
【@バリ】
クリスマス、お正月と、みなさまにはイベント続きのこの季節。
バリは全然関係ありません。
写真は、クタにできた今一番新しいショッピングセンター「ディスカバリーモール」の正面玄関です。サンタクロースのデコレーションがひときわ目立っていますが、このように「クリスマスデコレーション」が施されるのは、観光客相手の場所のみ。ショッピングセンターやホテル、免税店の中などに限られます。たまに街中のお店やレストランにクリスマスツリーが飾ってあったり、BGMがクリスマスソングだったりするのですが、でもね、考えてもみてください、バリ。赤道直下の南半球、ということは、今は一年で一番「暑い」時期なんですね。というわけで、バリのクリスマス、それはまったくもって雰囲気のでない、一部の旅行者のためのイベントにしか過ぎないのでした…。
バリは今月、「バリ暦第六の月」に入っています。そう、実はバリには、西暦の他にバリ独自の暦があるのです。新月の次の日から新しい月に入り、満月をはさんで次の新月までをひとつの月と数える独特のバリの暦。そして人々は今も、この暦によって毎日の生活やしきたりを決定しているのです。
私事で恐縮です。これは12月24日に我が家に供えられたお供え物です。12月24日はバリの暦ではトゥンプック カンダンという日にあたりました。このトゥンプック カンダンというのは、実はバリ暦での私の誕生日にあたります。
そこで、お誕生日のために特別にお義母さんがつくってくれたお供え物がコレ。色とりどりのお菓子や果物、卵などが見えますか?夕方にはマンディ(水浴び)をして身を浄め、このお供えにお線香をたてて、お義母さんと一緒にお祈りをして、聖水をいただく儀式を済ませたワタクシ。
ちなみにおわかりとは思いますが、バリ暦と西暦は、ずれています。私の誕生日は西暦の12月24日、ということではないのです。バリ暦の誕生日はそのつどかわります。大事なのはいつも、バリ暦の「トゥンプック カンダン」という日が私の誕生日だということ。
複雑なバリの暦はとても覚えきれるものではなく、その複雑な暦がコンピューターのように頭に入っていて、あと何日で何々のお供えにとりかかる日だわ、なんてことをさらっといってのける年寄りたちには、ホントに頭があがりません、てな感じのバリです。それでも今は便利な「バリカレンダー」というものができています。隙間無く文字が並んだこのカレンダーを見れば、今日がバリの暦でどういう日なのか、一目瞭然。バリ人の家には必ずあるはず、バリカレンダー。このバリカレンダーが市場に出揃うのもこの季節です。
ロマンティックなクリスマスが終れば慌しい師走の日本。でも、バリにはやっぱり、「バリならでは」の時間が流れているのです。
めぐみ
96年より渡バリ。バリ人画家と結婚し三人の子供と旦那の家族総勢13人で生活。ホテル勤務のかたわらウブドにてバリの素材を使った日本家庭料理とバリのおいしい地酒を飲ませる小さなワルン(食堂)を経営。
