北京に移り住み、早一年が経ちました。始めの頃は、あちこち冒険しに歩き回り、新規開拓すべく食べ歩きをしていたものの、最近はなんとなく定期的に決まった場所を巡るという、ローテンションが出来上がった感じ・・・。今回は、そんなローテーションに組み込まれているレストランを紹介したいと思います。

レストランの名前は「面酷」。北京の西部・山西省の「山西料理」を提供する店で、中でも有名なのは、麺の塊を刀で削って鍋に投げ入れ茹でるという「刀削麺」。「西大望路店」では、1階がオープンキッチンになっており、ぴぴぴぴっ! とか、びよびよびよ~ん、とか麺を切ったり伸ばしたりして鍋に投げ入れる、アクロバティックな調理風景を見ることができます。
さて、私がなぜこの店に足しげく通うか、というと、麺の味わいが他店とは全く異なるから!です。以前別のレポートに書きましたが、北京で出会う麺の多くは、ぼそぼそと出来損ないの蕎麦みたいな食感と味。でも面酷の麺は、もちもちとしていて、ちゃんと粉の味がします。また、長~い麺、ニョッキみたいな麺、豆の粉で作られた粒状の麺など、麺の種類が豊富で、つけ麺、汁麺、炒め麺など調理法も多様。その上、麺以外の料理も美味しいんです。


面酷でおすすめの麺は、酸っぱ辛いスープに入った刀削麺「酸辣湯麺」と、ネーミングがかわいい「炒猫耳朶麺(猫耳たぶ麺の炒め)」。酸辣湯麺は、黒酢とコショウたっぷりのスープが病みつきになる味。猫耳たぶ麺は、耳たぶみたいな形状のモチモチ麺を、野菜や肉と炒めた麺で、妙に後引く醤油味です。ほかにも、切れ目のない1本の長い麺「一根麺」
は、讃岐うどん並みの歯ごたえと喉越しで、卵&トマト、高菜、肉味噌などのタレから好きなものを選び、麺を付けて(または麺にタレをぶっかけて)食べます。


麺以外では、キクラゲをニンニクと香菜で合えた冷菜「香菜木耳」が一番のお気に入り。ほかにも、黒酢入りの甘酢で和えた小ぶりの揚げ肉団子、茄子の肉味噌のせ、カボチャの揚げたもの、キノコの炒めなども美味。麺酷の料理は、2人でたっぷりオーダーしても、100元(約1500円)前後と安心価格。訪れた際は、あれもこれも! と欲張ってオーダーし、ぜひいろいろなチャイニーズ・パスタにチャレンジしてみてください。
面酷・西大望路店(TEL:6774-9950/西大望路20号)
みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。
