s private pilot”(ママ専用のパイロット)”や“Bring me a bottle of your best white(最高級のミルクをちょうだい)”という文字が描かれていて、ちょっとクスっとしてしまいますよね。プレゼントにもいいですよね~。価格は220香港ドル(約3,300円)。(Photo/Cathay Pacific Airways)

キャセイパシフィック航空(CX/CPA)は、子供連れの乗客を対象に、お着替えセットとロレアル社のフェイスマスクを機内で販売します。

楽しい家族旅行でも、ヒコーキの機内は子供連れにはいろいろと心配ごとがつきまとうものです。たとえば、赤ちゃんの食べこぼしや飲みこぼしに対応するのは大変です。着替えさせようとしても、機内に持ち合わせを持ち込むのは荷物になってしまいがち。キャセイパシフィック航空ではそんな家族連れのために、18ヶ月から24ヶ月の子供向けにお着替えセットを機内で販売することになりました。これで、小さな赤ちゃん連れでも快適に機内を過ごすことができるのでは。

お着替えセットは、Tシャツ2枚、パンツ2枚、コットンタオル2枚で、220香港ドル(約3,300円)。T-シャツには“Mom’s private pilot”(ママ専用のパイロット)”“Bring me a bottle of your best white(最高級のミルクをちょうだい)”という楽しい文字がデザインされており、ちょっとしたプレゼントにも最適じゃないでしょうか。

そして子供連れのママは、本当に大変。そんなママにリフレッシュの時間を与えてくれるのが、フェイスマスク。機内は以前「高高度を飛ぶヒコーキの機内が快適なワケ」(2006年1月25日更新)でご紹介したように、非常に乾燥しています(湿度は6~8%)。女性ならば、機内の乾燥から肌を守るためにうるおいを補いたいと誰もが思うもの。もちろん保湿クリームやフェイシャルマスクセットなどは免税品として販売されていますが、機内ならば1枚のマスクで十分です。そこでロレアル社のリバイタルリフトマスクを1枚25香港ドル(約375円)で販売することを開始したようです。

ちょっとした工夫で空の旅は抜群に快適になります。特に子供連れの乗客は、機内においてはいろいろと大変なことが多いでしょうから、こうした細やかなサービスはありがたいものですね。

乗客の細々としたニーズに積極的に応えてくれるキャセイパシフィック航空は、空の旅をどんどん快適にしてくれるでしょう。

機内で販売されるフェイシャルマスクは、ロレアル社のリバイタルリフトマスク。1枚25香港ドル(約375円)。機内は非常に乾燥しているので、ちょっとしたケアに最適です。(Photo/ Cathay Pacific Airways)

2006年07月31日

スカイネットアジア航空、8月1日の就航記念に銘菓をプレゼント!


運航機材がボーイングB737-400ということで、アメリカのサウスウエスト航空のようですね。格安航空会社(ローコストキャリア)は、使用機材を1つに絞りメンテナンスコストや乗員訓練コストを抑え、機内サービスの簡素化、オールエコノミークラス仕様というビジネスモデルが多いのですが、まだまだ日本では成功している会社がないということは残念です。スカイネットアジア航空は、現在全日空の資本も入っていますが、独自性を失わないで欲しいものです。



日本の航空業界の規制緩和が行われてから、スカイマークエアラインズ(BC/SKY)、エア・ドゥ(HD/ADO)に続き新規参入したのがスカイネットアジア航空(6J/SNA)です。カラフルな機体マーキング、格安料金、ゆったりした座席配置をセールスポイントとして、2002年8月1日より羽田/宮崎線を開設しました。その後、羽田/熊本線(2003年開設)、羽田/長崎線(2005年開設)といずれの路線も8月1日に開設したことにより、今年の8月1日は、全路線、全便において、搭乗客に宮崎県延岡市の「日向の国虎屋」の和風洋菓子「日向のさざれ石」をプレゼントすることになりました。

