冷蔵庫みたいに寒い冬が終わり、北京にも春が訪れました。日増しに日差しが強くなり、日中はぽかぽか陽気。うれしい~。でも、空気がかなりホコリっぽい・・・。花粉症みたいに、私の鼻はぐずぐずしています。


さて。そんな北京の春の陽気に誘われて、先日「后海&前海」の近くをぶらぶらと散策しました。后海&前海は、故宮の北西に広がる「池(湖?)」で、北京人のオアシス。周りには、昔ながらの街並みが残り、観光地としても有名です。
私が向かったのは、前海の近くにある「南鑼鼓巷」通り。ここは古い建物を改装した、こじゃれたカフェやバーが連なる通り。付近に住む地元の人も多く、道端には洗濯物が干してあったり、おじさんがタバコ吸いながらぼーっと日向ぼっこしていたり、若い男の子がふたり、しゃがんでサトウキビをかじってしゃべっていたり・・・。ほのぼのとした雰囲気に包まれています。


そんな南鑼鼓巷で、気になるお店を発見。黄色い看板に「文宇奶酪店」と書かれているその店は、椅子とテーブルが2セットにカウンターという、こじんまりとしたつくり。店奥のガラスの陳列棚には小ぶりな椀に入った、パステルカラーの食べ物が並んでいます。若い女の子が次々訪れては買い求めるそれは、「奶酪」という食べ物。店内の看板を見ると、奶酪は清の時代の、宮廷菓子のひとつで、牛乳と砂糖、糯米酒(甘酒)が原料だとか。ピンクのイチゴ味、茶色のコーヒー味のほか、紫色や緑色があり、1つ4.5元(約67円)。さっそくコーヒー味を試してみることにしました。
プリンほど弾力はなく、茶碗蒸しみたいな「コーヒー奶酪」は、甘くないコーヒー牛乳プリン、といった感じ。私はヨーグルトに近いものを想像していたのですが、酸味はほとんどありませんでした。ひんやり冷やされた奶酪は、喉越しがよく、ツルツルと食べられます。春から夏にかけての季節、おやつにぴったり!
もうひとつおすすめは、写真の「奶巻」(2個で5元・約75円)。奶巻は、餡をカッテージチーズで巻いた、宮廷菓子。甘さ控えめで、やや酸味があり、どことなく和菓子に似ています。
昔ながらの町並みをぶらり散歩しながら、細い裏道にも足を伸ばしてみると、思わぬ発見があるもの。この奶酪店も、そんな嬉しい発見のひとつとなりました。
みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。
