お城のワイナリーのアグリトゥリズモ

 「ワインと食」のところで、フィレンツェ郊外にあるカステッロ・デル・トレッビオを紹介しましたが、ここでは素敵なアグリトゥリズモも運営しています。イタリア語でアパルタメントと呼ばれる一軒やをまるまる借りて自分の別荘のように数日間、あるいは数週間を過ごします。欧米ではバカンスと言えば最低1~2週間、長ければ1ヶ月以上も休暇を楽しむことができます。そんなわけで、アグリトゥリズモのほとんどは1週間単位で予約することを基本条件にしているところが多いのですが、週末の金土日なら3泊でもOKという場合もあります。

 カステッロ・デル・トレッビオにはアパルタメントが5つあって、それぞれにベッドが4つから7つ入っていますので、家族や友人たちのグループで利用することができます。料金は1週間単位で740ユーロから3350ユーロでまるまる1軒が借りられますから、家族やグループならとても経済的です。もしも1日単位で利用したいのであれば、2泊以上が条件ですが、1日につき50ユーロです。もしも、フィレンツェのホテルに泊ったとしたら2倍以上になるでしょう。


かつてオーナー夫妻が新婚当時に使っていたという寝室

 ただ、日本の旅行者にとって問題なのは車がないと交通アクセスはとても不便なことです。もっとも最近はレンタカーを利用して自由に旅をする方も増えているので、そういう方にはアグリトゥリズモは大変お薦めですね。とにかく朝、目覚めたときの田園の空気の美味しさ、小鳥たちの囀り、木々の緑や抜けるような澄み切った青空。そして夜になれば満点の星。それだけでもリフレッシュできますし、その上、ワインや郷土料理を存分に味わえたり、料理教室や陶芸、絵画、あるいはイタリア語のレッスンなどもあります。訪れる季節としてはやはり4月から10月か11月の上旬がお薦めです。


メディチ家のロレンツォとジュリアーノの暗殺を企てたパッツィ家の城

それから言葉が心配と言う方も多いと思いますが、ほとんどのアグリトゥリズモでは英語を話せる人がいます。カステッロ・デル・トレッビオでも問題ありません。ぜひ、次回の休暇はトスカーナの田園の中で過ごしてみてください。詳細はサイトでどうぞ。
Castello del Trebbio
www.vinoturismo.it

メディチ家のロレンツォとジュリアーノの暗殺を企てたパッツィ家の城。この城の地下に、カステッロ・デル・トレッビオのワイン蔵がある。

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篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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