イタリアを撮ろう!- 1

  

僕が本格的に写真を始めたのはもう20年ほど前のイタリア旅行の時でした。77年に初めてイタリアからフランスを旅したときにもカメラを持って行きましたが、その時にはまだ画家だったので父親からの借り物のカメラでレンズも28mmと85mmだけというシンプルなもの。やがて写真も楽しいと思い始め、自分のカメラを買い揃えてイタリア旅行をしたのが85年でした。銀座の画廊で絵の展覧会をやるつもりでイタリアに行ったのですが、写真ばっかり撮っていました。帰国して予約をしてあったギャラリーのオーナーに写真を見せたら、とても面白がってくれて、考えてみたら絵画作品を仕上げる時間も足りなかったので、写真展をすることにしたのです。

 当時はまだイタリアブームもなかったので、画廊の看板を見た人がとぎれなく入ってきてイタリアのいろいろな話で盛り上がりました。そして、必ずまた来年も楽しみにしていますと言われるのです。僕としてはまだ画家のつもりだったので次は絵の展覧会を実現させたいと思っていましたが、初めての個展を写真でスタートさせたことがきっかけで、その後も写真を続けることになったのです。といっても、写真については学校に行ったわけでもなく、もっぱら本を読んだり、写真展に行って、そこで知り合った写真家、たとえば耳が不自由ですが素晴らしい写真をライカで撮っていた後藤田三朗さんとか、ハービー山口さんと知り合ったのもこの展覧会に彼が来てくれた時からでした。

 ある写真家の人が言いました。「篠さんの写真は写真家の写真というよりも、やっぱり画家の写真だね」と。その時には彼が何を言いたかったのか分らなかったけれども、たしかに僕の写真は絵画のように静かにじっと見てほしいと思っています。同時に、いろいろな人から言われるのが構図です。画面のすみずみまで気を配りながらフレーミングします。もっとも写真は一瞬を切り取るので、ファインダーをじっと覗いて撮るということはあまりありませんが。

 構図の基本は画面を縦横、3分割することです。この写真はミラノのブレラ美術館の近くの路地を散歩していた時に、コンパクトのデジカメで撮影したものですが、街頭の鉄柱が画面を縦に、自転車のチェーンの辺りが横に3分割しています。そして、黒いコートを着た人が通り過ぎる瞬間にシャッターを切りました。夜なのでシャッターが遅く、コートの人が少しブレているのがいい感じになりました。

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コメント (22)

岡崎昌史:

篠さん、ブログ開設おめでとうございます。
ミラノの自転車の写真はいいですね。三分割の教科書的な写真でしょう。東京を自転車で走り回っているので、この写真にも愛着を感じます。19日は隅田区や江東区を走っていました。
今後も1枚の写真を題材にいろいろ語ってください。期待しています。

亜紀:

自転車の写真といえば、Dexter Gordon.
音楽も、絵画も写真も、人生の様々な場面を切り取り、再生し、見る人にとってのカタルシスとなり、真実に生まれ変わる。

ブログ、まってました。

kinuko:

篠さん、ブログ開設おめでとうございます。
この間のシチリアの写真も早くあげてくださいね!
待ってます。

issei:

篠さん、ブログ開設おめでとうございます。
通り過ぎる人、赤いチェーン、石畳・・・とっても味のある写真ですね。
私も少しでも、ましな写真が撮れるようになりたいものです。
今後もブログにて御指導宜しくお願いします!

TASAKA:

ブログ開設おめでとうございます。

「気まぐれ写真日記」はとても楽しく拝見していました。それが終わったのは、秋の郷愁にも似てすこし淋しくもありますが、ブログというかたちで新しく生まれ変わったのは喜ばしいことで、さらなる楽しみでもあります。こうやって、コメントが入れられるのは大きな利点でもあり、違いでもありますね。
ともあれ、これからは「気まぐれでない」篠さんのブログということですが、素敵な写真と文を楽しみにしています。

aya:

地球という果てしない大地にくくり付けられた自転車。通り過ぎる人々の現代と石畳に刻み込まれた歴史が静かに交差する。1枚の写真に物語を感じさせる篠先生ワールド。

PCを開く楽しみがまたひとつ増えました。

Don Quijote del'Aoba:

篠さんの写真いいですね。レンズの向うに、ある日、ある場所、ある人のイタリアが、ふっと現れて来ます。楽しみにしています。

Goose:

CONGRATULAZION!! 
ブログ開設おめでとうございます。
最近お会いしていませんがいつも素敵な写真付のメールをいただきお元気なんだと思っております。
これからも楽しく拝見させていただきます。

たまには私のお店にも遊びに来てください。
アンリが作るアルザス料理がおいしいですよ。

土橋新也:

これは楽しみなブログが始まりましたねー。
時間のある時に、のんびり写真と記事を続けて読めるので
ちょくちょく覗いてみます。

momo:

