品揃えのオリジナルさと並ぶ、このTrader Joe’sのもう一つの大きな魅力、それは面倒なグローサリーショッピングを少しでも楽しくできるような空間を提供してくれていること。
外見は地味なこのお店、中に一歩入ると活気に溢れています。おそろいのアロハ柄シャツorTシャツを着た店員さんはとてもフレンドリーで働く様子も楽しそう。店の一角にはカスタマーサービスカウンターのようなところがあるのですが、なんとそこには店員一人一人の似顔絵が飾られていました。それがまたそっくりなこと!店員さんたちに親近感が湧きます。ディスプレイも季節感に溢れていて楽しい。試食が出来たり、コーヒーが飲めたりするスタンドがあったりと買い物中も楽しめる工夫がいっぱいです。
グローサリーショッピングと言うのは、ついいつも同じ「定番」を、同じコースで買う、というルーティーンに縛られがちです。同じ牛乳、同じ卵を買い、ヨーグルトはこの銘柄で…といった感じで、あまり冒険することもなく、余計なものを無駄に買わないようにと足早にレジへ…。これだから、つまらないのです!
この店では、ほんのちょびっとずつ、楽しくなれるような遊び心があちこちに。試飲のコーヒーをもらい、この豆もなかなか美味しいわね、今度これに変えてみようか…なんて思いながら、いつもの買い物をする。必然的に、歩調もゆっくりに。商品のコーナーごとには黒板にチョークで描かれたイラストと説明書きがあり、あまりに上手で感心してしまう。
商品の値段、名前も一つ一つどれも手描きで、可愛いイラストも描かれているのでついじっくり見てしまう。商品によっては「○○と一緒に食べるのがお薦め!」なんて書かれていたりして、試してみたい衝動に駆られる。必要なものではないけれど、大して高くもないし、他ではあまり見ない商品。一度くらい試してみるのもいいでしょ…とお買い上げ!こうして、無駄遣いをしたという罪悪感をあまり感じることもなく、逆にいいものを見つけたワぐらいのいい気分で店を出ることができるのです。
私はこの店は、消費者にとっていい店であると同時に、ビジネスに携わる人たちにとっても勉強になる店だと思っています。他とは「ほんのちょっと」違う、この「ちょっと」の部分のバランスがとてもよく、消費者のことを考えられているように思うのです。是非アメリカを訪れた際には、寄ってみてください。色々な“魅力”と“ヒント”が溢れるこの店、奥が深いですよ。
橙
3年前、英語も分からないくせにアメリカでどうしても働きたい!という夫とともにいきなり渡米。
貧乏暇なし・毎日がサバイバルだけれども、最近は多少気持ちに余裕も出てきて、結構エンジョイしている
