2006年12月25日

北京 北京、甘美な冬のおやつ

連日、最低気温はマイナス、日中も帽子がないと耳がちぎれそうなほど寒い日が続いている北京。乾いた北風が舞う道端に、帽子やマフラーで防寒したおじさんやおばさんが、ドラム缶の脇に立っている姿がちらほら見られます。焚き火?と思って近づくと、ドラム缶の上には、大きなサツマイモがごろごろ。実はこれ、冬の北京名物「焼き芋屋さん」
なのです。

北京では、冬になると、街のあちこちに焼き芋屋さんが登場します。リヤカーや軽トラックで「♪いしやき~いも~」と売りに来る日本の焼き芋屋さんとは異なり、北京の焼き芋屋さんは自転車&ドラム缶が商売道具。ドラム缶の中でサツマイモを蒸し焼きにし、ドラム缶と連結させた自転車に乗って、持ち場まで移動すると、道端にじっと静かに立ってお客さんを待っています。


ドラム缶の上に並ぶ、こんがり焼き色のついた焼き芋は、日本のものよりもひとまわり大きな印象。おばちゃん曰く「約2時間、蒸し焼きにする」
という焼き芋は、2個で約1kg、15元(約225円)。コレとコレ、と芋を指差すと、おばちゃんが昔懐かしい天秤で重さを量ってくれます。私が購入していると、通りがかりの男性が立ち止まり2個購入。以前もとある焼き芋屋さんに男性が群がっていたし、もしかして、北京の男性は焼き芋好き? 焼き芋といえば、女性のおやつ、と相場が決まっているのに…なんてぼんやり考えていたら、おばちゃんが「はいよ」と焼き芋を入れた袋を渡してくれました。

購入した焼き芋は、ずしっと重く、特有の甘い香りがぷんぷん。急ぎ足で家に戻り、半分に割ると、中には黄金色の芋がぎっしり詰まっていました。キラキラキラっと輝くお芋さん。がぶりっ。一口かぶりつくと、ホクホクではなく、ベチャベチャっとした予想外の食感…。実は、以前上海に住んでいた友人が、「道端で焼き芋を買って、半分に割ったら、ベチャベチャで垂れてくるから、その場で大急ぎで食べた」と言っていたのですが、その通りでした。ホクホク派の私としては、ちょっぴり不満な焼き芋。でも、甘みは十分。スプーンで中身をほじほじしながら、ぺろりと食べてしまいました。

長さ20cm超の、巨大焼き芋。おやつには十分すぎる食べ応え。余りは皮をむき、バター、砂糖、生クリームと合わせて、スイートポテトにしたら、それまた美味でした。甘美な時間が堪能できる焼き芋。冬が終わらないうちに、ぜひどうぞ。


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2006年11月20日

北京 新しいグルメスポット!?

ビルの建設ラッシュで、古い街並みが消えゆく北京。街のところどころに、観光用に古い建物や街並みが保存されているエリアがあります。「東四十条」にある「南新倉」もそのひとつ。そびえ立つ高層ビルの間に、古いレンガ造りの平屋がひっそり佇んでいます。


この「南新倉」、元は明・清の時代に街が急速に発達し、大量の食料が必要となったことを受け作られた食物貯蔵庫。多いときで76棟もあったという倉庫は、その後兵器や爆弾の倉庫として使われ、現在はその内の9棟が残っているそう。文化遺産として保護されているこの倉庫街に、レストランが続々登場! との噂を聞きつけ、早速昼食がてら探検に行ってきました。


倉庫街は確かに、レストランが多数。日本料理、中国料理、茶館、そしてなぜか、せっかくの倉庫を、微妙な欧米テイストに装飾してしまったフレンチレストランや、ギラギラの電飾が眩しい中国料理店もありました・・・。うぅ・・・がっかり。
趣のあるレストランが並ぶ姿を想像していたため(かなり勝手な想像)、なんとなぁく、どの店にも入る気になれず、ふらふらと歩くことしばし。倉庫の向かいに建つビルの1階に、人気の北京ダック店2号店を発見したので、そこでお昼ご飯を食べることにしました。




店の名前は「北京大董烤鴨店」。クセのない味で食べやすく、サクサクの皮が美味な北京ダックのお店です。ここのダックの最大の特徴は、ざらめの砂糖に付けて食べる皮。店のお兄さんが丁寧に薄く削いでくれた香ばしい皮に、ざらめをまぶしてぱくり! 口の中で鴨の油と砂糖がじゅわじゅわ~っと溶ける食感が病みつきに。ビールなどのお酒とも相性抜群です。もちろん、蒸した餅皮に、甘味噌とともに巻いて食べるという、通常の食べ方もOK。すりおろしたニンニクや、細かく刻んだ漬物などの薬味と一緒に巻いても、また美味しい。様々な食べ方が楽しめ、飽きない北京ダックなのです。
サイドオーダーには、ピリ辛のピクルス「酸辣黄瓜(キュウリの酢漬け)」を。中国料理店には、たいていある冷菜で、一度に多量の肉を食べ慣れていない私は、箸休めに必ず注文します。ついついボリボリと、後引く味。お試しあれ。

南新倉の話に戻りますが・・・・・・。ここには、レストランのほかに現代アートを展示しているギャラリーや、中国の伝統工芸などに関する本を扱っている書店もあります(私は、そこで中国の伝統的な藍染模様パターン集を購入)。好みのレストランに入ってもよし、好みの店が見つからなければ、向かいのビルで北京ダックを食べても良し、ランチ&ちょっとした暇つぶしスポットとして重宝しそうです。

北京大董烤鴨店・東四十条店
TEL:5169-0328/東四十条22号
北京ダック1羽98元+薬味1人8元(2人で1羽食べて、約1700円)


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2006年11月10日

北京 中国的パスタ“刀削麺”

北京に移り住み、早一年が経ちました。始めの頃は、あちこち冒険しに歩き回り、新規開拓すべく食べ歩きをしていたものの、最近はなんとなく定期的に決まった場所を巡るという、ローテンションが出来上がった感じ・・・。今回は、そんなローテーションに組み込まれているレストランを紹介したいと思います。


レストランの名前は「面酷」。北京の西部・山西省の「山西料理」を提供する店で、中でも有名なのは、麺の塊を刀で削って鍋に投げ入れ茹でるという「刀削麺」。「西大望路店」では、1階がオープンキッチンになっており、ぴぴぴぴっ! とか、びよびよびよ~ん、とか麺を切ったり伸ばしたりして鍋に投げ入れる、アクロバティックな調理風景を見ることができます。
さて、私がなぜこの店に足しげく通うか、というと、麺の味わいが他店とは全く異なるから!です。以前別のレポートに書きましたが、北京で出会う麺の多くは、ぼそぼそと出来損ないの蕎麦みたいな食感と味。でも面酷の麺は、もちもちとしていて、ちゃんと粉の味がします。また、長~い麺、ニョッキみたいな麺、豆の粉で作られた粒状の麺など、麺の種類が豊富で、つけ麺、汁麺、炒め麺など調理法も多様。その上、麺以外の料理も美味しいんです。


面酷でおすすめの麺は、酸っぱ辛いスープに入った刀削麺「酸辣湯麺」と、ネーミングがかわいい「炒猫耳朶麺(猫耳たぶ麺の炒め)」。酸辣湯麺は、黒酢とコショウたっぷりのスープが病みつきになる味。猫耳たぶ麺は、耳たぶみたいな形状のモチモチ麺を、野菜や肉と炒めた麺で、妙に後引く醤油味です。ほかにも、切れ目のない1本の長い麺「一根麺」
は、讃岐うどん並みの歯ごたえと喉越しで、卵&トマト、高菜、肉味噌などのタレから好きなものを選び、麺を付けて(または麺にタレをぶっかけて)食べます。


麺以外では、キクラゲをニンニクと香菜で合えた冷菜「香菜木耳」が一番のお気に入り。ほかにも、黒酢入りの甘酢で和えた小ぶりの揚げ肉団子、茄子の肉味噌のせ、カボチャの揚げたもの、キノコの炒めなども美味。麺酷の料理は、2人でたっぷりオーダーしても、100元(約1500円)前後と安心価格。訪れた際は、あれもこれも! と欲張ってオーダーし、ぜひいろいろなチャイニーズ・パスタにチャレンジしてみてください。

面酷・西大望路店(TEL:6774-9950/西大望路20号)


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2006年10月11日

北京 「月餅」祭り! part2

中国では10月1日からは国慶節という、秋の長期休暇がスタート。人も街も、なんとなく、うきうきした気配を漂わせている北京です。
9月の最終週は「休みに入ってしまう前に」と、月餅が飛び交う、月餅祭りのピーク。我が家も、私とダンナさんそれぞれが、知り合いからいただいた月餅でいっぱいになりました。




さて、いただいた月餅をよく見ると、箱は違えど銘柄は同じ、というものに遭遇。「稲香村」というブランドです。稲香村は、北京に数店舗を構える菓子店の老舗。中国南部の菓子を北京で広めたことで知られる、超有名店だそう。
「どんな店なんだろう、気になるなぁ」と店を訪れたところ、店内は対面式のショーケースが並び、あらゆる菓子と漬物や調味料などが売られていました。よぉく見ると、インスタントコーヒーやスナック菓子が並ぶ、スーパーと変わらない品揃えのケースもあり…。日本の老舗和菓子店を想像していた私は、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
この稲香村の月餅なのですが、実は豪華なホテルの月餅よりも美味しいのでは! というのが私の感想。特にお気に入りは「ココナッツ(中国語で椰蓉)」。ココナッツたっぷりの餡がたっぷり詰まっていて、なかなかの美味。妙にモダンにアレンジされていない、中国的な箱もかわいい。お値段もホテルのものより、格段安くお手頃です。


