2011年04月28日

仙台空港、全面復旧は9月末に!

国土交通省は4月26日、東日本大震災で津波の被害を受けた仙台空港について、現在は日中のみとしている民間機の運航時間を、4月29日より夜間の運航を開始すると発表しました。仙台空港では、4月13日から一部の民間機を日の出から日没までの運航に限り再開していましたが、集中的に継続されている復旧作業によりターミナルビルの一部や、滑走路脇のエプロン部分、駐車場、空港の周辺道路などで、仮設照明の設置がほぼ完了することから、4月29日以降から7時30分~21時30分まで民間機を受け入れ、震災前とほぼ同じ時間帯での運用となる見込み。

夜間運用再開決定を受け、エア・ドゥが29日から新千歳/仙台間に臨時便を1日1往復運航することを発表しました。スケジュールは以下の通り。

●エア・ドゥ運航スケジュール(4月29日~5月8日まで)
ADO98/ANA4798 新千歳発16時30分→仙台着17時40分
ADO97/ANA4797 仙台発18時35分→新千歳着19時50分

運用機材はボーイング737-500で座席数126席となります。全日空との共同運航便となります。本スケジュールの期間は5月8日までを予定しています。またすでに運航を開始している日本航空と全日空でもスケジュール・就航地が変わってきましたので、以下のスケジュールをご確認ください(4月29日~5月22日まで)。

●仙台空港臨時運航スケジュール(4月29日~5月22日まで)
仙台空港 到着便
4月29日~5月8日

便名 出発地 出発時刻 到着時刻 機材
ANA1461 伊丹 07:15 08:30 B737-800
JAL4755 伊丹 08:15 09:30 B737-800
JAL4947 伊丹 09:25 10:40 Embraer170
ANA1482 新千歳 10:50 11:55 B737-800
ANA1465 伊丹 11:45 13:00 A320-200
JAL4956 新千歳 13:10 14:15 Embraer170
ANA1487 中部国際 14:10 15:20 B737-800
JAL4757 伊丹 15:15 16:30 B737-800
ADO98/ANA4798 新千歳 16:30 17:40 B737-500



5月9日~5月22日

便名 出発地 出発時刻 到着時刻 機材
ANA1461 伊丹 07:20 08:35 B737-800
JAL4947 伊丹 08:20 09:35 CRJ200
JAL4755 伊丹 09:25 10:40 B737-800
ANA1482 新千歳 10:50 11:55 B737-800
ANA1465 伊丹 11:45 13:00 A320-200
JAL4956 新千歳 13:05 14:10 CRJ200
ANA1487 中部国際 14:10 15:20 B737-800
JAL4757 伊丹 15:15 16:30 B737-800
ADO98/ANA4798 新千歳 16:30 17:40 B737-500

仙台空港 出発便
4月29日~5月8日

便名 到着地 出発時刻 到着時刻 機材
ANA1483 新千歳 09:15 10:25 B737-800
JAL4756 伊丹 10:25 11:45 B737-800
JAL4955 新千歳 11:30 12:40 Embraer170
ANA1486 中部国際 12:45 13:55 B737-800
ANA1466 伊丹 13:55 15:15 A320-200
JAL4948 伊丹 15:05 16:25 Embraer170
ANA1468 伊丹 16:15 17:35 B737-800
JAL4758 伊丹 17:25 18:45 B737-800
ADO97/ANA4797 新千歳 18:35 19:50 B737-500

5月9日~5月22日


便名 到着地 出発時刻 到着時刻 機材
ANA1483 新千歳 09:20 10:30 B737-800
JAL4955 新千歳 10:20 11:30 CR200
JAL4756 伊丹 11:35 12:55 B737-800
ANA1486 中部国際 12:45 13:55 B737-800
ANA1466 伊丹 13:55 15:15 A320-200
JAL4948 伊丹 15:05 16:25 CRJ200
ANA1468 伊丹 16:15 17:35 B737-800
JAL4758 伊丹 17:25 18:45 B737-800
ADO97/ANA4797 新千歳 18:35 19:50 B737-500


また、宮城県は仙台空港の全面復旧に向けた工程表をまとめました。
仙台空港ビルに関しては仙台空港ビル株式会社によると、空港敷地内の漂流物は米軍・自衛隊等の協力によりほぼ撤去を終了し、4月13日には国内線の暫定運航が再開。本復旧については、9月末を目標とし、空港ビルの内外装や壊滅状態の電気機器設備等の復旧工事を進めるとしています。さらに国際線再開に関しては国の出入国管理・税関・検疫(CIQ)業務の再開が必要となります。国土交通省は復旧時期を明言していませんが、ビル内のCIQ施設の整備を支援し、関係各省などが検疫や税関などの業務再開を調整するとしています。

仙台空港アクセス線ですが、仙台空港鉄道会社によれば、名取~美田園間では応急本工事を実施し、7月末をめどに暫定運行を図るとしています。美田園~空港間については、水没した空港トンネルの排水、がれき撤去を急ぎ、津波により壊滅した運行管理中央装置、指令設備の機器の調達、設置を最短にするよう工程を調整し、名取~空港間運行再開については、仙台空港ビルの本復旧に合わせて、9月末を目標としています。

当初は全面復旧のめどがたたないとされていましたが、関係各社・関係者のみなさんの努力により本年度の9月末という具体的な復旧時期が発表されるまでにいたりました。まだまだ被災された地域や地域のみなさんの苦しい状況は続いていますが、一つ一つ復興への道は進んでいます。この歩みを止めることなく、日本全体で復興への道を模索していくことを望んでいます。

さて、2005年から開始した本ブログも今回の更新を持ちまして最終回とさせていただきます。航空業界がいろいろとエキサイティングに変わっていった時期に、こうした情報をお届けできたことはとても楽しい経験でした。残念なのは仙台空港の全面復旧をお伝えできないこと、ボーイング787の商業運航をお伝えできなかったことですが、どちらも着実に進捗していることをうれしく思っています。長い間本ブログをご愛読いただいた読者のみなさま、ご協力いただいた関係各社のみなさまにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。またどこかの空でお会いしましょう!

2011年04月11日

仙台空港4月13日から国内線運航再開! 復興への大きなステップへ

東日本大震災の発生から4月11日で1か月となりました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に対して心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を応援していきたいと思っています。


被災した東日本地域で唯一閉鎖された仙台空港ですが、国内線の運航の再開が発表されました。3月29日には仙台空港の3,000メートル滑走路の土砂やがれきの除去作業、舗装の補修点検がすべて終わり、全面使用ができるようになりましたが、自衛隊や米軍機などの救援機に限定しての運用でした。旅客ターミナルビルの一部が利用可能になり、また管制塔でも復旧のめどがたったことから、国土交通省が4月8日に国内線再開を発表しました。ひとまずは臨時便からの運航再開となります。

臨時便は13日から20日までの設定で、日本航空と全日空が運航を行います。空港再開後の1番機は日本航空の羽田発6時55分→仙台着8時のJAL4721便で、機材はボーイング737-800型となる予定です。全日空機の1番機は、羽田発7時30分→仙台着8時30分のANA1501便で機材はボーイング737-800型となる予定です。全日空では仙台と関西圏を移動する乗客に対し、羽田経由の特定便乗継割引運賃を設定していますので、該当する方は全日空のホームページ等をご参照ください。現在の情報によると13日の羽田便はすでに満席状態とのことです。


●仙台空港臨時運航スケジュール(4月13日~4月20日まで)
仙台空港 到着便

便名 出発地 出発時刻 到着時刻 機材
JAL4721*1 羽田 06:55 08:00 B737-800
ANA1501 羽田 07:30 08:30 B737-800
JAL4721*2 羽田 08:55 10:00 B737-800
ANA1503 羽田 10:30 11:30 B737-800
JAL4755 伊丹 11:45 13:00 B737-800
ANA1505 羽田 13:30 14:30 B737-800
JAL4757 伊丹 14:45 16:00 B737-800
*1:4月13日のみ
*2:4月14日~20日


仙台空港 出発便

便名 到着地 出発時刻 到着時刻 機材
ANA1502 羽田 09:30 10:35 B737-800
JAL4756 伊丹 11:00 12:20 B737-800
ANA1504 羽田 12:30 13:35 B737-800
JAL4758 伊丹 14:00 15:20 B737-800
ANA1506 羽田 15:30 16:35 B737-800
JAL4724 羽田 17:00 18:05 B737-800


ただし全面的に復旧というわけではなく、ターミナルは暫定的に1階の国内線到着ロビーエリアを利用することになり、各航空会社は臨時カウンターを設置します。待合スペースが狭いため、各社とも搭乗客のみの入場を呼びかけたほか、空港での搭乗手続きをスムーズにするために航空券の事前購入の協力を訴えています。またボーディングブリッジが使用できず、搭乗客は航空機までに徒歩、もしくはバスで向かうことになります。

さらに空港までのアクセスに関しても注意が必要です。仙台アクセス鉄道は未だ復旧のめどがたっておらず、代替交通手段としてバスやタクシーといった公共交通機関の利用を呼び掛けています。バスの運行としては、JR名取駅より仙台空港アクセス線の代替輸送バスが、JR仙台駅前より臨時の空港直行バスが運行する予定です。時刻表などの詳細については各社ホームページを参照ください。

仙台空港鉄道(JR名取駅からの仙台空港アクセス鉄道代行バス)
宮城県空港臨空地域課(JR仙台駅前からの直行バス)

全日空では、被災地へ向けたメッセージをペイントした機体を13日から就航させると発表しています。メッセージは国内線仕様の機体には日本語で「心をひとつに、がんばろう ニッポン」、国際線仕様には英語で「Forward together as one Japan」と描かれます。羽田から仙台空港へ向かう初便に使用されるボーイング737-800型機のほか、ボーイング777-300ER型機など数機へのペイントが予定されています。メッセージについては「見上げれば、空は一つ。お客様と私たちの心をひとつに。日本中の、そして世界中の心を一つに。」という願いを込めたとしています。

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被災地へ向けたメッセージ「心をひとつに、がんばろう ニッポン」。仙台空港への初便に使用されるボーイング737-800型機のほかボーイング777-300ER型機など数機へのペイントが予定されています。(Image/ANA)


全面復旧にはまだ時間がかかるとしても、震災からの復興への大きなステップとなることを願ってやみません。

2011年03月27日

仙台空港被災、復旧に向け急ピッチ

このたびの東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、いまだ救出されていない方のご無事を切にお祈りするとともに、被害を受けられた皆様とそのご家族に心からお見舞いを申し上げます。
一日も早い復旧がなされますことを、心から祈念しております。


皆さんもご存知のとおり、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録しました。該当地域の空港も被害を受け、特に仙台空港は津波の被害を受け広範囲にわたって水没しました。今回は被災した地域の空港情報(主に仙台空港)をお伝えしたいと思います。

仙台空港は地震発生の3月11日15時6分から空港が閉鎖されましたが、現在は救難用ヘリコプターや緊急物資の輸送を目的とする自衛隊機・米軍機のみの受け入れを24時間体制(3月22日より)で行っています。

被害状況は、滑走路・誘導路・エプロン等に車両200台以上が漂着し、土砂・瓦礫が広範囲に存在しており、庁舎機械設備・電気機器が浸水してしまいました。

しかし急ピッチで復旧に向けて動き出しています。滑走路については、3月15日にはヘリコプターの使用が可能になり、16日にはB滑走路(3000m)のうち1500m分の滑走路が暫定使用可能となりました。17日にはエプロンの清掃が完了しています。22日には夜でも位置が確認できる航空灯火が仮設置されました。この灯火は、灯火を付けたコンクリートブロックを土のうで固定する方法で、3000mのうち現在使用できる1500m分の周囲を縁取るように計60個が設置されています。損傷をまぬがれた従来の灯火16個を合わせて点灯されています。

施設・保安関係については、16日より庁舎電源供給のため仮設発電機への接続作業が開始され照明と空調が仮復旧され、17日には交通情報等一部の航空保安業務の提供が6時~18時、空港から半径9km、高度3000フィート内で開始され、22日には保安業務が終日実施され24時間対応となっています。

現在も米軍を中心に3月20日から、国土交通省が全国の地方整備局から集めた合計20台の排水ポンプ車を稼動させており、27日までには排水を完了させる予定です(ただし必要な燃料の調達状況によって遅れる可能性もあり)。米軍では、約210人、大型車両など約55両を投入し、瓦礫や車の撤去作業にあたっています。

その他の被災地域各空港の運用状況ですが、以下のとおりとなっています。

・被害がなかった空港
青森・三沢・秋田・庄内・新潟空港
山形空港:山形県からの要請を受け12日より24時間運用中(通常は8時~19時30分)

・被害があったが現在運用が再開されている空港
大館能代空港:情報提供業務が一時運用停止。14日8時から運用再開。現在通常運用時間で運用中。
いわて花巻空港:ターミナルビル2階天井が落下。17日からターミナル再開(暫定)。現在、救難機等の増大に対応するため24時間運用中。
福島空港:管制塔のガラス全壊。管制塔は仮復旧工事実施中で、14日から定期便の運用再開で救難機等の増大に対応するため24時間運用中。
茨城空港:ターミナルビル2階天井が落下。現在修復中(ターミナルビル2階は利用中止中)。14日から通常運用再開。


このたびの地震はあまりに規模が大きかったこと、被災された地域が広範囲だったことで、未だ被害状況の把握も困難な状況です。被災された皆さんのご心中・ご苦労をお察しすればするほど心が痛みます。今私たちができることは、一人ひとりがこの状況を自らのことと受け止め、何ができるかを考え、お互いを思いやり、支えあうことが求められていると思います。本ブログでも微力ながら、皆さんが必要とされている情報をお届けできるようにがんばっていきたいと思います。繰り返しになりますが、一日も早い復旧がなされますことを心から祈念しています。

2010年10月24日

10月21日、羽田空港新たな時代へスタート!

10月21日、羽田空港の4本目の滑走路となるD滑走路と新国際線旅客ターミナルを含む国際線地区・新管制塔(2010年1月から運用は開始済み)が供用を正式に開始しました。D滑走路からは0時25分ごろに国内線貨物機が一番機として、旅客便としては5時41分に全日空の香港からのフライトが一番機として到着、出発1番機は日本航空の韓国・金浦行きのチャーター便が8時42分に離陸しました。32年ぶりに復活する国際定期便は、10月31日の冬スケジュールからの開始となります。現在のところ航空各社が表明しているのは17路線です。

4本の滑走路もフルに運用されることとなり、南風時にはB滑走路(22)とD滑走路(23)が着陸、A滑走路(16R)とC滑走路(16L)が離陸として運用され、北風時にはA滑走路(34L)が着陸専用、D滑走路(05)が離陸専用、C滑走路(34L)は離着陸といった形で運用されます。

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羽田空港の新国際線旅客ターミナルビル外観。地上5階建てでガラスを多用した明るく開放的な施設となっています。動線をわかりやすく直線的にした使いやすいターミナルです。


新たに供用が開始された新国際線ターミナルビルは、ガラスを多く採用した明るく開放的な施設となっています。ターミナルビル本体の延べ床面積は約15万9000平方メートルで、5階建ての施設。2階が到着、3階が出発ロビーとなっていて、モノレールの改札口を出たらすぐ出発カウンターが広がり、旅客の移動の動線をわかりやすくかつ簡潔にしたものとなっています。旅客以外の一般客も利用できるショッピングモールは4階と5階にあり、4階には江戸の町並みを再現した飲食や物販フロアで、5階はアニメキャラクターグッズなどの販売店が配置されています。また、空港には初といえる本格的プラネタリウムを楽しめる「PLANETARIUM Starry Cafe」では、4千万個の星を見ながら食事やお茶を楽しむことができます。もちろん展望デッキも設置されていて、270度の視界を確保した展望デッキは、富士山を望む「富士見台」と月を望む「月見台」などが設置され、天気の良い日は富士山を望みながら旅客機の離着陸を眺めることができるかもしれませんね(ただD滑走路は見えにくいようです)。ボーディングブリッジは、世界で初めて段差のない設備を導入し、車椅子の乗客もスムーズに搭乗できるようになりました。

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10月21日の新国際線ターミナルオープニングセレモニーの様子。オープン日には旅客や一般客で盛況でした。


1931年(昭和6年)8月25日に、東京飛行場(羽田飛行場)として日本初の国営民間航空専用空港として開港して以来、度重なる拡張を経て日本のハブ空港として機能してきた羽田空港。都心に近く、国内48路線を持つ羽田空港の再国際線化は、私たち利用者にとってさまざまな旅の可能性を広げてくれます。地方から海外へ、都心から海外へといったアクセスの良さにより、今までなら金曜日に休みをとらざるを得なかった週末海外旅行の幅も広がりますし、海外からの旅客の利便性も高めてくれます。成田との共存・共栄をこれからどのように模索していくかは課題となりますが、日本の空の国際競争力を高め、政府が推進する観光立国への足がかりとして、羽田空港の再国際線化は大きな一歩となることでしょう。

2010年08月13日

もしかしたら最初で最後のチャンスかも!? 羽田空港D滑走路ウォーキング開催!

今年は日本国内で初めて動力機の飛行が行われてから100年目という節目の年で「航空100年」として、さまざまな記念イベントが行われています。その中のひとつとして、最初で最後となるかもしれない「羽田空港D滑走路ウォーキング」の開催が決定されました!

