イタリアの水の都、ヴェネツィアではワインのことを「オンブラ」ともいいます。その昔、サン・マルコ広場の鐘楼の日陰にワイン売りの屋台が出ていました。太陽の動きにつれて日陰が動くと屋台も移動しました。イタリア語では「日陰」をオンブラと言いますが、ヴェネツィアっ子たちはワインが飲みたくなると「オンブラに行こう」と友人たちを誘い合い、いつのまにかオンブラと言えばワインを意味することになりました。今でもヴェネツィアの居酒屋ではオンブラと言えば、ワインが出てきます。後はロッソ(赤)かビアンコ(白)かを付け加えればいいのです。また、オンブラを動詞形にしてオンブラーレなどと言ったりもしているようです。
ところで、日本でも挨拶の言葉としておなじみの「チャオ」ですが、これもヴェネツィアで生まれた言葉で、もともとの意味はスキアーヴォという奴隷(僕)を意味する言葉で、昔の奴隷が主人に対して「あなたのしもべです」という言葉が転じて「チャオ」になったそうです。今ではイタリアではどこでも友人たちと出会えばチャオ、別れるときにもチャオ。手紙はメールにも親しい友人どうしならチャオを使ってますね。ちょっと大人っぽい挨拶では「サルヴェ」を使います。
ヴェネツィアに行ったら、居酒屋で「チャオ、オンブラ!」と言ってみてください。
そして、この写真のお店は、ヴェネツィアの魚市場の前の広場に面しところにあるダ・ピント(Da Pinto)です。創業は1890年からというからなかなかの老舗。Pintoは初代亭主の苗字ですが、現在はこの窓の向こうからワインを注いでいる、ジョヴァンニがやっています。


コメント (1)
いいですね~ワインの立ち飲み。こんな風に日本でも気軽にワインが飲めるところがあればいいのですが・・・・・。
投稿者: ito-ani | 2005年10月05日 22:58
日時: 2005年10月05日 22:58