イタリアの猫たち その2

 ミケランジェロがフィレンツェからローマにやってきた頃、彼が住んでいたと言われている家が、現在のゲットー界隈にあります。古代ローマのマルチェッロ劇場とアルジェンティーナ劇場の間の地区でジャコモ・デッラ・ポルタ作の”亀の噴水”があったり、少し歩けばローマの市場で一番楽しい”花の広場、カンポ・デイ・フィオーリ”があります。20年ばかり前に友人からここにミケランジェロが住んでいたと教えられ、その後、ローマに来るたびに訪れては中を覗き込んでいましたが、ある時、まるで舞台のスポットライトのように建物に囲まれて四角く空いた空から太陽の光が差し込み、そこで日向ぼっこをしていた猫を浮かび上がらせていました。

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コメント (2)

@M:

こんにちは。
私も覗き見が趣味です???
街歩きの中で、日常でない空間が目の前に現れるとき。
それは熱心に?どこかを覗き込んでいるときが多いからかもしれません。
ここに猫じゃなく犬がいたら、どんな舞台になっていたかな?と想像してみます。
ミケランジェロが四角いスポットライトの中に現れることを祈りながら、覗き込んでみたい空間。

覗き見しのちゃん:

@Mさん、「覗きが趣味です」なんて言われると、津軽出身の詩人であり劇作家の某氏を思い出しますね。好奇心は常に大事なもので小田実が「なんでも見てやろう」という本(これも古くて、昭和36年)を出したときには当時の若者たちをだいぶ刺激して、バックパッカーという旅行スタイルが流行しました。とにかく世界から閉ざされた感があったのでしょうか、かむしゃらに海外へ出て行きましたね。僕はそういう先輩たちにも影響されました。面白い冒険談がいっぱいでした。ロベルト・ベニーニとマッシモ・トロイージが共演して映画で、ルネサンス時代にタイムスリップした二人がレオナルド・ダ・ヴィンチと出会うシーンがあります。それで、自分たちが何時代にいるのか自覚した彼らはジェノヴァに向かいます。アメリカを発見する前にコロンブスを止めなくちゃ、ってね。今の僕は聖母マリアに会いたい・・・もうすぐ、クリスマスだもね。

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篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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