国土交通省と「空の日ネット」で発表されたリリースによると、『羽田空港D滑走路ウォーキング』は9月12日に開催する予定で、500mに渡って滑走路を歩けるというイベント。

羽田空港のD滑走路は、羽田空港の4本目の滑走路で今年の10月21日から供用が開始される最新の滑走路となります。D滑走路は2,500m×60mに連絡誘導路(30m×2本)の規模を持つもので、最新大型旅客機エアバスA380にも対応して設計されています。既存の羽田空港から沖合い海域に新しく造られたものとなり、関西国際空港や中部国際空港といった海上空港の建設に多く用いられた実績のある埋立構造に、異なる構造を一体化する接続部を介して、多摩川の流れを妨げないための桟橋構造を組み合わせたハイブリッド構造となっています(このハイブリッド構造による滑走路は世界初とのことです)。D滑走路と羽田空港は連絡誘導路で結ばれることとなります。供用が開始されると、これまでの羽田空港の発着回数年間29.6万回から40.7万回まで増強されることとなり、羽田の再国際線化が現実となるのもD滑走路の完成があってこそなのです。現在の工事進捗状況は、滑走路及び誘導路の舗装工事がほぼ完了し、滑走路全体として概成しているとのこと。

さてそんな羽田空港D滑走路を歩けるという今回のイベント。供用が開始されてしまえば、たぶんこうした機会はほぼないと予想されますので、かなりレアなイベントといえるでしょう。それでは応募概要についてご紹介します。募集人数は700名で、応募資格は小学生以上の日本国内在住者となります(小・中学生は保護者同伴が条件となります)。

●航空100年記念 羽田空港D滑走路ウォーキング募集要項
応募期限:2010年8月25日(水)必着(応募は往復ハガキに限ります)
実施日:2010年9月12日(日)
募集人数:抽選で700名
応募資格:小学生以上の日本国内在住者(小・中学生は保護者同伴が条件)。往復ハガキ1枚に、同一世帯の1組(最大5名様まで)応募可能。
応募方法:往復ハガキに①全員の住所、氏名、年齢、電話番号、②希望する往路バス出発時間帯(A、B、C、Dのいずれか1つ)を記入うえ、以下の応募先あてに郵送。
A:11時台(11:15、11:30、11:45)、B:12時台(12:00、12:15、12:30、12:45)、C:13時台(13:00、13:15、13:30、13:45)、C:14時台(14:00、14:15、14:30)
※なお、出発時間帯の中の具体的な出発時間を選ぶことはできません。
応募先:〒105-0004 東京都港区新橋1-18-1
財団法人日本航空協会内 空の日実行委員会事務局
「航空100年記念 羽田空港D滑走路ウォーキング」係
発表:抽選のうえ、当選者あて、①当日の集合場所、②集合時間、③バスの出発時間を記載した返信用ハガキを郵送。当日必ず持参すること。
※なお、落選の場合も返信用ハガキを郵送。

往復ハガキの具体的な書き方、注意事項など詳細は「空の日ネット」のホームページを参照してください。
●空の日ネット
http://www.soranohi.net/

抽選で700名がこのイベントに参加できますので、興味のある方はぜひ応募してください。羽田の新たな躍進の一歩となるD滑走路、自分の足で実感してみませんか。

2010年07月16日

羽田ビッグバン! 準備が進む羽田空港再国際線化

羽田空港のD滑走路が供用を開始することから、再国際線化が進んでいる羽田空港。D滑走路の供用開始が10月21日(旅客ターミナルビル、貨物ターミナル、エプロン、東京モノレールおよび京浜急行電車の新駅の各施設も同日)、国際線定期便の就航開始日を10月31日と決定されてから各航空会社で就航路線が発表されるなど、着々と準備が進んでいます。今回は進む羽田最国際線化の現在の状況についてご紹介したいと思います。

まずアメリカの動きです。アメリカでは7月6日、米国運輸省(DOT)が5月7日に仮決定していた羽田/米国線の4路線について正式に承認しました。該当の路線は、アメリカン航空の羽田/ニューヨーク線、デルタ航空の羽田/ロサンゼルス・デトロイト線、ハワイアン航空の羽田/ホノルル線。これから各航空会社は、事業計画の設定または変更と運賃の設定を国土交通省に申請することとなります。ハワイアン航空は、日本初就航となるため、これから外国人国際航空運送事業を申請し許可を取得する必要があります。各社の具体的な計画は以下のとおり。

●アメリカン航空
羽田/ニューヨーク(JFK)線を2011年1月22日よりボーイング777にて運航開始を予定。
●デルタ航空
羽田/ロサンゼルス・デトロイト線の2路線の就航予定ですが、就航日は現在のところ未定ですが、今後数週間以内にスケジュールを発表予定。
●ハワイアン航空
羽田/ホノルル線を10月31日よりボーイング767-300ERにて運航開始を予定。その後エアバスA330-200の導入も計画している。

アジア系の航空会社の動きも出てきました。マレーシア航空は、深夜早朝時間帯で羽田/コタキナバル線の就航を申請しています。就航日は11月15日で週3便の予定。使用機材はボーイング737-800。キャセイパシフィック航空は、10月31日から羽田/香港線を毎日2便で昼間時間帯に就航することを決定。成田線を1便減便しますが、キャセイパシフィック航空が運航する東京/香港間は10月31日以降、毎日7便となり、現在よりも1便増加することとなり、香港への圧倒的なアクセスの利便性をアピールしていく方針。タイ国際航空は、羽田/バンコク線を10月31日からデイリーで運航する計画(機材はエアバスA330-300)。羽田/バンコク線は、日本航空と全日空も就航を発表していますので、競争が激化する注目路線です。シンガポールも同様にシンガポール航空と日本航空、全日空が羽田/シンガポール(チャンギ)線へ10月31日からの就航を発表している激戦路線です。シンガポール航空は毎日2便、日本航空と全日空は毎日1便の予定です。日本航空は成田/シンガポール線を1便減便しますが全日空とシンガポール航空は増便となりますので、シンガポールへのアクセスはより多様になるかと思われます。

そして気になる日本航空と全日空ですが、それぞれ就航路線を発表しています。まず日本航空は10路線の羽田線の就航を発表しました。新路線は6路線で、羽田/シンガポール・パリ・サンフランシスコ・ホノルル・バンコク・台北(松山)線で、台北線が1日2便で他路線は1日1便。また、現在チャーター便として運航中の羽田/ソウル(金浦)・上海(虹橋)・香港線は、ソウル線を1便増便する計画で定期便に格上げします。

一方全日空は、9路線の羽田線の就航を発表しています。新路線は5路線で、羽田/ロサンゼルス・ホノルル・シンガポール・バンコク・台北(松山)線で、台北線が1日2便で他路線は1日1便。日本航空と同様に現在チャーター便として運航中の羽田/ソウル(金浦)・北京・上海(虹橋)・香港線は、ソウル線を1便増便する計画で定期便に格上げします。

両エアラインともに、チャーター便の格上げと需要旺盛な路線を押さえたものとなっていますが、競合路線も多く運賃等が気になるところ。現在発表されている価格に関しては、日本航空は、ホノルル線とソウル線は成田発着よりも高く設定されており、全日空は全路線で成田発着よりも高く設定しています(羽田/ホノルル線でいうと日本航空はエコノミークラスの「ダイナミックセイバー」で6万5000円から。全日空は「エコ割7」で6万4400円から)。

気になるところは中国向けに用意されている最大1日20便の発着枠ですが、現在、日中航空交渉が止まってしまっていて、北京・上海線についての動向が不透明となっています。北京・上海とも国際・国内線ともに就航需要が旺盛で、日本側のリクエストに応じにくい状況であることが理由です。国土交通省では、交渉再開に向け努力していくとしていますが、タイミングによっては1日20便の発着枠が他国へ配分される可能性もあり注目しておきたいところです。

10月まであと3か月。羽田の再国際線化で成田空港も含む日本の航空事情がどう変わっていくか、両空港のダブル・ハブ化は成功するのか、日本がアジアのハブ空港競争に打ち勝てるのか、課題や問題は多くありますが動向に注目です。

2010年05月22日

「航空100年」空港スタンプラリー開催!

本ブログでも何回かご紹介してきましたが、今年は日本国内で初めて動力機の飛行が行われて100年目にあたり、年間を通してさまざまな記念イベントが企画されています。

1910年(明治43年)4月、当時の日本陸軍は徳川好敏(とくがわ・よしとく)工兵大尉と日野熊蔵(ひの・くまぞう)歩兵大尉を飛行機の操縦習得と購入のために、徳川大尉をフランスへ、日野大尉をドイツへと派遣しました。両者は飛行技術を取得後、11月に飛行機を購入し帰国します。徳川大尉はフランス製アンリ・ファルマン複葉機とブレリオ単葉機をそれぞれ1機、日野大尉はドイツ製ハンス・グラーデ単葉機、ライト・フライヤー複葉機をそれぞれ1機購入していました。

1910年12月に、ファルマンとグラーデが到着し、日本初の航空機の試験飛行が代々木練兵場(現在の代々木公園)で一週間行われることとなりました(連日10万人あまりの大観衆が見物に訪れていたそうです)。12月14日、滑走試験中の日野大尉が操縦するグラーデが60メートル程度の飛行に成功しましたが、滑走試験中に偶然に飛んでしまったとして公式には認定されませんでした(本来ならこれが日本初の動力飛行)。

そして12月19日、午前に徳川大尉が操縦するファルマンが距離3000m、最高高度70m、飛行時間4分、午後に日野大尉が操縦するグラーデが距離1000m、最高高度20m、飛行時間1分20秒を記録し、これが日本で初めての動力機飛行として公式に認められたのです(代々木公園には「日本航空発始之地」の碑が設置されています)。これが日本の今に通じる動力機飛行のはじまりだったのです。

今回ご紹介する「空港スタンプラリー」は、国内の航空会社・空港・航空局などで組織される「空の日実行委員会」が実施する記念イベントです。全国の83空港で5月10日より実施されています。内容は、対象期間中に対象空港を発着する定期路線を利用し、各空港に置いてある専用応募用紙に異なる空港のスタンプを3個集め、スタンプの空港を利用した際の搭乗券の写しとともに郵送で応募します。3個のスタンプのうち1個以上は指定されている25か所の“離島空港”のスタンプであることが条件となっています。
※指定離島空港:利尻・奥尻・大島・新島・神津島・三宅島・八丈島・隠岐・対馬やまねこ・壱岐・五島福江・種子島(コスモポート種子島)・屋久島・奄美・喜界・徳之島・沖永良部・与論・北大東・南大東・久米島・宮古・多良間・石垣・与那国

抽選であたる賞品は、国内往復航空券・モデルプレーン・航空グッズ・各地名産品など100種類となっています。応募条件は以下のとおり。

●航空100年空港スタンプラリー応募要綱
対象期間:第1回2010年5月10日~7月31日(搭乗分)、第2回2010年9月1日~2010年12月16日(搭乗分)
応募期限:第1回2010年8月31日、第2回2011年1月16日
応募資格:日本国内在住者
応募条件:対象期間中に対象空港を発着する定期路線を利用し、各空港に置いてある専用応募用紙に異なる空港のスタンプを3個(うち1個以上は指定された離島空港のもの)集め、スタンプの空港を利用した際の搭乗券の写しとともに郵送で応募。
注意事項:1回の搭乗に対し、スタンプの押印は、出発空港と到着空港でそれぞれ1回まで。第1回と第2回をあわせた応募はできません(第2回の専用応募用紙に第1回期間中の搭乗券の写しが添付されている場合など無効)。搭乗券の写しは応募者本人のものに限る。
問い合わせ先:財団法人日本航空協会内「空の日」実行委員会事務局
詳細はホームページをご覧ください。
空の日ネット」:http://www.soranohi.net/

スタンプの1つが離島空港というのがちょっとハードルが高い感じですが、夏休みに入る期間も少し含まれているので、今年の旅行はスタンプラリーを考えて離島に行ってみるのもいいかもしれません。大型機しか乗ったことがないという方は、小型機に乗れるいい機会ですよ。

2010年05月17日

羽田空港 D滑走路供用開始日決定!進む国際ハブ空港化

国土交通省は5月14日、羽田空港の4本目の滑走路となるD滑走路の供用開始日を10月21日と発表しました。D滑走路供用開始に伴い、新国際線地区の各施設(旅客ターミナルビル、貨物ターミナル、エプロン、東京モノレールおよび京浜急行電鉄の新駅)についても同日の10月21日から供用が開始されます。
※東京モノレールは「羽田空港国際線ビル駅」、京浜急行電鉄は「羽田空港国際線ターミナル駅」と駅名が決定しました。

またD滑走路供用開始で年回発着数が11.1万回のうち国際線に割り当てられている6万回(昼間3万回、深夜早朝3万回)ですが、国際定期便の就航開始日を10月31日と決定しました(IATA冬ダイヤ期間の冬ダイヤ期間の期首日)。

現在のところ日本航空がチャーター便のソウル・北京・上海便を定期便に格上げするほか、サンフランシスコ・ホノルル・バンコク・パリ便を、全日空もソウル・上海・北京便を定期便に格上げし、欧米路線の開設を計画しています。そして2009年12月にオープンスカイ協定締結で合意した1日日4往復の枠を持っているアメリカですが米運輸省は5月7日、デルタ航空、ハワイアン航空、アメリカン航空の3社に羽田空港の新路線開設を認めると発表しました。サンフランシスコ線を申請したユナイテッド航空、ニューアーク線とグアム線を申請したコンチネンタル航空は選外となりました。異議申立期間(10日間)経た後に最終決定がされます。3社の路線詳細は以下のとおり(いずれも羽田発着は深夜早朝枠)。

●デルタ航空
羽田/デトロイト(使用機材ボーイング747-400)
羽田/ロサンゼルス(使用機材ボーイング747-400)
●ハワイアン航空
羽田/ホノルル(使用機材ボーイング767-300ER)
※羽田には初就航となります。
●アメリカン航空
羽田/ニューヨーク(JFK)(使用機材ボーイング777-200ER)

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ハワイアン航空のボーイング767-300ER。羽田/ホノルルは最終認可が下りれば10月31日から就航させる予定です。1980年代、90年代初頭には、日本へのチャーター便も運航していた航空会社ですが、羽田には初就航となります。現在のところは264席仕様のボーイング767-300ERを使用する予定ですが、現在発注中の客席数294席のエアバスA330-200を導入する予定もあるとのこと。カラフルな機体マーキングなので、羽田で見るのが楽しみですね。


D滑走路自体の工事進捗率は4月末時点で、滑走路本体工事進捗率は96%(埋立部97%、桟橋部96%、連絡誘導路部92%)となっており順調に進んでいます。5月17日から6月25日までの間に、ILS(Instrument Landing System)に係る飛行検査が実施されます。
※ILSは計器着陸装置のことで、着陸進入中の航空機に対し、空港の地上施設から指向性誘導電波を発射し、視界が悪いときでも安全に滑走路への進入コースを指示する装置のことをいいます。

さらに羽田空港のハブ空港強化策として4月28日の国土交通省の成長戦略会議において、国際線の発着枠を現行計画の6万回から9万回(昼間6万回、深夜早朝3万回)に拡大するという素案が公表されました。具体的には、2013年度までに3万回をプラスし、アジア近距離路線に限定する方針だった昼間枠を、欧米線にも開放するというもの。3万回増えることにより、1日当たり40便増え、1日120便の国際線が就航可能とするもの(これは現行の成田空港の1日の発着数の3割になります)。まだ素案であり5月末に最終案をまとめ、6月に閣議決定する政府の新成長戦略に反映される予定で決定事項ではありません。そもそも需要の高さからいえば9万回でも不足で、さらに「羽田強化」への懸念は成田空港(千葉県の地元など)側の理解が得られるかという問題もあり、どのように決着するかは不透明です。

とにもかくにも10月末日には再び羽田空港から国際定期便が飛び立つのです。アジアのハブ空港としての争いが激化しているだけに羽田の再国際線化はどのようなインパクトをもたらすか気になるところです。

2010年04月18日

アイスランドの火山噴火で、空港閉鎖続く

2010年4月14日に噴火したアイスランドのエイヤフィヤットラヨークトル火山の火山灰の影響で、ヨーロッパの各空港が閉鎖され欠航が続き、現在ヨーロッパ便では混乱が続いています。近々に該当地区に旅行される方は、航空会社の情報などを確認してください。

4月17日時点(日本時間)でユーロコントロール(ヨーロッパの航空管制を統括)によると民間航空機の運航が認められていない空域は、オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、大部分のフランス、大部分のドイツ、ハンガリー、アイルランド、北イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ルーマニア、セルビア、スロベニア、スロバキア、スウェーデン、スイス、ウクライナとイギリスとヨーロッパの多方面にわたっています。またBBCによるとスペイン、ギリシャを除く27か国で空港を閉鎖・部分閉鎖していると伝えていますので、ヨーロッパのほぼ全域に広がってしまいました。

ユーロコントロールによると、16日の欠航実績は18,600便(通常便の64%)。IATAによると現在の混乱が続くと、航空業界の減収は1日当たり2億ドル(約185億円)超になるとの試算を発表しています。

こんなにも各国の航空当局が空域や空港を閉鎖しているかというと、火山灰雲に含まれる岩やガラス・砂の微粒子が航空機のジェット・エンジンを止めてしまう可能性があるからなのです。実際に、1991年のピナツボ火山(フィリピン)の噴火で、航行中の航空機のエンジンが停止するなどの被害が発生しています。

ジェット・エンジンは、前方から取り入れた空気を回転式のコンプレッサーで圧縮し、燃料を混ぜて点火し、その排気ガスを勢いよく後方に噴出し、この反動で推力を得ます。こうしたエンジンは精密部品で構成されていますから、不純物を多く含んだ火山灰が内部に入り込むことで不具合が起こる可能性が高くなるのです。

さらにエンジンだけではなく、ピトー管(機首や主翼前縁に取り付けられている管。対気速度を測定するセンサー)が火山灰の不純物で詰まってしまった場合、計測値が正確に送れなくなり、航空機が正しい高度・速度を検出できなくなって、深刻な事態を起こす可能性があります(1996年のアエロペルー603便墜落事故は、ピトー管に取り付けられたマスキングを外さないまま離陸してしまったために正しい高度・速度が検出できず墜落してしまったという事故があるように、ピトー管はとても大切な計測センサーなのです)。

これからヨーロッパ方面に旅行される方は欠航などで大変だと思いますが、航空機の安全運航のため、乗客の安全を守るための空域・空港閉鎖ですので納得していただけたらと思います。日本線の状況は、18日の運航に関しては、日本航空でヒースロー、シャルル・ド・ゴール、アムステルダム、フランクフルト、ローマ・フィウミチーノで全便欠航、全日空でヒースロー、シャルル・ド・ゴール、フランクフルトで全便欠航と発表されています。外資系エアラインでも同様ですので、まだまだ混乱が続くことが予想されます。19日以降に当該地区に旅行の予定の方は、各航空会社のフライト情報を確認の上、空港に向かってください。

2010年04月10日

徳島空港、2500メートル滑走路供用開始!

2000メートルから2500メートルに滑走路の延長工事が行われていた徳島空港ですが4月8日、2500メートル滑走路の供用が開始され「徳島阿波おどり空港」という愛称で、新ターミナルビルとともにリニューアル・スタートとなりました。

滑走路が2500メートルとなったことで、ジャンボといった大型機の乗り入れも可能となったのですが、現在のところ大型機の定期便の就航予定はなく、少し寂しいリニューアル・スタートとなってしまいました。

徳島空港の滑走路延長が決定したのは1996年。当時は、順調に利用客が伸びていた時期で、当初の計画では2005年で129万7000人、2010年には134万9000人の利用者数を国では予想していました。しかし、実際の利用者数は1997年の116万7000人がピークで、その後は1998年の明石海峡大橋開通、2002年には伊丹線の休止、2006年の神戸空港開港などで利用者数は当初の予想を大幅に減らすこととなってしまいました。さらに経済不況、日本航空の経営再建による国内線の減便など、日本の地方空港はどこも厳しい状況といえます。そのなかで現在、徳島空港は生き残りへ向けてのさまざまな施策を立てています。

●全日空の再参入
明るい話題としては全日空の羽田線の再参入です。10月31日から1日3往復で再開予定となっていて、日本航空との4年半ぶりのダブルトラック(2社運航)となる予定。ダブルトラックとなることで、便数が増え、運賃低下などが期待されます。現在片道3万円前後で周辺の地方空港と比べると、羽田線の価格は対抗できない状況なだけに、運賃低下は実現されたいところ。
※周辺空港の羽田線運賃で考えると、神戸空港では片道9800円(スカイマーク)があり、徳島便の約3分の1。便数で考えると、神戸空港は全日空も加えると1日往復8便、高松空港で10便、高知空港で8便、徳島空港は6便となっています。


●チャーター便の誘致
2500メートルとなったことで大型機の離着陸が可能となり、ノンストップでの海外便の運航も可能となっています。定期便の就航は現在の状況では難しいところがあり、チャーター便の誘致を積極的に行っているようです。4月17日には日本航空のボーイング747-400による那覇空港へのチャーター便が企画されています(徳島空港へのジャンボ機飛来は初めて。ツアーはほぼ満席)。5月22日には中国・上海万博に合わせての上海便が、8月26日には徳島・岡山両県の旅行会社の企画により、エーデルワイス航空のチャーター便で徳島空港発岡山空港経由スイス・チューリヒ空港(さらに経由でマドリードのツアーもあり)が計画されています。

さらに、米子空港と連携したチャーター便によるハワイツアーも計画されています。地方自治体が連携してチャーター便を運航するのはとても珍しく、徳島県運輸総局では「徳島だけでは需要は少ないが、地方間で連携すれば増える。開港をきっかけにチャーター便を増やしたい」としていて、地方間での連携によって需要が増えるのか注目したい動きです。

ただやはり現実は厳しく、全日空の羽田便の再開と同時に名古屋便の休止の検討がされるなど減便の可能性は大きくあり、利便性の面でいうとまだまだ課題は多いといえます。

しかし、チャーター便の誘致などその他の地方空港と連携しての動きは、私自身とても興味深く注目しています。1空港でサバイバルを生き残れない可能性があるならば、地方空港同士の連携で需要を増やすことができるのか、どういった方法があるのか。とても興味深いです。日本の地方空港のモデルケースになればと願っています。

2010年03月12日

茨城空港が開港! 全国で98番目の空港

3月11日、日本で98番目となる茨城空港が開港しました。第一便となったのは、スカイマークのチャーター便である神戸行きで予定より約40分遅れの10時46分に飛び立ちました。開港時に国内線の定期便がないという異例の事態での出発となった茨城空港について今回は紹介します。

茨城空港は、いわゆる地方公共団体が設置する地方管理空港(旧第三種空港)とは違ってきます。1から作った空港ではない、といえばピンとくる方も多いかと思いますが、もともと航空自衛隊の百里飛行場を民間共用化した共用空港なのです。民間利用にあたって、滑走路を百里飛行場の既存滑走路の西側に新設し、あわせて駐機場やターミナルビルが整備されました。

官民共用空港の管理は、国が管理することとなりますので、茨城空港の工事費用は国が3分の2を負担していますので、約220億円の基本施設工事費用のうち茨城県は約70億円の拠出となっています。また、今後の管理も国が行うため茨城県が負担する金額は少ないと見込まれ、ローコスト(地方公共団体にとってですが)空港として注目されています。

