北京で一番、シンシェンな魚が揃う三源里菜市場

 今回私が向かったのは、たくさんのバーがひしめく「三里屯」の北、順源路にある「三源里菜市場」
 ここは、日本人の間で「新鮮な魚が手に入る」と噂の市場なのです。
 というのも北京では、新鮮な魚になかなか出会えません。日本だったら、デパ地下やスーパー、街中の魚屋さんで簡単に手に入れることができますが、北京は内陸部にあり、また、生の魚をあまり食べない食習慣の関係もあってか、なかなか手に入れることができないのです。カニやエビは、よく見るんですけれどね。
 

 お惣菜屋さんや、調味料屋さんを通り過ぎ、魚売り場は市場の中ほど。日本の魚屋さんのように、氷の上にぴちぴちとした新鮮なお魚さんたちが並んでいました。感動! 置いてある魚は、サワラ、サバ、サンマ、スズキ、タイ、ヒラメ、スルメイカ、アジなどなど。日本人がよく来るからか、親切に日本語で魚名が書いてあります。本日のおすすめはサンマで、1斤・500gで8元(約120円)とのこと。
 ほほぅ、とうなずきながら、必死にノートを取る私を、怪しげな目で見る中年の男性がひとり。「日本の人?」と話しかけられ、ぎくりとした私に、「ここの魚はね、大連から直送してるんですよ」と笑顔で教えてくれます。聞けば、北京在住歴数十年のベテラン日本人。「ここはね、北京で一番、魚が新鮮。僕はよくイカを買って、塩辛にしてます。今日はタラを買って行こうかな」

 かつて北京では手に入らなかった新鮮な魚も、ここ10数年で入手可能になったとか。金色をしたきれいな魚はイシモチで、「黄花魚」と書き、中国人がお正月などのおめでたいときに食べるとか、魚を三枚におろせない人でも、店員さんに言えばおろしてくれるとか、店員のお兄ちゃんは、まじめでいい青年だとか......、いろいろと教えてくださいました。

 余談ですが。「新鮮」という言葉、中国語でも同じ意味で「シンシェン」と読みます。かつて武田鉄矢のドラマで「僕は死にましぇん」という名台詞がありましたが、それを彷彿とさせ、思わずプッと吹いてしまった私でした。

 次回も、引き続き「三源里菜市場」をレポートします!


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


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