バリの新年、ニュピその1

バリの暦、サカ暦の新年にあたるニュピは、今年は3月19日に巡ってきました。新しい年を迎えるにあたり、1年の穢れを祓う様々な儀式や催しが行われるニュピは、西暦の新年よりバリの人々にとっては、心躍ると共に神聖な祭日です。今日はニュピについてレポートいたします。


新年を清らかに迎えるために人々はニュピの前に1年の汚れを祓う浄化儀礼を行います。このひとつである「ムラスティ」はニュピの2日前の昼から夕方にかけて行われます。ムラスティは村単位で寺院のご神体を持って海へ行き、これを浄める儀式です。ガムラン隊に先導された行列は、頭にうず高く供物を載せた女たち、白い布を掲げ持ち唄う女たち、そしてご神体をおさめた神輿を担ぐ男たち、そしてそのあとに延々と正装した村人たちが続きます。海岸にしつらえられた祭壇に供物を捧げ、司祭と共に祈り、ご神体を海の水で清めます。
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ニュピは、新年であると同時に、雨季の終わりとも言われます。雨季というのはじめじめとして、病気も流行りやすくなりますが、これをバリの人々は、「悪霊のしわざ」とも考えます。そのため、この悪霊の機嫌を損ねないよう、悪霊に手厚いもてなしと供え物をささげる儀礼が行われます。写真は各家庭で門のところに置かれる悪霊への供え物の数々です。
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ニュピの前日には、村の中心となる四辻で、チャルと呼ばれる儀礼が行われます。これはわかりやすくいえば、1年の汚れを祓う御祓いの儀式です。バリでは四辻、道の交わるところは悪霊が悪さをしやすいところと考えられていて、人々は毎日悪霊の怒りを呼び起こさないように辻々に供え物を欠かすことをしません。去り行く年の無事を感謝し、新年も、悪霊たちの怒りをよぶことのないよう、人々は供え物を捧げ、祈ります。
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次回はニュピ前の一大イベント「オゴオゴ」についてレポートいたします。


めぐみ
96年より渡バリ。バリ人画家と結婚し三人の子供と旦那の家族総勢13人で生活。ホテル勤務のかたわらウブドにてバリの素材を使った日本家庭料理とバリのおいしい地酒を飲ませる小さなワルン(食堂)を経営。


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