羽田、成田に続く首都圏の3番目の空港となった茨城空港ですが、先ほども触れましたが開港時に国内線の定期便が就航していないことなど、先行き不安ななかでのオープンとなりました(4月にスカイマークが神戸線を就航します)。それでは首都圏での茨城空港の役割は何かということになりますが、それは「LCC対応空港」ということになるかと思います。LCCとはLow Cost Carrierの略で、本ブログでも何度も紹介しています“格安航空会社”のこと。LCCは、格安運賃を提供するためにさまざまなコスト削減を行っていますが、そのひとつに主要空港を利用するのではなく、いわゆる地方空港を利用してコストを削減しているということがあります。なぜ地方空港か?ということですが、地方空港は発着時間の融通が利いたり、空港使用料が安かったりするのです。もちろん茨城空港もそのとおりで、国際線の着陸料は格安に抑えられていて、成田空港と比較して約3~5割りほど安く、チャーター便においては、半分以下という設定になっています。

開港日である3月11日も現在唯一の定期便であるアシアナ航空の茨城/仁川線、チャーター便では、日本航空グループの茨城/ホノルル線、復興航空の茨城/台北線など5機9便のフライトが組まれ、今後も海外チャーター便は何便が組まれています。これを見ると海外のLCCにはある程度のアピールができたといえ、今後のLCCの海外定期便、チャーター便の需要増には希望が見えます。

空港自体もローコストを実現していて、コンパクトな空港ターミナル、収容台数1,300台の駐車場の無料化、ボーディングブリッジを必要としない設計、プッシュバックせずとも自走しながら方向転換することができるために折り返し時間が短縮できるなど、LCC対応空港としてのアピール点は散りばめられています。

ただし解決しなければならない難点もあります。それはアクセスの悪さ。茨城空港は、東京都心から約80キロ、霞ヶ浦の北側に位置していますが、鉄道は乗り入れておらず、JR常磐線石岡駅からバスで約35分かかり、それ以外のアクセスはマイカーしかないところ。この問題に関しては、3月6日には空港から約9キロに東関東道水戸線のインターチェンジが開設され、栃木、群馬方面からもアクセスが容易となったことや、関東鉄道株式会社により、「茨城空港~水戸駅」および「茨城空港~つくばセンター(TXつくば駅)」間の直行シャトルバスの運行計画(4月中旬予定)が発表されましたが、やはりアクセスの不便さは否めません。

日本初といってもいいLCC対応空港としての茨城空港の今後の動きは目が離せません。といっても年間約81万人が利用するといった予測の甘さ(現在の予想では20万人前後)、空港ターミナルビルの初年度運営収支は約2,000万円の赤字が見込まれ、明確な改善策も今のところないといった状況のなか、税金の無駄使いになってしまわないことを望みます。

●茨城空港
名称:茨城空港(百里飛行場)
設置位置:茨城県小美玉市
設置者:防衛大臣
事業主体:国土交通省
空港の種類:共用空港
施設整備の概要:新滑走路(新設)長さ2,700m×幅45m、現滑走路(補強)長さ2,700m×幅45m、エプロン(駐機場)、駐車場、調整池等
IATA:IBR
ICAO:RJAH

2010年03月02日

成田スカイアクセス 7月17日に開業!

以前にも本ブログでお伝えしていた「成田新高速鉄道」(愛称:成田スカイアクセス)が、7月17日に開業することを発表しました。これにより空港第2ビル~日暮里間を現在のスカイライナーよりも15分短い36分という時間で結ぶことになります(一般特急で約59分)。

成田新高速鉄道は、京成上野駅から京成高砂駅を経て、北総線の現在の終点である印旛日本医大駅から先に新線を整備し成田空港までを結ぶ、全長64.1kmの新しい成田空港アクセスルートとなります。京成上野駅~京成高砂駅までが「京成本線」(12.7km)、京成高砂駅~小室駅までが「北総鉄道」(19.8km)、小室駅~印旛日本医大駅までが「千葉ニュータウン鉄道」(12.5km)、印旛日本医大駅~成田湯川駅までが「成田高速鉄道アクセス」(10.7km)、成田湯川駅~空港第2ビル駅・成田空港駅までが「成田空港高速鉄道」(8.4km)という区分になっています。全線にわたって京成電鉄が線路保有会社より線路を借りて運行する形態となります。

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「成田スカイアクセス」に導入される車両。左が3050形(特急車両)と右が新型スカイライナー。新型スカイライナーは、最高速度160km/hを誇り、新幹線を除くと日本最高速になります。車両のデザインは、デザイナーの山本寛斎氏。「風」と「凛」をコンセプトに、スピード感あふれる斬新なデザインとなっています。(Photo/京成電鉄)

京成電鉄では、成田スカイアクセス開業にあわせ「スカイライナー」の新型車両「AE形」を発表しています(原点回帰の思い込めたとして初代スカイライナーの車両形式を継承しています)。この新型スカイライナーは、デザイナーとして著名な山本寛斎氏がデザインを担当していて「風」と「凛」をコンセプトに、スピード感あふれる斬新なデザインとなっています。また一般特急も成田スカイアクセスに対応した車両「3050形」が新造されています(この車両は成田スカイアクセス経由の特急運行から京浜急行電鉄羽田空港乗り入れまで対応しています)。

新型スカイライナーは、空港第2ビル~日暮里間を最高速度160km/hで運転することができ、新幹線を除く日本の鉄道路線では「北越急行ほくほく線」とならぶ最高速となります(特急車両は最高速度120km/hで運転される予定。本線試運転は1月8日から開始されています)。

現在の成田スカイアクセスは、新路線工事の最終段階にあり3月下旬には工事が完了する予定とのこと。その後開業までの4か月半で各種テストや乗務員の訓練などを行う予定です。運転間隔ですが、昼間時にはスカイライナーと特急が1時間あたり最大で各3本(計6本)が運行される計画です。気になる運賃ですが、成田空港~京成上野間の運賃は、スカイライナーを利用の場合2,400円、特急の場合は1,200円(認可申請中)となる予定で、現行のスカイライナー1,920円、特急1,000円から比べると、480円、200円と高くなります(それでも成田エクスプレス成田空港駅~東京2,940円、リムジンバス成田空港~東京3,000円よりも安い設定となっています)。

成田スカイアクセスが開業すれば、都心から成田までのアクセスがさらに便利になります。15分って短いようでいて、移動の時間と考えると貴重な時間となるはずです。便利で使いやすい空港とは、空港設備だけではなくアクセスも重要なファクターです。成田空港がさらに便利で使いやすい空港となることを期待しています。

2010年03月01日

開港5周年!名古屋飛行場に新キャラクターお目見え

名古屋飛行場(かつての名古屋空港)が2月17日、開港5周年を迎えました。開港5周年を祝うイベントは2月21日に行われ、公募で決定された同飛行場のオリジナルマスコットキャラクター「なごぴょん」が発表されました。

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名古屋飛行場の新オリジナルマスコットキャラクター「なごぴょん」。旅客機と鳥をモチーフにした愛らしいキャラクターですね。開港5周年のイベントが行われた2月21日は、名古屋飛行場から定期路線のある5都市のご当地キャラクターもかけつけ、賑やかなイベントとなりました。(Image/愛知県地域振興部航空対策課)

名古屋飛行場はかつて名古屋空港として、国内・国際線を持つ主要空港でした。とても歴史のある空港ですので、簡単にその歴史を紹介しましょう。名古屋飛行場の歴史は、1934年(昭和9年)7月に名古屋港埋立地10号地に「名古屋国際仮飛行場」としてはじまります。同年10月1日に日本航空輸送が、東京~名古屋~大阪の定期便を開始。1940年に「名古屋国際仮飛行場」を「名古屋飛行場」となり、1941年に名古屋港埋立地11号地に場所を移し「名古屋国際飛行場」として開港します(正式な供用開始は1942年10月1日)。しかし、すでに太平洋戦争の開始とともに民間機が飛ばないまま終戦。進駐軍が接収しましたが、飛行場として使用されることはなく姿を消しました。

現在の名古屋飛行場は、1944年に日本陸軍が建設した「小牧飛行場」が前身となります。1945年に進駐軍に接収されますが、1952年3月20日に東京~名古屋~大阪線の定期路線が開設され、民間の利用が開始されます。1958年に正式に米軍より返還され、1960年4月1日に第二種空港に指定され「名古屋空港」になります。それから国内・国際線を持つ愛知県の空の玄関として活用されますが、2005年2月16日に第二種空港としての役割を終えます。

2005年2月17日に設置管理が国土交通省から愛知県へ移管され、第二種空港から“その他公共共用飛行場”に変更され「名古屋飛行場」(愛称:愛知県営名古屋空港)となったのです。その際にIATAの空港コードである3レター「NGO」は中部国際空港へ移管され「NKM」へ、ICAOの4レター「RJNN」は「RJNA」に変更されました(中部国際空港は「RJGG」であり、「RJNN」は移管されることなく欠番)。

現在は、日本航空グループのジェイエアが広島西飛行場から本社・ベースを移転し、ジェイエアの拠点空港となっています。定期便は、帯広・秋田・山形・新潟・高知・松山・福岡・熊本・長崎の9路線があります(使用機材はCRJ200とエンブラエル170)。また日本では珍しくビジネス機専用のターミナルや、隣接する土地では宇宙航空研究開発機構が国産ジェットの研究施設を設置しているので、国産のリージョナル・ジェット機「MRJ」の実証テストを行う予定があるなど、名古屋飛行場はリージョナル・ジェットの拠点空港としてとても興味深い空港となっています。

2010年01月26日

羽田空港、新管制塔が運用開始

羽田空港の新管制塔が1月12日より、運用が開始されました。新管制塔は、高さが115.7メートルで、空港管制塔としては、タイ・バンコク・スワンナブーム空港(132.2メートル)、マレーシア・クアラルンプール空港(118.5メートル)に次ぐ世界で3番目の高さとなります(新管制塔完成まで日本の国内最高は成田空港の管制塔87.3メートルでした)。

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羽田空港の新ランドマークとなった新管制塔(写真左)。右は空港ビルと一体となっている旧管制塔。世界で3番目に高い管制塔となりました。P2駐車場からは間近に見ることができますので、駐車場を利用する際はじっくりと見てみるのもいいかもしれません。(Photo/国土交通省)

新管制塔の設置は、羽田空港のD滑走路や国際化に対応するためです。旧管制塔(77.6メートル)では、空港島沖合の海上に建設中のD滑走路全体を目視できないという物理的な問題があること、また、管制官の目視を高めることでD滑走路はもちろん4本の滑走路を統合的に管制する目的もあります。

また、2010年10月のD滑走路供用開始とともに、年間発着回数が現在の29.6万回から40.7万回に引き上げられることとなり、1日あたりでは810回から1,115回の増加となり、さらなる混雑空港となることが予想されます。そのため安全面から管制のより精密化・効率化が必要となり、新管制塔では機器の形状や配置を工夫することによりヒューマンエラーの抑止を図るとともに管制業務を効率化できると国土交通省ではコメントしています。

それでは新管制塔について簡単に紹介しましょう。
新管制塔が設置された場所は、羽田空港の「P2」駐車場ビルに隣接する「バスプールエリア」です。旧管制塔は空港管理ビルと一体化していましたが、新管制塔は地上から自立する「フリースタンディング」形式。羽田が海に近いことから、海風を受けても大丈夫なように風揺れ対策や、また最新の免震システム・耐震システムも導入されています。

新管制塔は1階のエントランス部分以外は、頭頂部にある管制室・事務室などのフロアがあるだけで、途中部分はエレベーターと階段だけとなっています。大きな特徴は、360度巨大なガラス窓に覆われた管制室内で、視界をさえぎる柱がないことです。管制官の視認度を高めるために、フロア中央の管制エリアは円形のステージ状になっていて、管制官に高い位置からの視線を確保しています。

管制システムも最新のものが導入されています。航空機が発信する電波により位置、便名、機種が管制室の端末画面に映し出される「マルチラテレーションシステム」が導入されています。さらに非常事態発生時には危機管理業務の拠点になる「統括コントロール室」も設置され、非常時にも対応できる体制を整えています。

さらに1月14日からは、羽田空港と成田空港周辺の空域の管制業務(ターミナル・レーダー管制業務)についても、羽田空港で一元的に行われることとなりました。一元管理により、首都圏の空域の有効活用や業務調整の円滑化が図られ、効率的な管制業務が期待されます。ただ残念なことに14日の運用初日にトラブルが発生したことは、皆さんもニュース等でご覧になっているかと思います。国土交通省では原因究明に努めるとしていますが、今後羽田のD滑走路、成田のB滑走路が本格的に供用開始したら、さらなるトラフィック増加が予想されるので、早急に原因究明して対応し、安全面を万全にしていただきたいものです。

なお、羽田空港の旧管制塔は、緊急時などのバックアップ設備や訓練用として当面残される予定です。

2010年01月08日

2010年10月新滑走路供用開始、羽田空港増枠分の配分が発表!

大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もエアラインブログをご愛顧いただければと思います。

国土交通省は1月5日、10月の羽田空港の4本目の滑走路が供用開始に伴って増加する国内線発着枠となる年間2.7万回分(1日37便。往復ベース)の配分を発表しました。

日本航空が7.5便、全日空が11.5便、スターフライヤーに5便、スカイマーク、エア・ドゥ、スカイネットアジア航空に各4便、残り1便分は小型機を使う路線を念頭に、今後運行する航空会社を募るとしています(表1参照)。
※日本航空0.5便分(到着枠1枠分)、全日空の2.5便分(出発枠4枠、到着枠1枠分)、スターフライヤーの1便分(到着枠2枠分)は、2枠分を1便分として考えカウントしたもの。

■表1 羽田空港発着枠の推移

現在 新規配分枠 配分後
幹線 地方路線 その他
日本航空 173 0 7 0.5 180.5
全日空 152 0 9 2.5 163.5
スカイマーク 28 3 1 0 32
エア・ドゥ 17 3 1 0 21
スカイネットアジア航空 18 3 1 0 22
スターフライヤー 9 3 1 1 14
※発着枠は往復ベースで1便とカウント。


今回の配分の考え方は、新規航空会社(スターフライヤー、スカイマーク、エア・ドゥ、スカイネットアジア航空)に優先的に配分するとしたもので、これはすでに先行している日本航空、全日空との競争条件の公平性を確保するためです。4社にはそれぞれ、幹線・地方路線の区別なく自由に使用できる発着枠を3便ずつ、幹線以外の地方路線において自由に使用できる発着枠を1便ずつの合計4便ずつが配分されました。

一方、日本航空、全日空に関しては、増枠分のすべてが幹線以外の地方路線限定となっています。全日空のほうに多く振り分けられているのは、地方空港に夜間駐機するなど、航空ネットワーク維持に対する貢献度を評価したとしていますが、経営再建中の日本航空が現在、地方路線の大幅な減便・運休を進めていることも考慮されているのではないかと思われます。このほかに年間旅客数40万人未満の4路線において、経過的な措置として、路線維持のために必要となる出発枠4便分を対象路線を運航している全日空に配分しています。

残りの1便分ですが、地域主体の新規路線開設枠として押さえられているもので、小型機(座席数100席未満)であれば成立する路線用として、希望する航空会社に配分するとしています。

今回の配分により、新規航空会社4社が持つ羽田国内線発着枠のシェアは、現状の18.1%から20.6%に増加します(2000年の増枠配分の際には、新規航空会社に増枠分の30%弱を割り振りましたが、今回は50%近くを割り振ったことになります)。

10月の新滑走路供用開始にともなう羽田空港の発着枠は現在の約30.3万回から段階的に約40.7万回まで増える予定で、増枠分は10.4万回となる計算になります。今回紹介した国内線2.7万回のほかに、国際線に3万回(1日40便)割り当てられることが決定しています。さらに残る4.7万回の配分は決定されておらず、国土交通省ではこの残り分をどの程度国際線に割り振るか、また、配分方式も競争入札など市場原理を活用できるかなど検討しています。この残りの増枠分は、現在問題となっている成田・羽田の2空港ハブ空港構想や羽田の利便性、国際ハブ空港としての位置付けなどを左右するため、慎重な検討が必要になってくるでしょう。昨年も何度も書きましたが、2010年は羽田・成田とも再拡張の年です。より利便性の高い、国際競争に負けない空港に両空港とも目指してほしいものです。

2009年12月04日

新路線スケジュール最新情報!(成田・関空・中部・羽田)

新路線スケジュールが続々と発表されています。今回はその中でも注目される情報を紹介していきます。2010年は、羽田・成田ともに増枠の年ですので、今後もさまざまな新路線が発表されることかと思います。それらについても発表され次第、フォローしていきます。

■成田国際空港
エティハド航空 3月27日:成田/アブダビ線(週5便)、A330(3クラス)
※詳細スケジュール未定。
エミレーツ航空 3月28日:成田/ドバイ線(週5便)、B777-300(3クラス)
※日本航空との共同運航便。詳細スケジュール未定。
エア・カナダ 3月27日:成田/カルガリー線(週3便)、B767-300(2クラス)
運航スケジュール:水・金・日(カルガリー発は火・木・土)
成田発16時→カルガリー着10時45分
カルガリー発12時25分→成田着翌日14時
※将来的にデイリー運航を目指す。
   
■関西国際空港
山東航空 3月2日:関空/済南線(週2便)、B737-300/700/800のいずれか。
運航スケジュール:火、土
SC4094便 関空発12時35分→済南着14時25分
SC4093便 済南発8時05分→関空着11時35分
ジェットスター 4月1日:関空/ケアンズ線(週4便)、A330-200(2クラス)
※2008年12月に運休していた路線の再開。
運航スケジュール:月・木・金・日
JQ16便 関空発20時25分→ケアンズ着5時10分(翌日)
JQ15便 ケアンズ発12時20分→関空着19時10分
   
■中部国際空港
エティハド航空 2月2日:中部/北京/アブダビ線(週4便)、A330(2クラス)
※3月27日から週5便で運航予定。詳細スケジュール未定。
   
■羽田国際空港
シンガポール航空 2010年10月:羽田/シンガポール線(ダブルデイリー1日2便)
※深夜早朝時間帯で1日2便。運航機材・スケジュールは未定。
羽田空港では、延床面積159,300平方メートル、地上5階建ての新国際線旅客ターミナルが2010年10月に完成する予定で、現在のところ就航路線は以下の国が予定されています。
昼間時間帯(6時~22時):韓国・香港
深夜早朝時間帯(22時~6時):韓国・マレーシア・シンガポール・フランス・イギリス・タイ・オランダ・香港・ドイツ・カナダ
※現在、さまざまな国において航空交渉が行われています。
   

そして現在経営再建中の日本航空では、大幅な運休・減便を発表していますので、そちらも紹介しておきます。日本航空は収支改善を確実に実現するために、国際線・国内線ともに不採算路線の見直しを聖域なく徹底的に行った結果としています。国際線13路線(うち4地点撤退)、国内線18路線(うち3地点撤退)、貨物便2路線の運休が発表され、国際線は減便も多数となっています。

■JALの運休・減便路線
国際線運休 成田/杭州(地点撤退)・青島(地点撤退)・厦門(地点撤退)・バンクーバー~メキシコ(地点撤退)
関空/杭州(地点撤退)・釜山・ハノイ・シンガポール~クアラルンプール・ロンドン・仁川・大連
中部/パリ・仁川
国際線減便 成田/台北(週28便→週21便)、ロンドン(週14便→週7便)、ニューヨーク(週14便→週10便)、バンコク(週21便→週14便)、広州(週14便→週7便)、仁川(週28便→週21便)、デリー(週4便→週3便)
関空/広州(週7便→週3便)、上海(週21便→週14便)
中部/広州(週7便→週4便)
羽田/香港(週7便→週3便)
国内線運休 羽田/神戸
中部/熊本・いわて花巻・釧路
信州まつもと(地点撤退)/新千歳・福岡・伊丹
関空/女満別・帯広・釧路・青森・旭川
伊丹/種子島
神戸(地点撤退)/新千歳・那覇・石垣
北九州/沖縄
那覇/栗国(地点撤退)
貨物線運休 成田/ロンドン・青島(地点撤退)

今後もさらなる見直しを行っていくとのことですが、日本のフラッグシップであった日本航空の路線規模縮小は残念な気持ちがありますが、経営再建のために収入増大をめざし、体力を回復して再び力のある航空会社としてよみがえってほしいものです。

2009年10月23日

2,500mに延伸、成田B滑走路供用スタート!