これは、スカイネットアジア航空が宮崎空港を拠点にしているということから、宮崎の銘菓をプレゼントすることとなったようです。気になる「日向のさざれ石」というお菓子ですが、名前の由来となっているさざれ石とは、“細かい石”のことで「君が代」にも詠われているものです。宮崎県日向市伊勢ヶ浜には、国登録有形文化財である大御神社があり、日本最大規模を誇るさざれ石群を有しています。そこで地元にちなんだ銘菓を作り続けている「虎屋」と大御神社が共同で商品化したお菓子だということです。洋風というだけあって、ベースはクッキーで「さざれ石」を表現するために大小さまざまなナッツ類をあわせて焼き上げたサクサクっと歯ごたえのよいお菓子だそうです。

スカイネットアジア航空は、1997年7月3日に設立されました。2002年8月1日に羽田/宮崎線開設後、2003年8月1日に羽田/熊本線も開設されますが、経営が悪化。2004年6月より産業再生機構の経営支援を受けることとなりました。後に全日空(NH/ANA)との業務提携により、再建を目指しています。今年の4月1日からは全日空とのコードシェアも開始され、羽田空港での使用ターミナルも第2旅客ターミナルに移転しました。

使用機材は、ボーイングB737-400が6機で、現在は羽田/宮崎線(1日6往復12便)、羽田/熊本線(1日6往復12便)、羽田/長崎(1日6往復12便)を運航しています。

また、「日向のさざれ石」プレゼントとは別に、羽田/長崎線限定で、「就航1周年記念キャンペーン」として、スカイネットアジア航空オリジナルの扇子が8月1日の搭乗客に記念品としてプレゼントされます。各便の機内では8月2日~20日まで、各便の抽選で1名にスカイネットアジア航空が使用する機材の130分の1のモデルプレーンまたは長崎みかんストレートジュースがプレゼントされる予定。

さらに、8月1日~31日までの搭乗半券2枚をハガキに貼り付けし、応募すると抽選で5名に羽田/長崎線のペア往復航空券がプレゼントされます。応募方法等は、スカイネットアジア航空のホームページ等を参照してください。

規制緩和を機に参入してきた新たな航空会社は、いずれも苦戦を強いられているのが現実ですが、ぜひともがんばって欲しいものです。

■スカイネットアジア航空概要
設立年:1997年
就航路線:羽田/宮崎・熊本・長崎
使用機材:ボーイングB737-400(150席または170席)×6機
ホームページ:http://www.skynetasia.co.jp/

2006年07月24日

日本全国7,700円ぽっきり! チケット争奪戦は必死です!



【左:JAL】発注は全日空が先でしたが、次期中型機として30機(オプション20機)の発注をしているボーイング787ドリームライナー。ボーイング767、エアバスA300-600Rと順次置き換えていく予定とのことなので、国内線にも使用されることは確実ですね。快適な湿度に保たれた機内、幅広の座席・通路、大きな窓などの斬新な機内環境で、早く乗ってみたいヒコーキです。(Image/Boeing)

【右:ANA】ボーイング787ドリームライナーのローンチカスタマーとなったのが全日空です。50機の確定発注をし、世界で一番早く2008年に引き渡しが行われます。一挙に確定50機は、リストプライスでなんと約60億ドル(日本円で約7,000億円)!全日空の意気込みが感じられます。いち早く全日空にデリバリーされますので、楽しみですね。(Image/Boeing)

皆さんすでにご存知のことだと思いますが、なんと日本航空と全日空がバーゲン型の運賃として日本全国1区間7,700円という運賃を発表しました。これは10月1日(日)~5日(木)の期間設定されるもので、破格と言っていいでしょう。

さてこの超破格の料金ですが、日本航空グループでは「スペシャル・バーゲンフェア」、全日空は「超割スペシャル」という名称となっています。

日本航空グループの「スペシャル・バーゲンフェア」は、日本航空(JAL)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、JALエクスプレス(JEX)の全路線と日本エアコミューター(JAC)、北海道エアシステム(HAC)、琉球エアーコミューター(RAC)の一部路線が対象となっています。気になる発売開始は8月1日(火)~10日(木)までですが、JALマイレージバンク会員は7月20日(木)~26日(水)から先行受付がすでに始まっています。

全日空「超割スペシャル」は、国内線全路線が対象で、日本航空と同様に発売開始が8月1日(火)~10日(木)までですが、ANAマイレージクラブ会員は7月20日(木)~26日(水)から受付が開始されています。