ほかに印象に残った月餅といえば、ハーゲンダッツの月餅。月餅の形をしたアイスクリームがセットになっていて、ころんとしたアイスの姿は、なんとも言えないかわいさ。私が購入したのは、3種類のアイスが2個ずつのセット(298元・約4500円)で、バニラ、チョコレート、外はチョコレート・中はストロベリーという3つの味が楽しめます。


さらにもうひとつ、印象的だったのが、和菓子のような見た目の「CROWN PLAZA HOTEL」の月餅です。花や葉を模ったシンプルで小ぶりな形と、淡いピンクやグリーンの色合いが、なんとなく日本的(でもパッケージには「欧式」と書いてある・・・)。中身は、甘さ控えめの抹茶やチョコレート餡。ずっしり、ぎっしり、どっしり、こってり、というのが特徴の月餅ですが、これはかなり“軽やか”なほう。日本人の口にも合いそうです。
さて、我が家に山積み状態の月餅。果たして、中秋節が過ぎるまでに、食べ終わるのだろうか…。ノルマのように、今日も月餅を食べる私です。


みわあや
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2006年10月06日

北京 「月餅」祭り! part1

北京の街のあちこちが、また赤く色づく季節となりました。スーパーやホテルの一角に、赤い箱がずらりと並び、まぶしいレッドエリアが続々登場。まもなく訪れる「中秋節」に備え、中国の伝統的な菓子「月餅」の販売合戦が行われているのです。


中秋節とは、旧暦の8月15日にあたる日に、月餅や果物を供えて、お月見をするという春節(旧正月)に続く大きなイベント。今年は10月6日にあたり、家族で月餅を食べたり、お世話になっている人や、取引先などに感謝の気持ちを込めて月餅を送ったり、または会社が社員の労をねぎらい、月餅を配ったり、というのが一般的。そんなわけで、普段はあまり見かけない月餅が、この時期、一体どこから集めたの?と思うくらい、街中に溢れているのです。

さて、月餅といって思いつくのは、模様のほどこされた茶色い皮に包まれた、花の形のお饅頭。中には小豆餡やゴマ餡がぎっしり詰まっていて、ずっしり重たい印象。こうした月餅は「広州式」と呼ばれ、型を用いて作られ、多様な餡が特徴だそう。一方、外側がパイ皮のようになっている月餅もあり、「蘇州式」と呼ばれています。他にも、地方によって「○○式」があるらしく、月餅は意外と奥が深い模様。この機会を逃すまいと、私もいろいろな月餅を試してみることにしました。


まずはホテルの月餅。この時期、どこのホテルも月餅売り場を設け、豪華な箱入りの月餅セットを販売しています。中には中国茶や、白酒、ワインなどとセットになっている月餅も。月餅らしからぬ色合いと形に惹かれ、私が購入したのは「シャングリラホテル北京(北京香格里拉大飯店)」の月餅。薄いピンクやグリーンの皮にくるまれた、丸い月餅が6個セットで、1箱188元(約2800円)。外側はさくさく生地の「蘇州式」で、中身の餡は、黒ゴマ餡、コーヒー餡、とうもろこし餡、緑茶餡など多種多様です。


続いて、プレミア月餅(?)。この時期、なんとスターバックス

でも月餅を販売しています。種類は、緑茶、モカ、竜眼&クコの実の3つで、皮にはスターバックスのロゴに使われている人魚の模様。がほどこされています。私が購入したのは、各2個の6個セット箱入り(1箱128元・約1900円)。店頭で個別に購入もできるので、お店でラテを飲みながら月餅をパクリ、なんてことも可能ですよ。
ちなみに、月餅の英語名は「moon cake」。日本語の“ゲッペイ”よりも、数段良い印象。実は結構カワイイ月餅のフォルムにも、ぴったりな名前かも。なんて思いながら、今日も月餅にかぶりついている私です。


みわあや
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2006年09月04日

日本人受けするかも? 北京的土産。

北京から日本へ帰国する際、悩みの種となるのが、家族や友人への「お土産」。無難なのは中国茶だけれど、そうそう飲まないだろうし…。「カワイイ中国雑貨」というのも、実はあまり売っていない。そうだ、甘党には「月餅」にしよう! と思っても、中秋節にならないと、手に入らない…。じゃあ左党には「白酒」を、と買って帰ったら、中身が漏れて大変なことになったから、もう嫌~。
で、結局、空港で「栗羊羹」を買って帰るハメになるのです。しかも結構高い。だったら日本で「虎屋」の羊羹買ったほうがマシ。涙。
ところが最近、お土産に向きそうな品が、ちらほら見つかりました。お土産で困っている北京在住の方に、はたまた、北京旅行の予定がある方に、ご紹介したいと思います。


ひとつめは、「京劇チョコレート」(1箱108元・約1620円)。京劇メイクを施した顔が、チョコレートにプリントされています。いかにも中国的! な楽しい見た目。北京の中心部にそびえ立つ「グランドハイアットホテル」1階のパティスリーで販売されています。但し…。顔がプリントされているのは、一番上段のチョコだけ。下段はすべて普通の板状チョコ(ミルクとホワイトの2種類。ナッツ入り)。そして味は、フツーです。


 ふたつめは、超オススメ。「王府飯店」のXO醤です(1瓶80元・約1200円)。王府飯店とは、かの有名な、香港ペニンシュラホテルのこと。こちらも北京の中心部にあります。XO醤は、ホテルの地下2階にある広東料理店「凰庭」ブランドのもので、地下1階のショップで購入可能。元々、香港のペニンシュラホテルで腕を振るっていたシェフが考案したというXO醤。干し貝柱、干しエビ、金華ハム、豆板醤、胡麻油など、約15種類もの食材が使われ、複雑な味わいを醸し出す高級調味料。我が家では、スープやチャーハンなどに使っています。美食家の友人に、喜ばれそう・・・。


最後に。日本でもブームの「きな粉」。私の好きなきな粉は、北京1の繁華街「王府井」にある「新東安市場」の地下で販売されています。新東安市場の地下には、「老北京一条街」という、北京の古い街並みを模した「お土産ゾーン」があり、雑貨や菓子が売られていて、お茶が飲める茶館などもあります。その一角に、大きな石臼が置かれているエリアが。そこが、きな粉売り場です。観光客が集まってくると、豆の入ったザルを抱えたオジサンが現れ、石臼の前におもむろに座ります。別の若い男の子が石臼を動かすと、オジサンは豆をひとすくいして、石臼へ・・・。そうなんです。ここでは挽きたてのきな粉が買えるんです。しかも、黒豆、紅豆(アズキ)、ピーナッツなどなど種類が豊富。着色料や防腐剤は一切含まれてなく(と、看板に書いてあった)、1袋500gで15元(約225円)という安さもうれしい限り。石臼挽きのためか、やや粗めですが、素朴な味わいです。「きな粉バナナ」とか「きな粉豆乳」とか、きな粉愛食中の健康派に、いかがでしょう?


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2006年08月28日

〆のラーメンに感激! 香港式火鍋。

今年は例年に比べ、雨が多く蒸し暑いという、北京の夏。そんなわけで、食事はもっぱら家で、ぶっかけそうめんやら、ちらし寿司やら、さっぱりしたものになりがち…。そんな中、先日、友人と出かけた先で、思わぬものを食べるハメになりました。「鍋」です。こ、この暑いのに鍋! うぅ…、暑苦しい…。と、思った私でしたが、意外にも2日連続で通うという、はまりっぷり。今回は、そんな鍋屋を紹介します。

北京で鍋といえば「火鍋」羊の肉をしゃぶしゃぶして、濃厚な胡麻ダレにつけて食べるというもの。ですが、私は羊肉がダメ(なので常に牛肉をチョイス)&しばらくすると、胡麻ダレに飽きてしまい、まったく受け付けなくなるという始末。そんなわけで、火鍋屋からは、自然と足が遠のいていました。
今回訪れた鍋屋は、そんな火鍋屋とは少し異なるもの。「香港式火鍋」というもので、海鮮や肉をスープでしゃぶしゃぶし、醤油ダレにつけていただきます。肉は牛や豚がメインだし、タレがさっぱりしてるので、飽きがこない。しかも店内は白で統一され、シンプルで清潔感あり。落ち着いて食事ができるところも、気に入りました。




しゃぶしゃぶするスープは2種類。仕切りのある大鍋に分けていれられ、運ばれてきます。私は、クコの身やネギが入った淡白なスープ(白湯)と、カレー風味スープ(沙爹湯)を選びました。続いて具を鍋に投入。牛肉や魚、すり身系、キノコや野菜類など、具材は豊富に揃っています。私のお気に入りは、スプーンで鍋に落とし入れるエビや豚肉のすり身団子、厚みのある手切りの牛肉、春雨。スープはそれぞれほんのりと風味がつく程度で、決して素材の味を打ち消さないちょうど良さ。エビ団子はぷりっぷり、春雨は味がシミシミ! どの具も、ニンニクの入った醤油ダレと相性が良く、箸が進みます。

そして絶対に欠かせないのが、〆のラーメン。スープに投入し、アルデンテに茹でたら、同じ醤油ダレにつけて食べます。北京で口にする麺の大概は、こしがなく、ぼそぼそっとしていて、茹ですぎの蕎麦みたいな味。ところがここのラーメンは、日本のラーメンのようなたまご麺! こしがあって、つるつると喉越しが良いのです。涙!

ふたりでビールを2本飲み、しめて250元。火鍋屋にしては(かなり?)高いほうですが、さっぱり系を欲している胃には、オススメです。

港式火鍋専門店「春夏秋冬」大通店
TEL:6468-0988
女人街の南、霄云路21号 北京市内には、ほかに2店舗あり


みわあや
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2006年08月04日

壮大なスケール! 北京話題のデザイナーズレストラン。

イタリアンや和食、寿司屋に焼酎バーなど、さまざまな飲食店が次々オープンしている北京。そんな中、とあるデザイナーズレストランが、2号店をオープンしたと聞きつけ、早速訪れてみました。

そのレストランの名は「紫雲軒」別名「GREEN T.HOUSE」と呼ばれ、「個性的でモダンな内装、中国茶を用いた創作料理で話題を集め、すでに北京の中心部にある1号店には、連日観光客が押し寄せている状態。オーナーはJinRという中国人女性で、店舗の内装から料理までを手がけ、デザイナー兼シェフとして有名です。


 さて、そんな紫雲軒の2号店は、まず「そのロケーションがサプライズ。中心部から車で20~30分かかり、付近にはタクシーも通らないという、至極辺鄙な場所にあるのです。道に迷い、タクシーの運転手に文句を言われながら、やっと店の入り口までたどり着くと、そこには高さ2mを越す白亜の壁が立ちはだかっていました。迷路のような感覚で壁を過ぎると、目の前に広がるのは、一面に白い石が敷き詰められた広大な庭! その向こうに白い御殿のようなレストランが建っているのです。


 店内は、、天井の高い真っ白な空間。白く塗られた中国家具や古い楽器が並び、巨大なちょうちん型の照明が、空間のアクセントになっています。テーブルにあるのは、シンプルな素焼きの食器や、ゴールドのキャンドルホルダーなど、北京ではまず目にすることのないアイテムばかり。メニューに並ぶ料理名はどれも抽象的で、例えば、「Puff Puff Prawn」なんていう料理を頼むと、エビのサラダをシュークリームの生地に詰めた、お菓子みたいな一皿が運ばれてきました。中国茶のパスタがあったり、ワサビと海苔をソースに用いた揚げ物があったり、ほかにも黒酢やナンプラーなど、中国を始めアジアの素材がふんだんに料理に用いられています。飲み物も、ウーロン茶ビールや花茶ビールなど、趣向を凝らしたものばかり。しかも、盛り付けの道具に、中国家具のミニチュアが使われていたり、デザートがドライアイスの煙に包まれて登場したり、エンターテイメントな仕掛けがたくさん。ユニークな演出で、食事の場が和みます。
北京にいることを思わず忘れてしまうような非日常的な空間「紫雲軒」。心地よい刺激と、北京に吹く新しい風を感じられる場所です。ちなみに、地下のトイレ&ギャラリーも、かなりおもしろい空間。お見逃しなく!

紫雲軒・茶事 TEL 1360 113 7132 
URL http://www.green-t-house.com


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2006年07月14日

北京的ビアガーデン 北京

梅雨のない北京。すでに夏が到来し、連日30度を超える暑さです。ひーっ。それでも、冷蔵庫みたいな寒さの冬を終え、やっと訪れた夏は、北京の人々が待ち焦がれていたもの。夕方になると、道端や芝生の上で、たくさんの人が夕涼みをしている姿が見かけられます。
確かに、日中の暑さに比べ、風が吹いて涼しい夕方。でも、街では増え続ける自動車が交通渋滞を引き起こし、排気ガスがむんむん。しかも、相変わらずの建設ラッシュで、チリやホコリが熱気とあいまって路上に吹き溜まっている状態。夕涼みをしても、あまり心地よいとはいえない環境なのです・・・・・・。

そんな北京で、心置きなく快適な夕涼みが楽しめる場所を発見しました。故宮のすぐ隣にそびえ立つホテル「貴賓楼飯店」の屋上にあるバー「観景酒吧」です。10月までの夏季限定で、夕方5時から夜9時まで、バーとして営業しています。 バーといっても、アジアのリゾートみたいなトロピカルなバーカウンターがあるわけでもなく、椅子とテーブルが並んでいるだけ。一瞬ちょっと味気ない感じを受けますが、実は、このバーならではのとっておきのアトラクションがあるのです。それは、眼下に広がる故宮(紫禁城)。いにしえの姿をとどめる故宮を、贅沢にも上から見下ろすことができるのです。

しかもその景色は、とっても幻想的。北京はあまり空気がきれいではないため、空にはうっすらともやがかかっているのですが、それがまるで幻を見ているかのような心地に。近くに建つ高層ビルも近代的な建物も、ちょうど良い具合に霞んであいまいになり、故宮だけが姿をあらわにして、こちらに迫ってくるかのよう。かつての皇帝や皇族たちが送っていた優美な暮らしに、ぼんやり思いを馳せることができるのです。


さらにこのバー、建物の上階にあるからか、時折心地よい風が吹き抜け(あまりホコリっぽくないのがうれしい)、夕刻は故宮と共に日の入りまで見られちゃうという、椀飯振る舞い。
世界遺産を肴に、ぐいっとビールを一杯。そんな贅沢な夕涼みが楽しめる「観景酒吧」。今夏、私のお気に入りスポットとなっています。

観景酒吧
東長安街35号 貴賓楼飯店屋上
Tel.6513-7788
 ビールのほか各種酒類あり


みわあや
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2006年07月07日

北京 宮廷料理「厲家菜」の高貴な味 パート2

隠れ家的な佇まいの「厲家菜」で供される宮廷料理の数々。パート1に続き、その高貴な味の数々を紹介します。






小皿の前菜に続いて、運ばれてきたのは、ホタテの揚げ物。添えられている緑色の物体は、箸でつまむとサクサクで口に運べばほろほろと溶けてしまうという不思議な食べ物。海藻?それともシソ? 聞けば、青菜の葉の部分を千切りにし、油で揚げたものだとか。これが塩味のホタテとばっちりの相性。「へぇ~」なんて、感心している間に、ポークフィレのソイソース、スペアリブ、と料理は続きます。
さて。驚きだったのが、このスペアリブ。骨からほろりと、いとも簡単にはがれる肉は、ふわっと柔らか。とろみのついた甘酸っぱいソースは、否応なく食欲をそそる味。「こんなスペアリブ、食べたことない!」と思わず身震い。ひとり1本という少なさが、悔やまれました。



少ない量の料理に、少し不満を覚えながら食べ進めることしばし。運ばれてきたのは、白菜と一緒に蒸された豚肉と、白いご飯。日本の炊きたてご飯とは違い、べちゃっとして冷たいご飯の上に、温かい豚と白菜を載せ、醤油タレをかけて食べるこの1品。これが絶品なのです。うま味をたっぷり吸い込んだ白菜と、ふわふわに蒸された豚肉が、冷やご飯とあいまって、今まで食べた丼ものを、軽く越えちゃう味わい。「これでもう〆かな?」なんて言いながら、ぺろりと平らげると、今度は殻付きのエビが運ばれてきました。
さて。このエビもまた、驚きの一品。みりんを煮詰めたような、とろりとした甘いタレが、エビの身と仲良く絡み合うのです。エビに勝る劣らず、主役級の人気を誇ったのが、エビと共に皿に載っているクルトン。タレがしみしみで、カリっとした歯ごたえが妙。「もっと食べたい~」と、またもや、少ない量に不満を覚えた私です。


鶏肉とナッツ・野菜のピリ辛炒め、豆とナスの炒め、ロブスターの炒め、川魚を丸々一匹揚げたもの、そして北京ダック&スープと料理は続き、果物で終わりを迎えました。
何より感心したのは、これだけの皿数にも関わらず、客を一切飽きさせないということ。北京で食べる中華料理は、油っぽくてこってり。量も多く、途中でげんなりしてしまうのが常でした。でも厲家菜の料理は、「もっと食べたい」と思う絶妙なポーションで、しゃきしゃき、ふんわり、さっぱり、こってりなど、食感や味わいが実にバラエティーに富んでいるのです。
滋味深い料理の数々に出会える厲家菜。北京に来たら、ぜひ立ち寄ってみてください。

厲家菜(Tel.6618-0107・要予約、簡単な英語通じます。英語メニューあり)


みわあや
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2006年06月30日

北京 宮廷料理「厲家菜」の高貴な味 パート1

東京・六本木の某ヒルズにある、高級宮廷料理店「厲家菜(レイカサイ)」。その本店が、北京にあります。厲家菜とは、西太后の料理人を先祖にもつ厲家が、代々受け継いできた料理を供する店。北京に住むからには、なんとしてでも行きたい! と思っていた店でした。そんな厲家菜を、徹底レポートします!
厲家菜北京本店は、后海の近く、古くから庶民が生活する路地裏「胡同」にあります。大通りを右に曲がり、左に曲がり、さらに右、左と細い道を進むと、突然「羊房11号」というささやかな明かりが灯された看板が現れます。そこがお店の入り口。日本では飲食店を紹介する際に「隠れ家」なんて言葉をよく使いますが、厲家菜は、まさに正真正銘の隠れ家。通りに看板も出ていないし、道を知らないと、細い道が何本もある胡同を彷徨うことになってしまうからです。ややこしい道順に、誰もが「一体どんな料理が食べられるのっ!」と期待に胸膨らむこと必至。看板の下、古びた赤い戸の門をくぐると、中庭のあるこぢんまりとした四合院造りの厲家菜がお目見えします。


某ヒルズに支店があるぐらいだし、さぞ煌びやかな建物なのかと思っていたら、思わず拍子抜けする粗末な建物。中庭を囲むようにして個室が4~5室程度あり、木製の古びたドアを開けて中に入ります。テーブルや椅子も、「間に合わせ?」と思えるような簡易なものがあったりして、あえて狙ってなのか・・・? それとも無頓着なだけなのか? 首をかしげたくなる店内。果たして料理は・・・? 不安と期待が入り交じります。




席につき、運ばれてきたメニューは実に単純明快。料理はすべてコースになっていて、下は200元(約3000円)から、上は2000元(約30000円)まで用意されています。値段の違いは素材の違い。値段が上がるごとに素材がグレードアップし、一番高いコースは、アワビ、フカヒレ、ツバメの巣、など高級食材のオンパレード。とりあえず、まずは下から・・・と、下から2番目の1人300元(約4500円)のコースを頼むことにしました。