成田国際空港のB滑走路が10月22日、2,180メートルから2,500メートルに延伸され、供用をスタートしました。予定では2010年3月から供用を開始する予定でしたが、工事が予定より早く終了したこと、また2009年3月に起こったフェデックス機炎上事故でA滑走路が26時間閉鎖したことにより、不慮の事態への対応能力向上を考慮し、前倒しした経緯があります。

離陸1番機は、供用開始を記念して日本航空が運航した函館行きのチャーター機(使用機材はB747-400)となりました。搭乗口では記念行事が行われ、乗客449人を乗せたジャンボは午前7時すぎに、消防車による放水アーチをくぐりぬけ、B滑走路を飛び立ちました。2002年4月18日に2,180メートルで暫定的に供用開始をしてから7年が経過し、成田空港も当初の計画の完成形に近づいてきたといっていいでしょう。
※延伸に時間がかかったのは、反対派地権者との用地交渉が難航し、当初計画とは逆の北側に延長を決めたため。

それでは滑走路が2,500メートルとなったことによって、成田空港は大きく変わります。2,180メートルの暫定滑走路の場合では大型機の離着陸はできず、中型機も燃料搭載量が制限され、暫定滑走路からは長距離路線はほとんど飛ぶことができませんでした(東南アジア周辺が限界)。これが2,500メートルになったことにより、A380を除く大型機の出発便ではアメリカ西海岸路線やモスクワへ直行便などの長距離路線が、到着便ではほぼすべての路線が就航できるようになるのです。これにより着陸回数も2010年の3月には年間着陸回数は20万回から22万回に拡大する予定です(能力的には30万回も可能)。

また懸案とされていた都心までの距離ですが、2010年7月には成田空港と都心(日暮里)を最短36分で結ぶ「成田新高速鉄道」が開業を予定しており、成田は遠いというイメージを払拭できそうです。

混雑空港として発着スロット待ちが多数あり、都心から遠いというアクセスの問題でアジアのほかのハブ空港との競争力が問題視されていた成田空港ですが、B滑走路の供用や成田新高速鉄道開業により、スロット増による新規路線の開設・増便、アクセス問題の解消と、アジアのハブ空港としての地位確立の期待もできますが、まだ問題が山積みなことは否めません。

現在報道でも大きく取り扱いされていますが、前原国土交通相が成田とともに羽田空港を国際的なハブ空港として整備する構想を打ち出し、両空港を一体的にとらえ役割分担に関する具体的な構想つくりを進めています。羽田と成田の関係によく似ているといわれる空港に、ニューヨークの3空港(JFK、ラガーディア、ニューアーク)、ロンドンの2空港(ヒースロー、ガトウィック)があります。しかし羽田と成田と決定的に違うのは、ニューヨークの3空港もロンドンの2空港も空港運営会社は同じということです(ニューヨークはニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PANYNJ)、ロンドンはイギリス空港会社(BAA))。羽田、成田を一体的に運用するといっても、空港の運営会社がそれぞれ違っていれば、さまざまな問題が発生する懸念があります。日本の航空業界を左右するといっても過言ではなく、政府には慎重にそして先の先まで考えた航空政策をとっていただきたいものです。

2009年09月04日

関空、国際線着陸料を大幅に割引 アジアの空港に対抗

関西国際空港は8月31日、国際線の着陸料を大幅に割り引く緊急施策を実施すると発表しました。これは2009年度冬スケジュール(10月末)から2010年度冬スケジュール(2011年3月下旬)の約1年半の期間、増便を実施する航空会社に、着陸料の割引率を現行の30%から80%に拡大することと、新規就航の場合はさらに20%の補助が適用され、実質無料になるというもの。また大型機材を運航している航空会社に対しても割引が実施され、航空機の200トンを超える部分について現行の1トン2,090円から1,000円に引き下げるとしていて、こちらは2009年10月から2010年3月までの6か月間の適用となります。

また、国際貨物ハブ空港としての機能を強化するために関空物流拠点化促進制度を創設し、2009年度中に一定面積以上の物流施設を新設したり増床したりする契約を結んだ場合、賃料を一定期間大幅に割り引くことも発表されました。

これは、アジアのハブ空港として国際線ネットワークの確保・拡大をめざすもので、韓国・仁川空港などアジアの巨大空港に対抗するものです。ちなみに航空会社が支払う着陸料は国際線ボーイング777(着陸重量280トン)の場合で、割引適用前でいうと関空は1回約58万円。成田国際空港は約45万円、韓国・仁川空港や中国・上海浦東空港では約17万~18万円と大きな差がありました。今回の割引が適用になる10月以降には、10万円前後に下がることにより、航空会社に対して大きなアピールになることは間違いありません。
※蛇足ですが、日本の空港の着陸料は高いとされていますが、航空会社が空港運営会社に払う費用は着陸料だけではありません。たとえば施設使用料などもあり、それらをすべて足した場合の総額は他の外国空港と比べてもそう高いとはいえないのですが、どうしても突出して高い着陸料はクローズアップされてしまうようです。

関空の現状はというと、平成15年度(2003年)の最低回数から4年連続で国際線の発着回数は増加していて平成19年度(2007年)には過去最高の12万8,943回を記録しています。2008年度は2007年度よりも国内航空会社の経営悪化に伴う国内線の減便や世界同時不況による貨物便の運休などにより、発着回数はやや前年を下回りました。今後もまた上昇しつつある燃料費などの悪い要因もあり、発着回数は減少してしまう可能性があります。そんな中のこの割引プログラムですから、関空も相当な危機感を持っているといえるでしょう。
※平成15年はSARSの流行があった年で、2001年のアメリカ同時多発テロで航空需要が落ち込んでいたところ、さらに追い討ちをかけたものでした。

関空では目指す空港として、「アジアそして世界と関西を結ぶゲートウェイ」と「日本初の国際貨物ハブ空港」の2本柱をあげていますが、これはアジアの強力な国際空港との競争に打ち勝たなければ達成できません。今回の割引プログラムは国際競争に勝つための優位性を高めるものとなってほしいものです。

2009年07月17日

成田空港と静岡空港のオリジナルフレーム切手が発売中!

郵便輸送は民間航空のさきがけとなっていることは、民間航空会社の設立当初は航空輸送が主であったことをみてもおわかりの通りですね。現在でも国内郵便・エアメールなど、郵便と航空は切っても切れない関係です。航空や空港をテーマにした記念切手は各国で販売され、航空ファンや切手コレクターにとても人気です。日本でもオリジナルフレーム切手として、羽田空港・那覇空港(通販あり)・富士山静岡空港・成田国際空港(通販あり)がオリジナルフレーム切手として地域限定販売がされています。

最近発売されたのは、成田国際空港と富士山静岡空港のもので、成田国際空港のものは、ターミナルの空撮や就航航空会社の旅客機などの写真で、80円切手10枚の構成で販売価格は1,200円。6月10日~8月31日までの販売期間で、3,100部の限定販売となっています。販売場所は成田空港内の郵便局と成田市周辺の78局。

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成田国際空港のオリジナルフレーム切手。6月10日~8月31日までの限定販売。3,100部の限定なので、欲しい方は急ぎましょう。通信販売あり。(Image/郵便局関東支社)


富士山静岡空港のものは、旅客ターミナルビル、就航航空会社の旅客機、富士山、周辺の茶畑などの写真で、80円切手10枚の構成で販売価格は1,200円。5月21日~11月24日までの販売期間で、20,000部の限定販売。販売場所は、静岡県内の郵便局483局(簡易郵便局をのぞく)。

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富士山静岡空港開港記念のオリジナルフレーム切手。5月21日~11月24日までの限定販売。20,000部の限定販売。販売場所は、静岡県内の郵便局483局。通信販売はありません。(Image/郵便局東海支社)

簡単ですがこの機会に、郵便輸送と民間航空との関わりを簡単に紹介しましょう。ライト兄弟の初飛行によって、20世紀は航空の時代が幕開けとなりました。第一次世界大戦では航空機が有力な武器となり、大量生産され皮肉なことですが航空機の技術も急速に発展したことは皆さんもご存知の通り。第一次世界大戦が終わると、パイロットや航空関係の失業者が大量に発生したこと、また大戦後、ヨーロッパは輸送としての鉄道網が寸断されたこともあり、航空機による輸送が始まったとされています。またアメリカでも大量に余った航空機で郵便輸送を開始しました。これらが民間航空のさきがけとなったのです。

日本では、1925年(大正14年)4月20日に、日本で最初の本格的な定期航空による郵便輸送が“東西定期航空会社”により始められます。新野百三郎パイロットによる郵便輸送一番機で運ばれた東京発大阪行きFFC(初飛行カバー)は、封書69通、はがき129通と記録されています(それより前の1922年に、日本航空輸送研究所が大阪/高松/徳島間で水上機を利用した郵便輸送をはじめたという記録もあります)。このときは、特別料金は発生せず、郵便物の表面に「飛行」と朱記すればよかったそうです。

それから1929年(昭和4年)4月1日より、日本航空輸送(現在の日本航空とは別の会社)によって、本格的な航空郵便が開始されます。この日に始まる航空路は、東京/大阪間(毎日2往復)、大阪/福岡間(毎日1往復)、蔚山/大連間(週3往復)でした。

このように民間航空の発展に力を貸した重要な要因は、航空郵便の輸送ということも大きな1つといっていいでしょう。実際に空港にいって旅客機を見たり、搭乗するのも楽しいですが、切手を見ながら民間航空の歴史に思いをはせるなんて楽しみ方もありかもしれませんね。

今回紹介している成田国際空港と那覇空港のオリジナルフレーム切手は、郵便局ホームページにある「郵便局の通販ショップ」でも取り扱っていますので、遠方で販売地域に行かれない方は利用してもよいかもしれませんね(送料がかかります)。


2009年05月22日

成田国際空港、暫定平行滑走路 10月22日より供用開始

成田国際空港(以下成田空港)は、暫定平行滑走路(B滑走路・2,180メートル)を2,500メートル化する北伸工事がほぼ完了したことと、先だってのフェデックスの事故のように第一滑走路が閉鎖された場合などの、不慮の事態への対応能力向上を考慮し、2010年3月に供用開始であったのを前倒しし、今年の10月22日に開始することを決定しました。
この決定は5月20日に成田国際空港会社の森中三郎社長が国土交通省に報告しました。B滑走路の北伸工事は2006年9月15日より行われ、2010年3月末の供用開始を目指していましたが、工事が順調に進んだことなどから、半年ほど早い供用開始となりました。

ICAO(International Civil Aviation Organization:国際民間航空機関)を通じて各国に通知し、10月25日からはじまる冬スケジュールには間に合わせるとしています。ただし、発着回数の拡大(年間20万回から22万回に拡大)については、予定通り2010年3月からとなる見通しです。

また、B滑走路の北伸事業に伴い整備を進めてきた「東側誘導路」の使用を7月にも開始することを明らかにしています。この新しい東側誘導路は、B滑走路の南端に接続し、第一、第二旅客ターミナル方面から離陸のためのB滑走路に向かう出発機専用として使用される予定です。この東側誘導路は、総延長2,500メートル、幅45メートルで、途中に大型機2機が待機できる「ホールディングベイ」が設けられています。NAA空港づくり企画室では、「離陸待ちの混雑解消と安全性の向上につながる」としています。今後は、舗装の強度や航空灯火、無線の通話状況などについて国土交通省航空局が検査を行い、合格後ただちに各航空会社に通達・周知を図り、7月下旬の使用開始を目指します(5月12日に無線検査が行われています)。

これらのことにより、10月22日からはA滑走路(4,000メートル)に不測の事態が起こっても、大型機の離着陸にB滑走路も利用できるということで、円滑な空港運営が行えることでしょう。

しかし、まだまだ完全空港と呼ぶには成田空港は越えなければならないハードルがあるのが実情です。

B滑走路が2,500メートルで供用が開始されれば、“着陸”に関しては大型機材であるB747が利用できると思いますが、離陸に関しては制限があるのが現状です。
※日本の航空法ではB747などの大型機材では必要滑走路長は2,500メートルを標準としていますが、B747-400が最大離陸重量で離陸する場合、3,250メートルが必要だとされているので2,500メートルの滑走路でも機体重量を軽くしないと実際の離陸は不可能。

また7月に使用開始の東側誘導路は未買収地を迂回する形で整備が進められていて、大きく滑走路側に「への字」に湾曲しており、ホイールベースの長いB747やB777-300など機材は走行が非常に難しいそうです。

周辺地域への騒音・電波障害の問題もあり、地域への説明や要望には丁寧な対応が求められます。

しかしひとつひとつ問題を解決していき、安全性の確保、環境面への取り組み、アジアのハブ空港に向けて競争力の向上など、成田空港には今後の発展を目指していってもらいたいです。

2009年05月08日

関空で試行、CDA方式で燃料とCO2削減

国土交通省は、世界的不況で経営が悪化している航空業界への支援策として、関西国際空港発着便の飛行経路や着陸方式を見直すことを発表しました。

飛行経路は7月2日から変更の予定で、具体的には羽田/関空間と成田/関空間の経路を見直す予定。現在、和歌山県日高町の上空を飛んでいた飛行経路を見直し、やや北側の和歌山市上空を飛ぶようにして飛行経路を縮めることで、飛行時間が約5分程度短縮できるといいます。

もう1つの着陸方式ですが、これは“継続降下到着方式”(CDA:Continuous Descent Arrivals)と呼ばれる方式(以下CDA方式)を5月7日から、日本の航空会社の航空機を対象に深夜早朝時間帯(23時~翌7時)にて試行運用します(1日平均5機程度)。環境に優しい方式なので「グリーン・アプローチ」と呼ばれることもあります。
※ArrivalsではなくApproachesとする場合もあります。

CDA方式とは簡単にいいますと、上空で推力を最小限に絞り、グライダーのようになだらかに降下する着陸方式です。日本で通常行われている着陸の方法は、ステップダウン進入と呼ばれ、降下と水平飛行を繰り返しながら、段階的に高度を下げていく方式です(図参照)。

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CDA方式と一般的な着陸方式との違い
CDA方式はエンジン推力を下げて継続的に降下する方法。一般的な着陸方式はエンジン推力を水平飛行時に上げなければならない。

それではCDA方式だとなぜ燃料消費が抑えられるかというと、ステップダウン進入の場合は、途中、水平を維持しなければならないため、エンジンの推力を維持しなければなりません。しかし、CDA方式では降下途中に水平飛行をしなくてもいいので、エンジンをアイドルに近い低出力ですむため、燃料消費を抑えることができるのです。国土交通省では1日5機で実施した場合、燃料は年間で約47万リットル(約1,800万円分)節約できると試算しています。削減できるCO2は約1,160トンで、一般家庭に換算すると約223世帯分の年間排出量に相当するとしています。

また、CDA方式にはさらにメリットがあります。より高高度を飛行することによる安全性の向上と騒音を低減することもできるのです。また、CDA方式では、FMS(Flight Management System:飛行管理システム)のVNAV機能(Vertical NAVigation:高度方向の航法)の利用により、FMSのモニタリングが主となることで、操縦手順が容易となりパイロットの負荷も軽減されるメリットもあります。

こうした試みは世界各地でも導入の検討がされていて、ヨーロッパでは2013年末までにヨーロッパ域内の最大100空港でCDA方式の設定を行い、燃料では年間で15万トン、CO2にして50万トンの削減を目指すと発表しています。

国土交通省は今後、効果を検証しつつ、CDA方式の対象空港を増やしていく方針です。環境に優しく、かつ安全で騒音も少ないという、CDA方式。運用がスムーズにいき、さまざまな空港で実施されることを願っています。

2009年03月23日

福岡空港、過密化対策は「増設案」になる見込み

発着回数が限界に達しつつあり過密化対策が検討されている福岡空港ですが、福岡県の麻生渡知事は検討してきた2案のうち、現空港の滑走路増設案を支持する考えを明らかにしました。3月26日の県議会で表明し、国土交通省に対して、吉田宏福岡市長と連名で意見書を提出する予定です(ただし吉田福岡市長は新空港はいらないとマニフェストに表明しているので、新空港の必要性にも触れる意見書の場合、署名するかは不明です)。

福岡空港は滑走路1本の空港としては、年間旅客数(平成18年度で約1800万人)、発着数とも全国最多(平成19年度の速報値では離着陸回数14万3000回。福岡空港の限界値は14万5000回)です。すでに2006年6月1日には、国土交通省が「第7回福岡空港総合的調査専門委員会」に提示した「総合調査」のなかで、アジア各国の経済の伸びや国内の交通網整備、航空機の小型化による離着陸の多頻度化などを背景に、2012年には離着陸回数が現空港の滑走路処理容量の限界値(年間14万5000回)を超え、2032年には約18万~約23万回に達するとする需要予測結果を示しています。これを見ても過密化対策は急務であるといえます。

福岡空港に関しては、増設案のほかに、福岡市沖の玄界灘に海上空港を新設する案もあり、この2案が検討されていました。海上空港新設案は、増設案よりも発着回数を増やせるほか「アジアの玄関口」として24時間運用できる強みもあります。しかし、事業費が9,200億円に上るため、現在の経済不況のなか、事業費2,000億円の増設案が現実的ということと、福岡市中心部に近い現空港の利便性を評価する意見も多く、こうした点を踏まえているようです。ただし、新空港の必要性にも触れ、将来の新設にも含みを持たせる見通し。

もっとも福岡空港は、空港法の4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港(旧第二種空港)であり、国が建設や管理に責任を持っており、知事の意見に法的な拘束力はありません。しかし、過密化対策は国と福岡県、福岡市が共同で検討してきたこと、また国が2010年度以降の政府予算に関連調査費を盛り込むなど、増設案が事業決定される公算は大きいといえるでしょう。

表1 増設案(滑走路1本増設)と新空港建設案の比較

  滑走路増設案 新空港増設案
処理容量(年間の発着回数)
18.3万回
21.3万回
利便性
博多駅からの距離
約3キロ
約17キロ
博多駅からの距離からの所要時間(鉄道)
5分
15~20分
工期期間
約7年
約9年
事業費
約2,000億円
約9,200億円
※国土交通省の試算による

さて増設案の中身ですが、現在のところ空港を約20ヘクタール拡張し、現滑走路(2,800メートル)の西側に2,500メートルの滑走路を新設するというもの。工期は約7年とされています。この滑走路増設で、年間発着回数は現在の1.26倍になるとしています。ただし、将来再び過密化が問題となる可能性もあり、海上空港新設案も再び浮上する可能性もあります。また、福岡空港をご利用になった読者の皆さんはご存知かと思いますが、福岡空港は市街地に囲まれています。そのため、都市部の建物の高さ制限が継続されることや、騒音や事故時の周辺への影響も課題として残り、また用地買収もすんなりいくかどうかなど、紆余曲折がありそうです。ただ、現在の福岡空港では限界がおとずれることは見えていますので、地元と国がうまく連携して最善策をとっていただきたいです。

2009年03月06日

日本の空港 2つのニュース

今回は国内最北の空港「礼文空港」の供用休止と米軍岩国基地の軍民共用化の2つのニュースについて紹介します。

礼文空港、供用休止を国土交通省が許可
国土交通省は2月17日、北海道の離島・礼文島にある礼文空港の供用休止を許可したと発表しました。この供用休止は、礼文空港を設置管理する北海道が維持管理費の負担増などを理由に提出していた申請が認められたものです。休止期間は、2009年4月9日から2015年3月31日までの約6年間。

礼文空港は北緯45度27分に位置する国内最北の空港で、1978年6月1日、北海道本土との航空路のアクセスをという「島民の願いによって」開港した空港です。開港と同時に日本近距離航空(現エアーニッポン)によって、デハビランド・カナダDFC-6-300ツインオッター(9人乗り・レジ番号:JA8797・JA8799)にて稚内/礼文が季節運航されました。1984年3月には通年運航がはじまり、1994年7月22日にエアー北海道(当時)に移管され運航されていました。国や道、町の補助を受けていましたが、平均搭乗率30%前後と低迷し、2003年3月31日をもって定期便が廃止されました。その後は、防災・緊急ヘリや個人所有の小型機の利用があるだけだったとのことなので、休止はやむをえない措置かもしれません。しかし、礼文島は大変魅力のある島で、利尻礼文サロベツ国立公園が島の大部分を占め、本州では高地でしか見ることのできない高山植物が楽しめる「花の島」として知られる島です。今後は滑走路の延伸(現在は800m)を考えなければならず課題も多いですが、空路の再開を模索してもらいたいものです。


