北京の粥を、飲む。

中国を代表する料理のひとつ、お粥。鶏がらスープで煮てあって、とろりとした粥の中にはピータンが入ってて、上にはワンタンの皮の揚げたのが浮かんでて…というのが私のイメージ。ところが北京で出会ったお粥は、少し異なるものでした。今回はそんなお粥を紹介します。

私がよく行くお粥屋さんは、工体南ゲートの近くにある「好記粥鋪」。お昼時、店に足を踏み入れると、店内は地元の人たちでいっぱい。メニューにはお米ベースに野菜や肉などの具が入っているお粥のほか、カボチャのお粥や小豆のお粥など、40種類近くのお粥があります。またお粥以外に、野菜の酢漬けや豆の炒め物、餃子などの小皿料理も豊富。周りを見渡すと、どのテーブルにもお粥のどんぶりと料理を盛った小さな皿が、いくつも乗っています。

これまで食べたお粥は、青菜粥、ピータン粥、八宝粥、とうもろこしのお粥などで、値段はいずれも3元(約45円)~8元(約120円)くらい。青菜粥やピータン粥は、お米ベース、八宝粥は小豆や棗、粟などがベースで甘みがあり、とうもろこしのお粥は、細かくつぶしたとうもろこしのみ。驚いたのは、どのお粥もスープのような、さらりとした液体状であること。北京では、お粥を「食べる」と言わず「飲む」と言うのですが、さらさらのお粥を口にして「なるほど…」と思わず納得してしまいました。

さて、どんぶりに並々注がれ運ばれてくるお粥、肝心のお味は…というと、これまたびっくり。ほんのり風味がする程度で、ほとんど味がありません。しっかり味のついているお粥を想像していた私は、「味付けを忘れたの?」と疑ったほど。


思うに、お粥は和食の白飯と同じ感覚なのではないでしょうか。味の濃い料理と一緒に食べると、ちょうど良いのです。そんなわけで、お粥にはサイドディッシュが欠かせません。私がいつも頼むのは、外はさっくり、中は餃子の具さながらの「豚肉と白菜の餡餅」。私のダンナさんは、すっごくしょっぱい「塩漬けアヒルの卵」を頼み、お粥の中にがんがん入れて食べてます。ほかに、海苔の風味が病みつきになる「ワンタン」もおすすめ。

そうしてお粥と料理、たらふく食べて、2人で40~50元(約600~750円)という嬉しい価格。脂っこい中華料理の連続で弱ってる胃腸を、優しくいたわってくれ、風邪を引いて食欲がないときでも、するすると飲めるお粥。北京暮らし初体験で、胃腸を壊しまくり、風邪をひきまくっている私にとって、今もっとも欠かせない一品です。


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


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2007年02月

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