川沿いに続く卸売り市場の「東郊市場」。いざ東側の門をくぐり、歩を進めると、「がりっ」「ばきっ」っと、足裏に不穏な感触が。私の大切なギャルソンの靴。なにか踏んだ! まずい! と思って、足を上げると、そこにあるのはピーナッツや栗の皮、ひまわりの種のかけら、アーモンド。 見ると、道の両側に「乾きもの露店」が点在しているのです。

ピスタチオ、アーモンド、栗、レーズン、ひまわりの種、小さなどんぐり(?)など、見たことあるのから、ないものまで、ありとあらゆる乾きものが、山積みの状態。量り売りのお姉さんがいて、注文があると、大きなお玉でそれらをしゃくって、手際よく袋に詰めていきます。
お客さんはというと、乾きものの前でべちゃくちゃとしゃべりながら、売りものの乾きものを「ぽいっぽいっ」と次々に口へ…。試食可なの? だ、大胆…。ならば私もと、お姉さんのほうを窺いながら、ピスタチオを、こっそり「ぽいっ」。
どうやら東郊市場の乾きもの露店では、試食OKの様子。レーズンや栗をひとしきり試食し、結局、サラダやパスタ用にクルミを購入しました。100gで5元(約65円)。
さらに、別の店では、店先から漂う甘~い香りに誘われ、甘栗を購入。500g・8元(約100円)。これが、ほっくりしていて意外なヒット。その夜、自宅でやみつきに。
さらにさらに、ジュウジュウと鉄板から煙を出し、お好み焼きのような香ばしい匂いを放つ屋台へふらふら。小麦粉を練ったような生地を丸く広げて鉄板に乗せ、溶いた卵を中に入れて焼いています。
最後に、甘い味噌と辛い味噌を塗って完成。1枚1.5元(約20円)。パリっとした生地に甘辛味噌があいまって、絶妙な風味。これまた美味しい。
市場へ行く、本来の目的はお買い物。でもゆっくりと散策しながら、乾きものをつまんだり、屋台に寄ったりするのも、市場の醍醐味です。そう、東京上野のアメ横市場でも、パイナップルの串刺しを、つい食べてしまうじゃないですか。
東郊市場に行くときは、お腹と時間に余裕をもたせること。それが、より市場を楽しむ秘訣です。
みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘
