居酒屋 「アッラ・ボッテ」

 ヴェネツィアのリアルト橋をサン・マルコ側に降りてくると、サン・バルトロメオ広場に出ます。向かって左手の路地を入って行くと角にこの居酒屋「アッラ・ボッテ」〔ボッテは大樽という意味)があります。入り口はとても小さいのですが、入ると正面に大きな樽を伏せたような円形のカウンターがあって、ここの名物にもなってる、大人の太ももほどの大きさのボロニェーゼ・ハムが載ってます。右の奥にはテーブル席が並んでいて、間口の狭さからは想像の出来ない広さにちょっとびっくりするでしょう。ヴェネツィアにはこのように間口が狭いのに入ると意外に広かったり、部屋がいくつもある店が多いのです。
 ここは毎晩、ワインというよりもビールを飲む若者たちで溢れるほどですが、若者たちにとっては1杯のワインよりビールの方が量があって安いと思われているからでしょう。1杯のビールで1時間以上おしゃべりをしたりしています。夏などは中に入りきれず、外にまでグラスやジョッキーをもった若者たちが溢れ出ていることもあります。

夜には若者たちで賑わう「アッラ・ボッテ」ですが、朝は現役から引退した男たちの世界です。イタリアの人たちはお洒落ですが、ことにヴェネツィアの男たちは昔からシニョーリ、紳士と言われていた伝統があり、ちょっと居酒屋にワインを一杯飲みに出るときにも、ネクタイに帽子、冬なら上等なコートを着て出かけます。そして、旧友たちとのおしゃべりを楽しむのです。

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コメント (3)

mo-san:

はじめまして、篠さんの写真とても素敵です。
これからも楽しみに見ます☆

ito-ani:

ワインが安くて美味しい国にいながら、ビールなんて飲むなんて贅沢な若者たちですね。東京で美味しいワインを飲みすぎたためか、こちらでは全く飲んでいません。

和飲大好きしのちゃん:

mo-sanさん、はじめまして。これからもいろいろな写真をお楽しみください。

itoさん、最近は若者もワインに戻ってきましたが、ロックを聴きながらだとやっぱりビールかな。
僕はジャズを聞きながらワインを飲むけど、隣のカウンターではやっぱりバーボンとかジンですね。また、Tokyoで美味しいワインを一緒に飲みましょう!

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篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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