米軍岩国基地、2012年に再軍民共用空港化
山口県岩国市にある米軍岩国基地の軍民共用空港化について、河村官房長官は2月16日の記者会見で「2012年度を目標としている地元の要望にできる限り配慮し、取り組みを着実に進めていく」と、共用化実現の方針を発表しました。これが実現すると米軍基地に民間航空会社が乗り入れる共用空港は、青森県の三沢基地についで国内2か所目となります。もともと岩国基地は1952年~1964年までは共用空港として使用されていました(1952年4月に日本航空の羽田/福岡線の中継地として共用開始。1954年には極東航空(現全日空)の伊丹/岩国が就航、CAT(現チャイナエアライン)、カンタス航空、KNA(現コリアンエアー)が就航していました)。

すでに2005年には日米両政府間では、同基地から1日4往復の民間機運航を認めることで合意しており、2009年1月には全日空が岩国/羽田間の定期便就航の意向を表明していました。今後は、民間機の駐機場や滑走路への誘導路、旅客ターミナルビルなどの整備を行うことになり、その整備費は約110億円と見積もられており、その大半を国が負担することになりそうです。また、通常、地方空港は地方自治体が管理者となるのが一般的ですが、岩国は三沢と同様、国が管理することがほぼ決定しています。

岩国は、新幹線を利用すると東京駅から約5時間かかりますが、空路を使えば3時間と利便性が向上し、周辺も広島空港や山口宇部空港からも約100キロ程度はなれ、他空港との競合もない地域です。岩国市周辺の人口などを考えると県や市の試算として、年間40万人程度の利用が見込まれるとしています。ただ地元では賛否交錯していて、今後の展開を見守りたいところです。

2009年01月26日

バードパトロール 空の安全を守る仕事

1月15日に起きたUSエアウェイズの旅客機がハドソン川に不時着水したニュースは皆さんもご存知でしょう。事故の原因についてはNTSB(National Transportation Safety Board=国家運輸安全委員会)の調査を待ちたいですが、現在判明している原因は“バードストライク”ということです。しかも「ダブル・バードストライク」ということで2基のエンジンが両方ともフレームアウト(エンジン停止)したことが原因であるのが濃厚というものでした。事故にあったUSエアウェイズ1549便は、エアバスA320でしたので2基しかないエンジンの両方が停止したことになり、乗客・乗員のすべてが死者・行方不明者を出さなかったことは称賛に値する出来事だったといえるでしょう。

さて、バードストライクですが、バードは“鳥”でストライクは“衝突する”ですから、鳥と飛行機が衝突するという意味です。そもそも空港は海や川に近いところが多いことから、多くの鳥が餌を求めて集まるため、バードストライクは残念ながら避けて通れません。小型の鳥類であっても、高速で飛行する飛行機にとっては衝突時のエネルギーは大きくなり、ダメージは私たちが考えているよりも大きいものです。

民間旅客機は、このようなバードストライクに対応するために、装備するエンジンに4ポンド(1.8kg)の鳥を吸い込ませるテストを行い、吸い込んでしまった後でも基準を上回る推力を保てることがほぼ必須となっています。ちなみにバードストライクが起こるのはエンジンだけではなく、コクピットにもぶつかることがあります。そのためウィンドシールド(コクピット前面の窓)が多重構造になっているのも、バードストライクに対応するためということも理由の1つです。

自然相手のことであり根本的な対策は難しいのが現状ですが、日本では「バードパトロール」というバードストライクを防ぐために航空保安協会が結成したチームがあります。このパトロールチームは全国の主な空港に配備されていて、鳥たちが滑走路に近づかないために1日に何回もパトロールを行っています。

●バードパトロール実施空港
新千歳空港・函館空港・仙台空港・新潟空港・東京国際空港(羽田)・中部国際空港(セントレア)・大阪国際空港(伊丹)・関西国際空港・広島空港・高松空港・松山空港・高知空港・大分空港・新北九州空港・福岡空港・長崎空港・熊本空港・宮崎空港・那覇空港

バードパトロールチームは、鳥を滑走路付近から逃がすために、通常は散弾銃の空砲や競技用ピストルを使って大きな音を出し、鳥から飛行機を守っています(ほかには花火や鳥の苦しむ鳴き声を録音した「デストレスコール」を発したりしています)。

アメリカでは2007年に7666件、日本では2006年に1233件とバードストライクの発生件数は少なくありません(日本では、けが人が出るような大きな事故につながる事例はありませんので、安心してください。今回のUSエアウェイズの事故は、万に一つの出来事だったといえるでしょう)。自然環境の改善による野鳥の増加と航空交通量の伸びに加えて、旅客機の多くでエンジン数が3・4基から2基に減っているということも、バードストライク発生の増加につながっていると考えられています。旅客機の静音化で鳥が旅客機に近づきやすくなっているということもあげられます。

しかし、日本ではバードパトロールチームの地道なパトロールのおかげで、一部空港では効果が出ているところもあります。もともとは空を飛んでいたのは鳥ですから、うまく共存できる方策を考えていきたいものですよね。鳥にも旅客機にも安全な空を目指して今日もバードパトロールの皆さんは、地道なパトロールを行っています。空の安全を守る仕事には、こんな仕事もあるということを知っていてください。

2009年01月08日

静岡空港、6月4日に開港決定!

あけましておめでとうございます!
2009年もエアラインブログをよろしくお願いいたします。今年も読者の皆さまの旅のスパイスになる情報をご紹介していきたいと思っています。よろしくご愛顧くださいませ。

昨年12月25日、石原静岡県知事は、富士山静岡空港(以下静岡空港)の開港予定日が2009年6月4日に決定したことを発表しました。

静岡空港といえば、2008年10月22日に空港西側の一部地域に存在する立ち木(滑走路西の約40本)が航空法で制限された高さを超えていたことが発覚し、2009年3月を目指していた開港予定日を延期していました。その際、滑走路を本来の2500メートルから2200メートルに短縮して暫定運用することで、遅くとも7月までの開港を目指すとしていましたが、追加工事が順調に進み今回発表された6月の開港決定が発表されました。(このニュースが報道された際には、あまりの単純ミスにびっくりというか残念とういう気持ちでいっぱいになりました)。


静岡空港の概要について簡単に紹介しましょう。
●静岡空港
設置場所:静岡県島田市・牧之原市
空港法による種別:地方管理空港(商業)
運営者:静岡県
位置:34°47′46″N、138°11′22″E
滑走路:2,200m×60m(2,500×60) 方向:11/29
エプロン(バース数):大型ジェット用×2、中型ジェット用×1、小型ジェット用×2
旅客ターミナルビル:3階立て


気になる開港と同時に就航することが決まっている航空会社や路線ですが以下の通りとなっています。
●国内線
日本航空:新千歳(1日1便)、福岡(1日1便)
全日空:新千歳(1日1便)、那覇(1日1便)
フジドリームエアラインズ:小松(1日2便)、熊本(1日1便)、鹿児島(1日1便)
●国際線
大韓航空:ソウル・仁川(デイリー)
アシアナ航空:ソウル・仁川(デイリー)
中国東方航空:上海(週4便)
※エーデルワイス航空がスイス・チューリヒにチャーター便の運航を計画しています(7月15日発、21日着)。


運航が決定しているのは以上ですが、滑走路の短縮により定期便の運航には支障は出ないとしていますが、今後チャーター便の就航を考える際には、大型機の使用が不可能となるため、完全運用の実現は静岡空港にとって成功するための必然条件となることは否めません。しかし、立ち木の問題については、立ち木が存在する地権者と交渉が続行中であり、まだ解決していません。完全運用に向けてはまだ紆余曲折がありそうです。

2006年12月01日

12月中旬から国内初運用 乱気流をキャッチせよ!羽田に新レーダー設置

旅客機パイロットにとって、離陸と着陸は非常に神経を使う時間です。実際、旅客機事故の発生率は離陸滑走開始後の3分間と着陸前の8分間が最も高いという統計があり、航空の世界では「魔の11分間」と言われるほどです。そんな離陸と着陸に非常に影響を与える空港周辺の急激な風の変化、いわゆる“乱気流”(ダウンバーストやウインドシア)は、旅客機にとって重大な脅威となりかねません。そんな乱気流をキャッチしようと、気象庁がレーザー光線を使った観測装置「ドップラーライダー」を羽田空港に日本国内では初めて設置します。12月中旬から試験運用を開始し、来年の秋には本格稼動する予定だそうです。

※ダウンバースト:下降気流の中でも、地上に災害を起こすほど極端に強いものを指します。着陸時にダウンバーストが発生すると飛行に必要な浮力を失い、地面に叩き付けられる可能性もあるため、発生が確認されると空港管制塔は着陸許可を出しません。
※ウインドシア:着陸寸前(地表に近い低層粋)に風向きが変化し、翼に影響を与え旅客機が危険な状態になる風のことを指します。旅客機にはウインドシアを感知するレーダーが設置されており、感知すると警告が発せられパイロットは速やかにゴーアラウンドをします。

現在、羽田空港をはじめ全国8空港に設置されているドップラーレーダーは、電波を発射し、半径100キロ以内の雨粒や雲の動きを観測し、雲や風の動きをつかむことができます。ただし、雲や雨粒の動きを観測し、動きをつかむわけですから晴天時には観測が難しいとされています。

一方、今回設置される「ドップラーライダー」は、赤外線レーザー光線を発射して空気中の小さいチリの動きを観測して、風向きや風速を把握するもので、天気の良い時も風の動きを知ることができる最新の装置となります。地上約30メートルから500メートルの半径10キロの範囲を観測できるそうです。羽田空港の旧整備場地区にあるビルの屋上(地上約30メートル)に設置の予定で、設置費用は約2億円。

気象庁では今後、ドップラーライダーは霧が濃い場合にはレーザーが遠くまで届かないため、ドップラーレーダーと組み合わせて、全天候型の警告システムを構築したいとしています。2008年度以降に、レーダーとライダーの情報を合成して航空会社や空港の管制施設に提供する予定です。

実は羽田空港には特有の「ハンガーウエーブ」と呼ばれる乱気流があり、この現象の解明や対策にもつながる可能性があり、期待されています。空の安全に役立ってくれるとありがたいですね。

※ハンガーウエーブ:羽田空港A滑走路の発着機に影響を与えるもので、滑走路手前の東側にある整備地区の格納庫(ハンガー)が、東京湾からの北北東の風の障害物となり発生する乱気流を指します。

2006年10月18日

ニューヨークの5番街をイメージした免税モール「ナリタ5番街」来春登場!

アメリカはニューヨークのショッピング街「5番街」をイメージした成田空港の免税ブランドモール「ナリタ5番街」来年4月、第2旅客ターミナルビルに登場することが発表されました。

みなさんご存知の通り、成田空港のターミナルは、第1旅客ターミナルビル、第2旅客ターミナルビルと2つに分けられていますが、先行して今年の6月2日に、全日空やユナイテッド航空など「スターアライアンス」加盟航空会社を中心に第1旅客ターミナルビル南ウイングの使用が始まりました。その目玉として3500平方メートルの免税ブランドモール「narita nakamise(成田ナカミセ)」が登場して人気を博しています。「narita nakamise」には、ブルガリ、カルティエ、コーチ、エルメス、フェラガモ、ラルフローレン、エンポリオアルマーニなどの高級ブランド店をはじめ、免税店、そして、「スターバックス」をはじめ、パブ、そば・うどん、ラーメン、パスタ、カレー・丼などが食べられるフードコートもあり、出発前の時間ショッピングを楽しんだり、軽食を楽しんだりすることができるようになっています。すでにご利用された方も多いのでは。

そんな第1旅客ターミナルビルに続けと現在、第2旅客ターミナルビルの出国審査場を通り抜けた、現在拡張工事中の場所に設けられるのが「ナリタ5番街」です。「narita nakamise」が「和」のイメージに対して、「ナリタ5番街」は、光沢のある明るい「洋」のイメージを強調したものとなるようで、床はベージュやグレーを基調とした大柄のカーペットが敷き詰められるそうです。

全体の売り場面積は約2800平方メートルとなる予定で、バーバリー、ブルガリ、カルティエ、コーチ、エルメス、フェラガモ、ティファニーといった7つの有名ブランドが出店し、この他香水などを扱う総合免税店「Fa-So-La DUTY FREE」やフードコート、インターネットカフェ、キッズルーム、リフレッシュサロンなど9つの店舗・施設が「ナリタ5番街」に並ぶ予定です。実はすでに、飲食店の2店舗、滑走路に面したバー「カフェ&バー アビオン CAFE&BAR AVION」とお箸で食べるNoodle&Bowl Riceをテーマにしたバーアジアン料理「アジアンカフェ ボウルボウル ASIAN CAFE Bowl Bowl」10月1日から先行オープンしており、飛行機の見える見晴らしの良いロケーションで食事を楽しむことができます。

空港は飛行機に乗るためだけの施設ではないと私は思っています。出発ならば旅の始まりとして楽しみたいですし、到着は家に帰ってきたようなほっとする気持ちを味わえる空間であって欲しいと思っています。そんな空港だからこそ、さまざまな旅人がさまざまな時間を楽しめる充実した施設がある、ということは素晴らしいことなのではないでしょうか。今後も成田空港は日本の玄関窓口として発展し続けそうですね。詳しくは成田空港公式WEBサイトをご覧ください。

■成田国際空港公式WEBサイト
http://www.narita-airport.jp/




2006年09月04日

空の日は空港へ行こう! 全国イベント情報


空の日のイベント時には通常は一般人が立ち入ることのできない、制限区域内に入れる場合があり、間近でヒコーキを見られるチャンス! お近くの空港のイベント情報を調べてみてはいかがですか。

ヒコーキ好きならば、聞いたことがあるかと思いますが9月20日は「空の日」ということで全国の空港等などでイベントが開催されます。

「空の日」とは、1940年(昭和15年)に制定された「航空日」が前身です。この年は、日野熊蔵陸軍歩兵大尉(グラーデ単葉機)と徳川好敏陸軍工兵大尉(アンリ・ファルマン機)が1910年(明治43年)12月19日に代々木練兵場にて、日本で最初の動力機の飛行を披露してからちょうど30周年に当たるとともに、紀元2600年の祝典諸行事に計画が国を挙げて進められていた時期でもありました(1910年12月14日に日野大尉が単独で60m程度の飛行を行ったのが日本最初の飛行とすることもあります)。そこで政府は「航空日」の制定を決定し、毎年1回官民合同の各種航空関連行事を開催することになったのです。第1回の「航空日」が1910年(明治43年)9月28日と決定されますが、第2回以降に航空関係省庁間協議において9月20日と決定され、1992年(平成4年)に「空の日」と名称が変更され、また「空の旬間」(9月20~30日)が設けられ、現在にいたっています。

「空の日」や「空の旬間」の期間は、全国の空港等のうち1か所をスカイフェスタ会場として大規模なイベントを行うほか、各地の空港、レーダー事務所等において、管制塔などの空港施設見学、航空教室等が開催されます。その他、スカイレジャーが一堂の場に会して演技飛行等を行う「スカイレジャージャパン」や、祝賀会などが催されます。

今年のスカイフェスタは、今年開港した新北九州空港で開催されます。9月23~24日に開催される予定で、主なイベント内容は以下の通りです。
スターフライヤー早朝体験フライト(9月24日開催):スターフライヤー機で体験フライトが楽しめます。定員80名。(抽選・無料)(※)
管制塔見学会(9月23~24日):北九州空港事務所管制塔を見学。対象は小学校4年生以上高校生まで(保護者等の同伴者の方は見学できません)。定員は80名(午前・午後1回20名×2日で80名)(抽選・無料)(※)
空港内見学バスツアー(9月23~24日):バスで空港内(制限区域内)を見学。定員は360名(午前・午後1回90名×2日で360名)。(抽選・無料)(※)
航空教室(9月23~24日):講師による、飛行機やジェットエンジンなどについての講義。対象は小学校4年生以上高校生まで(小学生については保護者の同伴は可能)。定員は240名(1回80名×3回で240名)。(抽選・無料)(※)
JALスタークルーズ(星空遊覧飛行)(9月23日20:20~23:05):JTAでフライトし、天体観測を実施。定員は144名。料金は3名1組の場合1人5,000円、2名1組の場合1人6,000円。(抽選・有料)(※)
[注] (※)印のあるものは、事前の公募・抽選になります。お問合せ電話 093-582-2308まで。9月7日締め切りなのでお急ぎを

その他には、航空写真展、エアライン関連グッズ販売、お茶会、交通バリアフリー教室、「空の日」絵画展、地元特産品販売・軽飲食コーナーなどなど、楽しいイベントが盛りだくさんです。

もちろん全国各地の空港や管制塔などでもイベントが開催されますので、近くの航空施設のイベントに参加されてみてはいかがですか。普段は立ち入ることができない場所を見学できたり、関係者の方々から貴重なお話を聞けたりするチャンスです。

「空の日」や空の日の各地での詳しいイベント情報は、「空の日」ネットで紹介されていますので、ご覧ください。
■空の日ネット http://www.soranohi.net/

2006年08月21日

イギリス・アメリカに旅行の際はご注意を!!