程なくして運ばれてきたのは、居酒屋のお通しみたいな小皿料理。上段左から、粒感が残っていてほんのり甘い「緑豆のすりつぶし」。脂身の味が濃厚な「チャーシュー」「野菜のゴマ風味」。下段左から、食べ物とは思えない見た目を裏切り、ピリ辛の蟹ミソみたいな深い味わいが病み付きになる、豆の搾りカス「炒麻豆腐」。少し発酵した酸味と鼻にツンとくる刺激が絶妙な「白菜の酢漬け・マスタード風味」。しゃきしゃきっとした歯ごたえの「セロリの和えもの」。さらに、それらを食べ終わるか終わらないかの内に「ニラ入り肉のレンコン挟み揚げ」、外はさっくり、中はとろ~りの「豆腐の揚げ物」、山椒がぴりりときいていて、さくさくのお菓子みたいな「甘辛牛肉」などが運ばれ、全部で9つの小皿がテーブルに並びました。
(パート2に続く)


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2006年05月08日

北京 新茶と楽しみたい、中国的お茶うけ

連日ニュースで話題の「黄砂」が吹き荒れ、空が真黄色の北京。埃っぽい外に、わざわざ出かけたくないので、家でゆっくり本を読みながら、お茶でも飲もうか・・・、という気分です。

日本でもまもなく新茶の季節ですが、中国でも、ちらほら新茶が登場し始めています。先日、お茶市場を訪れたところ、鮮やかな深緑色をした鉄観音ウーロン茶や、まだ希少なロンジン茶が入荷されていました。それらのお茶を買った帰り道、近所のスーパーに立ち寄り、何かお茶うけになりそうなお菓子を買うことにしました。




スーパーでは日本と同様、ポテトチップスやチョコレートなどのスナック菓子が山ほど売られています。が、とある一角では、以前紹介したクルミやピスタチオなどの乾き物、つまり古くから中国の人々に親しまれている、オールド・スナックが量り売りで売られています。量り売りコーナーは、乾き物のほか、さまざまなお菓子が10種類以上並んでいて、気に入ったものをビニール袋に好きなだけ入れるという、完全セルフサービス制。私も、いくつか気になるものを購入してみました。

写真上から時計回りに。まず真ん中・上は、さつまいもチップス。しょっぱ甘い素朴な味で、パリパリと気持ち良い歯ごたえ。120gで約4元(約60円)。その右は、ピーナッツ菓子。ピーナッツの塩けと香ばしさ、まわりにかかっている飴の甘さが絶妙なバランス。日本の豆菓子に似ています。その下、赤くて細長いお菓子は、以前「中国的飲み物」のレポートで私が絶賛したサンザシのゼリー。グラニュー糖がまぶしてあり、ちょっぴり甘酸っぱくて美味。中央・下は棗の実の砂糖漬け。ぎゅぎゅっと実の詰まった見た目を裏切り、思ったよりもカスッとしている寂しい食感。味も薄味。もしや何かに入れて食べるものなのか、食する方法は未だ不明。その左上は、白胡麻がたっぷりかかった、三角形のお菓子。かりんとうのようなものを想像していましたが、あまりに硬くて歯が立ちませんでした。そんなわけで、顎関節症の私は、試食を断念。中央にある黒い物体。これは、干し梅。しょっぱ甘酢っぱい梅です。日本にも売ってそう。

中国のお菓子というと、月餅か、はたまた、お土産屋さんや免税店で売られている、中国産「栗羊羹」や「甘栗」かという、乏しい知識だった私。これらのお菓子は、どれも100g前後で、2元~5元くらい(約30円~75円)と超リーズナブルな上、お腹にたまらず、おやつにぴったりの軽さ。お茶うけに、ぜひ活用してみてください。特にピーナッツ菓子とサンザシゼリーは、お茶うけにうってつけです!(ちなみに、購入したのは「陽光100」にある法宝超市・ボンジュールスーパーです)


みわあや
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2006年04月28日

北京をちょっと離れて…パリ ラスパイユのマルシェ

いつもは北京からお届けするレポート。今回は、しばし北京を留守にし、先日訪れたフランス・パリで見つけた素敵な市場を紹介しようと思います。

見るものすべてに心をくすぐられるパリ。連日、買い物三昧・美食三昧で見事な散財っぷり。「誰か私を止めて~!」と密かに心で叫ぶ私に、歯止めをかけたのは、パリの日曜日でした。パリの日曜日は、一部を除いてほとんどの商店が休み。まさに休日にふさわしい、それは、それは静かな日曜日なのです。
しんと静まりかえった日曜日の朝。ホテルの近くに、オーガニックのマルシェ(市場)が立つ、というので出かけてみました。場所は、パリ6区・メトロ「Rennes」駅近くのRaspail(ラスパイユ)通り。大通りの中央部分に、約100mに渡り小さな屋台がびっしり並んでいます。







マルシェは、ショッピングバッグを持った地元の人々でいっぱい。果物や野菜、魚、肉などの生鮮食品から、チーズ専門店、ハチミツ屋、お惣菜屋、石けん屋まで、さまざまな店が並び、その場でクレープを焼いてくれる屋台があったりして、パリらしさも十分です。私がまず引き寄せられたのは、シードル屋さん。フランス語で「うちのはオーガニックだし、美味しいよ」と、(たぶん)言っているであろう・・・おばちゃんが、何種類かのシードルを試飲させてくれました。どれもフレッシュで、だけど濃厚な味わい、で、何杯でも飲めてしまうシードル。思わず、帰りの荷物の重さも気にせず購入。さらに、瓶詰めされた琥珀色のハチミツが、あまりにきれいな、ハチミツ屋さん、に立ち寄り、続いてローズ、ジャスミン、ヴァニラなどの香り別に石けんがずらりと並べられた、石けん屋さん、では、危うく全種類買いしそうに・・・。
そうして、次々と歩を進め、市場を出る頃には、大きなショッピングバッグがぱんぱんに。結局、パリの日曜日は私を完全に制止することはできず、マルシェでは相変わらずの買い物三昧となったのでした。

さて、帰宅して気付いたことがひとつ。私が購入したシードルにも、ハチミツにも、ラベルに「AB」という緑色のマークが付いているのです。マークの下にはAGRICULTURE BIOLOGIQUEの文字が。調べたところ、このマークは、フランス政府の基準をクリアした有機栽培農作物にだけ与えられるものだとか。美味しさも去ることながら、その安全性・信頼性も高いとは。手がちぎれるほど重かったけど、買ってきて良かった、と嬉しさ倍増。ラスパイユのマルシェ、またぜひ訪れたい場所のひとつになりました。


みわあや
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2006年04月10日

北京 宮廷菓子で小休止。

冷蔵庫みたいに寒い冬が終わり、北京にも春が訪れました。日増しに日差しが強くなり、日中はぽかぽか陽気。うれしい~。でも、空気がかなりホコリっぽい・・・。花粉症みたいに、私の鼻はぐずぐずしています。


さて。そんな北京の春の陽気に誘われて、先日「后海&前海」の近くをぶらぶらと散策しました。后海&前海は、故宮の北西に広がる「池(湖?)」で、北京人のオアシス。周りには、昔ながらの街並みが残り、観光地としても有名です。
私が向かったのは、前海の近くにある「南鑼鼓巷」通り。ここは古い建物を改装した、こじゃれたカフェやバーが連なる通り。付近に住む地元の人も多く、道端には洗濯物が干してあったり、おじさんがタバコ吸いながらぼーっと日向ぼっこしていたり、若い男の子がふたり、しゃがんでサトウキビをかじってしゃべっていたり・・・。ほのぼのとした雰囲気に包まれています。


そんな南鑼鼓巷で、気になるお店を発見。黄色い看板に「文宇奶酪店」と書かれているその店は、椅子とテーブルが2セットにカウンターという、こじんまりとしたつくり。店奥のガラスの陳列棚には小ぶりな椀に入った、パステルカラーの食べ物が並んでいます。若い女の子が次々訪れては買い求めるそれは、「奶酪」という食べ物。店内の看板を見ると、奶酪は清の時代の、宮廷菓子のひとつで、牛乳と砂糖、糯米酒(甘酒)が原料だとか。ピンクのイチゴ味、茶色のコーヒー味のほか、紫色や緑色があり、1つ4.5元(約67円)。さっそくコーヒー味を試してみることにしました。

プリンほど弾力はなく、茶碗蒸しみたいな「コーヒー奶酪」は、甘くないコーヒー牛乳プリン、といった感じ。私はヨーグルトに近いものを想像していたのですが、酸味はほとんどありませんでした。ひんやり冷やされた奶酪は、喉越しがよく、ツルツルと食べられます。春から夏にかけての季節、おやつにぴったり!

もうひとつおすすめは、写真の「奶巻」(2個で5元・約75円)。奶巻は、餡をカッテージチーズで巻いた、宮廷菓子。甘さ控えめで、やや酸味があり、どことなく和菓子に似ています。
昔ながらの町並みをぶらり散歩しながら、細い裏道にも足を伸ばしてみると、思わぬ発見があるもの。この奶酪店も、そんな嬉しい発見のひとつとなりました。


みわあや
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2006年04月05日

北京の粥を、飲む。

中国を代表する料理のひとつ、お粥。鶏がらスープで煮てあって、とろりとした粥の中にはピータンが入ってて、上にはワンタンの皮の揚げたのが浮かんでて…というのが私のイメージ。ところが北京で出会ったお粥は、少し異なるものでした。今回はそんなお粥を紹介します。

私がよく行くお粥屋さんは、工体南ゲートの近くにある「好記粥鋪」。お昼時、店に足を踏み入れると、店内は地元の人たちでいっぱい。メニューにはお米ベースに野菜や肉などの具が入っているお粥のほか、カボチャのお粥や小豆のお粥など、40種類近くのお粥があります。またお粥以外に、野菜の酢漬けや豆の炒め物、餃子などの小皿料理も豊富。周りを見渡すと、どのテーブルにもお粥のどんぶりと料理を盛った小さな皿が、いくつも乗っています。

これまで食べたお粥は、青菜粥、ピータン粥、八宝粥、とうもろこしのお粥などで、値段はいずれも3元(約45円)~8元(約120円)くらい。青菜粥やピータン粥は、お米ベース、八宝粥は小豆や棗、粟などがベースで甘みがあり、とうもろこしのお粥は、細かくつぶしたとうもろこしのみ。驚いたのは、どのお粥もスープのような、さらりとした液体状であること。北京では、お粥を「食べる」と言わず「飲む」と言うのですが、さらさらのお粥を口にして「なるほど…」と思わず納得してしまいました。

さて、どんぶりに並々注がれ運ばれてくるお粥、肝心のお味は…というと、これまたびっくり。ほんのり風味がする程度で、ほとんど味がありません。しっかり味のついているお粥を想像していた私は、「味付けを忘れたの?」と疑ったほど。


思うに、お粥は和食の白飯と同じ感覚なのではないでしょうか。味の濃い料理と一緒に食べると、ちょうど良いのです。そんなわけで、お粥にはサイドディッシュが欠かせません。私がいつも頼むのは、外はさっくり、中は餃子の具さながらの「豚肉と白菜の餡餅」。私のダンナさんは、すっごくしょっぱい「塩漬けアヒルの卵」を頼み、お粥の中にがんがん入れて食べてます。ほかに、海苔の風味が病みつきになる「ワンタン」もおすすめ。

そうしてお粥と料理、たらふく食べて、2人で40~50元(約600~750円)という嬉しい価格。脂っこい中華料理の連続で弱ってる胃腸を、優しくいたわってくれ、風邪を引いて食欲がないときでも、するすると飲めるお粥。北京暮らし初体験で、胃腸を壊しまくり、風邪をひきまくっている私にとって、今もっとも欠かせない一品です。


みわあや
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2006年03月27日

個性豊かな中国的飲み物

実は北京でスーパーに行くたびに、必ず目に留まる「あるもの」があり、ずっと気になっていました。それは真っ赤な缶飲料「王老吉」。一目瞭然な中国デザインで、ものすごい存在感。しかも、美味しそうなオーラを一切放っていないため、いつも手を出せずじまい・・・。だったのですが、この度、思い切って購入に踏み切りました(大げさ?)。
そんなわけで、今回は、王老吉をはじめ、いかにも中国的な飲料をいくつかレポートしようと思います。

★王老吉
 まずは、その見た目で私をトリコにした「王老吉」
。赤に黄の文字。これが山積みされてると、すごく眩しい。目にしみます・・・。缶には英語でHerbal Teaの文字。中国語で「祖先伝来の秘法により、上等な材料を調合した涼茶は、100数年の歴史がある」と書かれています。原材料は、水、白砂糖、仙草、蛋花、布渣叶、菊花、金銀花、夏枯草、甘草。コップに注ぐと、ちょっぴりトロミがある王老吉。ひと口飲んで、うぅっ・・・閉口・・・。ゴボウの灰汁に砂糖を溶かしたような、うすら甘い液・・・(ゴボウの灰汁なんて、飲んだことないけど)。「あぁ、やっぱり・・・」見た目通りの味でした。でも、いくつかフォローさせてもらえば、体に良さそう。後味が悪くない。うすら甘いけど、以外とさっぱり飲めます。

★秋梨膏

続いて、もっと閉口ものだったのが、これ。「秋梨膏」
。同じ名前の飲料で、メーカーの異なるものが、いくつか売られています。これは「恩済堂」というメーカーのもの。ネットで検索したところ、「秋梨膏」は漢方で、咳や声がれに効くとか。蓋を開けてびっくり。なんと、中に入っていたのは、どろりとした蜂蜜のような液体。飲むというより、舐めるもの? しかも、子どもの頃、10円玉入れてレバーをガチャっと回すと出てきた、色とりどりのチューインガムの香りがします。味も、そのチューインガムを水に溶かしたような味・・・。秋梨汁のほか、蜂蜜、杏仁、枇杷、菊花、貝母(ユリの一種)など、原材料には漢方として知られる成分が多数。どうやら「薬」と思って飲む(舐める)もののようです。

★酸梅湯

 さて。好き・嫌いで意見が分かれそうなのが、こちら「酸梅湯」。日本でも知られているようですが、私は北京に来るまで知りませんでした。鳥梅という梅を使った飲料で、中国人の知り合いに聞いたところ、夏の暑さを解消する飲み物として、超メジャーだとか。元々は清の時代、皇帝のために作られたもので、数十年前までは各家庭で作り、飲んでいたそう。写真の酸梅湯は、桂花(キンモクセイ)風味。梅ジュースを間違って薄めてしまった味。少し酸味があり、またしてもうすら甘い・・・。しっかり甘いか、全く甘くないか、どちらかにしてくれたら、好きになれるのに・・・というのが率直な感想です。

★サンザシ

 最後に、ぜひおすすめしたい飲料をひとつ。「鮮山揸果茶」です。英語でHaw Nectar、つまりサンザシ果汁。中国原産・バラ科のサンザシは、整腸作用などがあり、古くから薬用として用いられているそう。スーパーやコンビニでは干しサンザシとか、サンザシ飴とか、サンザシを用いたお菓子が山ほど売られているし、中華料理屋でサンザシを甘く煮たものがデザートとして出てきたことも。とにかく、よく見かけます。この鮮山揸果茶は、スーパー「家楽福(カルフール)」ブランドのもの。言うなれば「とろっとした桃ジュース」。そのまま飲んでもいいし、夏はソーダで割ったり、お酒で割ってカクテルにしても美味しいそう。昔懐かしいビン入り、というのも好印象です。

個性豊かな中国の飲料たち。スーパーやコンビニで簡単に手に入るので、ぜひお試しください。


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2006年03月15日

北京 行列のできる、中国ピザ店

  先日、「東郊市場」からタクシーでの帰り道、市場近くの通りで、ものすごい行列を発見! 寒空の下、ダウンを着込んだ中国人が、老若男女ぎっしり並んでいるんです。「い、いったいなにごと?」と思わず目が釘付け。さっそく並んでみることに。

                                                                                                       場所は、東郊市場近く、SOHO現代城の道路を挟んで向かい。地下鉄「大望路」駅の出口のすぐそば。列の元は、テイクアウトの食べ物屋さんで、しかも1軒ではなく2軒、いずれも長蛇の列を作っているのでした。どちらの店も、細い竹をびっしり並べた看板に、「土掉渣焼餅」とか「掉渣儿焼餅」と書いてあります。



 並ぶこと15分。茶色い紙袋に入れられ「ほらよっ」と店員さんから渡されたのは、あつあつの四角いパンらしきもの。「パンの上にはひき肉と赤ピーマンとネギがトッピングされていて、食欲をそそるカレーの香り。ガブリ、ひとくちかじると、「パンはもちもちっとした食感で、まるでピザのよう。」スパイシーながら辛すぎず、程よい塩けと甘みのカレー味で、下にぴりりと山椒の刺激が残ります。
 「これ、美味しいかも!」と、一緒にいたダンナさんに、もう一方の店の列に並んでもらって、2軒の味を食べ比べ。最初に食べた店「土掉渣焼餅」は、向かって左。後から食べた、向かって右の「掉渣儿焼餅」は、もちもちではなく、さくっとクリスピーな生地が特徴。どちらも、ぺろりと平らげてしまいました。

 食べ終わって、袋を見てみると「湖北省の西北部にある、恩施土家族自治区で生まれた、土家族の食べ物で、独特な風味」と書かれていました。どうやら、中国に50以上存在するという少数民族のひとつ「土家族」の伝統的な食べ物らしいのです。
 後日、語学学校の先生や、友だちなど、数人の中国人に、この中国ピザの話をしたところ、ほとんどの人が「食べたことある、美味しいよね~」との答え。もしや、かなりブーム? 現在北京に数軒(または数十軒に増加か?)あり、元々は上海で大流行していた店だとか。なんといっても、1個2元(約30円)というお手頃さが人気の秘密でしょう。
 今が旬の中国ピザ、北京にいる方、訪れる予定の方、ぜひ試してみてください!


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2006年03月06日

北京 世界の工場「中国」ならではの市場

 今回は少し「食」から離れ、とある市場をレポートしたいと思います。
北京の中央部から南へ、車で20分くらいのところにある「京都軽紡城」。ここは布やボタンなどなど、手工芸の材料が豊富に揃う市場です。

 狭い路地の両側に、ボタン屋、リボン屋、布屋などがひしめいていて、買い物客もわんさといます。例えば、ネイルアートやデコ電なんかに使うラインストーンがぎっしり袋詰で1袋数百円、バッグやアクセサリー向きのスパンコール付リボンが1ロール数百円、という安さ。手芸好きにはたまらない市場です。

 

 私はバッグを作ろうと、この市場で布を購入。大好きな水玉柄や花柄の布を3種類、それぞれ1mずつ買って45元(約680円)でした。隣ではちょっと小金持ちそうな中国人の女性が布を物色していて、布が決まると付き添っていたおばさんに布を渡し、帰っていきました。聞くと、おばさんはお針子さんで、市場のすぐ横にある作業場で、カーテンを作るんだとか。そういうお針子さんが、市場近くに山ほどいて、工賃も安いんです。まさに、世界の工場「中国」を見た! という感じ。

  そんなわけで、市場内にはコサージュやヘアアクセサリー専門店もあって、山のようなサンプルの中からデザインを選び、これまた山のような布・スパンコールやボタンから好きなものを選ぶと、好みのアクセサリーがあっという間に作れます。あぁ日本で高いお金払って買うのがバカバカしい、ときっと誰もが思うはず…。
 でもここは中国。コピー製品も多いのでご了承ください。「あれ?どこかで見たような…」という布が結構あって、北欧やフランスの有名ブランドもの、有名家具店のオリジナル布なんかも見かけます。それから粗悪品も多いので注意。布のプリントがずれていたり、模様が斜めだったりします…。

 そんな「京都軽紡城」ですが、ここをフル活用して、オリジナル雑貨を作って店を開き、ひと稼ぎしようか~、なんて密かに目論んでいる私です。


みわあや
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2006年02月23日

北京 春節の締めくくりは、まあるい「元宵」

 今年から禁止されていた爆竹が解禁され、ドンパチ賑やか(というより、騒々しい?)だったらしい、北京の春節。旧正月のスタートから15日目にあたる、2月12日は、春節のフィナーレを飾る「元宵節」。この日は、家族円満や平和を願い、「元宵」と呼ばれる丸いお餅を食べる慣わしがあります。

 もち米の粉で作られている元宵は、小豆や黒胡麻などの甘~い餡入り。買ってきたものを、家で茹でて食べます。元宵節前にスーパーへ行ったら、計り売りの冷凍元宵や手作りのオリジナル元宵、また包装されたパック入りの商品など、多数の元宵が売られていました。しかも餡は、前述の小豆や黒胡麻のほか、白胡麻やピーナッツ、ストロベリーやチョコレートなどもあって多種多様! 「元宵」初体験の私は、思わずあれもこれもと山ほど購入してしまいました。
 もっちりとした食感のお餅と、とろりとした餡が口の中で絡み合う元宵は、なかなかの美味。小豆や胡麻餡もいいけれど、私と夫の間では「家楽福(カルフール)」で売られていたチョコレート餡が大好評でした。でも、この元宵、茹でると1.5倍に膨らむ上、5個も食べると、お腹は、はちきれんばかりにパンパン。意気込んで多数購入したものの、食べ尽くせず...。反省...。

 

 元宵の夜は、夕方からあちこちで花火が上げられ、爆竹が鳴らされ、深夜0時まで「ボオン」「バチバチバチ」という音がひっきりなしに続いていました。なんとなぁく元旦が過ぎ、気がつくと三が日が終わっている日本とは違い、こちらは元宵節のおかげで、「はい、お正月は今日でおしまいです」とすっきり明快。正月ボケしなくていいかも、なんて思いました。


みわあや
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2006年02月16日

北京土産は、やっぱり北京ダック!

 春節直前、食料品や故郷へのお土産を買い込む人でにぎわうスーパーで、「みんな何を買っているのか」興味津々の私。ちらちらっとカゴを覗きこむと、お酒、タバコ、お菓子(特大パック)が多いよう。さらにもうひとつ、買い物客のカゴに必ずと言っていいほど入っているのが、「北京ダック」でした。

 スーパー内には、「北京ダック」を山盛り積んだワゴンがあり、冷蔵コーナーにも、北京ダック専用棚が。ほとんどの北京ダックは、一羽丸々袋詰め! ほかにも、骨抜き・小サイズのものなど、いろいろあります。
 私の知り合い(23歳中国人・女性)は、故郷の母親に、「春節に北京ダックを5袋持ち帰れ」と命令されたとか。彼女曰く、北京以外の地方に故郷がある場合、北京ダックをお土産に持ち帰る人が多いそう。故郷の親戚に、「北京土産」として配るのだそうです。

 そう。北京ダックは北京の名物。街には有名な北京ダック店が何軒かあり、北京ダックをメニューに載せている中華料理屋もたくさんあります。
 私も何度か北京ダック店に足を運びましたが、その美味しさに毎度感動! 皮はパリッパリ、でも中のお肉は厚みがしっかりあってジューシー。パリパリの皮には、グラニュー糖を付けて食べるのですが、まるで飴菓子のよう。もぉ~昇天ものです。値段は確か、一羽1000円くらい。その安さに、またまた感動!

 そんなわけで、「家庭であの味を再現すべし」と我が家でも袋入りダックを購入。日本にも支店がある、北京ダックの老舗「全聚徳」のものを選びました(1袋62元・約930円)。

 袋を開けたら、お頭付きのダックがごろん。リアルすぎて、思わず後ずさり...。見た目や味は、一応北京ダックですが、お店で味わったような、パリパリの皮を再現するのは、ちょっと難しいようでした...。

 と、そうこうしている間に、春節もまもなく終わり。次回は、春節の最終日「元宵節」の食べ物をレポートします。


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2006年02月06日

北京 中国人は、芳醇な「白酒」がお好き

 しつこいようですが、中国はもうすぐ旧正月(このブログアップ時は、旧正月真っ最中?)。
 市場へ中国茶を買いに行ったら、未だかつて見たこともないような盛況ぶり。スーパーへ買い物に行ったら、すごい人人人! みんな旧正月を前に、食料品や故郷へのお土産をたんまり買い込んでいるのでした。

 先日スーパーに行った際、特に人だかりができていたのが、お酒売り場。真っ赤な箱入りギフト仕様の中国酒や、ワイン、ブランデーなどが、特設売り場にずらずらっと並んでいるのです。
 聞けば、春節に欠かせないのは、魚と餃子と「酒」。家族・親戚とテーブルを囲み、新しいお酒を開けて楽しむとか。その際、好んで飲まれるのが、ビールと「白酒(バイジウ)」と呼ばれるお酒だそうです。
 あら? 中国といえば「紹興酒」じゃないのん? と思われる人も多いと思いますが、北京でよく飲まれているのは、この「白酒(バイジウ)」というお酒。コーリャン(すでに紹介した、山西省の老陳酢にも使われている穀物)や麦、トウモロコシを主な原料とする蒸留酒で、無色透明、アルコール度30~50度という、非常に強いお酒です。中国人は、これをショットでクイッと一気に飲むんですね。何杯も何杯も...。

 アルコール度数が高い、と聞いただけで「おえーっ」と感じる方も多いかもしれません。が、意外にこの「白酒」、美味しいんです。何がいいって、その独特の甘い香り。まるでイタリアのグラッパ(ぶどうの搾りカスから作られる蒸留酒)のよう(なんて言うとイタリア人に怒られそうですが...)。白酒は、味ではなく「香り」を楽しむ酒、とまで言われています。

 白酒の種類は豊富。中でも特に有名なブランドは「五粮液」や「茅台(マオタイ)」などで、それぞれ香りが異なるそう。春節を記念し、我が家では写真の茅台(マオタイ)2本セットを購入(箱入りで160元・約2400円)。果たして、どんな香りなのか? 楽しみです。
 但し...この白酒の香り、「ほんのり香る」なんていう甘っちょろいものではなく、部屋中に充満し、飲んだ人の毛穴からも臭う、というくらい強烈。くれぐれも、周りの方の迷惑にならぬよう...。飲むときは注意してくださいね。

 まだまだ春節関連ネタ、続きます!


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2006年02月02日

北京 春節に絶対欠かせない「餃子」

 前回もお伝えした通り、中国はもうすぐメインイベントの旧正月・春節を迎えます。スーパーや百貨店内には、♪チャラリラ~と陽気な中国音楽が流れ、なんとなく気分が明るくなる感じです。

 さて。春節に絶対に欠かせない食べ物、といえば餃子。ご存知の方も多いと思いますが、北京で餃子といえば「水餃子」。焼き餃子はあまり見かけません。パリっと焼いた餃子&ビールという組み合わせが無性に恋しくなり、材料を買いにスーパーへ行ったことがあるのですが、餃子の皮がどうしても見つからず。何店か探して、やっと見つけたと思ったら、なんと日本製! がっかり…。なんてことも、ありました。

 そう。こちら中国では、餃子の具はもちろん、皮も自家製。そんなわけで、粉類の売り場に行くと、必ず「餃子粉」という粉を売っています。そして、食べるときには黒酢をつける、というのが定番。

スーパーの黒酢売り場は、どこも充実の品揃え。売り場周辺は、酸っぱい匂いがぷんぷん。棚の上から下まで、ぎっしり黒酢が並んでいて、さまざまな種類があります。「餃子酢」と書かれた餃子向けの酢や、国が認めた最高ブランド? みたいなシールが貼られた酢やら、いろいろ買って試していますが、とろりと濃厚なもの、妙に酸っぱいものなど、味わいは千差万別。最近気に入って使っているのは、サラリとしていて食べやすい、山西省の「老陳醋」。山西省は古くから酢の産地として有名だそうで、そこで作られている老陳醋は老舗銘柄といったところ。主原料は穀物のコーリャン。我が家で使っている酢のラベルを見ると…もち米などのほか、棗や甘草も配合されているようです。だからでしょうか。ちょっぴり薬っぽい独特の香りがするのは…。

 そんな水餃子、春節の際は、大晦日に家族みんなで作る、というのが慣わしだそう。知り合いの中国人の家では、餃子作りの際、餡の中にお金(コイン)を入れ、当たった人は「来年1年、お金に恵まれる」というような、ビックリ企画も催すとか。ほのぼのとした家族団らんの様子が窺えますね。

 次回は、春節の飲み物について、レポートします。


みわあや
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2006年01月18日

もうすぐ春節。北京は赤一色!

 北京の街は、連日零下にもかかわらず、賑やかさを増しています。それもそのはず。間もなく、中国人にとってのメインイベント「春節」がやってくるのです。

 春節とは「旧正月」のこと。日本の大晦日&お正月にあたるもので、今年は1月28日が大晦日、1月29日から旧正月となります。この期間(約1週間)、会社や学校はすべてお休み。故郷へ戻り、家族で餃子を作って食べ、お酒を飲み、テレビを見たり、マージャンをしたりして、一家団欒を楽しむのが慣例だそう。

 そんな春節を前に、北京の街は年明けから赤一色! おめでたいとされる赤い提灯やら、赤い魚やら、唐辛子やら、赤い飾りがホテルやビル、スーパーなどいたるところに施されています。市場には春節グッズを扱う屋台が並び、スーパーには、春節グッズの特設売り場が設けられ、色彩を失った街に、華やかさが甦ります。

  

 さて。中国の人々が春節に食べるものといえば、前述の餃子と魚料理。なぜ魚かというと、魚は中国語で「ユゥ」。春節にふさわしいおめでたい言葉に「年年有余」という言葉があり、その「余」の読みが、魚と同じ「ユゥ」なんです。年年有余とは、毎年お金がたくさん貯まる、というような意味。今年もお金が貯まりますように、という思いを込めて、魚料理を食べるというわけなんですね。中でも、特に好んで食べられるのが、赤い模様のある鯉だそう。

 先日、スーパーの春節コーナーでは、鯉をかたどったお菓子も売られていました。Happy Fish Rice Cakeと書かれたこの商品、中国版のおもち「年糕」でできています。年糕は、特に中国の南方で春節によく食べられるそうで、これまたおめでたい食べ物だとか。

 次週も引き続き、おめでたい春節ネタをお届けします!


