北京 老舗の漬物「醤菜」

1333.jpg中国には、日本の「老舗」に当たる言葉として「老字号」という言葉があります。これは、国家が認定した店やブランドにのみ与えられる、名誉ある名称。北京にある有名北京ダック店や菓子店など、歴史ある数十の店やブランドが老字号に選ばれています。その内のひとつ「六必居」は、漬物や味噌、調味料などを扱う老舗。中国人の友人曰く「あそこの八宝漬とキュウリの漬物は大人気だよ」とのことで、さっそく訪れてみました。

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場所は、故宮・天安門の南にある「前門大街」。

このあたり一帯は、「北京の浅草」などと呼ばれ、かつて庶民が集う繁華街として大変栄えていた場所です。
北京ダックの有名店「全聚徳」などを始めとする老舗が軒を連ね、道を一本入ったところにある「大柵欄」通りには、毛沢東が愛用していた布靴屋や、漢方の「同仁堂」などがあります。
そうした、古くから商いを続けている店が集まるエリアに「六必居」もあります。










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六必居は、明の時代(1530年)に創業。生活に欠かせない「柴(薪の材料)・米・油・塩・味噌・酢」の6つが揃うから、または、元々酒屋だったため、酒造りの際の6つの手順から「六必居」と名づけられた、と言われています。店は大柵欄通りの入り口を曲がったすぐのところにあり、奈良漬けみたいな香りがぷぅんと漂う店内には、漬物のほか、調味料や菓子などが売られています。
宮廷の人々にも愛された六必居の漬物は、味噌または醤油で漬けた「醤菜」がメイン。店の奥の漬物売り場には、さまざまな種類の漬物が、陶器の大きな壷に入れられ並んでいます。


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今回買った漬物はこちら。奥右は「宮廷黄瓜」。小さいキュウリを醤油漬けした、かな~りしょっぱいながら、後引く一品。奥左は、看板商品の「甜醤八宝菜」。キュウリ、インゲン、ピーナッツ、レンコン、ショウガなどが入っています。手前右は、ゴマ入り・細く切った大根の漬物「桂香糸」。手前左は、「げぇっ! 芋虫漬け!?」というグロテスクな見た目の「甜醤甘露」。甘露とはシソ科の植物チョロギで、漢方にも使われています。その見た目から「宝塔(美しい塔)」と称されていますが…。どう見ても虫。勇気を振り絞って食べると…、シャリシャリっとした歯ごたえで、結構美味。いずれも、日本の浅漬けに慣れてしまった私には、かなりしょっぱく、白いご飯を猛烈に欲します。でも、しょっぱさの中に、老舗ならではの奥深さが感じられるような…。そんな漬物です。
 六必居では、ほかにも袋入りや瓶詰めの漬物・ザーサイを売っていて、お土産に良さそう。私は漬物のほか、謎の調味料などを購入しました。それらはまたいずれ、ご紹介します。



みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


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