皆さんご存知の通り8月10日、イギリスのロンドンで航空機爆破テロ計画が発覚しました。幸いにも計画は実行されずにすみましたが、イギリス、アメリカ行きを中心に結構や遅れが相次いでいました。

今回の事件によりイギリスでは、テロ警戒レベルを「深刻(severe)」から最高度の「危機的(critical)」に、またアメリカでもイギリスからの到着便を対象にテロ警戒レベルの最高度「赤」にそれぞれ引き上げられました。8月13日にアメリカが、一段階下の「オレンジ」に、14日にはイギリスやはり一段階下の「深刻(severe)」に引き下げました

最高度のテロ警戒レベルが引き下げられても、イギリス、アメリカ発着便において機内持ち込みの荷物の制限が続いています。これから海外へ旅行を計画されている方は、航空会社、旅行代理店、外務省などの情報をチェックされてから出発されるのが無難だと思います。

現在機内へ持ち込みできる手荷物は以下の通りです。

●イギリス発着航空機内に持ち込めるもの(アメリカ発着、カナダ国内初の全便もほぼ同様)
・手荷物が1つ(3辺の大きさが45cm×35cm×16cm以内。車輪、ハンドル、ポケットなどの付属物も含む)

●引き続き機内に持ち込めない物品
・液体、飲料、シャンプー、日焼けローション、クリーム類、練り歯磨き、ヘアージェル、その他同様の濃度・粘りのあるもの
・ シェービングフォーム、化粧用スプレー、ヘアスプレーなどのエアゾール製品
・ 喫煙用ライター

●例外として、以下の物品は機内への持ち込みができるもの
・ 同伴する幼児・小児のミルクならびに容器に入った離乳食
※同行者の内容物確認が必要となります。
・ 機内にて必要とされるインスリンなどの薬

以前の手荷物はビニール袋に入れられるだけ、という非常に厳しいものからは、だいぶ緩和されていますが、それでも保安検査は相当時間がかかっているようです。ですからこれから海外に行かれるという方は、3時間以上前に空港に到着することをお勧めします。

8月19日にやっとヒースロー空港で、予定されている全ての離発着便がキャンセル等なく正常運航されたそうです。ただ、このテロ未遂事件による損害はイギリスメディアによると、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA/BAW)だけで1000便以上が結構、損失が5000万ポンド(約109億円)に上るとの試算もあるようです。

海外に今後出かける方は、利用される便の最新情報をチェックしておくべきでしょう。安全情報を必ず確認して、外務省の渡航情報、航空会社、旅行代理店などの情報も確認して出かけることを心掛けてください。

2006年07月14日

結構大変なのです! 路線開設のさまざまなプロセス


5月にスターアライアンスへ加盟した中国国際航空(CA/CCA)。2004年の民営化後、急速に業務改革を行った中国国際航空は、ボーイング、エアバスを中心に176機の機材と22カ国・地域の36都市へ就航しています。この機体は2008年の北京オリンピックのスペシャルマーキングです。日中航空交渉の合意により、さらに日中間の路線ネットワークは広がりを見せることでしょう。(Photo/Boeing)

前回、新路線開設のニュースをお届けしました。いろいろなデスティネーションに路線が開設されれば、私たち旅客はスムーズに旅を楽しむことができます。それでは、ヒコーキの路線ってどのようなプロセスをたどって開設されるのでしょうか。今回は、結構大変な路線開設のプロセスをご紹介しましょう。

エアラインが新たに2国間、あるいは3国間を結んだ定期国際線を開設するためには、まず当事国同士が条約を締結することが大前提となります。当事国同士が合意して結んだ協定のことを「航空協定(エア・アグリーメント」と呼びます。

この「航空協定」を締結するためには、航空輸送に関する権利を当事国同士が合意しなければなりません。国際間の航空輸送においては、“5つの自由”が権利として認められています。



1 上空通過の権利
2 給油など運輸以外の目的による着陸の権利
3 自国の旅客・貨物を相手に輸送する権利
4 相手国の旅客・貨物を自由に輸送する権利
5 相手国から第三国(自国以外の国)へ旅客・貨物を輸送する権利


「航空協定」の締結には、すくなくともこれら5つの自由のうち2項目、つまり3と4の自由を互いに認め合うことが必要となります。これは、日本とB国との間で協定が締結されたとしたら、日本のエアラインがB国に乗り入れることが認められると同時にB国のエアラインが日本へも乗り入れられるという同じ条件で認められるわけです。

さて5番目の自由は、日本とB国以外の国が関わってきます。この5番目の自由を「以遠権」と呼びますが、これはたとえば、日本からB国を経由してC国への路線を開設したいとします。すると日本とB国との間の航空協定のほかに、さらに日本とC国、B国とC国との間にも航空協定での合意が成立して、はじめて日本からB国を経由してC国への航空路が開設されることになります。これを2国間航空協定と呼びますが、現在の航空協定はほとんどがこのスタイルとなっています(1944年に2国間航空協定の標準方式が定められました)。

こうして航空協定が締結されると、定期航空路が開設されます。定期航空路が開設されると当事国の航空会社が互いに乗り入れを開始するのですが、実際には必ずしも両国の航空会社が乗り入れてくるとは限りません。実際に運航するかどうかは、当事国がそれぞれ決定するので、必ずしも双方の航空会社が乗り入れてくるわけではないのです。

航空協定には航空路の開設だけではなく、複数の航空会社の乗り入れや便数の設定、複数都市への乗り入れなどの路線運航に関する諸事項が全て盛り込まれます。各国固有の「権利」が集約されているのです。

さて、近々の航空交渉といえば中国との航空便が合意される見通しというニュースがあります。現在、日本と中国の旅客数の枠は両国の航空会社で中型機換算で週450便。それを1.2倍の540便程度に増やすものです。日中間の航空交渉は、昨年3回開かれましたが、折り合いがつかず合意できなかったのですが、調整がついたようです。現在、日本の航空会社の中国への発着地は、国内が成田・関空・中部国際・福岡・新千歳・仙台・広島の7都市で、中国が北京・上海・広州・藩陽など14都市となっていますが、発着地も増やされる見通しです。日本の航空会社は10月末から中国路線を増便する方向で検討を始めているようですので、中国への新路線や既存路線の増便化が秋以降に行われるかと思います。

2006年05月31日

6月2日、成田空港第1ターミナル南ウイングがオープン!

世界最大規模の126台の自動チェックイン機が設置されます。また、国内空港では初となる車寄せに設置された「カーブサイドチェックイン」コーナーも設置されました。6月2日オープン時自動チェックインを利用できる航空会社は、エア・カナダ、ANA、オーストリア航空、ユナイテッド航空で、これらの航空会社以外のスターアライアンス加盟航空会社は現在調整中で、2006年末までは順次参加予定です。

6月2日、成田空港第1ターミナルの南ウイングと第5サテライトがオープンします。改修前の2.4倍の約44万平方メートルと、国内最大のターミナルとなります。今回の改修のポイントは、126台の自動チェックイン機の導入による混雑緩和手荷物搬送装置にEDS(爆発物検知装置)を組み入れたインライン・スクリーニング・システムの導入国際線から国内線への乗り継ぎとしての地下通路の整備と、より便利に安全に快適な空港を目指したものとなっています。

この南ウイング・第5サテライトオープンに伴い、航空会社の配置も大きく変わりました(第1ターミナルが31社、第2ターミナルが28社)。南ウイングには、全日空をはじめとするスターアライアンス提携の航空会社10社が利用することになります。南ウイングを使用する航空会社は以下の通り。

●スターアライアンス加盟航空会社
全日空グループ(エアージャパン、エアーニッポン含む)、アシアナ航空、エア・カナダ、オーストリア航空、シンガポール航空、スイスインターナショナルエアラインズ、スカンジナビア航空、タイ国際航空、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空
●アライアンス未加盟航空会社
ウズベキスタン航空、エバー航空、上海航空(スターアライアンスに加盟予定)、トルコ航空、香港ドラゴン航空、MIATモンゴル航空
●日本国内線航空会社
全日空、IBEXエアラインズ

国際線と国内線の乗り継ぎには、長さ約300メートルの地下通路を利用することになります。この地下通路がなかった場合には10分程度かかる移動が、3、4分程度で済むということでスムーズな移動をすることができます。半円状の通路の左右には動く歩道が設置され、天井には圧迫感を感じさせない「青空」のイラストがデザインされています。

第5サテライトには、2007年上半期に就航予定(シンガポール航空の予定。成田/シンガポール)のエアバス社の超大型機A380に対応する可能なスポットも用意されています。A380に対応するボーディングブリッジは、今年の秋から増設工事が行われる予定です。A380対応スポットは、2007年~2009年までに第1ターミナルに5か所、第2ターミナルで1か所の計6スポットを増設する計画。

また、空港といえば楽しみなのが免税でのショッピングですが、国内最大規模となる免税ブランドモール「narita nakamise」(17店舗)がオープンします。全長270メートル、通路幅7.6メートルとゆったりと広めなレイアウトになっているので、ゆっくりとショッピングをすることができます。気になる出店ショップは、以下の通り。

●有名ブランドショップ
ラルフローレン、エンポリオ アルマーニ、サルバトーレ フェラガモ、コーチ、ブルガリ、カルティエ、エルメス、ティファニー
●セレクトショップ
Fa-So-La WATCHIES(時計ブティック)、Fa-So-La DUTY FREE Cosmetics&Perfumery(化粧品・香水専門免税店)、Fa-So-La DUTY FREE AKIHABARA(電化製品・日本みやげ・雑貨)、Fa-So-La DUTY FREE Liquor&Tabacco(酒・たばこ専門免税店)
●総合免税店
NAA&JAL-DFS、ANA HOUSE TOKYO
●グルメ
FOODCOURT by ANA FESTA(そば&うどん「一空」、ラーメン「風香」、どんぶり「南天星」、パスタ&デザート「Pastana」パブ「BLUEST」)、STARBUCKS COFFEE、Fa-So-La DUTY FREE(日本の銘菓・和菓子)

より快適に、より機能的に、より安全に、理想の空港像を成田空港で見ることができることでしょう。成田空港では第2ターミナルビルの改修工事も進められていますので、今後もますます便利で快適な空港として生まれ変わっていくことでしょう。


国際線と国内線の乗り継ぎに利用する地下通路。長さは約300メートルで、半円状の通路の左右には動く歩道が設置されています。こうしたスムーズな導線が設置されたことにより、今まで国際線到着→国内線出発は移転前では130分であったのが、75分に短縮されました。

2006年05月26日

AIRPORT of the YEAR 2006で関空が世界4位に!


関西国際空港は1994年9月4日、人工島に建設された世界初の本格的な海上空港です。日本の国際空港としては初めて24時間運用を可能(24時間運用自体は新千歳空港が最初)とした空港です。旅客ターミナルビルの設計は、フランスのポンピドゥー・センターや、銀座のメゾン・エルメスなどを設計したイタリアの建築家レンゾ・ピアノ。ガラスを多用した開放感のあるもので、その外観は翼を模しています。2007年にはB滑走路の供用開始が予定され、アジアのハブ空港を目指し発展し続けています。


イギリスのロンドンに本拠地がある航空関連調査会社「SKYTRAX」が、毎年行っている投票を基にした空港ランキング「AIRPORT of the YEAR」の2006年度ランキングにおいて日本の関西国際空港(以下関空)が総合ランキングで4位にランクインしました!(しかもアジア・太平洋地域では3位!)。

この「AIRPORT of the YEAR 2006」は、2005年9月から2006年5月までの9か月間、90か国以上約720万人が、40以上の空港サービスなどの項目について投票してランキングされるもの。

関空は、同調査の2003年では12位、2004年は9位、2005年は5位と年々順位を上げて、今回は、韓国の仁川国際空港を抜いて4位にランクされ2年連続のベスト5入りという快挙を成し遂げました。

今回の「AIRPORT of the YEAR 2006」の結果は以下の通りです(カッコ内は3レターコードと昨年順位)。

1 シンガポール・チャンギ国際空港(SIN・2位)
2 香港・チェクラプココク国際空港(HKG・1位)
3 ドイツ・ミュンヘン国際空港(MUC・4位)

4 関西国際空港(KIX・5位)
5 ソウル・仁川国際空港(ICN・3位)
6 マレーシア・クアラルンプール国際空港(KUL・7位)
7 フィンランド・ヘルシンキ・バンタ国際空港(HEL・13位)
8 スイス・チューリヒ国際空港(ZRH・15位)
9 アラブ首長国連邦・ドバイ国際空港(DXB・6位)
10 デンマーク・コペンハーゲン国際空港(CPH・9位)

関空は総合4位ですが、公共洗面所部門と出入国管理サービス部門で1位手荷物受け渡し部門、ターミナルの清潔さ部門で2位と、空港の機能面で高い評価を得ています。ちなみに成田国際空港は、公共洗面所部門2位ターミナルの清潔さ部門3位と健闘しましたが、総合ではトップ10に入ることができませんでした(残念)。

空港は空の旅の玄関です。旅をする出発点であり、到着点であり、外国で最初にその国を感じる窓口となります。機能的でかつ充実した施設、スタッフのフレンドリーさなどの対応が、旅人にとってその旅の幸先がよくなるかならないかのバロメータでもあるかと思います。そんな旅人にとって重要な空間である空港。関空が世界で4位に選ばれたことは、素晴らしいことであると思います。今後ぜひベスト3を狙ってサービスの向上を願いたいと思います。

2006年05月01日

2007年には2本の滑走路がフル稼働! 関空3か年の中期計画を策定

神戸、北九州、種子島など国内の空港の開港ラッシュがひと段落し、新空港の開港は静岡空港(愛称「富士山静岡空港」)のみといった感じで、日本国内の新空港の整備はほぼ終了したといっていいでしょう。今後は羽田・成田・関空といった大規模空港など課題となっている問題解決が求められます。現在決定している整備事業としては、羽田空港のD滑走路建設(2500メートル、2009年度中の供用開始予定)、成田空港のB滑走路延長(2180メートルから2500メートル、2009年度中の供用開始予定)などが挙げられますが、それよりも2年早く2007年度の供用開始を目標に現在進められているのが、関西国際空港(以下関空)のB滑走路新設工事です。その他の空港の整備計画については表を参照してください。

●日本国内空港の整備計画

空港名 整備計画 併用開始予定
羽田国際空港 多摩川河口に2500m新滑走路(D滑路)新設
旧ターミナルエリア跡地に国際線ターミナル建設
貨物ターミナルビル整備
2009年度中
未定
未定
成田国際空港 B滑走路延長(2180から2500m) 2009年度中
百里空港 民間との共用事業化により2700m新滑走路新設 未定
関西国際空港 4000m新滑走路(B滑走路)新設 2007年度中
静岡空港 空港新設(2500m滑走路) 2009年3月
隠岐空港 2000m新滑走路新設 2006年7月6日
米子空港 滑走路延長(2500m) 2011年度中
徳島空港 滑走路延長(2500m) 2009年度中
石垣空港 新設(旧空港から移転) 2010年前期
与那国空港 滑走路延長(2000m) 2006年10月26日
関空のB滑走路は、現在の1期空港島から200メートル離れた沖合に約545ヘクタールの用地を造成し、4000メートルの平行滑走路と関連する諸施設を整備するものです。これをもって関空のプロジェクトはひとつの区切りを迎える大事な整備ですが、それらを含めて関空は2006年度から2008年度の3か年の中期経営計画を取りまとめました。 発表された事業計画の柱は以下の7つ。
1 2本の滑走路(B滑走路は2007年10月供用予定)の安全かつ効率的な活用
2 複数滑走路の利点(容量拡大)を活用した旅客便誘致と需要拡大
3 24時間フル稼働をセールスポイントとし、航空物流拠点としての地位確立
4 旅客増と多様化するニーズへ対応する商業サービスの強化
5 顧客満足度の維持、向上を目指した施設能力、サービス向上
6 経常黒字を確実に確保するための経費節減
7 人材育成等による総合力の向上
このうち旅客面では、旅客便の増便・新規就航に向けたエアポートプロモーションの実施や、ターゲットを絞った新規航空会社の誘致定期便化への足がかりとするためのチャーター便の誘致24時間運用の強みを活かした早朝・深夜便の拡大とアクセスの改善を図るとしています。また、旅客ターミナルは処理能力の向上を目指し、チェックインカウンターの増設、受託手荷物検査のインラインスクリーニングの導入などに着手する予定です。 最終的には2008年度の業績目標を営業収入1153億円、営業損益206億円、経常損益80億円、発着回数13.5万回を目指すとしています。 1994年に開港した関空ですが、開港当初は国内・国際線ともに新路線の開設が活性化しました。しかしその後の需要はやや頭打ちの状況が続き、厳しい状況といえるでしょう。特に今年の神戸空港の開港により、関西圏は3空港がひしめきあう激戦区となりました。今後、旅客獲得の熾烈な争いが展開されることになることは間違いありません。3空港がいい意味で旅客獲得競争を繰り広げ、航空需要が活性化することを願っています。 関空では、2007年3月からのジェットスターの乗り入れ表明や、2003年12月に運休していたトルコ航空の関空/イスタンブール線の再開(2006年6月14日より週3便)、ダリアビア航空の昨年に続くチャーター便など、さまざまな路線誘致の活動を積極的に行っています。写真は、6月14日より週3便で関空/イスタンブール線を再開するトルコ航空のA340-300。ビジネスクラス34席、エコノミークラス237席の2クラス制で、日本航空との共同運航となります。

2006年04月24日

人気のデスティネーション ハワイ4島5空港施設の改修が決定!


オアフ島にあるホノルル国際空港。空港コードはHNL(IATA)/PHNL(ICAO)。ハワイの空の玄関口で、隣接する島へのハブ空港としても利用されています。1927年3月にJohn Rodgers Airportとして開港しました。ホノルル国際空港には主要な4本の滑走路と3つのターミナルビルがあります。蛇足になりますが、4本の滑走路のうちランウェイ8R/26Lはリーフランウェイと呼ばれ、沖合に建設された世界初の滑走路で1977年に完成しました。実はこのリーフランウェイは、スペースシャトル計画のための着陸地点でもあり、隣接するヒッカム空軍基地の軍用機も使用します。ホノルル国際空港は、沖縄の那覇空港のようにヒッカム空軍基地と民間航空の軍民が滑走路を共用する空港でもあるのです。

常夏の楽園として人気のデスティネーションであるハワイですが、ハワイ州政府がこのほどハワイ諸島の各空港の施設改修について「空港近代化プラン」をまとめました。計画は今後12年間に渡るという長期的なもの。総予算は23億ドルで、主な予算の投資対象となるのは、オアフ島のホノルル国際空港(HNL)、マウイ島・カフルイ空港(OGG)、カウアイ島のリフエ空港(LIH)、ハワイ島のケアホレ・コナ国際空港(KOA)、ヒロ国際空港(ITO)の4島5空港に関する整備となります。計画は、5年間に解決する短期的な課題と、5年以降12年で取り組む中長期的課題にわけられていて、短期的なものについては随時、計画期間内に実施されていく予定です。この計画はハワイ州政府が約1年半かけてまとめられたものです。

この空港施設の改善計画の中で日本人がもっとも利用するオアフ島のホノルル国際空港の計画を簡単に紹介しましょう。まず、ホノルル国際空港は空港ビルが建ってから約30年と空港ビルそのものが古くなっているため、さまざまな計画が立てられています。5年以内に行われる改修計画としては、
・到着時の導線に「動く歩道」を新設
・駐車場の増設
・ウィキ・ウィキ・バスに変わる新たなバスの導入
・開放感のある空港を目指すため天井を変更する
・インラインスクリーニングの導入(※1)

などです。
5年~12年の長期的な改修計画は、
・航空機の到着ゲートの増設
・空港内の移動鉄道等の設置
といったものです。

一度でもハワイに行かれた方ならおわかりかと思いますが、日本発でホノルル国際空港に到着すると、メインターミナルへの移動にウィキ・ウィキ・バス(2両連結のシャトルバス・無料)というバスを利用しているのですが、満席のジャンボ機が着いた時などはバスに乗るまで多少待つことがあることや、バス自体が古いため印象が悪くなりがちでした。改修計画では、到着時の導線に「動く歩道」や新たなバスの導入がありますので、到着時の印象をきっと変えることでしょう。

また、現在世界の空港で導入が進んでいるインラインスクリーニングを導入することにより、通常はロビーに設置する荷物検査機などの設備がなくなり、ロビーが広く開放的になることは間違いありません。

空港は、その国の玄関口です。安全性、快適性、効率性のよい空港は利用する側にとってその国の印象を左右するものです。ハワイの空港がどのようにリニューアルするか楽しみですね。

(※1)インラインスクリーニング
航空手荷物のセキュリティ検査の一種で、荷物をCTスキャンやX線で自動的に検査する方法のこと。これは爆発物検知装置を荷物操作に組み込むことで、セキュリティ確保と荷物の仕分けが同時にできるということから、チェックインカウンターで直接セキュリティ検査が行えるため、待ち時間が短くなる利点があります。最近では、欧米・アジアの各空港でこのシステムが導入されていて、羽田空港の第2旅客ターミナルビルにはすでに導入済みで、6月にオープン予定の成田空港第1旅客ターミナル南ウィングでも採用するそうです。

2006年03月20日

空飛ぶお弁当? 「空弁」持ってヒコーキに乗ろう

最近の国内線は、出発の15分前に搭乗できるようになり、皆さん空港でじっくり時間を過ごすということがなくなりつつありませんか? 展望のいいレストランでゆっくりヒコーキの時間を待ちながら食事…も、めったにないことになっているかもしれません。でも、そうなるとヒコーキの機内で軽い腹ごなしをしたい!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか? 最近では空港で販売され手軽に機内で食べられる「空弁」(そらべん)が人気です。空弁とは、空港で販売されているお弁当のことを言います。国内線の機内で食べるだけでなく、お土産としても人気で、空弁目当てに飛行機に乗らないのに買いにくる人も多いそうです。空港のお弁当は、1日40個売れればヒットといわれる中、1日1000個売れるものもあるほどで、最近ではデパートの駅弁フェアに出品され真っ先に売り切れるものがあるほどの人気の空弁もあるようです。

それでは、美味しい空弁をご紹介する前に、ヒコーキの機内で食べるということから普通のお弁当とはちょっと違った、空弁の3つの特徴をお話しましょう。

●特徴その1 小さめサイズ
狭い機内で食べることを前提として作られているため、サイズは小さめでB5判サイズ以下が多いのが特徴です。なぜかというと、国内線ではベルトサイン消灯時間(いわゆる巡航時間)で食べられる分量ということが考えられているのです(最長でも3時間強くらいですものね)。

●特徴その2 リーズナブルな価格帯
価格は600円前後から1000円位のものが中心で、駅弁と比較しても低価格です。もちろん豪華なものになると1000円以上するものもありますが、お手軽に購入できる価格っていうのはうれしい限りですよね。

●特徴その3 機内で臭わない!
ヒコーキという閉ざされた空間では、臭いって気になりますよね~。国際線のように決まった時間に一斉に食事のサービスが始まる、というのならば気になりませんが、国内線だと食事の臭いは結構目立つものです。空弁は、臭いが出ないように工夫されているので機内で食べても安心なのです。

さて、それではお待たせしました。私の独断と偏見で選んでみた各空港の空弁をご紹介しましょう。価格は税込み価格です。

■新千歳空港
上質の銀鮭とたっぷりの蟹のむき身が贅沢に詰められた空弁。新千歳空港の名物として人気の高い鮨弁当です。

石狩鮨 920円 佐藤食品
販売場所:ターミナルビル1階、2階
通信販売あり

■羽田空港

祖父に魚の目利き、祖母に魚の味を叩き込まれた魚のプロフェッショナルである矢部みち子さんが、お祖母さんから教えられた。浜焼き鯖のちらし寿司を再現したもの。焼いた鯖とご飯を混ぜた浜ご飯は、懐かしい味。

みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司 6個入り900円、4個入り600円 海の恵み/JALUX
販売場所:第一旅客ターミナルビル1階、2階
通信販売あり、お取り置きサービスあり

■中部国際空港

セントレアの社内公募から生まれた地元の特産品にこだわった空弁。豊浜産の天然穴子の干物を贅沢に1.5匹分使い、ご飯は知多産こうなごの佃煮のまぜご飯。しかも常滑焼のオリジナル飛行機型箸置付き。

穴子わっぱ 980円 中部国際空港株式会社
販売場所:3階出発ロビー「セントレアおみやげ館」

■大阪(伊丹)空港
「たこやき」を具にした「たこむす」。ソースなしで食べられるよう研究に研究を重ねてできあがった。食べた人だけがわかる、モチモチとした食感がたまらないおむすびです。

柿千 たこむす 682円 柿千
販売場所:空港北ターミナル1階、2階、空港南ターミナル3階、各出発ゲート売店

■福岡空港
新鮮な天然の「ふぐの押し鮨」。上にはタタキをのせ、なかには味付けして炙ったふぐがまるごと一本入った贅沢な押し鮨。同封の「海苔」を巻いて食べるさらに美味しい。

ふぐの丸ごと炙り 一本鮨 1500円 ドゥイットナウ/JALUX
販売場所:第2ターミナル2階、第3ターミナル2階

■那覇空港

沖縄のソーキ(豚のあばら肉を煮込んだもの)を2~3時間茹でて油抜きし、泡盛等を使用した特製タレで3~4時間火加減を調整しながら煮込んだ後、一晩寝かして完成。脂肪と肉がほどよく混じ合った美味しいソーキ丼。

味くーたー なんこつソーキ丼 650円 JTA商事
販売場所:国内線旅客ターミナル2階

2006年03月17日

本格的な海上空港 新北九州空港オープン!