はじめまして、
とってもステキな写真です。
期待してます☆

yuki:

ブログ開設おめでとうございます。
自転車の写真いいですね。赤がアクセントになっていて
とても素敵です。 今後も楽しみにしてます。

ひ〜こ(平野):

篠さんがblogを始めたのはびっくりでした!
これからはちょくちょくイタリア話が見れるのでうれしいです。
また、見にきます♪

yoshikitani:

篠さん
blogの開設について、連絡を頂き有り難うございます。
楽しく拝見しました。
今Barの開設などで忙しい毎日ですが時々目を楽しませて頂きます。

ヤマシタ:

篠さん、

ブログ開設おめでとうございます。
ちょくちょく、おじゃまさせて頂こうと思います。

また、美味しい料理、ワインを、食べに、飲みに
行きましょうネ~!引き続き宜しくお願い致します。

ito-ani:

篠さん
ブログの開設おめでとうございます!
味のある写真に素敵な文章はさすが!プロの仕事を感じます。
これからもブログで素晴しい写真を見せて下さい。

hiro:

篠さん ブログの開設誠におめでとうございます!
メールで素敵な写真を拝見していましたが、
先日初めてお会いできて感激でした。
自転車の写真はコートの人の少しぶれた感じなど、
光と影のコントラストが最高です!
コメントもかっこよくて、素晴らしいブログだと思います。
次回も楽しみにしています。

wakako:

篠さん、
ブログ開設おめでとうございます!
篠さんの素敵な☆写真とコメントをちょくちょく見に来ます!
楽しみが1つできてうれしいです。

篠 利幸:

岡崎さん、亜紀さん、Kinukoさん、isseiさん、TASAKAさん、ベルガモのayaさん、Don Quijote del’Aobaさん、Gooseの堀村さん、土橋さん、momoさん、yukiさん、平野さん、taniさん、ヤマシタさん、itoさん、hiroさん、ヴェローナのnorikoさん、さっそく素敵なコメントを頂きありがとうございます。また、メールでお祝いのコメントを頂いた皆様、ありがとうございます。
ええ、カメラもフィルム式マニュアル、携帯もずっと持たず、メールは10年前のワープロ通信でずっと仕事をしてきましたが、世界は日進月歩、譲れるところは譲って、いやむしろ先取りをしつつ、大好きなイタリアの魅力をもっともっとお伝えしたいと思い、今年からはデジタル一眼レフ、画像付き電子メールと僕も電脳化してきました。いつのまにやらブログという当世大流行のコミュニケーション・ツールもスタートすることができました。
これからもイタリアのいろいろな楽しい話題と写真で皆さんに楽しんで頂けますようがんばりますので、宜しくお願いいたします。皆さんのお友達にもどんどんお知らせしてください。ブログはほとんど毎日更新されるもののようですが、海外取材等、仕事の都合でちょこっと休憩が入ったり、みなさんのコメントにお返事しきれない場合もあるかと思いますが、ご質問等の場合には出来るかぎりお答えしたいと思います。では、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
旅スタカメラマン、篠 利幸

☆sekizawa☆:

篠先生
素敵なブログ開設おめでとうございます。
ボクは先生の写真を見るたびに忘れかけてた「生きることの楽しさ」思い出します。
そしてあきらめていたことも「もう一度頑張ろう」と思える瞬間をいつも感じています。
これからも素敵な瞬間をたくさん見せてくださいね。

kaorin:

何処から切り取っても素敵な写真と話題満載のブログの開設、お待ちしていました。
個人的にはアグリツーリズムに興味がありますので、「旅の写真術」講座で頑張って腕を磨いていきます!これからも篠さまならではのイタリア話、楽しみにしています。

後藤田三朗です:

ひさしぶり!!

さて、

『のぞく のぞく』新刊のお知らせ

定価:1,470円(税込)
2006年5月26日発売
福音館書店(ISBN:4-8340-2204-8)

http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=R0186040
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/r0186040
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=4834022048&Sza_id=MM

【著者名】
天野祐吉/文(コラムニスト)
後藤田三朗/写真(聴覚障害者)
大社玲子/絵

よろしくおねがいします

写真家しのちゃん:

後藤田さん、ブログにコメントを頂きありがとうございます。後藤田さんは、僕にとっては写真の師匠ですね。後藤田さんと出会って、28mmと85mmのレンズ2本、カメラ2台を持っていろいろと撮影散策しながら勉強させてもらいました。ちょうど、画家から写真家の仕事へいろいろと模索していた時期でもありました。まさか、ブログで再開できるとは。著書を見つけにさっそく書店へ行きます!今は、どちらに住んでいるのでしょう?一度、岡山の方へ移りましたよね?それ以来、20年ばかり会ってなかったと思いますが、東京にお住まいなら近々、ぜひ会いましょう。僕は昨日、イタリアから帰国したばかりです。


篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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