端午節は、ちまきの日


5月5日のこどもの日は、端午の節句と呼ばれていますが、これは中国の行事「端午節」が元。中国では、毎年旧暦の5月5日(今年は6月19日)が端午節にあたり、その日は「ちまき」を食べるのが恒例となっています。
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そもそも、この端午節は、2000年以上前の中国の詩人「屈言」の命日。遠い昔、美しい詩で人々に愛されていた屈言ですが、河に身投げをして死んでしまいます。嘆き悲しんだ村人が、河の魚が屈言の体を食べないよう、代わりに長い木の葉に包んだ食べ物を、河へ投げ込んだ、というのが始まり。それが後に、ちまきを食べるという習慣になったといいます。
中国の南方では、ドラゴンレースが催されたり、農村や少数民族の村では、家の中に魔除けのヨモギを吊るしたり、未だにそうした風習も残っているそうです。でも北京では、ちまきを食べる、という習慣が残るのみ。端午節が近くなると、スーパーや商店には、ちまきがずらりと並び、多くの人が買い求めています。
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 ちまき、というと、中に豚肉などが入った、しょっぱいものを思い出しますが、それは主に中国南部の人々によって食べられていたもの。もちろん北京でも、肉入りちまきが売られ、食べられていますが、北京の人々が昔から好んで食べるのは、甘いちまき。小豆の餡が入ったものや、甘く煮た棗が入ったものが定番です。

スーパーの量り売りちまき売り場で、私もいくつかちまきを購入しました。笹の葉の上から縛られた糸の色によって、中身の具が異なるちまきは、豚肉、鶏肉、塩卵など、具の種類が様々。ほかにも、真空パックのちまき、箱入りのギフトちまきなども売られていました。写真のちまきの具は、甘く煮た棗。蒸すと、笹の香りが芳しく、中のもち米はむっちり、もちもち。なかなかの美味でした。

 5月5日は日本でも、ちまきや柏餅を食べる習慣がありますが、それは2000年も前に中国で生まれた習慣が、綿々と受け継がれてきた結果。昔々、河に食べ物を投げ入れた人々は、まさかそれが習慣となって、こんなに長く続くなんて、思ってもみなかったことでしょう。ちまきを食べながら、伝統行事の重みをふと感じた、中国の端午節でした。


みわあや

フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京のカワイイものを探し訪ねる趣味が高じて、中国の生活道具や雑貨を紹介するサイトpekiso.(www.pekiso.com)をオープン。

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