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バリには西暦の他にこの島独自の暦があります。バリの人々は今でも大事な儀式の日取りや祭礼の準備など、この暦に従った日々の生活を送っています。
5月3日、バリのウク暦に基づいて行われるもっとも重要な祝日といえる、ガルンガンの日が巡ってきました。
すべての祖先の霊がこの世に戻ってくる日といわれ、日本でいえばお盆のようなものでしょうか。ガルンガンを前にしてだいたい3日ほど前から準備のために、特別なお供え物や料理に使う材料を買い求める人々で市場は活気づきます。
この時ならではの特別なお供えものの数々が市場に並びます。バリのお供え物は色とりどりの花々や、椰子の若い葉やバナナの葉などを使い、それらをナイフで切ったり、編んだり、切り込みを入れたものを組み合わせて複雑なかたちをつくったりして、ひとつひとつ手作りで作られていきます。
ガルンガンなどの大きな祝日となると日々のお供えものに比べて準備するお供えの数も倍以上になりますので、1週間くらい前から一家の主婦は少しづつ少しづつパーツを作って準備を始めます。




ガルンガンの前日には、ペンジョールを家々の前にたてます。ペンジョールとは、竹に、椰子の葉で飾りつけをしたもので、これが家々の前にたつ姿は、いかにもガルンガンの風景。
お供え物の椰子の葉を編むのは女の仕事ですが、ペンジョールつくりは男の仕事です。一家の男たちが総出で、椰子の葉を竹に巻きつけ、競うように綺麗な飾りをつくって、ペンジョールを完成させていきます。
こんなところにも一家の男の威信がかかっているのかもしれません。そう思えるほどみんな真剣。
そしてガルンガンの前日の夕方には、道々に新しくてきれいなペンジョールが並びます。
次回はガルンガンの料理についてご紹介いたしましょう。
めぐみ
96年より渡バリ。バリ人画家と結婚し三人の子供と旦那の家族総勢13人で生活。ホテル勤務のかたわらウブドにてバリの素材を使った日本家庭料理とバリのおいしい地酒を飲ませる小さなワルン(食堂)を経営。