みわあや
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2006年01月10日

北京 三源里市場のハーブ専門店

 新鮮な魚が手に入ると噂の「三源里市場」。その魚売り場で出会った、北京在住・ベテラン日本人のおじさまが、「この市場の奥に、ハーブ専門店があるから行ってみなよ」と教えてくれました。言われた通り、市場奥へ進んでみると、発見! バジルやミントが山積みされているハーブ屋さんが、数店並んでいます。

 とある一店には、透明のポケット付きシートがぶら下がっていて、そこにはひからびて、カサカサになった押し花状態のハーブが…。レモングラス、レモンリーフ、西洋パセリなどなど、どうやらさまざまなハーブを取り揃えている模様。
 ぼぉっと突っ立っている私を横目に、常連さんと見られるタイ人がふたり、なにやら店員さんと言葉を交わし、ハーブが詰め込まれた袋を、山ほど抱えて去って行きました。店奥の冷蔵庫に、新鮮なものが貯蔵されているようです(ほっ、安心)。
 思えば、スーパーでも市場でも「香菜(シャンツァイ)」は山ほど見かけたけど、バジルやミントなんて、まだ見たことがなかったかも。なんて、店先のハーブを見つめながら、ぼんやり考えていると、すぐ隣のハーブ屋のおばちゃんが、満面の笑みで私を手招き。山積みされたルッコラやミントを、しきりにアピールするのです。「買ってきな」と。
 屈託ないおばちゃんの笑顔についついほだされ…、バジルとミントを購入。200gずつで各6元(=約90円)でした。安いから、まあいっか。


 実は、北京に来て驚いたことのひとつに、レストランの多さがあげられます(都市だから当たり前なのかもしれないけど…)。勝手ながら、中華料理屋ばっかりだと思っていたのです。が、意外にも美味しいイタリアンがあったり、タイ料理やドイツ料理があったり。だから当然、新鮮なハーブの需要もあるわけですね。

 またまた余談ですが、ハーブ屋の向かいに「トマト屋」があります。真っ赤に熟し、ぴかぴかに磨かれた大小さまざまなトマトが、整然と並んでいて、きっとイタリア料理店御用達ではないかと(勝手な想像)。注目すべきは、そのお店のお姉さん。トマトのような真っ赤なほっぺがかわいいのです! 密かに「トマト娘」と命名させていただきました。

 三源里市場での必見は、新鮮な魚とハーブ。そしてトマト娘も、どうかお忘れなく。


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2005年12月25日

【クリスマス特集】 聖誕快楽!クリスマスは徐々に浸透中 @北京

 【@北京】
 メリークリスマス! は中国語で「聖誕快楽!」。か、快楽って...。ちょっぴり変な想像をしてしまいそうなこの言葉、12月に入ると、北京の街のあちこちで見かけるようになります。
 北京のクリスマスは、「クリスマスに便乗しちゃえ感」でいっぱい。どのお店の入り口にもサンタの顔がでかでかと貼られ、街のいたる所は夜になるとライトアップされてキラキラ。ホテルやビルのロビーには、派手に飾り付けされた大きなツリーが置かれ、スーパーやカフェの店員は、サンタの帽子をかぶって接客、レストランにはクリスマス特別メニューが登場などなど...。

 が。周りの中国人に聞いたところ、まだ日本ほどクリスマスは浸透していない様子。家族みんなで集まり、ツリーを飾ってお祝いしたり、それこそ七面鳥を焼いたり、プレゼントを贈りあったりといった、特別なことはしないそう。浸透しているのは、若い人たちだけで、友だちと集まってパーティしたり、カップルでレストランディナーを楽しんだり。日本と同じですね。



 

 さて。そんな北京でクリスマス気分を盛り上げよう、と私が向かったのは、「女人街」の近くにある花市場。ここでは、生のモミの木のほか、ツリーの飾りやギフトボックスなど、さまざまなクリスマスグッズを安く手に入れることができます。
 まず、市場の外にずらり並ぶモミの木を物色し、写真の中サイズ(約150cm)を購入。鉢付き・翌日ちゃんと家まで配達してくれて150元(約2250円)でした。市場の2階は、フェイクのツリーや、ツリー用の飾り、サンタの衣装、電飾などが、ところ狭しと並べられ、クリスマスグッズの問屋街といった感じ。電飾と飾りをいくつか購入しましたが、全部で数百円という嬉しい金額。リアルなツリーを安価で楽しめるのは、かなり魅力的です。

 ほかに、クリスマスに欠かせないものといえば、シャンパンなどの酒類。
 酒類を求め向かったのは、北京に数店舗あるフランスの大型スーパー「家楽福(カルフール)」>。ここは特に輸入ワインの品揃えが充実しています。実は今、中国に、じわじわとワインブームの波が押し寄せ中。一般のスーパーでも、チリやフランス、アメリカなどからの輸入ワインを手に入れることができ(でも、お値段は少々高め)、輸入ワインに対抗するべく中国産ワインも頑張っています。家楽福でも、1棚すべて中国産というワインコーナーが常設されていて、1.5Lという特大ペットボトル容器に入ったワイン(がぶ飲み系?)や、いかにも中国!な金ピカラベルのワインなど、なかなか面白いワインに出会えます。但し...。買う前によぉくラベルを確認のこと。私が買った金ピカラベルワインは、なんと砂糖入り! ラベルをよく見ると「低糖健康型」の文字が...。そういえば、中国ではウーロン茶も加糖と無糖の両方が売られていて、北京に来たばかりの頃、よく間違えて加糖ウーロン茶を買っていたことを思い出しました。反省...。

 また、日本ほどではないですが、北京のあちらこちらで、クリスマスケーキも売られていました。写真は、とあるスーパーで売られていたケーキ。サンタやモミの木など、クリスマスの要素てんこ盛り! デザインが洗練されていない感じが、なんだか微笑ましい...。

 クリスマスが一大イベント化するのは、まだまだこれから、といった北京のクリスマス。来年、再来年と、年を追うごとにどう変化していくのか、その経過が楽しみです。


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2005年12月14日

北京で一番、シンシェンな魚が揃う三源里菜市場

 今回私が向かったのは、たくさんのバーがひしめく「三里屯」の北、順源路にある「三源里菜市場」
 ここは、日本人の間で「新鮮な魚が手に入る」と噂の市場なのです。
 というのも北京では、新鮮な魚になかなか出会えません。日本だったら、デパ地下やスーパー、街中の魚屋さんで簡単に手に入れることができますが、北京は内陸部にあり、また、生の魚をあまり食べない食習慣の関係もあってか、なかなか手に入れることができないのです。カニやエビは、よく見るんですけれどね。
 

 お惣菜屋さんや、調味料屋さんを通り過ぎ、魚売り場は市場の中ほど。日本の魚屋さんのように、氷の上にぴちぴちとした新鮮なお魚さんたちが並んでいました。感動! 置いてある魚は、サワラ、サバ、サンマ、スズキ、タイ、ヒラメ、スルメイカ、アジなどなど。日本人がよく来るからか、親切に日本語で魚名が書いてあります。本日のおすすめはサンマで、1斤・500gで8元(約120円)とのこと。
 ほほぅ、とうなずきながら、必死にノートを取る私を、怪しげな目で見る中年の男性がひとり。「日本の人?」と話しかけられ、ぎくりとした私に、「ここの魚はね、大連から直送してるんですよ」と笑顔で教えてくれます。聞けば、北京在住歴数十年のベテラン日本人。「ここはね、北京で一番、魚が新鮮。僕はよくイカを買って、塩辛にしてます。今日はタラを買って行こうかな」

 かつて北京では手に入らなかった新鮮な魚も、ここ10数年で入手可能になったとか。金色をしたきれいな魚はイシモチで、「黄花魚」と書き、中国人がお正月などのおめでたいときに食べるとか、魚を三枚におろせない人でも、店員さんに言えばおろしてくれるとか、店員のお兄ちゃんは、まじめでいい青年だとか......、いろいろと教えてくださいました。

 余談ですが。「新鮮」という言葉、中国語でも同じ意味で「シンシェン」と読みます。かつて武田鉄矢のドラマで「僕は死にましぇん」という名台詞がありましたが、それを彷彿とさせ、思わずプッと吹いてしまった私でした。

 次回も、引き続き「三源里菜市場」をレポートします!


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2005年12月03日

北京 山ほど買えちゃう、果物&野菜市場

 これまで4回にわたり、東郊市場の東側をレポートしてきましたが、今回は最後の砦、市場の西側を紹介します。

  

 西側は主に、果物&野菜と花の市場。中ほどの広場一体が野菜市場になっていて、色鮮やかな青菜や、土の付いた芋が山積み状態。ぺちゃくちゃと、おしゃべりながら野菜を売るおばちゃんたちがいたり、昔ながらの天秤を使って量り売りする姿があちこちで見かけられたり、なんだかほのぼのした雰囲気です。
 一方手前は果物市場で、甘酸っぱい香りがぷんぷん。西瓜やら梨やら、ドリアン系の南国フルーツやらがところ狭しと並び、まるで果物の壁のよう。売り子さんは、椅子に座ってぼけ~っとしてるし(売る気なし?)、お客さんは洋梨をかじりながらぶらぶら物色。道端にしゃがんで、みかんを食べてる人も。
 往来が激しく、呼び込み合戦で賑やかな東側とは違い、西側はゆるゆる、ほのぼのとした時間が流れているようです。

 ところで。中国の果物で、今私が気に入って食べているのは「龍眼」という果物。カーキ色をした、親指の爪ほどの大きさの丸い果物で、まさに「龍の眼」というネーミングがぴったり。北京のとある日本料理屋さんで、この龍眼の冷凍されたものがデザートに出たときから、すっかりファンに。この龍眼、味はライチに似ていて、キンキンに冷やして食べると絶品なのです(ライチと一緒ですね)。そんなわけで、我が家の冷蔵庫には必ず、龍眼が冷凍されています。


 ちなみに中国では、市場を始め、スーパーマーケットでも「斤」という単位が主流。1斤は500g。でも、500gって一体どのくらい?? 即座に想像がつかないので困ってしまいます。時に、びっくりする量が袋に詰められたりして......絶句。安いからと調子に乗って買っていたら、笑っちゃうくらい山ほどの野菜と果物を抱えることになりました(前述の龍眼は、1斤・500g=6元・約90円で買えました。安い!!)

