バリでの買い物は値段交渉が基本。売り手と友達になる感覚で、世間話を交えながら値切っていこう…なんて、ガイドブックには書いてありますけど、あなた! 時間に余裕のあるフリープランの長期滞在ならばいざ知らず、オプショナルツアーで数時間ウブドを訪れる観光客に、はっきり言ってそんな余裕はない!かくしてウブドの市場、オプショナルツアーで訪れるガイド同伴の日本人観光客が限られた時間の中で買い物をしようとするあまりに、市場のゾンビ婆の言い値を受け入れてしまったという過去を持ち、それに加えて昨今の台湾人団体旅行ご一行様の昼下がりの定番コースである「ウブド市場でお買い物」。ゾンビ婆は休むことなく増殖し続けていますね。

勇気を出して、昼間の市場に入ってみます。限られた時間でいいものを手にいれようと、品定めする旅行者たち。それを手ぐすね引いて待っている市場に巣食うゾンビたち(?)。
「ヤスイよ、ミルダケ、ダイジョーブ、トケイ、トケイ」の声につられていけば、陽気なおにいちゃんたちが。見るからにイミテーションの時計の数々。これ、よくビーチエリアなんかで道を歩いていると物売りのお兄ちゃんが寄ってきて、持っているかばんをぱかっと開くと中にはこういうふうにイミテーションの時計や安い銀のアクセサリーがびっちり詰まっていたりしますが、あれとおんなじ。最初は「千円」。「高い」というと「じゃあ2個で千円」あっという間に値段が半分に落ちる…。。
「ヤスイよ、コレ、ろれっくすネ」「まさか」「ホンモノよ、センエン」…なわけがない! けど陽気なお兄ちゃんたち。
以前「市場で朝ごはん」レポートでご紹介した、スモークチキンのワルンです。ご飯を売り切ってしまった昼にはすっかり店仕舞いをしてしまってそのあとに、こんな感じでお土産ものを並べています。お土産にぴったりなかわいいパッケージに詰められたお香、石鹸やオイルなどのアロマググッズ。最近のバリ土産の定番です。
日本でここ何年か人気のガムランボールもよりどりみどり。お気に入りの「癒しの音」を探したら、ペンダントにするもよし、キーホルダーにするもよし。
インドネシアのテキスタイルは世界的に有名。シルクのバティック(染め布)の数々。シンプルなモノトーンのトップにあわせてさらりとこの布を腰に巻けばとってもお洒落、高級ホテルのレストランにだってものおじせずに入れてしまいます。海辺でも水着の上にさりげなく羽織ってもいい。一枚持っているととても便利。一枚買うともう一枚欲しくなる…。
テンガナンという村特産のアタという水草からつくられたバッグの数々。これも日本ではもうおなじみのアイテム。ちょっとお値段は張りますが、見た目に反してとても丈夫で長持ち。いいものを選べば一生使えるアイテムです。
でも、中にはこんなような…「いったい誰が買うの?」っていうような不思議なものもあったりして…「がいこつの人形」。ティモールやニューギニアの方のアンティークでしょうか。コメントなし。
というわけで、市場は確かにお土産ものの宝庫。ここにくれば、ないものはない。たくましき市場のゾンビ婆に負けない覚悟を持って、昼下がりのミラクルワールドを訪れてみるのもおすすめ。
最初はゾンビ婆の攻撃にたじたじとなってしまっても、暑い日差しの中でエキサイティングなバトルを繰り広げるうちにいつしか、あなたもゾンビ婆とお友達になっている、かもしれません。
めぐみ
96年より渡バリ。バリ人画家と結婚し三人の子供と旦那の家族総勢13人で生活。ホテル勤務のかたわらウブドにてバリの素材を使った日本家庭料理とバリのおいしい地酒を飲ませる小さなワルン(食堂)を経営。