この超破格プライスですが、当初7月14日に日本航空が、旧日本航空のJALインターナショナルと旧日本エアシステムのJALジャパンの各事業会社が統合し10月1日に一社化されることを記念して国内線バーゲン型運賃「スペシャル・バーゲンフェア」として8,000円で発売することを発表したことから始まりました。この発表を機に全日空が日本航空よりも300円安い「超割スペシャル」を7,700円で発売することを発表したことから、日本航空も300円値下げし、全日空同様の7,700円と価格を変更したものです。まさに国内線の熾烈なバトルという感じですね(利用者にとっては嬉しいことですが)。

さてさて、この7,700円運賃。もちろん沖縄や北海道といった長距離国内線も7,700円なわけですから、運良くチケットがゲットできれば超お得です。

チケット争奪戦は必死ですが、この機会にぶらりと国内旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。

2006年06月16日

ワールドカップ開催特別企画! 出場国の航空会社事情 グループB編

豪華メンバーを揃えるイングランドが含まれるグループB編です。グループBの出場国は、イングランド(3大会連続12度目/優勝)、パラグアイ(3大会連続7度目/ベスト16)、トリニダード・トバゴ(初出場)、スウェーデン(2大会連続11度目/準優勝)の4か国(カッコ内は出場回数/過去最高成績)。イングランドが人気、メンバーともに圧倒していますが、実はスウェーデンには38年間も公式戦で勝利したことがなく、今回も引き分けでしたね。決勝トーナメントには、1位イングランド、2位スウェーデンが出場しました。


ブリティッシュ・エアウェイズのB747-400。世界のメガ・キャリアの1つで、94 カ国(地域) 217 都市へ 1 日 1,000 便あまりを運航しています。日本路線は成田/ロンドン線を運航しています。(Photo/British Airways)
●イングランド
1966年の第8回大会の開催都市であり、優勝も飾りました。今回は2度目の優勝を狙っています。
イングランドはUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)を構成する「王国」の1つです。「イギリス」と混同されがちですが、グレートブリテン島南部のイングランドと、北部のスコットランド、西部のウェールズ、北アイルランドの4つを合わせた連合王国が「イギリス」となります。他の国と違うのは、この4つの国がそれぞれサッカー協会を持っているということで、それぞれが予選を戦っています。
さてそんなイングランドの航空会社といえば、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA/BAW)がお馴染みでしょう。1919年、ロンドン~パリ間に世界初の国際定期航空路を運航したイングランドですが、1939年に国営の英国海外航空 (BOAC=British Overseas Airways Corporation) が誕生したのが前身。その後1974年にBOACとイギリス欧州航空 (British European Airways) が再合併して誕生し今の形になり1987年に民営化されました。以降世界最大の航空会社の1つで、イギリスのいわゆる「フラッグ・キャリア」です。その他には、1938年に設立されたイギリスで第2位のbmi(BD/BMA)、日本でもお馴染みのヴァージン・アトランティック航空(VS/VIR)、格安航空会社のイージージェット(U2/EZY)など多数の航空会社があります。



TAM MercosulのフォッカーF100。国内線は首都のアスンシオンからシウダ・デル・エステ、国際線はブエノスアイレスやサンチャゴ、サンパウロなどに運航しています。(Photo/TAM Mercosul)
●パラグアイ
南アメリカのほぼ中心にあり、ブラジル、ボリビア、アルゼンチンに囲まれた内陸国のパラグアイ。過去ベスト16という戦績を残している“アルビロハ”(パラグアイ代表の愛称)が狙うのは同国史上初のベスト8ということですが、初戦のイングランド戦は惜しくも1対0で破れてしまいましたね。さて、そんなパラグアイの航空会社は、ブラジルの航空会社TAMが影響力を強く持っています。パラグアイの国内・国際線を運航するTransportes Aereos del Mercosulは、1962年に設立されたLAPSA Airで、1996年にブラジルの航空会社TAM Groupが80%の株式を保有することになりました。現在はTAM Group(80%)とパラグアイ政府(20%)が株式を保有しています。



BWIA West Indies AirwaysのボーイングB737-800。グレナダ、ジ