 5回にわたり、隅々までレポートしてきた東郊市場。実はまだまだ、奥が深いのですが、いったんこれにて終了。次回からは、「魚が新鮮」と噂の市場をレポートしようと思います。


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2005年11月29日

北京 キッチン雑貨天国の東郊市場で宝探し。

 連日うろうろと歩き回り、すっかり私の庭と化した東郊市場
 今回は、市場東側の中ほどにあるキッチン用具専門売り場を紹介します。

「厨具城」と書かれた売り場は、2階建ての建物になっていて、包丁、まな板、ボウルなどの調理器具から、食器まで、キッチン周りの雑貨が大充実。どこもかしこも、商品が天井ぎりぎりまでうずたかく積まれ、アイテム別に整理されずに、どさっ、ぐちゃっと並べられているので、その煩雑さに一瞬、圧倒されてしまいます。
 が、しかし! そんな売り場を「掘り出し物はないか~」と漁るのが、結構楽しい。宝探し気分が味わえるのです。

 売り場には、中華鍋や、大きなお玉、セイロ、丸太のまな板など、中華料理に必須のアイテムがごろごろ。北京名物「火鍋」用の鍋や、カラフルなプラスチックのボウル、ちょっぴり懐かしい花柄のポットに、「おおぉっ、かわいい」と思わず声を上げたりして、ぐるぐる売り場を巡る、巡る...。
 中でも、私の心を奪ったのは、チープなステンレス製品の数々。実は、北京では、「色柄のない」調理器具や食器になかなかお目にかかれないので、シンプルなステンレス製品は貴重なアイテムなのです。しかも、ステンレスの質感が放つチープさが、なんだかアジアっぽくてたまらない感じ。

 ドット模様に思わずクラっとした、野菜の水きりに便利な穴あきのボウル(穴あきじゃないボウルなどと6個セットで18元・約200円)、小さなスプーン付きの調味料入れ(7元・約90円)などを次々購入。どれも、その安さに、喝采!

 毛穴全開、アドレナリン出まくりだった、キッチン雑貨買い。
 東郊市場の「厨具城」は、今のところ私の「北京、お気に入りお買い物スポット」第1位に君臨しています。


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2005年11月16日

北京の市場はやっぱり中国茶が豊富!

鳥龍茶をはじめ、プーアール茶やロンジン茶など、日本でもよく飲まれている中国茶。中国では日常茶として家庭やオフィス、飲食店に常備されているほか、タクシーの運転席の横に、茶葉がたっぷり入った水筒がごろりと転がっていたり(もちろん、運転手さん用)、買い物中の中国人の手に、茶葉入りの水筒が握られていたり。かなり親しまれている様子です。

 そんな中国茶、「買うなら、やっぱり東郊市場。なぜなら種類が豊富で、街中よりも安く買えるから」(ダンナ談)。ということで、助っ人にダンナさんを連れ、市場東側の奥にある、お茶専門売り場に行きました。

お茶売り場は、大きく掲げられた「茶」の文字が目印の建物で、中にはお茶屋さんが、ぎっしり。向かうは、ダンナさん御用達のお茶屋さん、「天山」です。

 店に入ると、茶器がセットされたテーブルに誘導され、「まあまあ、座りなよ」と椅子を勧められます。「なに飲みたい?」と聞かれたら、鳥龍茶やら緑茶やら、飲みたいものを遠慮せず、ばんばんリクエスト。すると、お姉さんが次々に茶葉を出し、お茶を入れてくれます。
 お茶屋さんでは、お茶飲み放題。「はいよ、次はこれ」と、まるで“わんこ蕎麦”のように、絶え間なく注がれるお茶を、「香りがいい」とか「味が薄い」とか、ああだこうだ言いながら、小1時間ほど堪能。お茶を出すたびにお姉さんが、産地や味の特徴などを丁寧に説明してくれるので、中国茶の勉強にもなります。





 この日購入した中国茶は、我が家の定番茶、バニラのような甘い香りの「台湾鳥龍茶」(100g40元・約500円)。それから、爽やかな味わいで、見た目も美しい緑茶「安吉白茶」(100g70元・約900円)、お姉さん曰く「普通の木よりも、大きな木で育った、貴重な茶葉」という「鉄観音鳥龍茶」(100g40元・約500円)など。
 約1時間、お茶を飲み続けたため、帰る頃にはお腹がお茶でチャプチャプ状態。またしても、お腹に余裕が必要な東郊市場なのでした。
(ちなみに…。市場のトイレは、あまりおすすめできないので、近くの商業ビル「SOHO現代城」まで頑張って歩き、トイレを利用したほうが良いと思われます)


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘中…。


2005年11月08日

北京暮らしの殿堂「東郊市場」の醍醐味って?

 川沿いに続く卸売り市場の「東郊市場」。いざ東側の門をくぐり、歩を進めると、「がりっ」「ばきっ」っと、足裏に不穏な感触が。私の大切なギャルソンの靴。なにか踏んだ! まずい! と思って、足を上げると、そこにあるのはピーナッツや栗の皮、ひまわりの種のかけら、アーモンド。 見ると、道の両側に「乾きもの露店」が点在しているのです。

 














 ピスタチオ、アーモンド、栗、レーズン、ひまわりの種、小さなどんぐり(?)など、見たことあるのから、ないものまで、ありとあらゆる乾きものが、山積みの状態。量り売りのお姉さんがいて、注文があると、大きなお玉でそれらをしゃくって、手際よく袋に詰めていきます。
 お客さんはというと、乾きものの前でべちゃくちゃとしゃべりながら、売りものの乾きものを「ぽいっぽいっ」と次々に口へ…。試食可なの? だ、大胆…。ならば私もと、お姉さんのほうを窺いながら、ピスタチオを、こっそり「ぽいっ」。
 どうやら東郊市場の乾きもの露店では、試食OKの様子。レーズンや栗をひとしきり試食し、結局、サラダやパスタ用にクルミを購入しました。100gで5元(約65円)。

 さらに、別の店では、店先から漂う甘~い香りに誘われ、甘栗を購入。500g・8元(約100円)。これが、ほっくりしていて意外なヒット。その夜、自宅でやみつきに。

 さらにさらに、ジュウジュウと鉄板から煙を出し、お好み焼きのような香ばしい匂いを放つ屋台へふらふら。小麦粉を練ったような生地を丸く広げて鉄板に乗せ、溶いた卵を中に入れて焼いています。
最後に、甘い味噌と辛い味噌を塗って完成。1枚1.5元(約20円)。パリっとした生地に甘辛味噌があいまって、絶妙な風味。これまた美味しい。

 
 市場へ行く、本来の目的はお買い物。でもゆっくりと散策しながら、乾きものをつまんだり、屋台に寄ったりするのも、市場の醍醐味です。そう、東京上野のアメ横市場でも、パイナップルの串刺しを、つい食べてしまうじゃないですか。
 東郊市場に行くときは、お腹と時間に余裕をもたせること。それが、より市場を楽しむ秘訣です。


みわあや
フリーの編集・ライターを経て、2005年10月、結婚を機に中国・北京へ。北京の「美味しいもの・カワイイもの」を探し訪ねる毎日(やや散財気味)。中国語がまったくできず、悪戦苦闘


2005年11月01日

北京暮らしの殿堂「東郊市場」!

  こんにちは。中国・北京暮らしを始めて1週間の みわあや です。東京でフリーの編集・ライターをしていましたが、このたび結婚を機に北京に移り住みました。
人民服と自転車のイメージしかなかった北京。でも来てみると、その都会っぷりに驚きます。都心は高層ビル&マンションの建設ラッシュ、洋服やコスメも日本と変わらぬブランド展開。スターバックスやハーゲンダッツもあちこちにあります。

そんな、すっかり都会な北京ですが、日本・東京とは違う、中国・北京らしいモノ・コト・バショもたくさん。もちろん「市場」もそのひとつ。というよりは、中国・北京らしさの宝庫かも? 北京在住歴のほとんどない私が、フレッシュな目線で(?)北京の市場をレポートしたいと思います。

 


  ということで、さっそく行ってみました。北京の市場。向かったのは、地下鉄「大望路」駅の近く、川沿いに位置する卸売り市場の「東郊市場」です。
川に沿って東西に横長い東郊市場。東には鮮魚・鮮肉、生活雑貨、お茶などを扱う市場が、西には果物、野菜、花の市場があります。とにかく広い、長い。
市場内は、自転車も車もOK。ぷらぷらと、露店を冷やかしながら歩いていると、後ろからひかれそうになります、ほんとに。






 東側は、道の両側に、間口の狭い小さな店がびっしり。衣類、携帯電話、瀬戸物、籐製品、掃除道具屋さんから、亀や金魚まで。置かれている品は多種多様。なんでも揃う、まさに“北京暮らしの殿堂”です。奥に進むと、「鮮魚館」「調理器具館」「お茶館」といった専門の建物がぽこぽこっと出現します。






これから数回にわたり、この「東郊市場」を隅々までレポートしようと思いますので、どうぞお楽しみに!


(みわあや)

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