実は北京でスーパーに行くたびに、必ず目に留まる「あるもの」があり、ずっと気になっていました。それは真っ赤な缶飲料「王老吉」。一目瞭然な中国デザインで、ものすごい存在感。しかも、美味しそうなオーラを一切放っていないため、いつも手を出せずじまい・・・。だったのですが、この度、思い切って購入に踏み切りました(大げさ?)。
そんなわけで、今回は、王老吉をはじめ、いかにも中国的な飲料をいくつかレポートしようと思います。
★王老吉
まずは、その見た目で私をトリコにした「王老吉」
。赤に黄の文字。これが山積みされてると、すごく眩しい。目にしみます・・・。缶には英語でHerbal Teaの文字。中国語で「祖先伝来の秘法により、上等な材料を調合した涼茶は、100数年の歴史がある」と書かれています。原材料は、水、白砂糖、仙草、蛋花、布渣叶、菊花、金銀花、夏枯草、甘草。コップに注ぐと、ちょっぴりトロミがある王老吉。ひと口飲んで、うぅっ・・・閉口・・・。ゴボウの灰汁に砂糖を溶かしたような、うすら甘い液・・・(ゴボウの灰汁なんて、飲んだことないけど)。「あぁ、やっぱり・・・」見た目通りの味でした。でも、いくつかフォローさせてもらえば、体に良さそう。後味が悪くない。うすら甘いけど、以外とさっぱり飲めます。
★秋梨膏
続いて、もっと閉口ものだったのが、これ。「秋梨膏」
。同じ名前の飲料で、メーカーの異なるものが、いくつか売られています。これは「恩済堂」というメーカーのもの。ネットで検索したところ、「秋梨膏」は漢方で、咳や声がれに効くとか。蓋を開けてびっくり。なんと、中に入っていたのは、どろりとした蜂蜜のような液体。飲むというより、舐めるもの? しかも、子どもの頃、10円玉入れてレバーをガチャっと回すと出てきた、色とりどりのチューインガムの香りがします。味も、そのチューインガムを水に溶かしたような味・・・。秋梨汁のほか、蜂蜜、杏仁、枇杷、菊花、貝母(ユリの一種)など、原材料には漢方として知られる成分が多数。どうやら「薬」と思って飲む(舐める)もののようです。
★酸梅湯
さて。好き・嫌いで意見が分かれそうなのが、こちら「酸梅湯」。日本でも知られているようですが、私は北京に来るまで知りませんでした。鳥梅という梅を使った飲料で、中国人の知り合いに聞いたところ、夏の暑さを解消する飲み物として、超メジャーだとか。元々は清の時代、皇帝のために作られたもので、数十年前までは各家庭で作り、飲んでいたそう。写真の酸梅湯は、桂花(キンモクセイ)風味。梅ジュースを間違って薄めてしまった味。少し酸味があり、またしてもうすら甘い・・・。しっかり甘いか、全く甘くないか、どちらかにしてくれたら、好きになれるのに・・・というのが率直な感想です。
★サンザシ
最後に、ぜひおすすめしたい飲料をひとつ。「鮮山揸果茶」です。英語でHaw Nectar、つまりサンザシ果汁。中国原産・バラ科のサンザシは、整腸作用などがあり、古くから薬用として用いられているそう。スーパーやコンビニでは干しサンザシとか、サンザシ飴とか、サンザシを用いたお菓子が山ほど売られているし、中華料理屋でサンザシを甘く煮たものがデザートとして出てきたことも。とにかく、よく見かけます。この鮮山揸果茶は、スーパー「家楽福(カルフール)」ブランドのもの。言うなれば「とろっとした桃ジュース」。そのまま飲んでもいいし、夏はソーダで割ったり、お酒で割ってカクテルにしても美味しいそう。昔懐かしいビン入り、というのも好印象です。
個性豊かな中国の飲料たち。スーパーやコンビニで簡単に手に入るので、ぜひお試しください。
みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。
