ウブド大通りを市場からプリアタン方向へ進んだ右手に、小さな食堂が新しく開店しました。お店の前にはためく「Ikan Mabuk」の文字。インドネシア語でIkanは「魚」、Mabukは「酔っ払う」という意味。「酔っ払った魚」?気になります。

というわけで、早速行ってきました。イカンマブックっていったいどんな料理なんでしょうか。
お店は「海の家」風お座敷にテーブルが並ぶ開放的なつくり。入り口には簡単なキッチンがあって、ガスコンロに大きな中華鍋。

メニューは魚のほかにも海老やいか、鶏などが並びます。「揚げる」か「焼く」か、調理法を選ぶスタイル。「焼く」を選んだ場合、店の正面にしつらえた焼き台で、ココナッツの炭をつかってじっくりとジューシーに焼き上げてくれるのですが、今日はやっぱり気になる「イカンマブック」をいただくことといたしましょう。
イカンマブックを注文するとお店の人が、魚の入ったケースを見せてくれました。その中から好きな魚を選ぶというわけ。ふたりで行ったので、ふたりで食べられるようなちょっと大きめの魚をお願いしました。
選んだ魚を手に調理場へ向かうお店のスタッフ。オープンキッチンなので調理場で調理しているのもしっかり見えます。まるごとの魚の身にいくつか切れ目をいれたら、全体に粉をまぶして、大きな中華鍋にそのままザッと入れて、高温の油でジャーッと揚げ焼きします。それはそれは豪快な調理法。


しっかり揚ったお魚をお皿に取り出したら、味の仕上げ、どばどばとなにかを振りかけています。それはなに?と尋ねれば、中国のお酒紹興酒とのこと。なるほど、これが「イカンマブック」の正体だったのですね。
こうしてできあがった「イカンマブック」お魚の赤い色が、まるでほんとに「酔っ払っている」よう?付け合せには、生野菜と、唐辛子ソース。白いご飯と一緒に、ここはインドネシア式に手でわしづかみにしていただくことといたしましょう。けど揚げたてはそのままつかむにはちょっと熱すぎるので、やけどしないようにくれぐれもご注意。身はほろほろのお魚、片栗粉を振りかけて揚げてあるので皮や尾も、かりかりした歯ごたえが残っておいしくいただけます。

イマンマブック、バリではここにしかないのだそうです。
山間部のウブドでは、なかなかおいしいお魚料理にめぐり合うことかないません。ウブドで豪快にお魚を食べたくなったら、ウブド大通りの「Ikan Mabuk」どうぞお試しください。
めぐみ
96年より渡バリ。バリ人画家と結婚し三人の子供と旦那の家族総勢13人で生活。ホテル勤務のかたわらウブドにてバリの素材を使った日本家庭料理とバリのおいしい地酒を飲ませる小さなワルン(食堂)を経営。
