バリの「ガルンガン」

 10月5日の水曜日、バリは「ガルンガン」というバリヒンドゥーの祝日を迎えました。これは210日で廻るバリヒンドゥーの暦に従ってやって来る大事な日。祖先の霊が戻る日とされ、各家庭では特別のお供え物をつくり、お寺に詣でます。

ガルンガンが近くなると活気を増す市場
 
ガルンガンが近くなると市場は活気を増します。お供え物の材料やハレの日のご馳走作りのの材料を買い求める人たちでごったがえす朝の市場。若い椰子の葉は、お供え作りの必需品。ナイフで適当な大きさに切り、折りたたんだり切ったり、竹ひごのようなものでとめたりしながら、バリの女たちは魔法のように鮮やかなお供え物をつくっていきます。バリでは、ガルンガンに限らず毎日の生活の中で欠かせないお供え物作り。けれどガルンガンのような大きな祝日にはつくるお供えの数もハンパじゃありません。そしてこの、日々欠かせないお供えをつくるのはバリの女たちの仕事。というわけで女たちは大量にお供えの材料となる椰子の葉を買いこんでいきます。

 ガルンガン前日の火曜日(今回は10月4日)はプナンパハンと言います。ガルンガンの準備はこの日にクライマックスを迎えます。バリではハレの日の料理は男たちの担当。男たちは朝3時頃から起きだして、豚をつぶして解体し、ご馳走づくりをはじめます。ガルンガンのご馳走は「豚」と決まっているんです。ガルンガンの前には、だから豚が高く売れます。足を縛られて棒に結わいつけられた豚たちが、ぶひぶひ言ってるガルンガン前の市場。

 ガルンガンの10日あとにはクニンガンという祝日がやってきます。ガルンガンとクニンガンはセットの祝日で、この間は学校もお休みになり、街の中は日本の獅子舞にも似た、バロンという、こちらの聖なる獣の神様の行列が練り歩きます。で、クニンガン(今回のクニンガンは10月15日)の前にもガルンガンと同じお供え物、そしてご馳走をつくることになります。2週続けて豚を解体してご馳走をつくるオトコたち。結構エネルギーいりますよ。しかもそれが210日ごとにきちんとめぐって来るというのは…。365日じゃないのよ、210日なのよ。これって結構「あっ」という間なのです。


 というわけで、いつにも増して市場が、ローカル色満載、活気溢れるこの時期。お供え物の材料など、珍しいものも沢山あります。それからね、何度も言っちゃうけど、ガルンガンはバリ人にとって特別な大切な日。「昔はね、ガルンガンの時に新しい服を買ってもらってたから、それはそれはガルンガンが来るのが待ち遠しかったのよ」という年配の人たちもいます。今でも、たとえば自分の生まれ故郷を離れて、出稼ぎにきているような人たちは、ガルンガンの時には休みをもらって田舎に帰ります。そういう人たちが、故郷のお父さん、お母さん、兄弟姉妹たちにあげるおみやげを買いに来るのも村の市場。ガルンガンの前の市場は、いつもに増してとってもエネルギッシュに喧騒に包まれるのです。


めぐみ
96年より渡バリ。バリ人画家と結婚し三人の子供と旦那の家族総勢13人で生活。ホテル勤務のかたわらウブドにてバリの素材を使った日本家庭料理とバリのおいしい地酒を飲ませる小さなワルン(食堂)を経営。


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コメント (4)

kawa:

Selamat hari raya Galungan dan Kuningan!
あぁ、バリにいたかったなぁ~

めぐみ:

Kawaさん
Selamat hari raya Galungan dan Kuningan !
一週間後にはまたポトンバビとラワールづくりです。
食べに来てくださ~い!!

まさみ:

 めぐみさん、楽しく読ませていただいてます。
 明日、いよいよウブドへ。
 空港に降り立った瞬間の、
 あのしっとりとした空気!
 楽しみです(^0^)

めぐみ:

まさみちゃん
久しぶりのウブドですね!
今日はもう、クニンガンの準備で朝から大忙し!!
明日はクニンガンです。
のんびりと穏やかなウブドの休日を満喫してくださいね。

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