
北京に訪れたなら、ぜひ立ち寄って欲しいのが「蚤の市」。土の付いた掘りたて(?)の陶器、翡翠の腕輪や古い切手、毛沢東グッズなどなど、あらゆる怪しい雑貨が並び、目を楽しませてくれます。北京の蚤の市といえば、中心部の南東に位置する「藩家園(パンジャユエン)」が有名。週末の朝早くからお昼過ぎくらいまで、多くの観光客で賑わっています。そして、もうひとつ。中心部の南西に「報国寺」という場所があり、寺院の境内に毎日蚤の市が立っています。




報国寺があるのは、宣武区の広安門内大街。うららかな春の午後。色とりどりの花が咲く境内には、小さな店舗や露店が並んでいました。数人でマージャンしたり、木陰で昼寝をしたり…と、この上なくのんきな露天商たち。風が吹いて花びらが品物の上に散るのも気にせず、お昼ご飯をもぐもぐと食べるツワモノも…。そのせいか、境内はのんびり穏やかな雰囲気。規模や品数は藩家園に敵いませんが、ゆる~い時間が流れる中、ゆっくりと見て回ることができます。

さて。この報国寺で、私が買い求めたのは、昔の広告ポスターやちらし。写真を一切使わず、イラストと漢字だけで構成されている昔のポスターは、色使いやデザインが斬新! 手が込んでいて、現代の広告よりも格段に訴求力が高く、目を惹きます。北京の街が、こんなオールドチャイナ風の広告で彩られていたら、街の景観がぐっと良くなるのになぁ、と思う私。無理なお願いでしょうけど…。
お買い物の際は、もちろん値引き交渉が必須。写真のポスターは、頑張って値引きして、1枚50元(約750円)でした。「君を騙してないよ、本当だよ。これは本当は80元もするんだよ!」と言われて買ったポスターですが、別の店に同じものがあり、店主に「あ、それ、40元」とあっさり言われ、がっかり。まあ、そんなところが、北京の蚤の市の醍醐味とも言えます…。
ほかにも、牡丹の花が描かれたホーローのお盆など、ノスタルジックな生活道具が売られていて、なかなか楽しい蚤の市です。私が訪れたのは平日だったため、多くの店や露店が閉まっていましたが、土日はどの店も開き、きっと大盛況なのではないでしょうか。春のお散歩がてら、ぶらりと訪れてみてはいかがでしょうか?
みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。
