アグリツーリズムでイタリアの田園を満喫する!

イタリアの魅力はローマやフィレンツェ、ミラノといった大都市ばかりではありません。むしろ、その大都市の周辺に広がる田園やそこに点在する小さな町や村にこそ、イタリアのほんとうの味わいがあるのだと言えます。そうした田園の魅力や郷土料理を存分に味わえるのがアグリツーリズムです。

 アグリツーリズムは80年代後半から注目され始めた農園に宿泊する新しい旅のスタイルで、イタリア語で農業を意味するアグリコルトゥーラ(Agricoltura)と観光を意味するトゥリズモ(Turismo)を合わせた造語で、イタリア語風に発音すればアグリトゥリズモ(Agriturismo)と言います。
 そもそもは60年代に北イタリアで冷害が続いて農家が窮していた時期に、労働運動のグループが農家の主婦たちに呼びかけて空いている部屋と手料理を旅人に提供し、家計の助けを得られるようにと働きかけたのが始まりでした。
 80年代に入ると世界的に環境問題に関心が高まり、人びとの意識が田園の休暇や生活に向き始め、急速に発展してきました。
 85年にはアグリトゥリズモ法が制定され、農家の経営はあくまでも農業が主で、アグリトゥリズモの収入は農業による収入を超えてはならないとか、運営も家族とその親類に限り、アグリトゥリズモのために人を雇ってはいけない、また宿泊客に提供する料理の食材やワインなどは指定区域内で生産されたものに限るなどの条件があります。とくに環境に関わる条件は厳しく、建物の増改築や造園についても周囲の景観や歴史的な遺産の保全を第一に調査が行われ、行政の許可が下りないと出来ません。だからこそ、イタリアならではの地方色の豊かな風景や郷土料理を楽しめるのです。。

 写真のアグリトゥリズモはサルヴァドニカ(Salvadonica)という宿で、キャンティ地方のサン・カシャーノ近郊のメルカターレにあります。もともとは15世紀から続く貴族のコルシーニ家が所有していた農園を現在のオーナー、バッチェッティ家が購入し、オリーブや葡萄を栽培しキャンティワインを造っています。日中はキャンティのワイナリー巡りを楽しみ、夜は流れ星を幾つも数えながら静かなひと時を味わってみませんか。

SALVADONICA:Via Grevigiana,82,50024 Mercatale,Val di Pesa (Firenze)
Tel.055-8218039 Fax:055-8218043
E-mail:info@salvadonica.com
http://www.salvadonica.com

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コメント (1)

kayo:

篠先生、ブログを楽しく拝見させて頂いています。
写真もステキ、様々なイタリアの表情が窺えます。
これからも毎回楽しみにしております!

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篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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