3月16日に開港した新北九州空港は、小倉から15km、陸域から約3kmの海上に、長さ4125メートル、幅900メートル、総面積373haの人工島を建設し、その用地を基礎として建設された本格的な海上空港です。(Photo/Ministry of Land, Infrastructure and Transport)

福岡県第2の空港として親しまれていた北九州空港が、海上空港として生まれ変わり「新北九州空港」として3月16日にオープンしました!

新空港を紹介する前にまずは北九州空港に関してちょっとご紹介しましょう。北九州空港は、戦前の1944(昭和19)年9月1日に、旧陸軍「曽根飛行場」として建設されました。戦後、米軍に接収された後、1957(昭和32)年5月に1500メートル滑走路の公共用飛行場(小倉飛行場)として告示され、翌1958(昭和33)年7月には空港整備法に基づき運輸大臣が設置し管理する第二種空港として指定され1961(昭和36)年4月に供用を開始しました。

1973(昭和48)年2月に名称が北九州空港と変更され、旅客輸送実績は大阪・松山の2路線で27万人にも達しました。しかし、1975(昭和50)年に山陽新幹線が全面開通を果たすと旅客は激減し、1983(昭和58)年11月には唯一存続していた定期便の大阪線も休止してしまいました。

1988(昭和63)年に入り新北九州空港が開港するまでのつなぎとして現空港での定期便復活が決定され、1989(平成1)年8月滑走路延長工事に着手しました。1991(平成3)年3月27日、1600メートル滑走路の供用開始に併せて、航空保安施設及びターミナル地区の整備も完了し、7年5か月ぶりにジェット機による定期便が再開され、3月16日に新北九州空港が開港するとともにその役割を終えることになりました。こうして北九州空港の概要を見てみると、戦前からある歴史のある空港だったんですね~。

さて、それでは新北九州空港についてご紹介しましょう。北九州空港は、滑走路長が短い(1500メートル、延長が行われた後も1600メートル)ため、小型のジェット機しか就航することができませんでした(この滑走路長と就航できる旅客機に関しては、12月21日更新の「ヒコーキによって必要な滑走路の長さって違うの?を参照してください)。そのため1971(昭和46)年に、代替空港として新北九州空港の建設案が出されることとなりました。その後、1981(昭和56)年、第4次空港整備計画に「新北九州空港」が新規事業として採択されたのです。

場所は曽根干潟や住宅地への騒音問題など環境等を考えた結果、海上島を建設し空港用地とすることになりました。埋め立てにも環境を考え、関門航路などで定期的に発生する浚渫土(航路の水深を維持するために海底を掘り起こした土)を再利用して埋め立てることとし、まずは1977(昭和52)年に「苅田沖土砂処分場」が着工、1994(平成6)年には「新門司沖土砂処分場」も埋立認可が下り、浚渫土の処分場の跡地にできた広大な“人工島”に「新北九州空港」が建設されたのです。空港建設のためだけに埋め立て工事をすれば、もっと早く開港することができたのを、環境面やコストを考えて「苅田沖土砂処分場」の着工から約29年という時間をかけてできあがった空港なのです。

開港と同時に就航した路線とエアライン(航空会社)は以下の通りです。
●国内線
スターフライヤー:羽田(A320-200)
日本航空:羽田(A300-600R、MD-90)
ジェイエア:小牧(ボンバルディアCRJ200)
日本トランスオーシャン航空:那覇(B737-400)
●国際線
中国南方航空:上海(A319)
※ウラジオストク航空:ウラジオストク(Tu-154)
 2006年8月19日~9月23日の水・土の週2便運航
●貨物線
※ギャラクシーエアラインズ:羽田(A300-600RP2F)
 2006年8月22日から深夜貨物便を予定

就航初便として、新規航空会社のスターフライヤーSFJ72便が7時7分に空港を出発しました。新空港の門出を新規航空会社が飾ったというダブルでおめでたい船出となりました。海上空港というメリットを活かして24時間化も可能など、今後早朝・深夜帯を活用した新たなネットワークが広がる可能性もあり、目が離せない空港となりそうです。

●新北九州空港概要●
設置管理者:国土交通大臣
種別:第二種空港
所在地:福岡県北九州市地先水面
標点位置:北緯33°50′44″東経131度02′06″
管理面積:約160ha
滑走路:2500m×60m


新規航空会社として新北九州空港開港と同時に営業を開始するスターフライヤー。機体の基本色は「黒」を基調としたシックなもので、現在ヒコーキ塗装は「白」塗装が多いので、空港でかなり目立つ存在となりそうです。キャビンはエコノミークラスとしては世界最大の座席間隔(36~37インチ:91~94センチ)でレザーシートを採用しています。ビジネスマンの旅客が多くなることを想定し、各シートにはPCなどOA機器のための電源コンセントが設置されます。世界的なデザイナーである松井龍哉氏が、機体からスタッフの制服までトータルなデザインを手がけています。

2006年02月27日

都心から成田まで最短36分! 成田新高速鉄道線


2010年開通予定の成田新高速鉄道整備概要図です。現在すでに開通している北総線・千葉NT線は、最高時速130kmで走行するための追抜き施設、軌道改良等の工事が行われます。新線を建設するのは、成田高速鉄道アクセス線と成田空港高速鉄道線の19.1kmの区間で、こちらは最高時速160kmで走行できる鉄道線路の敷設等を行います。

旅行のために空港に向かう時間って、ワクワクするとても楽しい時間です。でも、家から空港までのアクセスの便が悪いと大変ですよね。国土の狭い日本の空港は、用地の広さや騒音問題、環境問題を考慮するとどうしてもアクセスの便が悪い立地に建設されることが多いのは残念ながら事実です。

日本の空の玄関口である成田空港へのアクセスは、JR東日本の成田エクスプレスや京成電鉄のスカイライナーが空港までの高速鉄道として都心からの所要時間は、約51分ぐらいとなっています。しかし諸外国の主要空港のアクセス時間と比べてると長時間であることは事実です(表を参照してください)。そのため、何年も前から成田空港へのアクセスの便を良くするため、さまざまな整備案が出されてきました。このたび、都心と成田空港を最短で36分で結ぶ「成田新高速鉄道線」が着工しました。

●主要空港と都心間のアクセス所要時間

国名 空港名 都心までのアクセス時間(鉄道利用)
スイス ジュネーブ・コアントラン空港 約7分(スイスレイル)
ドイツ フランクフルト・アム・マイン空港 約12分(Sバーン)
オーストラリア シドニー国際空港 約13分(エアポートリンク)
イギリス ロンドン・ヒースロー空港 約15分(ヒースロー・エクスプレス)
オランダ アムステルダム・スキポール空港 約15分~20分(オランダ国鉄)
オーストリア ウィーン国際空港 約16分(シティ・エアポート・トレイン)
中国 香港国際空港 約23分(エアポート・エクスプレス)
シンガポール チャンギ国際空港 約27分(MRT)
マレーシア クアラルンプール国際空港 約28分(KLIAエクスプレス)
フランス パリ・シャルル・ド・ゴール空港 約29分(RER)
イタリア ローマ・レオナルド・ダ・ビンチ空港 約30分(レオナルドエクスプレス)
タイ バンコク国際空港 約30分(タイ国鉄)
スペイン マドリッド・バラハス国際空港 約40分(メトロ)
日本 成田国際空港 約51分(NEX、スカイライナー)
アメリカ ニューヨークJ.F.K.国際空港 約16分(エアートレイン)
サンフランシスコ国際空港 約30分(BART)
シカゴ・オヘア空港 約45分(Chicago Transit Authority)
ロサンゼルス国際空港 約1時間(Metro Rail)

都心から成田空港までの高速鉄道ルート案はさまざまな紆余曲折がありました。1966年7月の閣議決定では、成田空港へのアクセスは高速電車を運行するとしていました。この高速鉄道は、日本国有鉄道(現・JR)が運営する“新幹線鉄道”として整備する計画がされ、1971年1月18日に全国新幹線鉄道整備法に基づき成田新幹線の基本計画が決定しました。しかし、沿線の建設反対運動で工事は着手できず、計画は頓挫してしまいます。このため運輸省(現・国土交通省)は代替案として、既設の鉄道や計画中の鉄道を活用する案を推進することを決定しました。この案では、東京駅から江戸橋まで新線を整備し、京成上野・江戸橋~京成高砂~印旛日本医大間は東京都交通局1号線(都営浅草線)、京成電鉄本線・押上線、北総鉄道北総線(当時は新鎌ヶ谷~小室~千葉ニュータウン中央間をのぞき計画中)を活用し、さらに印旛日本医大から成田市土屋付近まで新線を整備し、土屋付近から成田空港旅客ターミナルビルまでは工事の進んでいた成田新幹線の路盤を活用するとしていました(B案ルートと呼ばれています)。しかし、この案も北総線の整備の遅れで具体化が進まず、結局1991年にJR東日本の成田線分岐点~成田空港間と京成電鉄の駒井野分岐部~成田空港間が開業することとなりました。

その後、北総線が全線開業し、B案ルート具体化の検討が進み、2001年に北総線の高速化と印旛日本医大以東の新線建設を第三セクターが行い、列車の運行は京成電鉄が北総線の部分も含めて一体的に行うことが決定しました。2002年4月には、整備主体の第三セクター「成田高速鉄道アクセス株式会社」が設立され、同年7月には成田高速鉄道アクセスが印旛日本医大~成田空港高速鉄道接続点間の第三種鉄道認可を、また京成電鉄が京成高砂~成田空港間の第二種鉄道事業認可をそれぞれ取得することとなりました。

今回確定したルートは、空港から成田市土屋までの約8キロまで造られた高架橋を利用し、この既存の高架橋と北総線の終点(印旛日本医大駅)を繋ぐものとなります。全線が開通すると、京成本線で成田空港と京成上野を結んでいるスカイライナーが、北総線と今回ルートが確定した区間を経由する新ルートに移ることになります。事業認可申請時の運行計画によると、1日あたりの運転本数はスカイライナーが下り30本、上り31本、特急が上下それぞれ46本で、最高時速160キロの新型車両を投入する予定で、空港第二ビル~日暮里間の所要時間は最短で36分としています。

2010年の開通を目指しているとのことで、開通すればますます成田空港へのアクセスが便利になることでしょう。

2006年02月24日

航空交通管制は、空の交通整理係りなのです


画面は、進入管制(Approach Control)のレーダー画面です。緑色の文字は、ヒコーキの便名や機種、目的地などを表示しています。航空管制官はこの画面を見ながら、的確な指示を各ヒコーキのパイロットに伝えるのです。

道路や標識のない空をヒコーキは、どのようにして安全にかつ円滑に飛行しているのでしょうか。ヒコーキが安全かつ効率よく運航できるようにするための業務として、航空交通業務(air traffic service)というものがあります。これは以下の目的によって実施されています。

1:航空機相互間の衝突防止
2:飛行場走行区内にある障害物と航空機との間の衝突防止
3:航空交通の秩序ある流れの推進と維持
4:安全で効率的な飛行に役立つ助言および情報の提供
5:捜索救難の援助を必要とする航空機について関係機関に対する連絡と協力

これらの目的達成のため航空交通管制(ATC:Air Traffic Control)業務、飛行情報提供業務(FIS:Flight Information Service)、警急業務(Alerting Service)が行われています。今回は、これらのなかの航空交通管制業務についてお話していきましょう。

航空交通管制には、航空路管制・進入管制、ターミナル・レーダー管制、着陸誘導管制、飛行場管制といった業務があります。

航空路管制は、計器飛行方式(IFR:Instrument Flight Rules、計器指示による飛行)により飛行する航空機や有視界飛行方式(VFR:Visual Flight Rules、目視による飛行)であっても特別管制空域や管制圏を飛行する航空機に対し、飛行方位や高度、速度などについて指示を行うものです。航空路を飛行する航空機の監視には、航空路監視レーダー(ARSR:Air Route Surveillance Radar)と二次監視レーダー(SSR:Secondary Surveillance Radar)を使用します。

ARSRは、航空路を十分に見渡せる山頂に設置され、半径約200nm(約370km)以内の航空機を探知して、遠隔地にある管制室の表示モニターに各航空機の現在位置と高度を表示します。現在日本では、北海道の釧路・横津岳、青森県の八戸、宮城県の上品山、新潟県の小木の城、千葉県の山田、神奈川県の箱根、愛知県の三河、和歌山県の三国山、高知県の今の山、島根県の平田、福岡県の三郡山、鹿児島県の加世田、奄美、沖縄県の八重岳、宮古島の計16か所にSSRと併せて設置されています。

SSRは、地上のアンテナから質問信号を出し、航空機のATCトランスポンダー(航空交通管制用自動応答装置。地上のレーダーからくる電波に自分の機体の識別番号や現在高度などの情報を付け加えて送り返すもの)からの応答により航空機の識別をします。これによりレーダーで捉えている各航空機の便名や飛行高度を把握することができます。これを継続して行うことで、航空機の飛行方向、距離を把握できるのです。

進入管制(Approach Control)は、空港周辺で離陸後の航空機の上昇あるいは着陸してくる航空機の降下に対して行う管制で、この業務をレーダーを用いて行うことをターミナル・レーダー管制といいます。

着陸誘導管制(Final Control)は、レーダーにより着陸の誘導を行う業務をいいます。飛行場管制(Aerodrome Control)は、離陸した航空機や着陸する航空機、空港周辺を飛行する航空機、空港内の走行区域内における航空機、人、車両に対して行う管制をいいます。

これらの情報が映し出されたモニターを見ながら、航空機に指示を出す人々を航空管制官(Air Traffic Controller)と呼びます。世界各国では、民間企業が請け負っている場合と公的機関に所属している場合とがありますが、日本の場合は、国家資格者であり、国土交通省航空局(ないしは陸上・海上・航空のいずれかの自衛隊)に所属する国家公務員が行っています。航空管制官は、全国4か所にある航空交通管制部(札幌・東京・福岡・那覇)や、全国の空港に勤務し、空の安全を守ってくれているのです。

2006年02月06日

ヒコーキをばっちりサポート!空港内で活躍する働くクルマ

ヒコーキが空港に到着すると、その周りを様々なクルマが取り囲んでいる姿をご覧になった方は多いと思います。空港内ではさまざまな特殊車両が活躍しています。今回はヒコーキそのものからちょっと離れて、空港内で活躍する働くクルマにスポットを当ててみましょう。

まずヒコーキが空港に到着しボーディングブリッジのない、いわゆるオープンスポットといった場所で停車すると、最初に近づいてくる車は「パッセンジャー・ステップカー」と呼ばれるクルマです。このクルマは、ヒコーキに乗客が乗り降りするためのタラップを荷台に積んでいます。また乗客の中に車椅子やストレッチャー(担架)を使用している乗客がいた場合は、「ストレッチャーカー」というクルマがやってきます。このクルマは、車椅子や担架に乗ったまま移動できるようになっています。

パッセンジャー・ステップカー。ボーディングブリッジを使わないオープンスポットでヒコーキから乗客が乗り降りするためのタラップを持つクルマ。(Photo/ALITALIA)

ストレッチャーカー。車椅子を使っている乗客が車椅子に乗ったまま移動できるようになっているクルマ。(Photo/KOREAN AIR)


次にヒコーキから乗客の手荷物や貨物を下ろすクルマが集まってきます。これらのクルマには2種類あって、機体胴体の下にある貨物室から、大きなコンテナやパレット(貨物を乗せるアルミ板)を積み降ろすためにリフトが付いている「ハイリフトローダー」、機体胴体後方の貨物室から、バラ積みの貨物や手荷物などを降ろす「ベルトローダー」が、迅速かつ丁寧に貨物を取り降ろしていきます。これらのクルマが地上に降ろした貨物や手荷物は「トーイングトラクター&コンテナドーリー」(コンテナを乗せる台車をドーリーといいます)によってターミナルまで運ばれていきます。

ハイリフトローダー。コンテナなどを機体へ搭降載するための専用車両。床面の搬送装置により動力でコンテナを動かします。(Photo/bmi)

ベルトローダー。バラ積みの貨物や手荷物を積み込み、取り降ろしに使用するベルトコンベアーを装備したクルマ。(Photo/Spanair)


まだまだヒコーキに近づくクルマがあります。ヒコーキに燃料を給油する「サービサー」(燃料給油車ともいいます。地上の給油パイプ口から燃料を吸い上げ、ポンプでヒコーキに燃料を給油します)、乗客に提供する食事や機内販売の品物を積み込む「客室サービス車」、客室内の汚水処理をする「汚水車」(汚水タンク、浄水タンク、給水タンクを装備しています)が作業を行います。

客室サービス車。機内食や機内販売品などを機内に送り込むクルマ。後ろのコンテナの部分がヒコーキの乗降口の高さまで持ち上がり、ドアに接続できます。(Photo/LSG Sky Chefs/Lufthansa)


また、ケースバイケースですが、高所での作業が必要となった際には「昇降プラットフォーム」(高所で作業を行う整備士を乗せるクルマ。プラットフォームの高さを調整することができる)、雪などを取り除く作業をする「デアイシングカー」と呼ばれるクルマが登場します。

そして、出発準備が整うとヒコーキを誘導路まで押し出す「トーイングカー」が登場します。ヒコーキは自力でバックすることができないため、出発のときはトーイングカーを使って動かすのです。ヒコーキの前輪に接続し、約400トンはある機体を動かす力持ちなクルマなのです。

トーイングカー。ヒコーキは自力でバックすることができないため、出発の際に使用されるクルマ。(Photo/Boeing)

このように私達が何気なく乗っているヒコーキには、さまざまな働くクルマが周りで作業をしています。空港に行かれた際は、ヒコーキだけでなく、クルマにもちょっと目を留めてみてください。たくさんのクルマが、あなたの乗るヒコーキのために作業をしてくれているのです。

2006年01月23日

神戸空港、開港までカウントダウン!


スカイマークエアラインズの最新鋭機ボーイングB737-800。昨年12月26日に羽田空港に到着しました、ちなみにこのB737-800は同社が日本国内では初の導入となります。この機体は神戸空港の開港日(2月16日)に路線に就航する予定です。(Photo/Skymark Airlines)

日本の空の新しい玄関口として神戸空港が2月16日に開港します。今現在、就航を予定しているエアライン(航空会社)、就航地は以下の通りです。

■日本航空
羽田、鹿児島、新千歳、那覇

■JALエクスプレス
仙台、熊本

■全日空
羽田、鹿児島、那覇、新千歳、新潟

■スカイマークエアラインズ
羽田

現在、3つ(JALエクスプレスはJALに含む)のエアラインが乗り入れを表明し、具体的なダイヤも決定しています。

さて、こうした新空港や新たな就航地への初便というのは特別なフライトといっていいでしょう。こうしたフライトに偶然でも当たるととても楽しいものです。就航初便といえば、出発前には搭乗待合室にはアーチが用意され、テープカットや花束贈呈などのセレモニーが行われるのが常です。テレビ局や出版社などが取材に訪れることも多く、コメントを求められたり、ストロボがたかれ写真を撮られたり、非常に華やかな雰囲気に包まれます。

またこうしたフライトには、機内サービスも特別なことが多いのです。たとえば、記念品が配布されたり、地域密着型のキャンペーンが行われていたりします。実際、神戸空港でもキャンペーンが行われる予定だそうです。たとえば、神戸空港を利用する方に到着ロビーにて「観光パスポート」が配布される予定です。このパスポートには、市内の観光施設やホテル・旅館、グルメ、ショッピングなどで割引やプレゼントなどの特典がいっぱい付くようです。さらに合計で1000名の方に、パール、ビーフ、ワイン、灘の酒などなど、神戸の歴史と文化と自然が育んだ、世界に名高い神戸ブランドが抽選でプレゼントされるようです。

今のところ国土交通省では、関西3空港(伊丹空港、関西国際空港、神戸空港)の国際線については、「国際線が就航する空港は、今後とも関空に限定することが適当」という方針が了承されているため、神戸空港に定期便での国際線が就航する可能性は低いですが、小型機による不定期の国際ビジネス便や自家用機については、最寄りの入国管理局などが出張して入管や検疫、税関の各審査の対応ができるなら発着を認める方針ですので、国際チャーター便に期待しましょう。

神戸空港に最初に出発する翼は、JALの羽田行きのボーイングB767で7時5分、最初に降り立つ翼は、やはりJALの羽田発のボーイングB767で7時55分の予定です。また、スカイマークエアラインズが使用する機材は、ボーイングB737-800という機体で、日本の航空会社では初のネクスト・ジェネレーションシリーズと呼ばれるハイテク機です。旅だけではなく、ヒコーキ・ウォッチングとしても楽しい空港となりそうですよ、神戸空港は!

●神戸空港ターミナルビル
http://www.kairport.co.jp/

●神戸空港マリンエア
http://www.kobeairport.net/index.html

2005年12月09日

イベント&キャンペーンが盛りだくさん!関西国際空港

 
関空/ダラス・フォートワース線で使用されているアメリカン航空のボーイングB777。現在アメリカン航空では、太平洋路線はすべてB777を使用しています。機内は、衛星通信が可能な機内電話やパーソナル・エンターテイメント・システムなど、便利な最先端テクノロジーを利用することができます。(Photo/American Airlines)

11月15日に空港旅客数が2億人を突破した関西国際空港(以下関空)。開港後11年2か月での記録達成です。そんな関空はこれからクリスマスにかけて、イベントやキャンペーンが盛りだくさんです。

●エアポートイルミネーションの実施

旅客ターミナル・空港駅間、展望デッキ「Sky View」において、12月25日までエアポートイルミネーション(クリスマス装飾)が実施されます。ケヤキ並木を飾るきらびやかな飾り付けは必見です。さらに展望デッキ「Sky View」では「ロマンティックブルークリスマス」をテーマに、青と白の約1万個の電球がきらめき、ロマンティックな空間を演出してくれます。ヒコーキの離着陸を間近に見られるベストポジションが、さらに幻想的になります!

●スノーパーク in 関空

12月23日のたった1日限りですが、人口雪を降らせスノーパークが設置されます。場所は団体バス駐車場です。

●世界の機内食フェア
展望デッキ「Sky View」エントランスホール3階のレストラン「レジェンド・オブ・コンコルド」では、世界の機内食フェアを開催中です。現在は第二弾が開催中で、12月20日まで、フィンランド航空フェアを実施しています。ビジネスやファーストクラスの機内食やオーロラをイメージしたデザートを堪能することができます。また、12月21日から12月25日までは、スペシャルクリスマスと題し、ターキーを使用したメインディッシュやオリジナルデザートのメニューが登場する予定です。空港のイルミネーションやヒコーキを眺めながら、ロマンティックなクリスマスを満喫できること請け合い。

●空港旅客数2億人突破、関空での思い出やエピソードを募集
空港旅客数が2億人を突破したことを記念し、空港での思い出や旅にまつわるエピソードを募集中です。応募条件は応募者本人の体験を基に自作未発表の日本語で書かれた作品。応募締切は来年3月8日24時までで、郵送の場合は当日の消印まで有効。優秀作品の発表は来年3月25日、26日に開催を予定している「~世界に一番近い旅の博覧会~『関空旅博』(仮称)」で発表、および表彰されます。受賞者にはエアライングッズや空港グッズをプレゼントされるそうです。詳細は関空ホームページで確認してください。

●アメリカン航空ボーナスマイルキャンペーン実施!
11月2日から関空/ダラス・フォートワース線を開設したアメリカン航空では、これを記念し1月31日までの期間、ボーナスマイルキャンペーンを実施しています。アメリカン航空の関空/ダラス・フォートワース線に搭乗した場合、ファースト/ビジネスクラス往復で1万5000マイル、エコノミークラス往復は5000または7500マイル(予約クラスによりどちらか)がボーナスマイルとして加算されます。詳細はアメリカン航空のホームページで確認してください。


クリスマスというロマンティックな日を、空港というドラマティックな場所で迎えるのもいいのでは? 旅行するときだけしか空港には行かない、という方もクリスマスの関空は行ってソンはないですよ。


・関西国際空港ホームページ
http://www.kansai-airport.or.jp/
・アメリカン航空ホームページ
http://www.aal.co.jp/

2005年12月01日

成田空港がさらに便利に! アライアンスを考えた配置へ

成田空港の第1旅客ターミナル南ウイングで現在工事中の第5サテライトですが、来年6月2日にグランドオープンする予定となりました。これにより南ウイングと第5サテライトをあわせた述床面積は約147,000平方メートルとなり、第1旅客ターミナル全体で、延床面積が440,000平方メートルとなり、国内で最大の旅客ターミナルビルとなります(ちなみに、成田・第2旅客ターミナルビルが約300,000平方メートル、羽田空港第1旅客ターミナルビルの290,000平方メートル)。

南ウイングの特徴としては、国内初となる、インラインスクリーニングシステムを導入すること。これは、受託手荷物に対する爆発物検査装置による検査を行うもので、これにより、チェックインカウンター周辺はフェンスが取り払われ、ロビーの混雑の緩和が期待されます。スムーズな移動ができそうですね。


アライアンスを考えた配置で、利便性向上!

また、南ウイング完成により航空会社の再配置が行われ、スターアライアンスに加盟の航空会社が南ウイングに集約されます。これによって成田空港で運航されているコードシェア便でターミナルが異なる便が約10%にまで減少する予定です。さらに、今後予定されているアメリカン航空、キャセイパシフィック航空の2006年冬をめどとした第2旅客ターミナルビルへの移転、2007年春をめどとしたコンチネンタル航空、デルタ航空の第1旅客ターミナルビル北ウイングへの移転により、最終的には2.5%まで減少する予定です。2007年春以降の各航空会社のターミナルビル配置は以下の通りです。

●第1旅客ターミナルビル北ウイング

スカイチーム アリタリア航空、エールフランス航空、KLMオランダ航空、
コリアンエアー、ノースウエスト航空、コンチネンタル航空
(コンチネンタル・ミクロネシア航空)、デルタ航空
ワンワールド フィンランド航空、ブリティッシュ・エアウェイズ
その他 ヴァージン・アトランティック航空、エアカラン、エア・タヒチ・ヌイ

●第1旅客ターミナルビル南ウイング
スターアライアンス アシアナ航空、ヴァリグ・ブラジル航空、エア・カナダ、
オーストリア航空、シンガポール航空、スカンジナビア航空、
全日空、タイ国際航空、ユナイテッド航空、USエアウェイズ、
ルフトハンザ・ドイツ航空
その他 ウズベキスタン航空、エアージャパン、エアーニッポン、
エバー航空、上海航空、スイスインターナショナルエアラインズ、
トルコ航空、香港ドラゴン航空、MIATモンゴル航空、
メキシカーナ航空

●第2旅客ターミナルビル
ワンワールド アメリカン航空、キャセイ パシフィック航空、カンタス航空
スターアライアンス ニュージーランド航空
その他 アエロフロート・ロシア航空、厦門航空、イベリア・スペイン航空、イラン航空、エア・インディア、エア・パシフィック、エジプト航空、ガルーダ・インドネシア航空、JALウェイズ、スリランカ航空、
チャイナ・エアライン、中国国際航空、中国東方航空、
中国南方航空、日本アジア航空、日本航空、ニューギニア航空、
パキスタン航空、ビーマン・バングラディシュ航空、
フィリピン航空、ベトナム航空、マレーシア航空

ご覧の通りに第1旅客ターミナルビル北ウイングがスカイチーム南ウイングがスターアライアンス第2旅客ターミナルビルが日本航空のワンワールド加盟を踏まえてワンワールドと、ターミナル毎に色分けが進み、これで、コードシェア便のためターミナルが違うといった不便な現象がなくなり、便利になりますね。

2005年11月18日

出発前の至福のひととき「ラウンジ」

ティム・キーガン(ブルー・エアロプレインズ~ロビン・ヒッチコックなど)率いるフォーク・ロック・バンドDeparture Loungeの「Out Of There」。メロウでスウィートなポップな曲が満載で、まさしく空港で聴いたらバッチリかも。

今回は飛行機・ファンならニヤリとしてしまうバンド名“Departure Lounge”の1枚「Out Of There」のジャケットを見ながらお話していきましょう。

ゆったりとしたソファーや椅子に落ち着き、旅の直前の時間をくつろいですごす、そんな贅沢な時間を提供してくれるのが“ラウンジ”です。とはいっても航空会社の出発ラウンジを利用するためには、ファーストクラス、ビジネスクラスの搭乗客だったり、FFPの上級会員であったりと、航空会社にとって上得意客でなければなりません。敷居の高~い感はいなめません(笑)。ただそれだけに各社至れり尽せりのサービスを提供しています。

航空会社の出発ラウンジの標準的なサービスといえば、OAサービス(FAX・コピー、インターネット)、軽食サービス、ドリンクサービスといったところでしょうか(無料・有料どちらもあり)。ゴージャスなところでいえれば、シャワールーム、マッサージチェア、ベッド、サウナといった施設まであるラウンジもあります。

しかしやはりこのような航空会社のラウンジを利用するのは、ツアーでしか旅行をしたことがない人には難しいものがあります。そのようななか、今カード会社のサービスが注目されています。カードといっても、ゴールドカードを中心としたサービスになってしまいますが、それでもファーストクラスやビジネスクラス、FFPの上級会員よりは一般的ですよね。

現在カード会社ではさまざまなサービスを売りにしていることが多く、そのサービスの中に空港ラウンジのサービスがあります。ダイナース、アメックス、VISAジャパンゴールド、JCBゴールド、UCゴールド、DCゴールド、TS3ゴールドなどは国内・海外空港にラウンジを用意し、会員向けにサービスを行っています。ぜひ、ゴールドカードをお持ちでしたらご自分のカード会社のホームページなどで詳細を確認してみてください。

ゴールドカードなんて敷居が高いな~と思っている方は、ちょっと調べてみてください。たとえば年会費6,000円程度のゴールドカードや、年会費永年無料のGONZOゴールドカード(DCカード提携)や、UFJゴールド提携のスヌーピープレミオカードが年会費3,150円程度といったカードが存在します。探してみるとゴールドカードのイメージよりも安価な年会費の提携カードも多数あるので、旅行フリークは思い切ってゴールドカードを所持してみてもいいかもしれません。空港のラウンジを利用できるのもうれしいですが、旅先でのお買い物も安心と、願ったりかなったりですからね。






中部国際空港にあるスターアライアンスの加盟航空会社のファースト・ビジネスクラス利用者やFFP上級会員が利用できる共用ラウンジ。大きな窓から外光がふんだんに入り、開放感とシックなインテリアが落ち着いた雰囲気のラウンジ。(Photo/Star Alliance)

2005年11月10日

飛行機の駐車料金

車が駐車料金を払うように飛行機も空港に料金を払うの?

  飛行機は毎日毎日空港と空港を行き来しています。空港では飛行は乗客を乗せる前に、点検作業や給油、貨物の積み下ろしなどさまざまな作業を行います。スケジュールによっては、空港に着陸してから次の日までとめておく場合もあります。なんだか空港は、飛行機の駐車場みたいな感じですよね。となると気になるのが、車と同じように飛行機も駐車料金のようなものを払うのでしょうか。

着陸料とは?

  車の駐車料金に当たる料金を「着陸料」といいます。着陸料は滑走路など離着陸施設の使用料で、航空会社が空港に支払います。この価格は、空港が世界の航空会社などで構成される団体IATA(国際航空運送協会)と交渉して価格を決めます(日本の空港は価格が決まった後に国土交通省に届け出します)。だいたい飛行機1トンあたりいくらといった勘定がされますが、空港によっては飛行機の騒音別に1トンいくらとしているところもあります。


主要空港の国際線着陸料※B747-400、1機あたりの料金

空港名 料金(円)
新東京国際(成田)空港(9/30まで) 日本 948,000
関西国際空港 日本 826,000
新東京国際(成田)空港(10/1から) 日本 731,000
中部国際空港 日本 656,000
ジョン・F・ケネディ国際空港 アメリカ 521,000
チェックラックコック国際空港 中国(香港) 379,000
シャルル・ド・ゴール国際空港 フランス 370,000
仁川国際空港 韓国 354,000
チャンギ国際空港 シンガポール 224,000
ヒースロー国際空港 イギリス 108,000

  空港ごとに値段の交渉をするわけですから、世界中の空港の着陸料が一律、というわけではありません。たとえば施設を拡張したり、滑走路を増やすなどの計画を実現するためには大金がかかります。そういった諸経費を負担するために、着陸料などを利用することになります(もちろん着陸料だけではなく、施設使用料などさまざまな料金を航空会社は空港に払っています)。そうした計画がある空港は、着陸料をあまり安くすることができないというのは皆さんもおわかりですよね。逆に近々にそうした工事が必要なかったり、土地が安かったり、人件費の安い国の空港などは着陸料も安そうだな、と想像がつきます。

  などと考えていると、わが国日本は…、土地も高い、人件費も高い、…ですよね。そうなんです、ご想像の通り日本の空港着陸料は世界一高いのです。実際の料金は表を参照していただくとして、いやーホントに高いですね~。ヒースロー国際空港と関西国際空港の料金の差が約70万円!!お隣は韓国の仁川国際空港と比べても2倍以上!

  航空会社にとっては自国の国の空港が使い勝手がよく、ハブ空港(拠点空港)として賑わいのある空港があるのとないとでは、大違い。使い勝手のよい空港には、多数の航空会社が乗り入れしますし、それにともない目的地が多数増えれば、旅客や貨物も増えるわけです。当然、空港側も料金を値下げしたりするなど、国際的な競争力のある空港作りを目指しています(成田空港ではこの10月1日から平均して22%の引き下げを実施しました)。日本の空港も世界の空港に負けないようにがんばって欲しいものですよね。

2005年10月12日

U2のジャケットに使われたシャルル・ド・ゴール空港

 空港というのは、出発と到着といった正反対の出来事が毎日起こる場所。そしてその巨大さは、非現実的な不思議な感覚を私たちに与えてくれるものです。そうした感覚にアーティストもインスパイアされるのでしょうか? 空港や旅客機、旅をモチーフとした作品は探すと結構あります。今回は、空港をモチーフにした印象深いジャケットが目印のU2「ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND」(2000年発売)を見ながらシャルル・ド・ゴール空港(CDG)を紹介しましょう。
(シャルル・ド・ゴール空港で撮影されたU2「ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND」。モノクロームの印象的なジャケットがカッコイイです。フォトグラファーはU2のみならずさまざまなアーティストの写真を撮影しているアントン・コービン。)


アーティストの心を刺激する!絵になる空港CDG
 シャルル・ド・ゴール空港は、オルリー空港と並ぶパリの玄関口のひとつです。フランスの著名な大統領シャルル・ド・ゴールにちなんで名付けられました。正式名称は、Aeroport Roissy-Charles-de-Gaulle(現地ではロワシー空港と呼ばれることが多いようです)。1974年3月8日に開港しましたが、今回紹介しているジャケットの撮影には新しく1998年にオープンしたターミナル2のFホールが使用されています。

 シャルル・ド・ゴール空港は3つのターミナルから構成されていて、ターミナル1は主にエールフランス航空以外の長距離国際線が発着、ターミナル2はエールフランス航空と他社国際線、ヨーロッパ内路線が発着、ターミナル9はチャーター便発着と分かれています。ちなみにターミナル2はエールフランス航空の専用ターミナルで、乗り継ぎの利便性はもちろんホテルやパリ市内への鉄道駅もターミナル内にあるなど、非常に便利です。

 円筒形ターミナルの中央に張り巡らされた透明チューブが未来的な印象を持つターミナル1のイメージを継承しつつ、ガラス張りの明るく開放的なターミナル2は超機能的にも関わらずデザイン的にもクール!の一言。まさしく芸術の都パリを代表する建築物といっていいのではないでしょうか? デザインを担当したのは、ターミナル1のデザインも担当したポール・アンドリューという建築家です。

 さてそれではU2「ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND」のジャケット写真を見てみましょう。荷物を持ってたたずむメンバー4人の後ろにズラリと並ぶチェックインカウンターからして、写真が撮られた場所はターミナル2Fホールの出発ロビーと思われます。
このアルバムには、“自分たちの信じる未来への旅立ち”、そして“帰るべき家”といったテーマが流れているのですがそういったテーマに空港という場所はぴったりだったのでしょう。

 この原稿を書くためにまじまじとジャケットを眺めていたのですが、ちょっと「おや」という部分がありました。左側の標識に「J33-3」と文字が書かれているのですが、FホールなのにJっておかしいな~と思い調べてみました。なんとこれは聖書からの引用が隠されていたそうです。旧約聖書エレミア書の第33章3節で「わたしに呼び求めよ、そうすれば、わたしはあなたに答える。そしてあなたの知らない大きな隠されている事を、あなたに示す」という意味だそうです。う~ん、深い。オリジナルプリントには、出発する飛行機のフライトナンバーが記されていたそうです。

 このアルバムは、2000年と2001年のグラミーにおいて最高賞に当たるRecord Of The Yearを2年連続受賞したのを始め計7部門獲得という偉業を達成しました。興味のある方はぜひ聞いてみてください。

 ちなみにシャルル・ド・ゴール空港は、某映画のモデルになった人物が住んでいた空港でもあるのですが(トム・ハンクスが主演した映画といえばわかりますよね)、その話はまたの機会にお話しましょう。







「ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND」から先行して発売されたシングル「BEAUTIFUL DAY」。こちらもシャルル・ド・ゴール空港で撮影されたカットが使用されています。ちなみにこの「BEAUTIFUL DAY」のプロモーションビデオもシャルル・ド・ゴール空港で撮影されました。


近井コアラ

69(ロック)な生まれ(69年生まれ)がちょっと自慢な音楽と旅をこよなく愛する三十路。旧ソ連を皮切りに旅した国は30数カ国。旅は食にこだわりたい食いしん坊だが、高級かどうかは問わない雑食。少しでも旅のスパイスになるような情報を発信していきたいと思ってます!!

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